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名門の重圧…東芝“狂わせた”トップ対立 財界総理へ執念、業績にこだわり(SankeiBiz)
http://www.asyura2.com/15/hasan99/msg/117.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 22 日 17:49:15: igsppGRN/E9PQ
 

利益水増し問題についての会見で頭を下げる室町正志会長、田中久雄社長(左から)=21日、東京都港区の東芝本社


名門の重圧…東芝“狂わせた”トップ対立 財界総理へ執念、業績にこだわり
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150722-00000500-biz_fsi-nb&ref=clipRank
SankeiBiz 2015/7/22 07:24


 「次を頼む」。日本経団連会長だった御手洗冨士夫現キヤノン会長兼社長が2009年、当時副会長だった東芝の西田前相談役に後継を打診すると、西田氏は会長就任に強い意欲を示した。石坂泰三、土光敏夫に続く3人目の財界総理の椅子は目前だった。

 しかし、当時、日本商工会議所の会頭に岡村正東芝相談役が就任していた。経済3団体のトップの2つを同一企業で占めることに財界から異論があり、西田日本経団連会長は実現しなかった。だが、西田氏は財界総理の椅子を諦め切れず、住友化学の米倉弘昌現相談役の次を狙っていたとされる。

 第三者委の報告書では利益水増しの内訳や、経営トップが「チャレンジ」と称して収益改善目標の達成を部下に迫る「利益至上主義」、上司の意向に逆らえない「社内風土」について説明されているが、歴代トップが、なぜ利益水増しを働いていたのかは記されていない。

 東芝は08年度の決算でリーマン・ショックの影響を受け、半導体事業が低迷し3435億円の最終赤字を計上。当時社長だった西田氏は責任を取る形で、09年6月に佐々木氏に後を託した。

 会長となった西田氏は佐々木氏に業績向上を強く求め、会議の場で経営への不満を公然と口にすることもあった。東芝の有力OBは、「財界総理への執念が業績への強いこだわりにつながった」と語る。東芝の利益至上主義は、ここから始まったとみられる。

 一方、佐々木氏は西田氏への反発を強め、2人の関係は急速に悪化。反発からか、佐々木氏は現場に予算目標の達成の圧力を強めていった。毎月、各カンパニーのトップが社長に業績の進捗(しんちょく)を報告する「社長月例」と呼ばれる会議で部下を怒鳴り散らす光景が当たり前になっていったという。

 当時、社長月例に同席していた幹部は「完全に狂っていた」と証言する。報告書の中でも、パソコン事業の担当者に対し、3日で120億円の営業利益を求めるなど無理な要求を行っていたことがわかっている。

 社内では佐々木氏の圧力が問題視され、その悪評が西田氏に伝わり、事実上、社長を更迭された。当時副社長だった田中氏との交代会見では西田氏と佐々木氏がお互いを批判し、2人の対立は公となった。西田氏は会長ポストを渡さず、佐々木氏は異例の副会長となった。

 西田氏の会長留任の裏には、米倉氏の後任として財界総理の目があったためだったとされる。それに対抗するかのように佐々木氏も日本経団連副会長として、財界活動に専念。経済財政諮問会議のメンバーとして存在感を発揮した。佐々木氏も財界総理を狙っていたとされる。

 田中氏も西田氏の目を意識したのか高い経営目標を掲げ、自らの指示で利益水増しに関わった。しかし、21日の会見では自らの直接指示を否定。報告書の内容に不満を示した。

 財界に多くの人材を輩出してきた名門企業ゆえのプレッシャーが経営者にのしかかったことが、利益至上主義や上司の意向に逆らえない「社内風土」につながったと、業界関係者は口をそろえる。だが、その名門企業への信頼は失墜。田中氏は21日の会見で「140年のブランドイメージを毀損(きそん)させた」と語った。

 

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コメント
 
1. 2015年7月24日 00:12:23 : 9Rl1jJIGHM
連日、東芝が槍玉に挙げられている状態だが、具体的にどのような民生品をつくっていたのか、検証するのも良いかも知れない。当方は、国際短波ラジオ放送を聴いているBCLである。1970年代のBCLブームの頃に聴いていた。日本を離れてからは、海外でNHKワールド・ラジオ日本を聴いたり、他の国々の放送も楽しんでいます。

