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なぜ欧州の投資家もFRBを注視すべきなのか 欧米債券市場、売りは落ち着いたか 不本意なパートタイム労働者、当面高止まり
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/515.html
投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 09 日 19:33:53: tW6yLih8JvEfw
 

(回答先: どこにも逃げ場がない-債券と株の分散投資が意味失う不気味さ ゴールドマンが警告「退屈」 GPIFの運用比率、新目標値に到 投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 09 日 19:31:16)

なぜ欧州の投資家もFRBを注視すべきなのか
By ALEN MATTICH
原文(英語)
2015 年 6 月 9 日 14:57 JST

連邦準備制度理事会(FRB)ワシントン本部 Chuck Myers/MCT/Zuma Press

 5日発表の5月の米雇用統計が好調だったことを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利上げを開始するとの観測が高まり、8日の米国市場は混乱した。この雇用統計が欧州の投資家にも直ちに大きな影響を及ぼすことはあり得るのだろうか。

 雇用情勢全般の改善や4-6月期の米国経済が復調の兆しを見せていることから、先物市場は、FRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合かそれ以前にフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き上げる確率を50%超とみている。

 FRBが利上げに踏み切れば、米国の金利上昇の影響は世界中に及ぶだろう。

 債券市場や株式市場の投資家は利上げを「中央銀行に子守される時代の終わり」の合図として利用する可能性が高い。

 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が先週発言したように、投資家は今後、中央銀行が介入することを期待せずに市場の変動に慣れなければならない。

 市場のボラティリティー(変動率)が上昇するということはリスクプレミアムが高まることを意味する。つまり、他の条件が変わらなければ、資産価格は下落するということだ。

 だが、金利の上昇は経済情勢が正常に戻るというメッセージでもある。確かに、経済が正常化すれば市場を下支えしてきた緊急措置の一部が近く解除されることになるが、そのような措置はもう必要ないということでもある。最終的には持続可能な成長が株式市場を支えるはずだ。同時に、米国の金利が上昇すればドル高圧力が高まるだろう。

 そう考えると、欧州の株式市場について興味深い見通しが浮上する。

 ユーロ圏市場は今後も中央銀行からの流動性によって支えられるだろう。ECBの政策立案者が来年9月まで資産購入プログラムを維持すると決めているからだ。だが、ドル高はユーロ安につながるため、ユーロ圏内の輸出業者の競争力は維持される。

 そうなれば、欧州の投資家は米国の利上げとECBの政策の両方の恩恵にあずかれる可能性がある。もちろん、市場のボラティリティーが高まっても投資家が過度にリスク回避的にならず、米国の資産に資金が流入する限り、の話だが。

 事態をさらに複雑にしかねないのは、新興市場に対する米国の金利上昇の影響だ。

 新興市場の多くは米国の金利動向の影響を受けやすい。FRBが2013年に量的緩和策の縮小を示唆し、世界の市場が「テーパーリングかんしゃく」を起こした際には、それが痛々しいほど明確に示された。FRBが利上げを開始すれば、資金の海外流出や企業の過剰な借り入れ、コモディティー(商品)価格への過度の依存が新興市場の破滅の原因になる可能性がある。しかも、ドイツなど一部のユーロ圏の市場は新興市場の動向に敏感に反応するため、新興市場の問題は瞬く間にユーロ圏の問題になるかもしれない。

 米国の利上げの影響については多くの不確定要素がある。このところユーロ圏の債券市場や株式市場が下落しているのは、市場が米国の金利動向を大げさに考えすぎている可能性があることを示唆している。しかし、同時にプラスの要素もあるのだ。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB4QFjAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10913733382003054274504581036920398581458&ei=-YZ2VbPNLMGB8QX3mYL4Bw&usg=AFQjCNEjlrN-O2vobO4A91fC960lETHTSQ&sig2=5ahzAe2-_1IzT_ARg23gGw&bvm=bv.95039771,d.dGc

欧米債券市場、売りは落ち着いたか
By PAUL VIGNA
原文(英語)
2015 年 6 月 9 日 11:30 JST

欧米債券市場、売りは落ち着いたか TIM BOYLE/BLOOMBERG NEWS
 債券売りは収まったのだろうか。その答えは欧州と米国では異なる。

 少なくとも短期的に落ち着いたように思われるのは確かだ。先週のドイツ国債の急落を経て、市場は一時的な均衡点に到達した。10年物のドイツ国債にとっては、1%の利回りが均衡点のようだ。同年限の米国債の場合、利回りは2.5%弱が心理的に重要な水準と思われる。差し当たりは、の話だが。

 10年物のドイツ国債利回りは先週0.99%をつけた後、0.88%へ低下した。10年物米国債利回りもやや低下し、8日の終値は2.382%だった。S&P/BGキャンター10年物米国債指数は前月比2.4%低下、前年比0.9%の低下となっている。債券トレーダーにとっての疑問は、さらなる売りが控えているのかどうかだ。

