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実録!自宅マンション競売の悲痛な実態 住宅ローンを返せないと、どうなるのか(東洋経済)
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/872.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 21 日 09:40:05: igsppGRN/E9PQ
 

         せっかく手に入れたマイホームを手放さざるをえなくなった時、どんな事が起こるのか(写真:Andy Dean / PIXTA)


実録!自宅マンション競売の悲痛な実態 住宅ローンを返せないと、どうなるのか
http://toyokeizai.net/articles/-/73735
2015年06月21日 平賀 功一 :e住まい探しドットコム代表 住宅コンサルタント 東洋経済


6月11日、長期金利(新発10年物国債の利回り)が一時0.545%まで上昇し、2014年9月以来の水準となった。黒田日銀の金融緩和政策によって金利上昇への警戒感はしばらく後退していたが、足元で米国やドイツの長期金利が大きく上昇したことなどを背景に、日本の金利環境は上振れが意識されやすい地合いが醸成されている。


長期金利の上昇は、個人向け住宅ローンの利上げにも直結する。住宅ローンは返済期間が長いという特性上、わずかな金利上昇でもボディーブローのように家計を圧迫する。


不運にして、筆者の住むマンションの区分所有者が、住宅ローンの長期滞納により自室を強制売却(競売)させられた。賃貸住宅なら契約を解除することで返済義務を逃れるが、分譲の場合はそうはいかない。あらためて、住宅ローン呪縛を目の当たりにすることとなった。


■離婚から"滞納の連鎖"が始まる


筆者と同じマンションに住むAさんは、中古ながら2001年に広さ約50平方メートルの2DKタイプを2200万円で購入し、妻と一人息子の3人で平穏な毎日を送っていた。ところが、次第に夫婦間に亀裂が生じるようになり、協議の末、離婚への道を選ぶこととなった。


相当ショックだったのか、当時29歳だったAさんは11年間勤務した会社を突然に退職し、自宅近くのパチンコ屋でアルバイトをしながら一人暮らしの生活をスタートさせた。


それでも住宅ローンだけは滞納せず、毎月およそ7万円の返済をこれまでどおり続けた。妻と息子のいなくなった自宅マンションで、一人暮らしを余儀なくされながらも自宅だけは手放すまいと、寝る時間を惜しんでアルバイトに励んだ。


しかし、毎月19万円程度の収入で生活をやりくりするのは容易でなく、2006年3月から管理費と修繕積立金(合計で月額2万円強)を滞納し始めた。管理組合は電話に訪問、内容証明郵便の送達と、ひととおりの督促を行ったが、残念なことにAさんの対応は不誠実だった。そこで、2008年6月に小額訴訟を東京簡易裁判所に申し立て、督促の場を法廷へと移した。


結果は管理組合の言い分が全面的に認められ、勝訴判決が確定した。組合側には何の落ち度もないのだから、極めて当然な結果だった。想定外だったのは、Aさんに支払おうという姿勢がまったく見られなかった点だ。業を煮やした管理組合は、探偵を雇ってAさんの所在調査を敢行。勤務先を調べ、給与を差し押さえようと債権執行に踏み切った。


ところが、登記簿を閲覧してみると、すでに東京都と都税事務所からマンションの所有権に対し、2008年2月に差し押さえ登記がなされていた。長らく固定資産税や住民税を滞納していたのだ。


さらに調査を進めると、消費者金融から借金していることがわかり、住宅ローンを滞納している事実も判明した。至るところで“滞納の連鎖”が始まっていたのだ。住宅ローン債権は銀行から保証会社へと移管されており、保証会社から残額1748万円の支払請求が2010年7月にAさんのもとへ送られてきた。


■抵当権の実行で強制的に自宅売却



Aさんは完全に窮地に追いやられてしまい、残された道は(1)自己破産、(2)マンションの任意売却、(3)強制売却(競売) のいずれかしかなかった。弁護士とも相談し、最もダメージが少ない任意売却を本人に勧めたが、時すでに遅く、主導権は完全に金融機関の手中にあった。


