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“お墓事情”に異変 「ゆうパックで納骨3万円」が最新スタイル(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/15/hasan99/msg/678.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 13 日 15:35:05: igsppGRN/E9PQ
 

              写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ


“お墓事情”に異変 「ゆうパックで納骨3万円」が最新スタイル
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/162658
2015年8月13日 日刊ゲンダイ


■墓の維持・管理は負担が大きい

 今や2人に1人は墓を受け継ぐ必要はないと思っているという。宮崎に墓がある鈴木さん(70歳)もそのひとりだった。

「年金暮らしだからね。乳がんの妻の治療費もあって毎年、盆暮れに帰省して墓参りするのは、経済的にも体力的にもつらかった。一人で帰っても、飛行機代や電車代、土産代などで、1回に6万円近くかかる。40歳の子供はいますが、独り身で孫はいないから、墓のことは私の代で何とかしなくちゃと思い、3年前に墓じまいしたんです。両親と祖父母までのお骨は、自宅で手元供養しています」

 高齢化の今、墓の維持・管理は負担が大きい。子供がいなければ、なおさらだ。鈴木さんのような悩みを抱えている人の解決策になっているのが、手元供養だ。

 NPO手元供養協会代表の山崎譲二氏が言う。

「手元供養は、ペンダントやプレート、小型の骨壺などに入れて、身につけたり、身の回りに置いたりして供養するスタイルです。協会が発足した10年前は、最愛の人を亡くした喪失感を和らげるため、身につけるスタイルが主流でしたが、ここ数年は墓問題がクローズアップされ、墓じまいとセットで利用する方が急増しています。手元供養に残すお骨は、自分を育ててくれた両親や祖父母など面識のある人まで。それ以前の先祖のお骨も含めて合祀墓で供養するのです」

 墓じまいは、合祀墓でも散骨でも、元の墓を更地にして、お骨を“引っ越し”するなどの手続きが必要で、大体30万円程度かかる。手元供養にするのは、その一部だ。そもそも墓がない人は、初めから親や妻などのお骨を手元供養することもできるという。

 手元供養に使う入れ物は、小物なら2万円前後から、骨壺は数十万円とピンキリだ。

■墓じまいとセットで手元供養や合祀墓に

 実は、ゆうパックはお骨の送付が可能で、定款で認められている! それを使った「送骨」を行っているのが、埼玉県熊谷市にある見性院だ。

「ご契約いただくと、当院にお骨を送るための専用段ボールとゆうパック送付状をお送りします。送骨方法マニュアルの通り、お骨を納めて送り返していただくと、本堂にて俗名で供養。合祀墓に納骨するのです。サービスを始めて1年ですが、北海道から九州までお問い合わせがあります。お体が不自由でなかなかお参りできない方が最愛の方を亡くされるケースが、典型的な利用パターン。お子さんがなくて、墓じまいとあわせて利用されるケースもあります」(見性院事務担当者)

 送骨には、すぐに供養して納骨する「合同納骨」と、10年間骨壺に保管してから納骨する「個別納骨」があって、料金はそれぞれ3万円と10万円だ。

 一定期間保管後に合祀墓に移すタイプは今後、孫がいない家庭を中心にますます人気が高まるとみられる。お参り場所でカードなどをかざすと、立体駐車場みたいに遺骨が搬送され、お参りする寺院も登場しているが、「他人と同じ墓は嫌」という人もいるだろう。

「そういうご遺族の希望をかなえるには、散骨ですが、残された人にとってはお参りの対象が海や山など漠然とするのがデメリット。散骨当初は、『サッパリした』と言っていても、のちのち後悔する方が多いのです。ですから、すべてを散骨するのではなく、一部を手元供養にしておく方が無難です」(山崎氏)

 手元供養したお骨などは、自分が亡くなったときに棺に入れてもらえばいいという。


 