かつてBCLブームの頃、東芝はソニー、松下電器と並ぶ「BCLラジオ御三家」と言われていた。その東芝がつくって販売していたのが、トライエックスシリーズだ。下に、そのラジオを掲載します。

古き良きBCLの時代

RP−2000F(TOSHIBA、1976年8月発売、28,900円)
http://blog.livedoor.jp/eichan21-bcl/archives/51775967.html

●このラジオは、1976年のBCLブーム絶頂期の頃、ソニーのスカイセンサー5900(ICF-5900)、松下電器(今のパナソニック)のRF-2200と並ぶ人気商品であった。このブログの著者は1976年8月発売と書いているが、当方の記憶では1976年3月の時点で既にカタログに載っていた。

東芝は、かつて1950年代の真空管ラジオ全盛時代の頃、東の横綱であった。西の横綱は松下電器だった。ところが1950年代末期から、ソニーが「トランジスタラジオ」を発売し、東芝の地位を奪ってしまった。これに対し、東芝は巻き返しに出たが、ソニーのような新機軸が見られず、鳴かず飛ばず状態が続いた。

(註 当時のソニーは、井深大氏の指導の下、画期的な新製品を出していた。)

1970年代のBCLブームの頃、東芝は千載一遇のチャンスが来たとばかりに、BCLラジオを「トライエックス・シリーズ」として次々と投入。当時のトリオ(今のケンウッド)との親密な関係から、トリオの9R-59DSシリーズの技術を応用した、周波数の読めるラジオ(RP-775F)を投入したのだ。これは1974年当時、ソニーや松下電器ですら手がけていない技術であり、予想外に当たった。

これに気をよくした東芝は、1975年にRP-1600Fを投入。周波数を読めることを最大のセールスポイントにして、低価格も手伝って販売は好調であった。

ところがである。1975年10月にソニーがICF-5900、1976年5月に松下電器がRF-2200を投入すると、あっと言う間に売れなくなってしまった。それもそのはず。ソニー、松下電器の製品は、受信回路が通信機並みのダブルスーパーヘテロダインだったからである。これに対して東芝のラジオはシングルスーパーヘテロダインであり、普通のラジオと同じであった。

また松下電器のRF-2200は、ダイヤル機構に本格的なギアドライブを採用しており、糸掛けダイヤルに頼る東芝のトライエックスなど、全然敵ではなかったのである。メカの出来が全然違う。東芝のBCLラジオは、あっという間に売れなくなり、1977年に全機種生産終了と言う悲劇的な事態に追い込まれたのであった。

東芝は家庭用ビデオデッキでも大失敗を経験した。ビクター・松下陣営のVHS方式に対抗して、ソニーのベータ陣営についたのである。結果はBCLラジオ以上に悲惨で、VHS方式に鞍替えするしかなかったのである。

DVDでも、ソニー・パナソニックのブルーレイ・ディスク方式に破れてしまった。東芝のHD-DVD方式は、もはや忘れられた存在になっている。

HD DVD
https://ja.wikipedia.org/wiki/HD_DVD

東芝の音響・映像部門での敗北は、これほどの悲惨なものであることを強調しておきたい。これらは経営者の判断ミスである。繰り返される東芝経営陣の経営上の失敗。その失敗の責任を、各事業部門に押し付け、達成不可能なノルマを課して来たのが、東芝の経営体質である。これだから、東芝は「ブラック企業」と呼ばれるのである。

東芝は、ラジオ部門が神奈川県平塚にあった。ラジオカセットは青森県三沢で組み立てていた。これらの事業部はどうなっているのか。平塚は、とっくの昔に消えている。三沢は、東芝メディア機器と言う子会社になり、本体から切り離された。ここも、同業他社と同じく、仕事がないみたい。近所の秋田県に、ソニーのラジオをつくる十和田オーディオがあるが、ソニーのラジオの多くが中国大陸に生産移転されたため、今では僅かしか社員がいないと言う。

経営者の失敗を従業員に押し付け、従業員は理不尽なリストラで泣いている。この道の達人がパソコン部門にもおられたが、リストラで退職された。長年培った技能も、伝承されなかった。何と言う社会的損失か。

誤解のないように付け加えるが、この傾向は日本の同業他社にも見られる。日本のモノづくりのレベルは、確実に低下している。そうさせた経営者の責任は重大である。


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