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シリア難民ハンガリーで足止め(報道ステーション)/欧州に難民殺到・命がけの旅を追跡(NEWS23) 
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/370.html
投稿者 gataro 日時 2015 年 9 月 05 日 07:48:09: KbIx4LOvH6Ccw
 






<参照>

難民殺到でEUのインフラが大混乱!ハンガリーの鉄道に難民が押し寄せる!首都の国際線は全停止!難民の遺体写真も波紋

http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/367.html

【関連記事】

シリア難民:漂着男児、遺体を埋葬…父「自分を責める」
毎日新聞 2015年09月04日 23時23分(最終更新 09月05日 01時08分)
http://mainichi.jp/select/news/20150905k0000m030125000c.html 

  【ローマ福島良典】紛争を逃れ地中海を渡ろうとしたシリア難民のアラン・クルディちゃん(3)と兄(5)、母親が密航ボートの転覆で死亡した事故で、3人の遺体が4日、出身地のシリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)で埋葬された。AFP通信などが伝えた。アランちゃんの遺体がトルコの海岸に打ち上げられた写真は、ソーシャルメディアを通じて世界中に拡散し、衝撃が広がっている。
 

 報道によると、遺体は救助された父アブドラさん(40)とともに故郷へ戻った。埋葬に立ち会った地元ジャーナリストによると、葬儀では多くの人が悲しみ、涙を流していたという。

 アブドラさんは集まった人々に「誰も批判しようと思わない。自分を責めるだけだ」と話し、妻子の悲劇がシリア内戦による多数の犠牲者の一部に過ぎないと語った。周囲の励ましにも「私には何も残っていない」と悲嘆に暮れていたという。

 一方、AFP通信は3日、トルコの通信社の報道として、同国当局が、アランちゃんらが犠牲になった転覆事故に関連して、密航手引き業者のシリア人4人を逮捕したと伝えた。

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ハンガリー:ブダペスト東駅一時閉鎖し警官警戒 難民抗議
毎日新聞 2015年09月01日 20時38分(最終更新 09月01日 22時35分)
http://mainichi.jp/select/news/20150902k0000m030078000c.html 

 【ブダペスト坂口裕彦】ハンガリー政府は1日、首都ブダペストでほとんどの国際列車が発着するブダペスト東駅を一時閉鎖した。内戦が続くシリアなどを逃れ、ドイツなど西欧諸国での難民申請を目指す人々が殺到して混乱が続いたことを受けた措置。その後に再開されたが、駅構内から排除された難民らが警察官とにらみ合い、現場は騒然とした雰囲気に包まれた。

 ハンガリー政府は、8月31日にはミュンヘン行きなどの国際列車に難民らが乗車するのを認めていた。突然の排除に怒った数百人の人々は1日、駅前で「立ち入り禁止撤回」を求める抗議活動を展開。約100人の警察官が駅への流入を警戒する中、「ドイツ、ドイツ」「自由、自由」などとシュプレヒコールを繰り返した。

 ミュンヘン行きを目指すシリア人の技術者、アフマド・アルアスキールさん(30)は「駅に入らないと乗車券も買えない。いつになればドイツにたどりつけるのか」といら立ちを募らせた。

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英首相、シリア難民数千人受け入れを表明(TBSNewsi)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2579926.html

 トルコの海岸で見つかった幼い男の子の遺体の映像がイギリス政府を動かしました。中東などからヨーロッパに大量の難民が押し寄せている問題で、イギリスのキャメロン首相はシリア人難民数千人を新たに受け入れる方針を明らかにしました。

 キャメロン首相は4日、訪問先のポルトガルで記者会見し、シリアの周辺国に避難している難民数千人を新たに受け入れる方針を明らかにしました。

 イギリスは、シリアの内戦が始まって以来、およそ5000人のシリア人難民を受け入れていますが、そのほとんどはイギリスに不法に入国した人たちで、シリア周辺国の難民キャンプから正式にイギリスに受け入れられた難民はわずか216人にとどまっています。トルコの海岸で見つかったシリア人難民の男の子の遺体の画像が広がると、キャメロン政権に対し、より積極的な難民支援策を求めるイギリス世論の風当たりが強まり、今回の受け入れ拡大につながりました。

 具体的な受け入れ規模などは来週明らかにするとしています。(05日01:14)


 

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コメント
 
1. 2015年9月05日 08:48:37 : lKtNFkyivw
これって当然の権利がある。

米〜欧米が引き起こした中東情勢だ。その犠牲者である難民を受け入れる義務がある。
米国に追従したツケだ!!!


