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アベノミクス成長戦略ついに「弾切れ」! 「経済最優先で高支持率維持」はもう限界(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/15/hasan98/msg/178.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 25 日 11:05:05: igsppGRN/E9PQ
 

             万策尽きた?


アベノミクス成長戦略ついに「弾切れ」!「経済最優先で高支持率維持」はもう限界
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43871
2015年06月25日(木) 磯山 友幸「経済ニュースの裏側」 現代ビジネス


■「期待外れ」

政府は6月22日に開いた産業競争力会議で、アベノミクスの成長戦略の再改定版である「日本再興戦略 改訂2015」の素案を提示した。月内に閣議決定して正式に発表する。

毎年この時期に決めている成長戦略は、安倍晋三内閣が今後1年かけて取り組む政策が盛り込まれる。安倍内閣の改革姿勢を示すことになるだけに、株式市場などの注目度は高い。

実際にこれまでも成長戦略の中味で株式相場が大きく動いてきた。2013年6月に最初の成長戦略が出された時には、安倍内閣が初めてまとめる成長戦略ということもあって、期待感が高かった。ところが事前に改革ポイントを小出しに発表したこともあり、閣議決定する段階では「期待外れ」という評価となり、株価が大きく下落した。

昨年6月の「改訂2014」では、冒頭に掲げたコーポレートガバナンスの強化に海外機関投資家などの評価が集まり、その後、年末に向けての株価上昇のきっかけになった。

では、今年の「改訂2015」への評価はどうなるのだろうか。

翌23日付の日本経済新聞は「農協改革や脱時間給制度(ホワイトカラー・エグゼンプション)の創設を盛り込んだ昨年と比べると、目玉に欠ける内容だ」と評した。実際、素案を読むと、議論を呼びそうな具体的な改革テーマはほとんどなく、まったくサプライズに乏しい。完全に「弾切れ」といった感じなのである。

今回、改訂2015の素案が掲げた柱は、「未来投資による生産性革命」「ローカルアベノミクスの推進」「『改革2020』(成長戦略を加速する官民プロジェクト)の実行」の3つ。

冒頭では「『稼ぐ力』を高める企業行動を引き出す」として、昨年に引き続き、民間企業のコーポレートガバナンス改革を掲げている。タイトルは「『攻め』のコーポレートガバナンスのさらなる強化」である。

■具体策がなにもない

民間企業に稼ぐ力を取り戻させるというのは、成長戦略1年目からの大きなテーマだった。

というのも、日本経済が成長しない大きな理由が、民間企業が利益を懐に溜め込み、リスクを取った事業投資を行わなくなったことにあると、安倍内閣は分析していたからだ。

だが、民間企業の経営者にリスクを取って儲けさせるにはどうすればよいのか。政府にできることは限られている。従来から繰り返してきた設備投資減税や、さまざまな助成金では、ほとんど効果がないことが明らかになっていた。つまり、いくらアメを与えても企業は動かないという結論だったのだ。

そこで、成長戦略にはムチが持ち出された。ガバナンスの仕組みを変えることで、企業経営者にプレッシャーを与えることにしたわけだ。

社外取締役の導入促進へ、企業のあるべき姿を示すコーポレートガバナンス・コードを制定するなど、外堀を埋めていった。また、機関投資家のあるべき姿を示すスチュワードシップ・コードを導入、生命保険会社などをモノ言う株主に変えることで、経営者にプレッシャーをかけたのだ。昨年の「改訂2014」の前文では、株主の持ち分に対する利益率であるROEを国際標準に高める、という文言まで加えられた。

どうやら日本企業が大きく変わるーーそう海外投資家に思わせることに成功したことで、その後の日本の株価は大きく上昇、遂に日経平均株価は2万円台を回復したのだ。

今年の「改訂2015」はそのガバナンス強化をさらに進めるとしているわけだが、具体的に何をやるかとなると、いきなりトーンダウンする。

具体策として書かれているのはこんな具合だ。

「取締役会による経営の監督が実効性の高いものとなるよう、取締役会が経営陣に決定を委任できる業務の範囲(取締役会への上程が不要な事項)や、社外取締役が社外性を有したまま行える行為の範囲等に関する会社法の解釈指針を作成し、公表する。【本年夏までに作成、公表】」

どうみても、役所が書いた文章そのものである。

もちろん取締役会を機能させるには必要なことではあるが、余りにもテクニカルな内容ではないか。役所が粛々と進めていくのに必要なことは書かれているが、政治のメッセージ性はほとんど感じられない。つまり、ガバナンスを強化するためには何が必要なのか、という発想が乏しい。

昨年の社外取締役増員やガバナンスコードの導入では、経済界から反発する声が挙がった。ガバナンスの強化は経営者に厳しさを求めることになるため、反対論が巻き起こるのだ。おそらく今回の「改訂2015」のガバナンス強化には、経済界から何の反対も出ないに違いない。

