★阿修羅♪ > 国際10 > 453.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
創設者ジャン−マリ・ルペン氏の政治力はさすが:国民戦線が極右扱いから脱却し飛躍できるきっかけを用意
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/453.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 4 月 10 日 02:57:55: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 仏極右のマリーヌ・ルペン党首、父親を党から追放へ 投稿者 rei 日時 2015 年 4 月 10 日 00:11:20)


 昨日朝NHKBS1で放送された「フランス2ニュース」は、この“親子対立”を5分にもわたって報じた。

 その内容を見ながら、国民戦線創始者のジャン−マリ・ルペン氏はなかなかの政治家だと感心した。
 齢86のルペン氏は、これからそれほど長く政治活動を続けることはできない。そこで、これまでの政治活動で培ってきた自分の存在感を目いっぱい利用して国民戦線の躍進を図る方策が、自分が政治的憎まれっ子になり党首である娘がそれを叩くことで華になる今回の“対立劇”だと思う。
(これまでも二人は何度が似たような対立劇を演じている。そしてそれを通じて少しずつイメージを変え支持も拡大してきた)

 娘のマリーヌ・ルペンが党首となった国民戦線は、経済的政治的環境に“恵まれ”、各種選挙で躍進を続け、マリーヌ・ルペンさんも次期大統領選の有力候補と見なされている。
 しかし、先頃行われた地方議会選の決選投票では、右派から左派まで伝統的主要政党が立候補の取り下げを行って反国民戦線連合を組むという動きが目立った。

 フランス国民のある割合は、国民戦線の個々の政策にはシンパシーを感じることはあっても、国民戦線を支持したり国民戦線に投票したりすることには躊躇する。とりわけインテリ(自負)層でその傾向が強く、国民戦線を支持することは“反知性”的行為とさえ思っている。そして、そのような意識状況を生み出してきたのが主要メディアである。

 国民戦線創設者のジャン−マリ・ルペン氏は、長年の政治活動を通じてそのことを身に染みて感じてきただろう。

 娘のマリーヌ・ルペンさんは、これから、父親の今回の“思いやり”を最大限活かし国民戦線のイメージチェンジに励むだろう。
 いずれにせよ、その結果は、今回の「親子対立」がない経緯よりも、いいものになることはまちがいない。

 最後に、国民戦線が政権に近づく可能性が濃くなれば、支配層は、取り込みもしくは破壊工作に精を出す(取り込みはすでに行っているだろう)。そのやり口は、米国の対中政策が一つの参考になる。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2015年4月10日 10:25:16 : nJF6kGWndY

いや大塚家具と同じパターンだろう

今後、極右派を排除し、より中道化・常識化した場合に、求心力を維持できるかは問題になりそうだ

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%B3
右翼活動を続けながら右翼諸派の糾合を目指し、1972年に国民戦線の結成にこぎつけ党首となる。主な政策は以下の内容であった。
移民排斥
妊娠中絶反対
治安強化
EUからの脱退
通貨のユーロからフランへの回帰
国籍取得制限の強化など

仏全土で移民2世・3世を中心とした暴動が激化した最中に国民戦線がパリで開いた屋外集会で演説するジャン=マリー・ル・ペン 2005年11月

2005年5月25日に欧州憲法に反対して国民戦線がパリ市内で開催した集会で演説するジャン=マリー・ル・ペン
しばしば舌禍スキャンダルを起こし、ナチスのユダヤ人虐殺を「第2次大戦史の末梢事」だと述べた。1997年の総選挙では、社会党候補に暴力をふるったとして有罪となった。しかし、失業問題や移民問題が深刻になり、EU拡大に不安が募る中次第に支持を集め、1988年の大統領選では得票率14%、1995年には15%と着実な支持を得ていた。

2010年4月12日、2011年の党大会をもって引退することを発表した[5]。2011年1月16日の党大会で三女・副党首のマリーヌが後継者に選ばれ[6]、自らは退任した。
2014年6月6日に公開された動画の中で、ルペンは、国民戦線を批判したフランスのユダヤ人歌手パトリック・ブリュエルらに対し「驚きを感じない。今度はこちらが窯に入れてやる」と発言した[7]。窯という語句がアウシュビッツ強制収容所を連想させたため、この発言はユダヤ人差別ではないかと批判された。ルペンは「ブリュエルがユダヤ人だとは知らなかった」と弁明したが、ルペンの娘である国民戦線党首のマリーヌ・ル・ペンはルペンの発言を問題視し、党のサイトに連載されていたルペンのブログを削除した[8]。

ルペンの日本観[編集]
1980年代の中旬にルペンは訪日したことがある。欧州議会議員だった彼を、時の首相・中曽根康弘が総理官邸で出迎えた。「破格の扱い」にルペンはたいそう満足していた。中曽根首相(当時)とルペンが握手を交わしている写真は自慢のひと品になっている。
ルペンの日本に対するイメージは良く、「日本は美しい国だ」としきりに褒めているとされる。
2010年8月14日、一水会の招待を受け、靖国神社に参拝。ルペンは「重要なのは祖国防衛のために命を落とした人々の善意だ」と語り[9]、フランスのイスラム化に懸念を表明した[10]。


02. 手紙 2015年4月10日 14:48:34 : ycTIENrc3gkSo : LjMCkTbcIQ

>>創設者ジャン−マリ・ルペン氏の政治力はさすが:国民戦線が極右扱いから脱却し飛躍できるきっかけを用意

フランス国民の人間味は、この一連の笑劇に舌を出しているはず。

いわばワイドショーですな、お昼に消化するためのワイドなショー。

政治力? 