 流動性やその不足がたびたびうわさされているが、背景の一部は単に市場の裁定取引だ。欧州中央銀行(ECB)が積極的に利回りを押し下げる中、債券市場には隔たりが生じた。ハートウッド・インベストメント・マネジメントの投資責任者、デービッド・アブソロン氏は「ユーロ圏の債券利回りが急低下し、ユーロが下落したため、投資家は金利と為替の両面で利点を手にしようと、米国や英国など他の債券・為替市場に目を向けた」と述べた。「従って、こうした相対価値取引が巻き戻されれば、主要国の国債市場全般で売りは強まる」という。

 欧州では、利回りがどれくらい上昇しうるのか見極めが難しい。キャピタル・エコノミクスの市場担当チーフエコノミスト、ジョン・ヒギンス氏はリポートで、「ECBの政策見通しや、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合に安全逃避が再開する可能性を考慮すると、上昇し続けるとは思えない」と述べた。「それどころか、再び低下する可能性の方が高いと思う」という。欧州の経済成長見通しに過熱感はない。また、ECBは刺激策を撤回するつもりはないため、基本的には市場に対してボラティリティー(変動率)に慣れるよう伝達済みだ。

 だが、大西洋の反対側では状況が異なる。雇用統計から推測すれば、米経済は改善しており、利上げに備える連邦準備制度理事会(FRB)を後押しするのに十分だ。つまり、利回りは上昇(価格は下落)することになる。モメンタム・ストラクチュラル・アナリシスのマイケル・オリバー氏は「各種チャートには(利回り)低下の要素が全く見られない」とし、「ある意味、価格の下落(利回り上昇)はまだ始まったばかりだ」と述べた。10年物米国債は、価格の次の下落局面で利回りが2.8%?3%に達しても意外ではないという。同利回りは2014年9月以降、2.5%を下回っている。

 では、債券投資家はこれからどこへ進むのか。ハートウッドのアブソロン氏は「債券に関する当社の見解は、慎重路線の一つを維持する」と語った。つまり、残存年限が長くなりすぎないよう、金利リスクが最小限に抑えられるよう気をつけるということだ。ECBのドラギ総裁が先週言ったように、ボラティリティーとはいずれ慣れるしかないものなのだ。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB4QFjAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10913733382003054274504581036631178116762&ei=Soh2VYPKJI3d8AWi8YOQBQ&usg=AFQjCNGtejEQ2nA5wdDMv3jo5aFPOkpV9g&sig2=lwrcTuzWhbSedNGCFjN9DA&bvm=bv.95039771,d.dGc

ECB専務理事、欧州国債利回り上昇を重要視せず

2015 年 6 月 9 日 04:37 JST

フランクフルトにある欧州中央銀行(ECB)本部(今年1月) Daniel Roland/Agence France-Presse/Getty Images
 【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は8日、このところの欧州国債の利回り上昇はインフレ期待の上昇や経済成長見通しに対する楽観の高まりといった望ましい展開を反映するものだとし、利回り上昇のリスクを重要視しない姿勢を示した。

 専務理事は当地での講演で、金融市場での資産価格を決める役目はECBにはないと述べた。

 「金利の上昇は、インフレ期待の上昇か成長期待の改善を示すものだ。いずれも(ECBでは)歓迎だ」と話した。

 債券価格が乱高下している欧州市場で、ドイツ国債の利回りは急上昇している。ドラギECB総裁が今月初め、投資家は金融市場の乱高下に慣れる必要があるだろうと語ったことを受けて、4日にはドイツ10年債利回りが一時0.99%まで上昇(価格は下落)。8日には0.89%近辺で推移した。

 メルシュ専務理事は「金融市場が誤った方向に向いた時、それを修正する役割をわれわれは持たない。市場が軌道修正すれば、それは調整だ。その場合、中央銀行がそれを阻止すべきだったと言うのは当たらない」と述べた。

 「中銀には物価安定の責務があり、金融市場の値動きの管理はしない」と語った。

原文(英語):ECB’s Mersch Downplays Danger From European Government Bond Yields’ Rise
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB8QqQIwAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10913733382003054274504581036052425865790&ei=Qox2Vf36Jsj98AXiyIDQAg&usg=AFQjCNGiN2zuBZmPiZcMCS3bPHUzCoxzmA&sig2=D32KQ1khEuOjP8UoJ1Uu7A&bvm=bv.95039771,d.dGc

不本意なパートタイム労働者、当面高止まり=SF連銀論文
By MICHAEL S. DERBY
原文(英語)
2015 年 6 月 9 日 14:13 JST
 米労働市場の強さを考える上で長らく問題となってきたのは、パートタイム労働者の多さだった。