2011年3月、東京地方裁判所の執行官の差出名で、管理組合宛に1通の照会書が送られてきた。「不動産競売事件につき、当該マンションの管理費などの共益費の月額と延滞額について、民事執行法に基づき照会しますので回答をお願いします」という内容の封書だった。


要は、Aさんの部屋はすでに東京地裁によって不動産競売の開始決定がなされていたのだ。競売実施に向けた物件調査の一環で、管理費などの滞納金額についての照会を管理組合に求めてきた。本人の意思とは関係なく、金融機関側は水面下で粛々と債権回収に向けた動きを加速させていた。


銀行は貸した住宅ローンが返ってこない場合を想定し、土地と建物に必ず抵当権を設定する。そして、長期滞納により返済の継続が不可能と判断した場合、金融機関は裁判所の許可を得て抵当権を実行。抵当物件を換価処分し、その売却代金から優先弁済を受けることで残債を回収する。こうした強制的な法的措置が「競売」だ。


■家を失ってもローン返済はなくならない



しかし、非情にも住宅ローン呪縛はこれで終わらなかった。競売後も返済請求は消滅しなかった。というのも、売却代金でローン残債が相殺できない場合、競売後も未払い分の住宅ローンを返済し続けなければならないからだ。こうしたローンを「リコースローン」という。Aさんの場合も相殺できなかったため、アルバイトをしながら住宅ローンの未払い分を返済し続けなければならなかった。


米国では、マイホームを手放しさえすれば、たとえ売却価格がローン残債を下回る担保割れ状態に陥っても、それ以上の責任を負わないのが一般的だ。「ノンリコースローン」といって、住宅ローンの利用者には有限責任が課されるため、自宅の明け渡しと同時に、すべての権利・義務から解放される。


他方、日本は競売後も完済するまで住宅ローン呪縛から逃れられない。考えてみてほしい。無条件に債権を放棄していたら、金融機関の経営が不安定になる。滞納者の債務免除を繰り返していたら、返済秩序を歪める原因にもなりかねない。


長期返済となる住宅ローンでは、病気や事故、あるいは勤務先の破綻やリストラなど、本人の意思に反して返済計画が狂うことは決して珍しくない。返済期間が20〜30年ともなれば、何が起きても不思議ではない。


このことからわかるように、住宅ローン借入時には常に競売される可能性を意識・警戒する必要がある。換言すれば、住宅ローンを組んでマイホームを手に入れる「責任」や「覚悟」に対する自覚が欠かせない。


いったん返済計画が狂い始めると、元の状態に戻すのは困難を極める。借りたものを返すのは当然のことなのだ。滞納の行き着く果ては競売であることを認識したうえで、住宅購入の決断をすべきである。


 

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コメント
 
1. 2015年6月21日 10:29:03 : BoRhmqWjNw
米国は日本よりは津波などの自然災害は少ないのに、ノンリコースローン。
日本は、特に東日本大震災の後に津波リスクが確定したエリアが多いのに、リコースローン。
米国で住宅ローンを返せなくなっても、元々アパート暮らしだった人が、またアパート暮らしに戻るだけの話。
日本では破綻した後にアパート暮らしをしてもローンの残りは消えない。
だから日本は庶民を崖っぷちに追い詰めるシステム。
欧州では低所得者に対しては、住宅を借り上げする場合の家賃補助制度がある。
日本では低所得者と言うだけでは、住宅を借り上げする場合の家賃補助制度はない。
住宅補助は生活保護受給者だけでしかも家賃上限があったり、戸建て住宅はダメな自治体もある。
また生活保護受給者になってある意味プライドを捨てないと住宅家賃補助は受けられない。
だから低所得者は無理してローン組んで破綻してしまうケースが多い。
だから日本は庶民を崖っぷちに追い詰めるシステム。

