(回答先: ＮＡＴＯが東欧に継続駐留　軍事演習を展開 バルト３国・ポーランド ロシアを抑止：後から兵器購入契約書などが．．． 投稿者 あっしら 日時 2015 年 7 月 28 日 03:34:15)

リトアニア徴兵制復活 バルト３国 自国の軍備テコ入れ

　【ビリニュス＝古川英治】ソ連の支配を受けた歴史を持つバルト３国はそれぞれ多くのロシア系住民を抱え、「ロシア人を守る」との口実でウクライナに軍事介入したロシアのプーチン政権の動きに身構える。各国は北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の支援と同時に自国の軍備てこ入れに取り組む。リトアニアは今年から徴兵制を復活させた。

　バルト３国のうちＮＡＴＯが求める国内総生産（ＧＤＰ）比２％の国防予算を確保しているのはエストニアだけだ。リトアニアは同１％以下だった国防予算を2016年に1.5％に引き上げ、20年までに２％を達成する方針。オレカス国防相は「ＮＡＴＯに頼るだけではなく自国の防衛能力を高める」と強調する。

　徴兵制は５年間の期限付きで導入した。今年予定する３千人の徴兵枠のうち、２千人は志願者ですでに埋まったという。エストニアは、５月に実施した軍事演習に一般市民から募った７千人の予備役兵を参加させた。

　ロシアは昨年から領空侵犯を繰り返し、リトアニア船を拿捕（だほ）したり、ロシアとの国境付近で密輸捜査をしていたエストニアの情報局員を拘束したりした。各国市民の間では不安が高まっており、リトアニア国防省は昨年、戦争勃発時に備えた「緊急時ガイドライン」を市民に配布した。

［日経新聞７月２４日朝刊Ｐ．６］

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