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コメント
 
1. 2015年8月13日 19:11:08 : C3lq0gpU9A

  墓にカネをかける意味は無い。

  ♪ 私のお墓の前で、泣かないで下さい、そこに私は居ません…

  墓石の下にあるのは、燃え残った無機物だけ。 元々、魂などは存在しないのだ。


2. 2015年8月13日 19:31:23 : nJF6kGWndY

>散骨当初は、『サッパリした』と言っていても、のちのち後悔する方が多い

さらに時間が経ち、誰も引継ぎがいないとなれば、やはり良かったとなる

それに本来、葬式ビジネスは仏教ではないから

ビジネスモデル自体も転換した方が良いだろう


3. 2015年8月15日 13:39:12 : jXbiWWJBCA

生の果てに直面し、人は何を想うのか死の周辺で働く人々を描いた3冊
2015.8.15(土) 田口 幹人

 早いもので、今年もお盆の季節となった。お盆は、旧暦の7月15日を中心に行われる先祖の霊を祀る行事。故郷に帰省し、先祖のお墓参りをされている方も多いのでは。

 お盆の由来は諸説あるようだが、お盆が仏教行事ということから、仏教的な側面からその起源と由来を調べてみると、中国の西晋時代に活躍した竺法護が翻訳したとされる『仏説盂蘭盆経』、異訳とされる『仏説報恩盆経』などが典拠とされ、お盆の盆という言葉も、盂蘭盆を簡略に表現したものとされているようだ。

 詳しくは、蒲池勢至著『お盆のはなし』(法蔵館)に分かりやすく解説されているので、ご興味のある方にはぜひお読みいただきたい。

 今週は、ご先祖様に想いをめぐらせながら、死の周辺で仕事をする人たちを描いた本をご紹介させていただきたい。

変わりゆく葬儀ビジネス

 井上理津子著『葬送の仕事師たち』(新潮社)は、団塊の世代が80歳代となる超多死社会を間近に拡大し続けている葬儀業界において、故人との別れのプロフェッショナルである葬儀社の社員、納棺師、エンバーマー、火葬場職員の姿と仕事を通じて、現代の死に方事情に迫ったノンフィクションだ。

『葬送の仕事師たち』(井上理津子著、新潮社、1512円、税込)
 お別れの場面で黒子に徹し続け、あまり語られてこなかった業種に就き、死の現場の最前線で死に関わる彼らの生々しい証言は、私たちに尊厳をもって故人を送るとはどんなことなのかを教えてくれた。

 2013年における日本全体の死者数は約126万人で、2030年には161万人に達するといわれている。団塊の世代が80歳台に突入し、大量死の時代が到来するためだと考えられている。

 急激な死者の増加に伴い、別れの場を提供する業界である葬儀業界は活況を想像するが、どうやら事情が違うらしい。火葬場の不足や家族葬、直葬、合理化、感動化というように別れのスタイルが多様化していることを受け、年々厳しさを増している業界のひとつなのだという。

 平均寿命が延びた分の期間には、医療費や介護費など高齢期を生き抜くための支出が必要となってくる。その支出が優先され、葬儀にかける費用は年々減少しているのだという。

 本書が斬新だったのは、観念的に通例的にそして感情的に語られることが多かった別れの場を、1兆6000億円の市場規模を持つ葬儀業界というビジネス的な側面から検証したという点だろう。

 他業界と同様、顧客の多様化とそれに伴うファスト化、そして価格破壊という悩みが浮き彫りにされる一方で、対比されるかのように葬送の現場で働く者たちが持つ矜持が浮かび上がる。著者は、ビジネス的な側面から描きながら、本当はこの日常的に死と向き合う彼らの心を描き出したかったのだろう。

 私たちは、死から遠ざけられているのかもしれない。そして、ひとたび死に直面すると驚きと哀しみに圧倒されるばかりで、その本質に触れることを避けたがってきたのかもしれない。

 本書に取り上げられた死の周辺で働く人々は、本当の意味で死を知る人たちだ。彼らは、日常的に生の果ての姿に触れることで悟る。命とは絶対的な死から許され、与えられたかりそめの状態にしか過ぎないことを。漠然とした死を否が応でも意識させられる本書は、読む者の今後の生き方すら変えてしまうのかもしれない。いま「命が私たちを生きている」、そんなことを考えさせてくれる作品だった。

遺族に寄り添う復元納棺師

 続いては、近年、最も多くの死に直面した忘れられない出来事・東日本大震災における死を取り扱った作品、笹原留似子著『おもかげ復元師』(ポプラ社)を紹介したい。

『おもかげ復元師』(笹原留似子著、ポプラ社、1296円、税込)
震災直後から、甚大な被害を被った岩手県の沿岸部で、復元納棺師として損傷の激しいご遺体を生前のお姿に戻すことに献身した女性がいた。

 著者・笹原留似子さんは、岩手県北上市で復元納棺を請け負う「桜」の代表を務めている。彼女を被災地へ向かわせたものは何だったのだろうか。被災地で見送った300体を超えるご遺体、そしてご遺族の苦悩をどのように受け止め、そこで何を感じとったのか。