2. 2015年9月05日 10:52:37 : WRce3PEqXk

シリアについては、アサド政権を認めて反政府勢力との和平を、本気で国連ないし欧米が進めれば決着する話。
日本のメディアでは、アサドを必ずネガティブに報道するが、単に親ロシア、親イランということで、米が反体制派を支援しているのはおかしなこと。
難民がいちばんかわいそうだが、欧州各国も迷惑な話。
結局、米の利益、戦争屋の利益となる構造。
あの地域の紛争を拡大することで利益を得る悪魔たち。

3. 2015年9月06日 11:57:29 : GFfvKvTo6s
EUは域内の統合を目指しているので、移民の拒否は難しいだろう。

自分は難民問題のとらえ方を、今の欧米も我が国も誤っているのではないかと考える。

難民側も受け入れる側も充分な心構えが必要であり、難民問題に対する本質は、難民とは戦争や宗教、政治的弾圧により、心ならずも国を離れ生活せざるを得ない方々であり、問題が解決すれば帰国し、祖国の発展に寄与するべきだと考える。

また、受入国も安易に彼らから、自立し、目標である祖国の発展のための努力を阻害(受入国の国民化、同化政策)するべきではないと考える。受入国が与えるのは、生きるための場所と、人材の育成であると考える。

難民問題は貧困問題(難民キャンプであれば周辺国にもあるが、生活の質を求めて移動する)とも関わってくるので、安易な受け入れは、受入国国民との間に軋轢を生み、外国人排斥行動や(フランスのテロのような)過激思想を蔓延させる土壌を育む元になると考える。

国際社会から、我が国も難民問題に関与するべきといった意見もこれからでるのではないかと思われるので、自分なりに考えてみた。

1.難民は難民キャンプに住むものとする。イメージとしては江戸期の長崎にあった出島。

2.難民のキャンプと受入国との間を自由に行き来することを規制する。難民キャンプ域外の就労は行えないが、難民キャンプ内に投資する企業の施設については、通勤圏内であれば認める。報酬はA(後述)を通じて支払われる。

3.難民キャンプは自治政府をつくる。政府は選挙によって選ばれる。難民キャンプ内は社会主義経済(分配の公平さ)をとる。刑法は受入国のものを使用する。

4.難民キャンプでは自給自足できるよう食糧生産、住環境、エネルギー調達などは受入国の負担により、難民を雇い入れて建設する。最初受入国はODA予算を使用するが、自治政府の外貨準備が増えれば、費用は自立してゆく方で進める。

5.難民キャンプは受入国とは別の独自通貨を使用する。

 5-1.独自通貨は受入国の民間銀行(A)が窓口となり、受入国の中央銀行が発行する。
 5-2.受入国は難民キャンプに雇用を創出し、代金をAに受入国通貨あるいは、ドル建てで支払う。Aは難民キャンプ自治政府に独自通貨で支払い、労働者に工賃を独自通貨で支払う。
 5-3.自治政府は受入国通貨建ての外貨準備を保有するが、それを用いて難民キャンプ域外への投資はできない。
 5-4.独自通貨は難民キャンプが解消し、難民が帰国の際に受入国通貨に交換される。

6.治安は最初受入国側が責任を持ち、権限を少しずつ自治政府に移譲するが、難民キャンプとの関所管理は受入国が担当し、域内外の人間の出入りは管理する。

7.自治政府はキャンプ域内で学校を設立できる。ある一定のレベルであれば、受入国の通学圏内にある大学に通学することも可能である。

8.難民キャンプが祖国の問題が解決した際に解消される際に、その生活インフラを含めたブロック(土地を含まない)ごと現地に移譲できるようにする。



4. 2015年9月06日 12:26:25 : nBbJNDnPdg
シリアの難民には気の毒だけれど流入を認め続けているとそのうち中国から億単位でやってきそうだ。

5. 2015年9月06日 12:44:18 : GFfvKvTo6s
4さん、難民と定住目的の経済移民は切り離して考えるべきだと思いますよ。
問題は、難民の受け入れ方なのだと考えます。

6. 2015年9月06日 23:58:03 : n5nkr4LanQ
シリア、アフガン、北アフリカで人がまともに住めなくなってしまった。
そうしたのは誰ですか?