まあ山崩れや水害、地すべり、火山などは昔からリスクはある程度想定されていたし活断層だってこれに近い。
しかし津波は違うでしょうね。
空家が多いのは、買い替えたくても、津波危険エリアとわかって普通の価格では売却できないケースが多いからと見てます。
対策を打たない限り、住宅の流動性低下で経済は滞ると見てます。
買い替えたい人は実は膨大にいると見てます。
特に知人や友人や親族が多い今まで自分が住んでいた沿岸部から、近くの高台とか内陸部とかに移転したい人は多いでしょう。



2. 2015年6月21日 12:01:07 : nJF6kGWndY

↑逆

欧米は、不動産の下落リスクが小さいと思われてきたから、日本と違い、投資家や金融機関がノンリコースでも資金供給してくれたということ

リスクを含む高い金利をOKにするなら、震災が多く中古価格が下落する日本でも資金提供してくれる投資家がでてくる可能性もあるだろうが
そもそも借りる人がいないだろう

ま、今後、さらに金融抑圧が進めば、生き残りをかけ、倒産リスクを無視して中小金融などが、入り込んでくることになるかもしれないが、現実に、倒産が増え、預金保険が破綻すれば、結局、税金投入や金融緩和で、国民負担ということになる

いずれにせよ、ただ飯はないということだ



3. 2015年6月21日 13:11:38 : FOM3f5vTMU
01です。
02さんからの指摘に答えたいと思います。
「欧米は、不動産の下落リスクが小さいと思われてきたから」というのはその通りだと思います。
では何故下落リスクが小さいのか?ですよね。問題は。
それは既にコメントした通り、日本より自然災害が少ない、小さいからです。
特に欧州や米国の東半分は。
それと欧州は低所得者への賃貸住宅補助制度が充実していて、公営アパートなどは少ない。
それで民間の持っている不動産需要は保障されているから、価値は落ちないし多すぎれば淘汰は早めに起きるから特に問題はない。
ところが日本は公営住宅が採算度外視で運営され、かつ新設され続けて民間の住宅需要を民業圧迫し、住宅過剰になっても淘汰がされず、結果シワ寄せが民間住宅所有者に行くから、不動産の下落リスクも大きいのです。
民間所有の不動産に固定資産税をかけてそのある程度の割合が、民間不動産を圧迫する公営住宅に充当されている、と言う構図。
そして民間でも金融機関が無理なローンを組ませたりする傾向もありますが、、その原因もまた既に書いた通り、低所得者への賃貸住宅補助制度がないからと言う面もあります。
そうするとローンに行き詰まって捨て値で投売りするわけで、それがまた全体の不動産価格下落要因になるのです。
それで特に低所得者の住宅事情が悪くなり、少子化になって、それがまた更に住宅の受給を悪化させる、と言う悪循環。
わかりますか?

4. 2015年6月21日 13:40:30 : hLqMqd3qeg
まぁ外国に長期間住んでいれば分かる事だが、日本の住宅に比べると外国の住宅は長持ちだ。欧州などは数百年住んでいる住宅も多い。だいたいRC造なら基本構造は60年もつというのが、外国の金融関係の不動産に対する評価である。それに比べて日本で60年経った建物に価値をつける金融関係者なんかいるのだろうか?

