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米学生ローン負債急増、ミレニアル世代の支出に深刻な影響も
2015/04/30 13:09 JST
（ブルームバーグ）：学生ローン負債の急増が米景気拡大への主要なリスク要因の一つになると、スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）の米国担当チーフエコノミスト、ベス・アン・ボビノ氏は指摘する。賃金の上昇が追い付いていないためと説明している。
添付のチャートが示すように、学生ローン残高（黒色の線）はニューヨーク連銀がデータ集計を開始した2003年以降、毎四半期増加している。チャートは消費者ローンに占める学生ローンの比率（赤色の線）も示している。この比率は07年７−９月（第３四半期）以降、一貫して上昇している。
教育関連のローン残高は昨年末時点で１兆1600億ドル（約138兆円）と、09年４−６月（第２四半期）と比較して71％増えた。これは、住宅ローンや住宅担保ローン、クレジットカードなどの消費者ローンが減少しているのとは対照的だ。
ボビノ氏は29日のリポートで「ミレニアル世代の重い学生ローン負担は支出に深刻な影響を及ぼす可能性がある。このような将来は誰も望んでいない」と述べた。同氏はミレニアル世代を1980年代初めから2000年代初めに生まれた米国人と定義し、この世代が教育ローン負債を抱える人の約60％を占めるとの推計に言及した。
米労働省が集計したデータによれば、学生ローン残高は09年半ばから昨年末までに労働者の平均時給の６倍余りのペースで増えている。時給はこの間に11％増加した。
原題：Student-Loan Surge Undercuts Millennials’ Place in U.S. Economy（抜粋）
記事に関する記者への問い合わせ先：ﾆｭｰﾖｰｸ David Wilson dwilson@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先： Chris Nagi chrisnagi@bloomberg.net Jeremy Herron, Jeff Sutherland
更新日時: 2015/04/30 13:09 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NNLOHN6TTDS001.html
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