7. 2015年9月07日 10:17:02 : GFfvKvTo6s
難民問題を放置したままで良い理由にはならないです。
もとろん、米国も難民の受け入れはするべきだし、難民の受け入れは国連の人道支援の一環ではないですかね。

日本は軍事的貢献よりも、難民の一時受け入れといった人道支援を行うべきでしょうね。

難民の受け入れには受入国の負担は余りかけず、自助という面を強調するべきだと思います。安易に受入国の住民として生活するのではなく、難民キャンプという外国に自治を行う場所を借りる。そして何十年かかろうが、問題が解決した暁には祖国に戻ってもらい、蓄えた資力で自国の再建を自力で行って行くべきものだと考えます。

難民キャンプという臨時国家を近くに建設し、発展途上国への投資の一部をこちらに持って行き、彼らの経済と生活、治安の安定を確保するのが狙いです。

この租借地は問題が解決され次第、受入国に返還されます。
この臨時国家の経済発展は、彼らの帰国後、本国の経済発展に変わるものとなるのではないでしょうか。


8. taked4700 2015年9月07日 11:03:12 : 9XFNe/BiX575U : KmYjdgXOrY
>>03

とても興味深く読まさせていただきました。

しかし、これだと、難民キャンプが一種の避難民祖国の領土拡大となってしまうのではと思います。特に、

>3.難民キャンプは自治政府をつくる。政府は選挙によって選ばれる。難民キャンプ内は社会主義経済(分配の公平さ)をとる。刑法は受入国のものを使用する。

>4.難民キャンプでは自給自足できるよう食糧生産、住環境、エネルギー調達などは受入国の負担により、難民を雇い入れて建設する。最初受入国はODA予算を使用するが、自治政府の外貨準備が増えれば、費用は自立してゆく方で進める。

>5.難民キャンプは受入国とは別の独自通貨を使用する。

の三つは、わざわざ受入国が自国の国土内に相手国の入植地を作るようなもので、とても認められないでしょう。

そもそも、難民キャンプは耕作があまりできない土地であることが普通です。


9. 2015年9月07日 13:40:28 : GFfvKvTo6s
taked4700さん、ご指摘ありがとうございます。

>難民キャンプが一種の避難民祖国の領土拡大
>わざわざ受入国が自国の国土内に相手国の入植地を作るようなもの

難民キャンプは難民受け入れ時に受入国と、難民個人個人との取り決めにより、租借地であって領土ではなく、受入国の要請により容易に返還できる事を了承したうえで難民キャンプへの参加を認めることにすればどうでしょうか。

あと、独自通貨の通貨発行権は受入国にあり、独自通貨は難民キャンプ内及び、受入国とのトレードのみに使用できることにするのです。

この条件の下、受入国の財政的負担を軽減するための自治は必要であると考えます。

>難民キャンプは耕作があまりできない土地であることが普通です。
難民の食糧問題に対しては、ノウハウを持つ国に協力を仰いではいかがでしょう。

http://www.casa-de-cuba.com/relayessay/main020401.html

エネルギーも極力自然エネルギーを利用したもので良いと考えます。
難民キャンプの生活インフラも時間と共に、彼ら自身が投資改善してゆけば良いと考えます。


10. 2015年9月07日 18:30:42 : GFfvKvTo6s
独自通貨について誤解されているようなので、発展途上国の為替水準に調整し、民間の対外投資の一部を呼び込みます。遠方の生産拠点よりも運送費などのコストも安く上がります。

あと、自由に外貨と交換できないではないかと思われますが、これは紛争の当事者に軍資金が流れないようにする措置です。


11. 手紙 2015年9月07日 21:01:18 : ycTIENrc3gkSo : VlmGvnmOKF

難民は受入国の国民と平等公平な権利を有しないと駄目だ。

それは彼ら彼女らが難民であるから。

大小問わず隔離政策は、いつか自らに跳ね返ってくる。

我々が、いつ何時、難民になるか知れない。

現状、ドイツ、ロシアなどは、福島県民を暖かく受け入れてくれるだろう。


12. 2015年9月08日 10:30:18 : GFfvKvTo6s
手紙さん、ご指摘ありがとうございます。

おっしゃる通り、理想はその通りで良いと思いますが、それでは国内の世論はまとまらないのではないでしょうか。仮に、10万人規模の難民受け入れ要請があり、その人たちの生活を保障することは、残念ながら理解を得られないのではないでしょうか。

