ウクライナ危機後の対ロシア制裁で日ロ関係は停滞している。岸田文雄外相は１月、北方領土問題について「力による現状変更」と発言。ロシア外務省は「残念ながら日本は大戦の教訓を学ぼうとしていないと言わざるを得ない」と非難した。

ロシアの歴史教育で、ナチス・ドイツと日本軍国主義は同列に扱われている。近年、１９３８年の満ソ国境紛争「張鼓峰（ハサン湖）事件」を日本の「侵略」と見なし、４５年８月のソ連の対日参戦および北方領土支配を正当化しようとする動きもある。

安倍首相は５月のモスクワでの対ドイツ戦勝記念行事を欠席。一方、プーチン大統領は９月の北京の抗日戦勝記念行事に出席し、中国の習近平国家主席と歴史問題で共闘する見通しだ。ロシアには「朝鮮半島を解放したのはソ連」という認識があり、談話をめぐる東アジアの反応を注視しているもようだ。

安倍首相が「おわび表明」＝「謝罪背負わない」も伝える―中国新華社【8/14 19:05】
【北京時事】中国の国営新華社通信は１４日、戦後７０年談話で安倍晋三首相が「おわびを表明してきた」と述べたとする一方、「先の世代が謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と表明したと報じた。同通信英語版が至急電で伝えた。

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