流動性支援の前に、財政を持続可能なものにする施策リストの策定で前進する必要があると、ユーロ圏がギリシャに迫った形だ。

ユーロ圏関係者の１人は「ギリシャ側は、流動性が非常に悪化していると強く訴え、２４日のユーロ圏財務相会合前に、何らかの流動性支援を求めた」と説明。「ただこうした要求がどのような形で受け入れられ得るかは誰もわからない。改革プログラムで一定の前進がなければ、支援する意思はない」と明言した。

別のユーロ圏当局者は、ギリシャ側の改革案について「具体的な方策、特に財政的な意味合いを示す記述がまだ足りない。２４日の次期ユーロ圏財務相会合で決定が下されるべきだ」と語った。

ギリシャが債権団と施策について合意し、議会で関連法案を通過させれば、現行の国際支援（２４００億ユーロ）のうち、７２億ユーロを受け取る可能性がある。

また、ギリシャと債権団代表が２１━２２日までに改革案で合意し、ユーロ圏財務相が承認すれば、欧州中央銀行（ＥＣＢ）がギリシャの短期国債発行枠を引き上げるなど、一定の支援を行う可能性もある。

ただ当局者の間では、ギリシャ政府の信頼度は低く、関連法案が議会で承認されない限り、約束が示されるだけで行動する者はいないとの見方が広がる。

ギリシャ、9日期限のＩＭＦ融資返済＝政府筋
2015年 04月 9日 22:57 JST
［アテネ　９日　ロイター］ - ギリシャは、９日期限の国際通貨基金（ＩＭＦ）融資４億５０００万ユーロについて、返済を完了した。政府筋がロイターに対し明らかにした。

同筋は「支払いは行われた」と述べ、資金がＩＭＦに送金されたことを確認した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0N01IY20150409

ＥＣＢ、ＥＬＡ増額はギリシャの要請より小幅な公算−関係者
2015/04/09 21:51 JST

　　（ブルームバーグ）：欧州中央銀行（ＥＣＢ）の政策委員会はギリシャの銀行向けの緊急流動性支援（ＥＬＡ）の上限を、同国の要請よりも小幅に引き上げる見込みだと、事情に詳しい関係者２人が明らかにした。
関係者の１人によれば、ギリシャ銀行（中銀）は８億−９億ユーロ（約1030億−1160億円）のＥＬＡ増額の承認をＥＣＢに求めた。関係者２人は匿名を条件に語った。ＥＣＢは９日午後にギリシャＥＬＡについての電話会議を開く見込み。
原題：ECB Said to Favor Less Emergency Aid for Greek Banks Than Sought（抜粋）
記事に関する記者への問い合わせ先：ﾛﾝﾄﾞﾝ James Hertling jhertling@bloomberg.net; Valletta Karl Stagno Navarra ksnavarra@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先： Alan Crawford acrawford6@bloomberg.net Richard Bravo
更新日時: 2015/04/09 21:51 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NMJH9D6KLVRA01.html