例えば、ドイツで得られる社会保障とハンガリー等で得られる所得水準を比較すると、より条件の良い方に住みたいと考えるのは当然だと思います。

難民は難民を呼ぶのです。暴動が起きた場合、DJポリスのような対応で問題が終息すればよいのですが、最悪天安門事件のような事態になることを恐れます。

我が国の年間の難民受け入れ人数は13人です。いずれ国際社会からより多くの受け入れを要請されるでしょう。

先に我が国としても、受け入れ可能な体制を検討しておかなければならないと考えます。


13. 2015年9月08日 11:02:27 : GFfvKvTo6s
難民の方々の目的は、紛争のない場所で済みたいということが目的だと考えます。

日本人やドイツ人になりたいから難民になったのではないでしょう。
紛争がおわり、平和なシリアに戻ればシリアの戦後復興に力を注ぐべきだと考えます。

日本人も、福島や被災地の復興に力をいれております。
地元に戻る人も多いです。放射能の被害は人災で、それについては東電や政府の対応も非難されるべきでしょう。

しかし、放射能さえなくなれば彼らだって生まれ故郷に帰りたいと考えるはずですよ。


14. 2015年9月08日 14:48:53 : GDeFC3alFk
シリア空爆・ISS・遺体の写真・移民
国家破壊。
EU破壊
どこまで青写真にのっとているのか
おそろしく計画じみている難民流入だな

15. 2015年9月08日 17:52:14 : RN3qW9JmbU

イスラム社会の破壊。
EUの破壊。

得するのはだれ?

わかりやすい。


16. 2015年9月08日 18:58:30 : GFfvKvTo6s
シリアやイラクの内戦は気の毒だと思う。
我々もどうすれば良いのか途方にくれてしまう。

日本も戦国時代には群雄割拠、戦争の続いた歴史もある。
庶民は犠牲になりながらも、ただ耐え忍ぶしかなかった。

そんな戦国時代もいつしか終わり、世界史上もっとも平和な時代が続いた。

お互いの利害を超えて、戦う当人たちが和平を話し合う、オスロ合意の精神は今も多くの人の心の中には残っているだろう。

それを行うのは弱さを乗り越えて、話し合う勇気だろう。

ただ時間は必要だ。

戦争で得をする者などいない。
いかなる人間も赤ん坊から始まり今に至る。昔には戻れない。
キリスト教徒も、イスラム教徒も、ユダヤ教徒も同じ祝福を受けて生まれた神の子供たちなのではないか。


17. 2015年9月08日 22:18:03 : BLqL2LUvlg
シリア難民と騒がれているがISISのメンバーが多数紛れ込んでおり、欧州諸国に
潜入するための偽装でもあるようだ。ネット上のブログで発見。
何かテロ行為を起こすための準備ではないだろうか。

18. 手紙 2015年9月08日 22:29:16 : ycTIENrc3gkSo : g8Iw3mlOSo

>>12

丁寧なレスポンスをありがとう。

貴方のおっしゃる事も、十分うなずけるのだけれども、

死に物狂いで手を伸ばしている人たちに対しては、自分の衣食住を半分あげる。

そのような高貴な、あるいは自然な振る舞いが、

そう多くない機会に試されると思います。

これは、理想だと思います。しかし、理想に近づく好機です。

過去現状、我々は逸し続けているのではないか。


19. 2015年9月10日 11:53:19 : GFfvKvTo6s
手紙様、レスが遅れてもうしわけありません。パソコンにつなぐ環境がなかったので。

難問問題は、国家が責任を持って対応する事柄だとは思いますが、現状の難民条約の規定では、国側も難民認定を難しくしており、あなたも知っている通りの現状です。

かといって宗教団体はどうかというと、自分たちが受け入れるという声は聞こえてこない状況ですね。

今年に入って神社仏閣に油をかける人間もいたりして、ナーバスになっております。

言論の自由の中で難民排除を主張する者や、ムハンマドを語り、金儲けをする宗教団体など、文化の対立を煽る人間がいるのも事実です。
 ttp://www.excite.co.jp/News/society_g/20150220/Litera_883.html

どうか、良い方法があるのなら、あなたもどのようにすれば考えていただきたい。
今回は、私の個人的な意見であり、これを押し付ける気は全くありません。
今の現状では、国は多数の難民救済は実質行わないという方向のように思えます。