 著者は、「ご遺族の気持ちに寄り添う納棺を」という考えから、一貫して「参加型納棺」を通じて故人を見送ることを続けている。参加型納棺とは、化粧など、ご遺族が形式上納棺に参加するという意味ではなく、悲しみや苦しみの中にあるご遺族に寄り添い、故人の話を聞き、ご遺族と感情を共有するところから始める納棺のことだと著者は言う。

 故人の数だけ人生があり、それぞれの人生にドラマがあっただろう。その一人一人の人生に自分を重ね合わせながら寄り添い、ご遺族が悲しみから立ち直り、再び前を向いて歩みを進める決意をする日が来ることを願って関わり続けているのだという。

 本書の前半部では、著者と故人、そして遺族との向き合う姿勢が綴られている。この前半部が著者の被災地での活動の礎となっている。そして後半部では、被災地での活動が綴られている。

 損傷の激しいご遺体だが、生前の姿に近づける技術を持つ著者にしか為しえない別れの日を、何が何でもご遺族と共に過ごすのだという覚悟と、それに伴い背負い込んだものの想像を絶する重さが伝わってくる。

 ご遺体が、生前のおもかげを取り戻したとき、ご遺族は生きていたときの思い出と再会できる。たくさんの思い出があるからこそ、悲しみに涙のあとに、また生きてゆく力が芽生えるのだという著者の言葉が胸に迫る。

 大きな爪跡を残した東日本大震災。死者・行方不明者の数は2万人以上といわれる。その一人一人に人生があった。著者が向き合った死は、その中のごく一部かもしれないが、その行動がどれほど尊いものだったのか。

 震災から4年が過ぎ、風化してゆくことが危惧されている。今年のお盆は、ご先祖さまに手を合わせたあとで、先の震災で亡くなった方々にも思いをめぐらせてみてほしい。被災地に暮らす人たちの深い悲しみが、生きてゆく勇気に変わることを願いながら。

死は少女に何を教えたのか

 何か行動を起こすことだけが被災地支援ではない。想い、祈ることもまた支援となるのだと思う。

 最後の1冊は「おくりびと」を描いた高田郁著『出世花』(角川春樹事務所)のご紹介を。

『出世花』(高田郁著、角川春樹事務所、648円、税込)
 時は江戸時代。青海街道沿いの下落合を舞台とした時代小説だ。不義密通をした相手と出奔した母に仇討ちをするため、父に連れられて故郷を出たお艶。6年の歳月を経てもなお想いを果たせずにいた父とお艶は、飢えの果てに食べた道端の野草の毒に侵され竹林の中の傍らに倒れてしまうのだった。そんな2人は、通りかかった僧侶に拾われる。その僧侶は、下落合で弔いを専門とする墓寺の青泉寺の僧侶だった。

 お艶は元気を取り戻したが、父は僧侶にある頼みごとをして息を引き取ったのだった。亡骸と真摯に向き合う僧侶の手によって、浮浪者同然に生きてきた生前の父の姿から解放され、浄土へと旅立つ仏の姿に変わってゆくのを見たお艶は、感銘を受け自らをその場に置くことを決めるのだった。

 お艶が担当した湯灌場は、亡骸を洗い清め、傷みのあるものは復元作業や死化粧を施すなどの納棺師の仕事だった。その時代、湯灌場での仕事は、屍洗いと呼ばれ蔑まされた上に、死者との様々な別れに向き合わなければいけない過酷な場だった。

 本書には、その場で9歳の少女が19歳になるまで、どのように成長していったのかが4つの短編を通じて描かれている。忌み嫌われる死の現場に生きることを選んだ少女を真正面から描くことで問うたのは、生きることとは何なのだろうかということだった。

 お読みいただくと分かるのだが、物語の進行とともに、お艶は名を変えてゆく。まるで出世魚のように。いずれ、大輪の花を咲かせてほしいという高田郁の願いと優しさが「出世花」というタイトルには詰まっている。

 この度、『出世花』の続編であり完結編となる『蓮花の契り』が発売された。ぜひ、お艶のその後も併せてお読みいただきたい。

 私の店では、ずっと高田郁の生み出す物語には共通のPOPをつけている。

 「人が信じられなくなったときは、高田郁を読むといい!人の優しさにふれたいときは、高田郁を読むといい!」と。

 それでは、またお目にかかります。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44518


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