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マンションのローン繰り上げ返済も投資のひとつ（Ｃ）日刊ゲンダイ
専門家がアドバイス 「同時株安時代」の賢い資産運用術
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/163001
2015年8月23日 日刊ゲンダイ
「中国発世界同時株安の状況」（甘利経済財政担当相）に、シロウトの個人投資家は戦々恐々だろう。いよいよ安倍バブルの終焉に、どう賢く対応すればいいのか。ファイナンシャルプランナー紀平正幸氏のアドバイスはこうだ。
「投資には売り時、買い時、そして休み時があります。今は上り階段なのか下り階段なのか分からない“踊り場”にある状況、つまり休み時です。個人投資家は大ヤケドする危険があるので、半年ぐらいは様子見したほうがいい。手じまえるものはさっさと現金化し、いざという時に動けるように換金性があり、リスクも低い普通預金やＭＭＦに回しておく。株がダメならゴールドなどと色気を出さず、無理な投資をしないのも、賢い投資法のひとつです」
経済評論家の荻原博子氏は「金融商品に投資するだけが投資ではない。いまのこの不透明な時代の確実かつ最強の“投資”は、ローンの繰り上げ返済です」と、こう続ける。
「たとえば金利３％で、３０００万円、３０年の住宅ローンで、すでに５年返済している場合なら、１００万円を繰り上げ返済すれば、利息は約１０７万円減る。返済期間が残り２５年から２３年８カ月に短縮され、老後に向けた貯蓄もしやすくなります。１００万円の投資で確実に１００万円の利益が期待できる金融商品がありますか？」
不透明といえば、会社勤めだってそうだ。終身雇用が保証されている時代じゃない。
「転職を余儀なくされるかもしれない。そういう意味では“自己投資”も重要です。語学や情報処理などのスキルアップのために、『教育訓練給付制度』を利用する手もある」（荻原博子氏）
厚労省が指定する教育訓練講座を受講し、修了した場合、本人がその教育訓練施設に支払った経費の２０％（最大１０万円まで）を支給するという雇用保険の給付制度のことだ。たとえば語学学校に５０万円払ったら、１０万円戻ってくる。イマドキ、２０％の“利益”を出すのは至難の業だ。
「いまや世界一の“クラゲ水族館”として人気になっている山形県の鶴岡市立加茂水族館は、その改築費用を住民参加型の公募債で調達した。利率は低いですが、こうした自治体の“ミニ公募債”に投資すれば、少なくとも世のため人のため、故郷のためにはなる」（荻原博子氏）
投資もいろいろだ。
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