難民問題に関心を持っていらっしゃるので、様々な意見がでてそれが民間からの提言として多くの人の関心を得れば、国も変わるのかもしれませんね。

最後に、私の駄文に付き合っていただいて、ありがとうございます。


20. 2015年9月10日 15:31:10 : GFfvKvTo6s
「難民で稼ぐ国」と「難民が稼ぐ国」…日本は「難民を見ない国」
論説委員 太田泰彦

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO84345190T10C15A3000000/

「難民」と聞いて、どんな姿の人物を思い浮かべるだろうか。汚れてボロボロの衣服、簡素なテント住まい、やせこけた身体、苦痛と悲しみでゆがんだ表情。もしかしたら履く靴がなく、素足かもしれない……。

■合格率0.2%の狭き門

面と向かって難民と会って会話したことがある日本人は、そう多くはないはずだ。難民は日本の町の中を歩き回ってはいない。日本国内に住む難民の人数は限られている。ところが、難民認定を求める外国人の数は昨年、初めて5000人となった。これまでの最高だった2013年の3260人から、約5割も膨れあがっている。10年前の05年は、わずか384人にすぎない。世界の「難民候補者」にとって、日本の人気は急上昇しているのだ。

申請者が増える一方で、法務省が公式に難民と認定する人数は少ない。昨年は11人にすぎなかった。合格率と呼べば語弊があるが、約0.2%という極めて狭き門である。理由の一つは日本政府による「難民」の定義が、他の先進国に比べて厳しいからだ。

自慢するわけではないけれど、私は日本で何度も難民に会ったことがある。おそらく自分自身で気づいている以上に、しょっちゅう会っている。一番よく出会う場所は東京・高田馬場のあたり。JR駅の周辺に何軒もあるミャンマー料理のレストランで食事をすれば、すぐにこの意味が分かるだろう。厨房で料理してくれるおじさんも、皿を運んでくれるおばさんも、難民、もしくは元難民である。もちろん、汚れてボロボロの衣服など着ていない。ちゃんと靴もはいている。おまけに日本語が達者で、快活で、ミャンマーの少数民族の話や仏教の教えをおもしろおかしく話してくれる。なんで来日したのかと聞くと、過去の政変の際に難民として日本にやって来たのだと教えてくれた。いまは日本に住む普通の外国人だ。

世の中に「難民」という特別の人種がいるわけではない。制度や法律などの規定に基づいて社会の側がそう呼ぶから、普通の市井の人々が「難民」になるのだ。日本人は受け入れ実績が少ないこともあり、「難民慣れ」していないのは事実だろう。異質を嫌うのは日本社会の特性かもしれない。だから難民という言葉は、時に偏見をもって語られがちだ。

そもそも、難民の正確な定義はどうなっているのか。詳しくは1951年7月に国連で採択された「難民の地位に関する条約」と、67年の「難民の地位に関する議定書」に書いてある。この2つを合わせて、通常「難民条約」と呼ぶ。法的な文章では、こんな風に表現されている。

「人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であること、または政治的意見を理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者であって、その国籍国の保護を受けられない者、またはそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まない者」

なるほど、条約上はかなり広い解釈ができるようになっていることが分かる。これを読めば、日本人の中でも「ひょっとして自分も難民になって外国に逃れられるかも?」と考える人もいるかもしれない。さまざまな理由で、自分の国で差別や迫害を受けていると感じ、よその国に逃れたいという願望を抱く人がいても不思議ではない。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、13年末の時点で、紛争、迫害や人権侵害のために移動を強いられた人の数は5120万人に上る。イタリアや南アフリカなど、中規模の国の丸々一国分の人口にも匹敵する規模の人々が、自分の国を追われて世界中でさまよっているのだ。1年前に比べて600万人も増えたのは、泥沼化したシリア紛争が原因である。

■難民の出身国1位はアフガニスタン

ちなみに人数で見た難民の出身国の1位はアフガニスタン(256万人)、2位はシリア(247万人)、3位はソマリア(112万人)で、この3カ国で全体の半分以上を占める。受け入れ国の首位は、意外にもパキスタンで、イラン、レバノン、ヨルダン、トルコと続く。受け入れ国に新興国や発展途上国が多いのは、紛争地域と地理的に隣接しているのが理由だろう。

以上は実態としての難民の数字や順位だが、国や国際機関などに公式に難民の「地位」を申請した事例を統計で見ると、出身国の1位はシリア、2位はコンゴ、3位はミャンマー、4位がアフガニスタン、5位はイラク。受け入れ国の1位はドイツ、2位が米国、3位が南アフリカ。そしてフランス、スウェーデンと欧州の国々が続く。世界第3位の経済大国である日本の名前はリストの上には出てこない。