■安保で頭がいっぱい

安倍首相が岩盤規制を突破するための切り札として強調してきた「国家戦略特区」の取り組みもインパクトに欠ける。

今回の素案では、「遠隔医療や小型無人機、自動走行といった近未来技術の実証を含め、本年内にできるだけ速やかに、地方創生特区の第二弾の指定(国家戦略特区の3次指定)を実現する」としているだけで、新味のある改革項目は上がっていない。

これまで「経済最優先」を旗印に、デフレからの脱却や規制改革、成長戦略の促進を安倍内閣は掲げてきた。まがりなりにも雇用情勢が改善し、株価が大きく上がるなど、アベノミクスの成果として現れ始めている。それが政権発足以降、安倍内閣が高支持率を維持してきた最大の理由だろう。

ところがここへ来て、安倍内閣の優先順位が大きく変わっている。集団安全保障を認める安保関連法案の成立に全力を挙げ、経済最優先がどこかへ吹き飛んでしまったように見える。

内閣官房の幹部のひとりは「もともと安倍さんは経済には関心が薄い。本当にやりたい事は安保問題ですから」と言う。そんな関心の変化が、目玉のない成長戦略の改訂版にも如実に表れているというわけだ。

朝日新聞が6月20、21日に行った世論調査によると、安倍内閣の支持率は39%と5月16、17日の調査の45%から6ポイントも急落した。そうした中で、国会会期を95日間延長し、戦後最長とした。何としても安保法案を通すという意気込みだ。もちろん安倍内閣の優先順位は経済よりも安保ということになる。

弾切れの成長戦略が海外の投資家にどんな評価を下されるのか。アベノミクスの息切れと見なされれば、株式相場にも影響を与えることになるだろう。


 

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コメント
 
1. 2015年6月25日 12:48:56 : N4qwxcBMP6
そもそも国民が勘違いをしている。
貿易赤字が続くと言うことは国内の金が増えていかないということ。

即ち、限られた富で国債を買わせるか、株を買わせるか、それとも設備投資に回すかということになる。
国債と株に金が回っている間は実体経済に回す金は無いと言うことに気付くべき。

若し、本格的に経済が立ち直ってしまったら、超低金利の国債は買いから売りに替わるので国家が困ることぐらい判らなきゃ。
国債の未達を恐れる人がいるが、国債よりも有利な経済的案件があった方が国民にとっては喜ばしい事。


2. 2015年6月25日 13:56:40 : XSQWseYuz2
高株価と円安政策がこう簡単にできるなら、リーマンショック後の低株価や円高も「実は簡単に操作でやっていたのではないか?」と言う疑惑しか感じ取れない。
いつまたオカシナ事をやりだすのかわからないから、生産設備国内回帰もやりようがないし、いつまたデフレ政策をやりだすかわからないから、事業は始めようとは思わないし、お金も使わない。
だから円安メリットよりデメリットの方がかなり大きい状態が続く。
そもそも介護、医療などの公的サービスは悪化する一方なのに、御殿のような建物とかばかりが並んでいる光景は、今の日本の国際競争力から見ると異様な風景にしか見えない。
30〜40年前も既に成長は止まりつつあるのは明らかであったが、産業や公的事業の分野の配分は今ほどピント外れではなかった。
ヒトは老後や病気になった時の生存保障がある程度ないと、消費は徹底して控える。
過剰に預金するから、そこをハゲタカにゴッソリ持ち去られて、ますます日本全体が貧困化するし、少子化になるのではないか?

3. 2015年6月25日 16:02:28 : YcCLwvQODk
つまり国家による国民生活の保障、社会保障がどんどん削られて行くのが見えるから、金なんて使えない。

4. 2015年6月25日 17:00:19 : juAPSsCNWg
アベノミクスの問題はお客さんが少ないことなんだ。
だから、国民をお客さんにしなければいけない。そのためには国民の所得をあげたりしなければいけない。

5. 佐助 2015年6月25日 17:35:16 : YZ1JBFFO77mpI : KTZjxPAPgA
政治・経済の指導者は慌てて目の前に見える現象を原因だと錯覚し、間違った対処法をしたのです。

ナゼ世界で同時に信用収縮が発生したのか?ナゼ大暴落をとめることができないのか?をマスコミも経済学者も政府官僚も回答できません。だが解決し景気を回復させることが出来ます。しかし政府や指導者は残念ながら、認識できないで産業革命と多極化を完全黙殺した。

政府・企業が、信用恐慌から早期脱出するため産業革命へ大胆にシフトすることです。次期産業革命とは「放射能・CO2を発生させない動力」への転換革命です。すでに実用化されていますが、政府官僚と大企業は既得権益(設備・技術)を失うため、国家から補助金をもらいながら、ゆっくりと進行させたいと考え抵抗し遅延させたのです。

次期産業革命に早期シフトした国家は、CO2の発生を75%減らすことに成功すると同時に、世界の技術革新をリードし、戦争なしで全産業を活性化させることができます。又、次期産業革命に早期シフト企業は、大不況下でビジネスを飛躍できます。抵抗する大企業は解体し再生すべきです。これから更なる貿易の縮小はさけられないので、輸出依存では大倒産と人員整理が避けられません。しかも世界信用恐慌の二番底が発生し、恐慌からの脱出が遅れることになります。政府と大企業の遅延政策が致命傷になったのです。行くとこまでいくでしょう。

