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イスラム・アラブ世界の視点:NHKアラビア語会話元講師アルモーメン・アブドーラ氏の訴え
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/187.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 2 月 28 日 05:10:42: Mo7ApAlflbQ6s
 


 NHKでテロ問題について語ったアルモーメン・アブドーラ氏は、先週日曜日(22日)の夕方から放送されたBS朝日の報道生番組にも出演していた。
 日本でムスリムに現状を語ってもらう機運が少しは芽生えていると好意的に解釈したい。


 アルモーメン・アブドーラ氏が語る“テロの原因”は、私が

「池上彰の大岡山通信 若者たちへ:テロとどう向き合うか?:主張すべきは「テロなき国づくり支援」ではなく「西側諸国の謝罪」」
http://www.asyura2.com/15/senkyo180/msg/477.html

で書いたものに近いと思う。

(西側諸国で注目を浴びるテロのほとんどが西側支配層の自作自演という見方をしているので、“テロの原因”としてではなく、ISISなど過激派組織に惹かれるムスリムが増えている理由として書いた)


 アルモーメン・アブドーラ氏は、

 「テロはどうして起きるのか。テロの最大の動機は「周りの環境とその社会に対する不満」だとされています。」

「私たちイスラム教徒から見れば、あのような過激派組織を作らせる動機と大義を与えたのは誰でしょう?決して欧米メディアが伝えているようにアラブやイスラム過激思想によるものではないのです。
「イラク戦争」がなければ、過激派組織IS、イスラミック・ステートはなかったのです。国際テロ組織アルカイダも同じです。アフガニスタンへの軍事侵攻や攻撃が起きていなかったら、きっと、アルカイダも出現しなかったにちがいありません。」


「欧米のメディアや報道機関もこの「過激思想」や「反イスラム感情の拡大」に一役を買っているところがあります。テレビや新聞、そしてラジオでも、イスラム教というと、イスラム過激思想、イスラム原理主義、聖戦などとまるでテロ組織の宣伝をしているように見えます。」


「今の国際社会は偽善で溢れています。欧米の人々が言う人権、平等、自由なども偽善にしか見えません。一方、イスラム社会も同じように偽善で溢れています。アラブ諸国の政府や国民の多くは、言うこととやることがまったく矛盾しています。イスラム教は平和な宗教のはずです。しかし、イスラム教徒である私たちの生活はまったく平和とは言えない状況です。」

「欧米諸国も、イスラム諸国も、ともに、都合の良い解釈を重ね、「ダブル・スタンダード」によって、差別や排他的な行為を繰り返しています。すべてが偽善にしか見えないのが今の世界です。」

と、現状に対する厳しい思いを語っている。

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視点・論点 「イスラム・アラブ世界の視点」
2015年02月24日 (火) 

東海大学国際教育センター 准教授 アルモーメン・アブドーラ
 
新年明けて早々にフランスのパリで発生した新聞社襲撃事件から1ヶ月半が経ちました。その間、湯川さんとジャーナリストの後藤さんの2人の日本人の殺害事件やヨルダン人パイロットの殺害事件など、様々な痛ましい事件が起きています。そして、それらの事件に共通しているのは、実行犯がイスラム過激思想を持った者であることです。こうした状況が続く中、「イスラムとの衝突」といった声が世界各地で上がり始めています。また、過激派組織IS、イスラミック・ステートに人質をとられた日本にとっても、こうした事件とは無縁ではいられません。

私たちは本当に「文明の衝突」のさなかにいるのか。フランスのシャルリー・エブド襲撃事件やイスラム過激思想などについて、イスラム教、または、アラブ世界の視点から考えてみたいと思います。

フランスで起きた新聞社「シャルリー・エブド」の襲撃事件の痛ましいニュースを耳にした瞬間、2001年のアメリカ同時多発テロ9.11事件が脳裏をよぎりました。「我々の味方か、それともテロリストの味方か」― 当時のジョージ・W・ブッシュ米大統領のナンセンスな発言を思い出します。しかし、こういう事件が起きるたびに、なぜ、私たちイスラム教徒が狂信者扱いされ,また自分たちの信念とはなんら関係のない一事件について弁解を求められることになるのか。結局、一様に「イスラム教は平和な宗教です。あのような過激派による暴力とは全く関係ないものです」などと決まった文言を並べなければなりません。もちろん、こんな風に感じているのは、私ひとりではありません。

テロはどうして起きるのか。テロの最大の動機は「周りの環境とその社会に対する不満」だとされています。そして、今の世界の状況を見ると不満の元は一つだといえます。地政学的視点からも、この事件を考えていく必要があります。アラブ地域で起きている戦闘や空爆、政治動乱や混沌とした状況と、今回の事件やヨーロッパで起きている他のテロ事件、暴力行為は、全く関係のない別々のものではありません。問題の根は深くつながっています。

私たちイスラム教徒から見れば、あのような過激派組織を作らせる動機と大義を与えたのは誰でしょう?決して欧米メディアが伝えているようにアラブやイスラム過激思想によるものではないのです。
「イラク戦争」がなければ、過激派組織IS、イスラミック・ステートはなかったのです。国際テロ組織アルカイダも同じです。アフガニスタンへの軍事侵攻や攻撃が起きていなかったら、きっと、アルカイダも出現しなかったにちがいありません。

