★阿修羅♪ > 経世済民98 > 848.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「大塚家具がうらやましい…」後継者不在で年3000社が廃業 今後急増の恐れ(SankeiBiz)
http://www.asyura2.com/15/hasan98/msg/848.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 20 日 01:04:05: igsppGRN/E9PQ
 

トップの座をめぐり親娘で骨肉の争いを繰り広げた大塚家具だが、後継者のいない企業からはうらやましく映るという(写真は大塚家具の大塚久美子社長)


「大塚家具がうらやましい…」後継者不在で年3000社が廃業 今後急増の恐れ
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150717-00000515-biz_san-nb
SankeiBiz 2015/7/18 09:30


 日本企業で後継者不足が深刻化し、事業承継の危機に直面している。とくに中小・零細企業では跡継ぎが見つからず、少なくとも年間3000社が廃業に追い込まれているという。その廃業件数は今後、急速に増える恐れがある。中小企業庁では「日本企業の過半は今後10年間で、社長の代替わり期を迎える」と危機感を募らせる。そうした企業が後継者難で円滑に事業が承継されなければ、次々と廃業に追い込まれかねないからだ。官民で事業承継を支援する体制づくりが問われている。

                 ◆

 後継者不足に悩む、ある中小企業経営者は「大塚家具さんがうらやましい」と嘆く。家具販売大手の同社は、経営路線をめぐって創業者の父親と実の娘が激しく対立した。この争いは結局、会長だった父親が株主総会における委任状争奪戦に敗れて退任に追い込まれたが、「大塚家具さんでは娘や息子も創業者がつくった会社で働いている。跡継ぎがいない私からみると、子供と経営路線で対立できるなんて、ある意味でぜいたくな話だ」と語る。

 中企庁によると、中小・零細企業経営者の5割超は60歳以上が占める。1990年には60歳代が2割だったが、高齢化に伴って急速に増えた。こうした企業トップの平均引退年齢は70歳前後であり、同庁では「あと10年で日本企業の過半は社長交代期を迎える」とみている。一方で地方の中小・零細企業などでは、創業者の息子や娘が大都市で働き、その多くが親の跡を継がないケースが続出している。

 これに伴って息子や娘、あるいは親族を後継者としてきた企業の割合も年々下がっている。20年前に息子や娘、親族が後継者となる比率は9割を超えていたが、今では6割にとどまっており、この20年で大きく変化した。今は従業員や役員が後継者となる例が増えているが、それでも後継者不足は深刻化するばかりだ。

 民間調査会社の帝国データバンクによると、昨年、休廃業したり、解散したりした企業の数は2万4106社で、ここ数年は2万5000件前後で推移している。廃業の理由をみると、最も多いのが「経営者の高齢化・健康問題」が4割近くを占め、次いで「売上高の減少」が3割、「後継者難」と「経営者の家族の問題」がともに5%ずつと続いている。

 だが、中企庁では「経営者の健康問題や家族の問題の中にも後継者難が少なからず影響している」とみている。きちんと跡継ぎが決まっていれば、経営者が健康を損ねたりしても、会社を廃業する理由にはならないからだ。後継者がいないからこそ、病気などになったのを機に、会社を終わらせようと決心するのだろう。

 廃業の影響は大きい。会社を一度解散してしまうと、従業員の働く場や販売ルートが失われるだけではない。取引先企業の売上高の減少などにより、連鎖倒産さえ起きかねない。経済規模が小さな地方では、その影響はとくに深刻といえる。それだけ事業承継の重要性が高まっており、政府はその支援に躍起となっている。

 その一環として、後継者がいない中小・零細企業の相談窓口として「事業引き継ぎ支援センター」を全国に設置することを目指している。すでに全国の商工会議所などを中心に19都道府県に置かれており、今年度中にはすべての県に設置する計画だ。この支援センターでは地元の金融機関や税理士、弁護士などとも連携し、後継者を探す役割を担っている。

                 ◆

 とくに最近、注目されているのがM&A(合併・買収)を通じた事業承継だ。後継者がみつからない中小・零細企業の事業を別の企業が買い取る。経営者は交代することになるが、その企業の製品や販売ルートなどは維持されることになり、多くの従業員も働く場を失わずに済む。

 政府もM&Aを軸にした事業承継の指針を策定したが、中小企業経営者の間には、M&Aを「身売り」としてとらえ、いまだに拒否感も根強いという。事業の売却による承継は、企業の貴重な経営資源を残し、従業員の働く場を確保することにもなる。産業の新陳代謝を促すことにもなるだけに積極的な活用を図っていきたい。(論説委員 井伊重之)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民98掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民98掲示板  
次へ