アッボ〜ン!


03. 2015年4月11日 09:17:28 : o6I18K0vHI
FNまで欧州人の奴隷化修正をあきらめて戦後プロパガンダに屈服したということですね

04. 晴れ間 2015年4月11日 13:22:35 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
これは、一部に、父ジャンマリーと娘マリーヌとで、それぞれの支持層に向けて役割分担をしているのでは?、という疑惑もあるくらいです。(私はそうだとは思いませんが。)

国民戦線は、真正の極右政党です。マリーヌはその色彩を弱めているだけ。

もともとこの人(マリーヌ)は、父親に比べてリベラルな人です。それは確かです。
そのソフト路線に騙されている有権者も多いでしょう。

でも、本当にリベラルなら、国民戦線を離れて別の政党を作るべきなのです。それをしないのは何故か?
(今後、党の分裂でもあれば、再考には値しますが....)

国民戦線の急伸の最大の理由は、新自由主義とユーロ支配への庶民の反感です。
左翼がその不満をうまく吸収できていないからです。
オランド政権は、新自由主義と妥協する政治を行っています。
真正の左翼(共産党を含む「左翼戦線」の諸党)も新自由主義とユーロ支配には反対しています。もともとEUには反対でした。ドイツのための統合にしかならない、と言っていました。
左翼が真正の左翼と、中道左派(社会党)に分裂していることが、国民戦線の伸長を許していると言えるでしょう。

しかし、新自由主義とユーロ支配への反発も、国民戦線支持者においては単なる「排外主義」の強化でしかありません。移民排撃と人種差別、反ユダヤ主義がその常数です。その要素が無くなれば、この政党の存在理由そのものが消滅するでしょう。

私が現在の国民戦線で想起するのは、1950年代のプジャード主義と植民地独立反対派、1930年代の火十字団です。どちらも大資本に圧迫される下層中産階級を基盤にしています。(この点では、独ナチも同様です。)
しかし、今日、低学歴の労働者の多く(43%)が国民戦線支持に回っているとしても、そのことが国民戦線の「民主性」を証明することにはなりません。
独ナチや火十字団を労働者が支持したからといって、これらの政党が極右政党であることを止めるわけではありません。

ピエール・ローラン(共産党書記長)が、マリーヌ・ルペンに代表される国民戦線の「欺瞞」と「憎しみ」を指摘していますが、私もそれに賛成です。

国民戦線の指導者や党員の顔を見て下さい。排外的な「憎しみ」や「侮蔑」の表情が見てとれます。
彼ら極右国民戦線の顔と、真正の左翼の顔を見比べて下さい。先日4月9日のデモ行進などの画像を見れば、比較できます。
「違い」はそこです。顔に「憎しみ」が現れているか、「連帯」という平和な優しさがあるか。

フランスにFOという、由緒ある改良派の労働組合があるのですが、FOもフランスの左翼であったということを、先日のデモ行進は示してくれました。
フランスの左翼とはそういうものです。ベースに、普遍主義と人道主義があります。国民戦線には、それがありません。
人道主義と排外主義は、相容れません。


05. 晴れ間 2015年4月11日 17:42:56 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>04

国民戦線は「極右」とは言いましたが、共和主義(共和政)とライシテ(非宗教)を党是として掲げている限り、日本の政体(天皇制+国家神道の残存、宗教政党の跋扈)よりもはるかに民主主義的だと言えるかもしれません。

そもそも、ある程度の民主主義がなければ、この種の極右政党も生まれないものです。なぜなら、この種の極右政党は、下層中産階級の上昇志向ないし下降拒絶志向の表現であるからです。

マリーヌ・ルペンは、右翼と左翼の断絶を否定していますが(そういう分断思考はおかしい、と)、そこのところにデマゴギーが潜んでいるように思います。


06. 晴れ間 2015年4月13日 13:04:28 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>05

国民戦線は、そしてマリーヌ・ルペン自身も、やはり極右ですね。
マリーヌがいくらソフト路線で、国民戦線の「非悪魔化」を図っても、根本的な極右の性格は変わらないようです。
ルモンドには、その辺りに関する記事が、専門研究者の見解も含めて、幾つも載っています。マリーヌは、父ジャンマリーと、あまり違わない、と。

「他者」(特に外国人)への(恐怖と)憎悪。
衰退しつつある過去の社会(フランス)への郷愁と、過去に引き戻そうとする意志。まるでかつての、アンシャンレジームを懐かしむ王党派と同じです。
現在の国民戦線か共和政とライシテを肯定するのは、フランス社会全体の趨勢には抵抗できないからに過ぎないのでしょう。それを否定すれば、フランスでの居場所はないですから。

国民戦線の主張(自国民優先や血統主義など)は、一見、日本人には当たり前すぎて、スーッと入ってきます。日本社会と日本人が、フランス人とフランス社会に比べれば、異常に保守的で極右的なのでしょう。二つの社会を比べることさえ、無意味に思えます。最初から全く違うのだから...

移民に対する主張も、マリーヌ・ルペンは、一般世論向けと自党内、党員向けとでは異なっているそうです。まさしくデマゴーグです。


07. 2015年4月14日 06:45:17 : kGxrPvDGbA
恐らくそうはならないだろうが、万が一国民戦線が政権を取ればドイツは核兵器保有の方向に向かう。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際10掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
国際10掲示板  
次へ