今回のフランスの新聞社襲撃事件をめぐる議論では、西洋とアラブ・イスラム世界との長い対立構造とその歴史が語られることが多いです。こうした短絡的な結論に飛びついてしまう人がいます。

私の胸の内を明かすと、「イスラム=テロ」というレベルの低い議論にはもう辟易しているといった心境です。

しかし、本当にあの事件は、世界や西欧のいう「表現の自由」を侵すものだったのでしょうか。
我々は、異文化や他の民族が大切にする思想や信条などを傷つける行為と「表現の自由」について考えるべきだと思います。

今回の事件はヨーロッパのローカルな次元の問題として見るべきだと思います。近年、ヨーロッパ地域全体、とりわけ、フランスのイスラム教徒の人口は急速に増え、現在、その数はおよそ500万人と推定されています。それに対する不安が反イスラム感情や移民排斥傾向をもつ極右政党・国民戦線への支持を増やしています。実際に国民戦線はヨーロッパ議会選挙で、フランス国内で最多の票を獲得して、それまでの3議席から一気に24議席にまで躍進し、ついにフランスにおける第1党になりました。そして、これはフランスに限った話ではありません。スウェーデンやデンマークなど、他のヨーロッパ諸国にも広がっています。

「人権尊重」を国の理念に掲げてきたフランスだけに、「反移民」を掲げる政党がヨーロッパ議会選挙で第1党になったことは、いかにヨーロッパにラジカル思想的傾向が拡大しているかを示しています。

欧米のメディアや報道機関もこの「過激思想」や「反イスラム感情の拡大」に一役を買っているところがあります。テレビや新聞、そしてラジオでも、イスラム教というと、イスラム過激思想、イスラム原理主義、聖戦などとまるでテロ組織の宣伝をしているように見えます。

一方、イスラム教の考えの神髄が込められている「コーラン」の考えはほとんど紹介されることがありません。コーランには次のように明記されています。(アラビア語でコーランを読み上げる)
 
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※ 引用者によるテキスト起こし

[イスラム教の教え]

一人の命=全人類の命

「他者を殺害することもなく、
悪事を働くこともない人間を殺害する者は、
全ての人々(全人類)を殺害したのと同じになる。
また、だれかが人の命を救えば、
その人は全人類の命を救ったことになる」
(第5章、アルマーイダ章・第32節)
-------------------------------------------------


コーランのこの部分の意味は、一人を殺せば、すべての人々、つまり全人類を殺したのと同じようなこととみなされる。これがイスラムの考え方です。人を殺すという行為は、どんなイデオロギーの下でも、また、たった一人であっても、それを正当化するのが許されないということです。殺しには、大きいものも、小さいものもありません。しかし、こうしたイスラムやコーランの視点はメディアがほとんど紹介しません。
シャルリー・エブドの襲撃事件とその被害者のために泣いた世界。その同じ世界が、イスラエル軍による空爆が3か月も続いたパレスチナのガザ地区や、国民に対する弾圧や殺戮を続けるシリアの独裁政権、イラク、イエメンなどの状況を見て見ぬふりをしてきました。

今の国際社会は偽善で溢れています。欧米の人々が言う人権、平等、自由なども偽善にしか見えません。一方、イスラム社会も同じように偽善で溢れています。アラブ諸国の政府や国民の多くは、言うこととやることがまったく矛盾しています。イスラム教は平和な宗教のはずです。しかし、イスラム教徒である私たちの生活はまったく平和とは言えない状況です。

相手の考えを尊重し、共存共栄することや、異教徒を受け入れる、また、嫌なことをされても寛大な心でそれを赦すことこそ、イスラム教が最も大切にしている理念であるにもかかわらず、われわれの社会は、暴力に訴える人で溢れています。

イスラム教の教えでも、平等・自由・人権が尊重されますが、さまざまな時代のイスラム法学者が学説を展開する中で多様な解釈が生まれてしまいました。そして過激派が若者を引き寄せるのに利用するのが、さきほど説明した国際社会の「ダブル・スタンダード」です。今のイスラム教徒は、イスラム教の理解において一枚岩ではありません。
イスラム教を理解しようとする時、大切なのは、「イスラム教徒」と「イスラム教の教え」を区別することです。「イスラム教の教え」を、イスラム教徒と切り離して捉えなければ、イスラム教の本質は理解できません。

欧米諸国も、イスラム諸国も、ともに、都合の良い解釈を重ね、「ダブル・スタンダード」によって、差別や排他的な行為を繰り返しています。すべてが偽善にしか見えないのが今の世界です。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/210247.html#more

 

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コメント
 
01. 2015年3月01日 02:12:47 : TGgfYEbPRU
黒幕の連中は人々の「思い込み」ってのを多分に利用するわけだ・・・。
辟易して諦めるってのが狙いだが、それぞれの「教え」の中に対抗する術って書かれてないのかねぇ・・・。

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