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赤ちゃん授かるのに360万円借金も―米国の不妊治療事情
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/679.html
投稿者 rei 日時 2015 年 5 月 15 日 17:53:58: tW6yLih8JvEfw
 

赤ちゃん授かるのに360万円借金も―米国の不妊治療事情
NEIL SHAH原文(英語)2015 年 5 月 15 日 12:29 JST
http://jp.wsj.com/articles/SB12387842356326593464804580641732964952668

クティンホー夫妻は08年にIVFを1回試すことに決めた。結果は失敗だった。その後1回目のときの受精卵を使って再度試したところ成功した Kelvin Ma for The Wall Street Journal
 米メリーランド州在住のミリャム・ジャーディンさんと夫(ともに44)の間には6月に第1子が誕生する予定だが、この幸せにはかなりの出費が伴った。夫妻は体外受精(IVF)やその他の処置のために3万ドル(約360万円)を費やした。
 出産の先延ばしで、労働人口に加わる女性は増えたが、30代後半ないし40代まで先延ばしした女性がなかなか妊娠できずにいるケースも多い。
 その結果、IVFやその他の生殖治療は1988年―2013年の間に7倍増加した。また、業界ではカップルの妊娠を後押しするプランの提供も増えている。生殖治療向け金融サービス会社による融資プランや、IVFのパッケージプランなどだ。
 市場調査会社マーケットデータ・エンタープライジズによると、米国の不妊治療サービス市場の規模は現在、年間約35億ドルと2000年の22億5000万ドルから大幅に拡大している。
 IVFは高価だ。1回の試みで1万5000―2万ドルかかるが、成功までに数回必要な場合が多い。冒頭のジャーディン夫妻は政府職員としてかなりの稼ぎを得ているが、貯蓄をはたいて「共有リスク」プランを購入した。3万ドルで複数回のIVFができ、失敗した場合の返金保証が付いているプランだ。
 夫妻はすぐに成功した。妻のミリャムさんは第2子をもうけるため、もう一度やりたいと述べている。彼女は「金額は尻込みする要素にならない」と言う。夫妻は費用を捻出するため、支出を減らし、海外への休暇旅行をやめた。
 疾病対策センター(CDC)のデータによると、1回のIVFで1人ないしそれ以上の子どもを授かる確率は平均30%前後。ただし、その成功率は母親の年齢や治療処置のタイプといった要素によって大きく異なるという。
 大半のカップルの場合、保険でその費用をまかなえない。生殖治療を保険対象にするよう義務付けているのは15州にとどまる。また、雇用主が卵子凍結といった処置を保険カバー対象にするのは一般的ではない。
 そのため、カップルは貯蓄を使ったり、クレジットカード払いにしたり、親やその他の家族から援助を受けたりしていると医師たちは話す。中には生殖治療向け金融サービス会社から融資を受けるカップルもおり、金利が高いケースもあるという。
 カップルが生殖治療向け金融会社から融資を受けるのを支援する不妊治療クリニックのネットワークであるインテグラメッド・ファーテリティーの金融サービス担当責任者パム・シューマン氏は「われわれのプログラムへの入会件数は着実に増え続けている」と述べる。
 クリニックが提携するローン会社から何らかの支払いを受けることはあまりないが、より安い融資手数料になるよう根回しすることでクリニックはより多くの患者を集めることができる。
 シリコンバレーの生殖医療専門医ジャン・リドフォース氏によると、治療を始めたカップルが資金的な問題に直面してやめるケースもある。

米国 では出産時期を遅らせる女性が増えており、不妊治療費も高騰
http://si.wsj.net/public/resources/images/NA-CF800_BABYLO_G_20150513185106.jpg

 リドフォース氏は「コストをもっと下げられれば、件数はもっと増えるだろう」と話す。家や大学進学のために貯蓄するのと同じように、確実に子どもを持てるようにサービスを購入することをカップルは考えるかもしれないと同氏は指摘する。
 CDCのデータによると、35歳から39歳までに第1子をもうける女性の比率は、1988年から2013年の間にほぼ倍増した。13年のデータでは、35―39歳の女性1000人のうち「初産」を経験した女性は11.2人と、1988年の5.7人や1973年の1.7人から増加している。40―44歳の女性に関しては2.3人と、1973年の0.3人から増えている。
 これと平行して、生殖補助医療(ART)の件数も急増している。不妊治療クリニックを代表する団体「ART協会」によると、13年の件数は17万5000件と、1988年の2万3000件足らずから7倍以上に急増している。このうちほぼ全てを占めているのがIVFで、定期的な薬による治療は除外されている。
 米国の新生児のおよそ1.5%はARTを通じて誕生している。ARTとは、卵子と精子を体外で受精させるIVFのような治療を指す。
 フィラデルフィア在住のライター、エリン・ビーティーさん(45)はIVFを7回試したが、成功しなかった。当初6回の費用の大半は保険でまかなえた。夫妻は毎回、貯蓄して残りの大半を支払っていた。最終的に8年間で9万ドルを自腹で払い、約20%をクレジットカード払いにした。
 ビーティーさんは「生殖サービス業界も、所詮は1つの業界に過ぎない。彼らは夢を売っているのだ」と話す。彼女はたとえ成功しないとしても、もっとお金を出さなくてはならないように感じているという。不妊治療の進歩で全体の成功率が上がってきているからだ。「やらなければケチのように感じられる」と彼女は述べる。
 ラトガース大学医科大学院生殖内分泌学部の不妊治療クリニックによると、今年不妊を経験する米国の男女の数は700万人近くに上るとみられている。同クリニックは2月の調査で、妊娠しようとしている25―40歳のうち4分の1以上がこの不妊問題に悩んでいることを突き止めた。
 ボストン在住のロベルタ・クティンホーさん(42)と夫のムリロさん(48)は5年以上にわたって妊娠を試み、薬なども試していたが、成功しなかった。
 夫妻は08年に2万5000ドルを出して、IVFを1回試すことに決めた。結果は失敗だった。その後、1回目のときの受精卵を使って再度試したところ、成功した。
 ロベルタさんは「あれが私たちの貯金のすべてだった」と述べた。同時に「しかし、それを使うのには正当な理由があった」と話した。
 その後、夫妻は第2子を自然妊娠した。
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