日本人が如何に悪品質の住宅を高値で買わされているのか分かるであろう。


5. 2015年6月21日 16:48:24 : GdE09aXWO5
>それと欧州は低所得者への賃貸住宅補助制度が充実していて、公営アパートなどは少ない。

うそつくな。
欧州は公営住宅が日本より多いぞ。

というか、4が書いているように建物を丈夫に作っている分、
高価で一般人には手が出ない。


6. 2015年6月21日 21:21:38 : VQnKmsuMPb
03です。
05さんから指摘があり、改めて見直しましたら誤記憶がありましたので訂正します。
「欧州は低所得者への賃貸住宅補助制度が充実していて、公営アパートなどは少ない。」 の「欧州」は「米国」でした。
従って 「米国は低所得者への賃貸住宅補助制度が充実していて、公営アパートなどは少ない。」 となります。
ただ欧州に於いても、例えばデンマークなどは「公営住宅」とは言っても、「社会住宅」と言うもので非営利団体が運営するものです。そこへ保険会社とかが資本の面とかで関係していたりしているようで更に自治体などの公的補助があったりします。
これはかなり民度の高いものに公的な「賃貸住宅補助」がなされている程度の形態なのではないでしょうか。
税金をやたら投入しているわけではないようですし、そもそも欧州は日本のようには社会保障を削る程は財政悪化はしていません。
それと欧州に於いても「賃貸住宅補助制度を利用できる民間の賃貸住宅」に比べれば「公営住宅の比率は著しく小さい」と言えます。
公営住宅を高い維持費を出して運営し、民業圧迫となって民間住宅の多くを空家にしておきながら「税収が減った。困ったなあ。そうだ社会保障を削ろう」などと言う愚行を欧州人はしません。
米国は公営住宅の比率が2%前後とかのようで、その比率は日本の数分の一です。根底にある思想はコメントで既に述べた通りです。
「公営住宅 民業圧迫」 とか 「公営住宅 世界 比較」 とか「家賃補助 低所得層」 とか、まあ関連するキーワードで沢山出て来ます。
確かに高度成長期に人口が増えて住宅不足だった時は公営住宅も意味はあったのですが、今のような住宅過剰で産業衰退の日本で更に民間の住宅をダブつかせるのは疑問と言う考え方が多いのは、検索結果でわかります。
それと建築業界もこうした過剰な住宅を建てて仕事を確保するのではなく」、もっと戸数は少なくても広くて子沢山に結びつく住宅でメシを食う事を考えないといけません。
余分な住宅の戸数は結局未利用な空家になるのなら、同じ面積分は有効利用した方が少子化防止になるし、生活も豊かになるのです。

7. 2015年6月21日 23:01:34 : VQnKmsuMPb
06です。
05さん、検索できましたか?
コトバ足らずでしたが次のキーワードでも出て来ると思います。
「米国 公営住宅 比較」 です。
それと米国の場合、住宅所有に関する実質金利は日本より低い面があります。
それは既にコメントで書きました通り、「ローンに困った場合に捨て値で投売りしなくて良いから」です。
買値と売値の差額も実質金利です。
実質金利の違いはまだあります。
それはローンを組む場合の生命保険加入。
更にまだありますがこの辺にしておきます。

8. 2015年6月22日 00:49:06 : Rxz50wnr0k
 皆さん方はこの国の本質について理解が足りないと思います。日本において銀行とは財務省の出先機関にすぎません。だから銀行員は準公務員、準財務官僚なのです。だから、銀行員たちの態度は(特に3大メガマンク)役人どもとなんら変わりなく、そういえばと腑に落ちて頂ける方々も多いと思います。
 本題に戻りますが、住宅ローンというのは銀行から借りているようで、実際には財務省の役人から借りているのです。この国の役人どもの国民に対する態度は主人が奴隷に対するそれ以外の何者でもありません。お情けで貸してやった金を返せないなら、臓器を売って返せということです。また、強制貸し付けという言葉もありますが、サラ金のように債務者からより搾り取るために金を一時的に貸し付けて、払えなくなるのを見越して奴隷労働を強化する。彼らはインフレデフレを操作して、我々に対してより下級の奴隷に落とそうといつも網を張っているのです。

9. 2015年6月22日 17:55:37 : nJF6kGWndY

>>03 

問題の本質は日本に民間のノンリコースがないことではないという点は理解したようだな

あと、あまり各国のいいとこどりして、日本の風土や経済力を無視し、制度のマイナス面だけを批判しても意味は無いだろう


>低所得者の住宅事情が悪くなり、少子化になって、それがまた更に住宅の受給を悪化させる、と言う悪循環。

低所得者なら生活保護受給でき、住宅補助が出るから、今後、賃貸価格下落が進めば全く問題はない

それより、日本の場合、問題なのは、ホームレスが受給しずらいことと、規制により、住宅価格が高く抑えられ過ぎていたこと

そして何より、社会保障の根本となる経済自体が、多くの既得権者保護のために生産性が伸びない(効率が悪い=潜在成長率が低い)こと

そこをきちんと対処できれば、住宅など、ほとんど問題ではない



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