1989年に破裂した日本のバブルは、十五年の間に、平均株価を五分の一に暴落させ、地価を十分の一にし、十大銀行を3行に収縮させ、多くの企業を倒産させて、やっと沈静化しました。沈静化させた最大の要因は、輸出の神風です。今回の世界バブルの崩壊では、TPPや輸出の神風は吹いてくれません。かえって関税引き下げは諸刃の剣となる。

世界信用縮小恐慌の収束を、古い経済学やアベノミクス株価円安の常識にまかせたので、三年ごとに三段階で世界と各国の信用が縮小し、株式市場・為替市場・銀行窓口の一時閉鎖が避けられなくなること。その世界経済の傷口が回復するのに、2025年までかかります。まず地方銀行の一時閉鎖がくるでしょう。

2015年になっても、世界信用縮小恐慌の渦中にあることを認識できない経済学者や政治家やマスコミは多い。2011年12月、ついにブラジル・中国・インドの住宅土地バルブが弾け、同時に、欧州各国の債券バブルが弾けたことも認識出来ない。

それは、第二次世界大戦後、家族が一つの屋根と塀の中で一緒に暮らす大家族主義が崩壊して、小家族や独身者が独立する流れが多数派となったためである。しかも政府官僚たちは何を勘違いしたのか,少子高齢化社会を進めた。社会保障削減からおば捨て山まで捻じれてしまった。もう歪み取りはできない。

アベノミクスは円安で株と土地のバブルは永遠に継続するという神話は崩壊している。しかし「株と土地のバブルさえ復活すれば、すべてが好転する」という思考から脱出することができなかった。そのため、次々に発生する目先の処理に追われ、根本的解決が先送りされたのです。

アベノミクスは平和憲法を反故に核武装化して,戦争に期待するしかなくなったのです。


6. 2015年6月25日 18:29:19 : FizjrzQqYw
「弾切れ」には シトルリン

シトルリンは スイカや メロンに 多くふくまれる

若者が 死んで行って 「弾切れ」 の場合

日本民族 維持 のためには 弾を作って 頑張らなければならない

スイカ や メロン を食べて 沢山 弾を作り 頑張ろう

朝鮮ニンジンや スッポン も いいかもしれない


7. 2015年6月25日 19:00:58 : nJF6kGWndY

よくもった方だな


8. 2015年6月25日 19:24:16 : snAc501eHi
アホのミックス;この正体が現実のデーターとして出てきました。

やはり国民にとって、良くなかったですね。
当初から指摘されていた経済学者の先見の明に対し、御用経済学者のだらしないこと、、、
実質賃金は20ヶ月以上下がり続けています。
トリクルダウンは、どうなっているのでしょう?安倍ちゃん。
トリクルダウン説は、世界でも一度も無かったので、嘘臭かったのですが、やはり嘘でした。

金融緩和の出口戦略がありません、まさに将来は不安だらけになりました。

政治家・官僚しっかり頼みますよ!
輸出する大企業のみ、にこやかになったようですが、国民・中小企業主は、苦虫を突っぶした顔になりました。

日本経済の劣化は止まりません。

安保法制も違憲法制を議員の数でゴリ押ししては、ますます日本は将来危険です。

地味にでも良いですから、一歩一歩少しでも前に進んでいけば良いのです。
事を急いではいけません、教訓です。


9. 2015年6月25日 20:11:45 : EwX5TbDRAx
気がつけば 爆買いだけが 息をつき

10. 2015年6月25日 21:30:26 : Cur0RCSFcE
 所詮、安倍晋三というお坊っちゃま世襲議員は、「三流以下の万年泡沫候補の人物」に過ぎなかっただけの話。アメリカの国際金融投資グループによる「日本乗っ取り謀略」で、安倍晋三というばか者に目をつけ、竹中平蔵という手配師を日本に送り込んで操っている。
「愛国者ぶった売国奴」であるのは間違いない。

11. 2015年6月26日 01:26:34 : 3uXHk2y8yQ

誰もアベノ後方支援はやらないだろ。

自民党は合憲議員ばかりデクノボー坊揃い。

違憲法案の合憲論は既に論理破綻だ。嘘つきは止めろ。



[32削除理由]:削除人:カルト

12. 2015年6月26日 15:34:26 : rLBhiuudmU
アベノミクスには影の成長戦略があるらしい。

資本家の期待にこたえるべく戦略らしい。

保守、革新ともに反対が多い政策らしい。

しかし、世間が安保法制にかかりっきりなのをいいことに

こっそりと法案を通そうとしているらしい。

これってなんだろう??

わかる人、教えてください。


13. 2015年6月26日 21:51:27 : 7ux1loXHro

もう一発金融緩和できるから大丈夫だ。
有効求人倍率もすごい伸び。


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