★阿修羅♪ > 経世済民99 > 472.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
スズキとダイハツの明暗を分けたものとは? 好調スズキにあの有力投資ファンドも触手(東洋経済)
http://www.asyura2.com/15/hasan99/msg/472.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 04 日 23:28:30: igsppGRN/E9PQ
 

            軽自動車増税の反動減が影響し、第1四半期の国内販売は2ケタ減となった(撮影:今井康一)


スズキとダイハツの明暗を分けたものとは? 好調スズキにあの有力投資ファンドも触手
http://toyokeizai.net/articles/-/79275
2015年08月04日 山田 雄大 :東洋経済 編集局記者


スズキが8月3日に発表した2015年度第1四半期(4月〜6月)決算の営業利益は、前年同期比8.2%増の551億円と過去最高を更新した。だが、長尾正彦取締役が同日の決算会見で、「インド(子会社)のマルチ・スズキの増収増益によるところが大半。逆に言うと、これを除くと厳しいのが実態」と総括したように、好調なインド子会社さまさまの決算だった。

インドに”救われた”構図は第1四半期の販売実績でも明らかだ。軽自動車増税の反動減が響いた日本国内は約17.2%減の15.2万台、中国は31.6%減の4.6万台、インドネシアは20.2%減の3.2万台と落ち込んだ。一方、インドが13%増の30.6万台と大きく伸びたことで、4輪の総販売台数は68.8万台と何とか前期並みをキープした。

■スズキとダイハツで明暗クッキリ

スズキが56%の株式を保有するマルチ・スズキはインド市場のシェアが45%とトップ。2014年度の販売台数は前期比11%増の117万台で、市場の伸びを追い風に、この10年足らずで倍近く拡大している。価格の安い小型車中心ながら、台数増の効果で利益も稼いでおり、第1四半期の純利益は119億ルピーと前年同期比で56%増加。通貨安もあってスズキの業績への貢献度合いも高まった。

 一方、軽自動車市場でライバルのダイハツ工業は2015年度第1四半期の営業利益が35.7%減と苦戦した。国内販売台数は2割減とスズキと大差ないが、インドネシアとマレーシアが主力の海外の伸びでカバーしきれず、総販売台数は9%減となった。インドでの強さが、スズキとダイハツの明暗を分けたわけだ。

成長を続けるマルチ・スズキの利益貢献が高まる一方、スズキが株式を保有しない44%分は、少数株主持分として連結の純利益から控除される。そのため、決算書上では100%分の利益が合算されている営業利益や経常利益から、最終的に残る純利益との”落差”がどうしても大きくなる。日本をはじめインドを除く海外で十分に稼げていないことと相まって、今回、第1四半期は営業増益にもかかわらず、純利益は15.5%減の317億円と6期ぶりに減少した。

通期計画の営業利益(前期比5.9%増)、純利益(同13.6%増)については、当初の予想を据え置いた。会見でスズキは、計画に対する進捗度合いを明言しなかったが、インドは上振れ、その他は下振れていると見られる。この傾向が続けば、通期の営業利益が予想を上回っても、純益の計画達成は厳しくなるかもしれない。

今後は、日本国内のテコ入れや、「日本、インドに続く第三の柱」(鈴木俊宏社長)と位置づけるアセアン、「インドネシア、タイでの土台作りを進めていく」(長尾取締役)という点が課題となる。

こうした中、ダニエル・ローブ氏が率いる米国のファンド、サード・ポイントは、7月31日付の投資家向け書簡でスズキ株へ投資していることを明らかにした。サード・ポイントは「物言う株主」として知られており、日本企業ではソニーやファナックなどの株式に投資し、株主還元の強化や事業再編などに注文をつけてきた。

■株価が上がると、痛しかゆし

サード・ポイントは、スズキのもっとも本質的な価値は56%保有するマルチ・スズキと指摘。インド市場の成長力やマルチの競争力を高く評価し、マルチを含むインド事業の価値などがスズキの時価総額に反映されていないと主張している。また書簡の中で、独フォルクス・ワーゲン(VW)との資本提携解消問題がスズキの企業価値を下げており、それが決着すれば、インド事業の拡大につながるとも強調している。

今のところ具体的な要求や提案はしておらず、スズキ株の割安感を自社の投資家に説明するにとどまっている。だが、サード・ポイントによる株取得が明らかになった8月3日、スズキ株は他の国内自動車メーカーの株価が下落する中で同日比147円高、3.4%の値上がりとなった。

この株価上昇は痛しかゆしだ。スズキは、係争中のVWとの“離婚”が認められた場合、VWの保有する約20%分の株式を自社株買いで引き取る意向を示している。となると、株価上昇は買い取る資金負担の増加につながる。VWがスズキ株取得に投じた金額は2289億円。現在の時価でこれを買い戻すとなれば必要資金は5000億円にもなる。いつ売り払うとも知れない投資ファンドが目をつけたことで、株式相場で”人気化”するのは、スズキにとって招かざる事態といえる。

スズキの会社概要、ダイハツ工業の会社概要 は「四季報オンライン」で
http://shikiho.jp/tk/stock/info/7262

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年8月04日 23:52:57 : bMcqltvqM2
インドには資源が無いように見えるが、砂漠が多く赤道に近いから、ソーラー発電でかなりのエネルギーを得られる事が見込まれる。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民99掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民99掲示板  
次へ