 米サンフランシスコ地区連銀が8日発表した論文によると、問題は、この疑問がすぐには解消しないことだという。この論文は連銀スタッフのロブ・バレッタ、キャサリン・バン・デアリスト両氏が執筆したもので、これによると、パートタイム労働を強いられている層の数は当面の間、グレート・リセッション(大不況)以前の水準を「大幅に上回り続ける可能性がある」とみられる。

 論文の概略をまとめると、現在の米国経済ではパートタイム労働者が多いことで、失業率の改善が実態以上によく見えているのだという。失業率は米国の景気を見るうえで特に重要な指標の一つだが、ここ数年間は急速に低下を示している。2010年春に10%近くで頭打ちとなり、現在では5.5%で推移している。

 この急激な失業率低下を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに動くとの観測が広がっている。複数のFRB関係者は失業率の低下を歓迎している一方、主要関係者らは頻繁に、失業率が労働市場の状況を過大評価していると述べており、このため、金利政策の正常化に向けたFRBの動きについて警戒感が生じている。

 サンフランシスコ連銀によると、労働者全体の20%を占めるパートタイム労働者のうち、4分の3が自身の必要に応じ自分の意思でパートタイム労働を選んでいる。残り4分の1は、本来ならフルタイムでの労働を望んでいる人々だ。この層は、2007年以降のリセッション(景気後退)期に「大幅に」増加したが、失業率全体の回復に比べるとまだ顕著な回復が見られない。

 同論文の著者らは、この不本意な形によるパートタイム労働者の増加のうち、どの程度までが労働力形成の過程に関連した、より深い問題が原因なのか、そして、どこまでが雇用者による労働需要の増減に関連しているのかを理解することが重要だと主張している。

 この論文では、高水準にあるパートタイム労働者は「主として」経済の需要と関係しており、いわゆる構造的問題が原因ではないと指摘している。

 論文は「2010年のピーク時には、循環的要因が不本意なパートタイム労働者の割合を2ポイント強押し上げたが、構造的要因の影響は1ポイント強だった」とした上で、「循環的要因は2010年の後、低下しており、今回のサンプル期間後もさらに低下が続く可能性が高いが、構造的要因は09年から13年までの期間、比較的安定している」と指摘する。

 これは、ある程度まで朗報と言えるだろう。つまり、全体の失業率が低下するような形で経済が引き続き成長していく限り、不本意なパートタイム労働者が減少することになるからだ。この減少はゆっくりしたものかもしれないが、大不況が残した傷跡が最終的に癒される可能性を示している。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB4QqQIwAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10913733382003054274504581036860253175704&ei=B4h2VcPuFJL28QXL4IOQDg&usg=AFQjCNEMmT0CA2G8ZNzPHGGc_jwvuu69wg&sig2=BwB9-MGPpCKQzhFSRrEhgw&bvm=bv.95039771,d.dGc
 

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コメント
 
1. 2015年6月10日 09:59:42 : jXbiWWJBCA
「ウォール街の魔術師たち」も干ばつに打つ手なし−加州知事
2015/06/10 08:51 JST
  (ブルームバーグ):米カリフォルニア 州のブラウン知事は、同州は気候変動と4年間続く干ばつの深刻化に翻弄(ほんろう)されており、最も創造的な技術・財政面での解決策をもってしても対応できない状態が続いているとの見解を示した。
ブラウン知事はロサンゼルスで開かれた南カリフォルニア地域水道局の会合で、干ばつがカリフォルニア州の464億ドル(約5兆8000億円)規模の農業に壊滅的な打撃を与え、都市部の水供給が削減されているのは過去のパターンと同様だが、今が違うのは気温上昇により土壌が乾燥し、山火事と病害のリスクが高まっている点だと述べた。
同知事は「ウォール街の魔術師たちは多くの手段と素晴らしい能力を持っているが、天候に影響を及ぼすことはできない。水よりも根本的なものはない」と語った。
米干ばつモニターによれば、カリフォルニア州の約47%は「例外的に厳しい」という最も深刻なカテゴリーに分類される干ばつに見舞われている。米気象庁(NWS)のデータによると、米2位の都市であるロサンゼルスでは昨年10月1日以降の降雨量が214.9ミリと、この期間の過去の標準の56%にとどまっている。  
原題:‘Wizards of Wall Street’ Helpless on Drought, Jerry Brown Says(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロサンゼルス James Nash jnash24@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Stephen Merelman smerelman@bloomberg.net Michael B. Marois, Mark Schoifet
更新日時: 2015/06/10 08:51 JSThttp://www.bloomberg.co.jp/news/123-NPP8RA6K50Y501.html

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NPP8RA6K50Y501.html


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