現にギリシャ首相にしても中国の国家主席にしても株安などどこ吹く風である。
アメリカだって日本だってそうだ。
安部だって今年中には「株価に一喜一憂しない」って態度にかわるだろう。
シナリオ通りだからだ。
うがった見方をすれば「株高のいまだからこそ」、ギリシャ危機もセーフランディングさせることは可能となっている。

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株高のいまはＨＦのみならずソブリン系も危機に便乗して売っている。…
「株高のいまだからこそ」、ギリシャ危機もセーフランディングさせることは可能
。

と書いたようにギリシャ危機もセーフランディング（安全着陸）が視野に入った
、だがこのことが今後の世界的株高継続を保証しているわけではない。

先進国の財政的な内情はハッキリいってギリシャとそう大差はない。
リーマンサブプライムショック以降、安いところで仕込んで世界的な統制相場を
作り出してきた株高の今は各国のソブリン系には売れる金融資産がいくらでもあるということだ。

繰り返し書いてきたように、昨今の株式市場はすでに収穫の秋を迎えている。

「少し単純に書いてしまうが」
今回のように、ギリシャのソブリン系が2008年ショック以降の安値で買い仕込んで保有していた日本株を大量売却して、サムライ債の返済資金をねん出する。当然売られた日本の株は急落するから。急落したところを日本のＧＰＩＦが買い増して値を戻させる。
こんなやり方で多くの人がああ良かった危機は解決されそうだ。
株も戻しそうだから、まだ持っていようか、あるいは買い増そうか。
こんな風にだまされてしまう。

こうして、世界各国のソブリン系が株高の今を収穫のときとみなしているのに
愚かで中途半端な金持ちは、まだまだおらが春は続くものと勘違いしてしまう。
いつもまにか過酷な季節が到来してしまうのに。

結局このあとは、こういう自転車操業で、先進国各国が抱えている同じような財政問題を解決するしかないところまで来ている。

このあと、先進各国がこういう方向性でいくしかないのだ。

そして今だにアメリカは利上げはできないといっているバカ者がいる。
合理的期待形成論---今の先進国の主軸になっている、この詐欺的な経済手法についてよく知っている人ほどアメリカは年内に必ず利上げするしかないのだという逆説を理解しているのではないのか。ｗ

同じ敗戦国でも、今の日本とドイツの国際的立ち位置を見れば判るでしょ。