こうした世界の難民の実情について、私たち日本人はあまりにも無知で、あまりにも鈍感ではないだろうか。ありていに言えば、現在の日本は「難民受け入れ後進国」である。認定条件が厳しいのは、先述の難民条約を狭く解釈しているからでもある。シリアなどの紛争地域から逃れてきた人々は、戦乱が収まるまでの間、国外に一時的に避難しているのだと考えれば、本当の難民とは呼べない――。今の日本政府は、こうした立場をとっている。

さらに、日本では繰り返して難民申請ができ、申請中は本国に強制送還されない。在留資格を持つ人に限り、申請の半年後から就労も認められている。この制度を悪用して、難民と呼べるほどの背景や事情もないのに、出稼ぎ目的で来日した「偽装難民」が特権的な難民の「地位」を申請する例は、枚挙にいとまがないそうだ。

今後の日本にとっての難民問題を考える上で重要なヒントは、南洋の常夏の島々にあった。ジパングの取材班は太平洋に浮かぶ小さな島国、キリバスとナウルに飛んだ。番組の中では「アリ」と「キリギリス」として、対照的な例として紹介している。その衝撃的な難民の生活実態をとらえた取材映像にご期待いただきたい。

■全国民が難民になる可能性も

キリバス共和国は水没しつつある国である。地球温暖化で水面が上昇し、サンゴ礁でできた美しい国土が、どんどん小さくなっている。そう遠くない将来に、人が住む場所は無くなってしまうかもしれない。つまり人々は国を去らざるをえず、10万人の国民全員が難民となる可能性はゼロではない。その危機感から、いまキリバスは、国民がどこに移住しても稼いで食べていけるようにと、職業に直結した技能訓練に力を入れている。仮に国土が消えたとしても、漁師として技能工として勤勉に働くキリバス人は、歴史に生き続けるだろう。いわば自らが「稼ぐ難民」となる覚悟で頑張っている国なのだ。

ナウル共和国は逆に、外国から難民を大量に受け入れている。といっても、ナウルを目指してやってきた難民ではない。移民国家であるオーストラリアを目指して中東や南アジアから命を賭して航海してきた「ボートピープル」が、めぐりめぐって、この国に送られてくるのだ。豪州は時々の政権によって移民・難民政策が猫の目のように変わる。

現在は受け入れに消極的で、豪州政府によって洋上などで身柄を確保された難民たちは、インド洋にある豪州領クリスマス島に集められ、数カ月間にわたって「移住受付処理センター」に収容される。その中の相当数の難民は豪州本土ではなく、はるか遠方のナウルに送られ、豪州政府はナウル政府に対して「難民委託費」とも呼べる補助金を支払う仕組みになっている。いわば札束をつけて難民を押しつけるのだ。ナウルの財政は、この豪州からの資金によってなんとか成り立っているのだという。ナウルは難民を受け入れることでカネを稼ぐ国なのだ。

難民は輸出したり輸入したりするモノではない。人間である。美しい南洋の島に住み、安全で健康な暮らしが保証されるのは素晴らしいことではあるが、生きる目的があり、自分自身が価値のある存在だと感じなければ、充実した人生は望めないだろう。仕事をして何かを生み出すか、人の役に立つか、あるいは勉強をして自分の能力を磨くか。施設に放り込んだだけでは、人は生きてはいけない。

■真正面から向き合うオーストラリア

だが、どんなにひずんだ形であれ、豪州やナウルは現実に日本より多くの人数の難民を受け入れている。豪州政府も国内世論や経済情勢をにらみながら、苦渋の選択をしているに違いない。少なくとも世界共通の課題である難民問題に、真正面から向き合い、悩んでいる。難民に無関心の日本は、さしずめ「難民を見ない国」と呼べるのではないか。

番組が描くのは、世界に5000万人いる難民の、ほんの一部の極端な事例にすぎない。だが、普段は日本人の視野や思考に入ってこない難民問題について、少しでも思いをめぐらせる一助となれば幸いである。3.11の東日本大震災から4年がたった。日本国内にだって、仮設住宅で暮らし続ける“難民”がいるではないか。わたしたち日本人は、国内の“難民”にすら、目をそらしてはいないだろうか。


21. taked4700 2015年9月10日 21:21:33 : 9XFNe/BiX575U : sBWkuhAiZ4
>>09

09さん、ご丁寧に返事を下さり、ありがとうございました。

>>難民キャンプが一種の避難民祖国の領土拡大
>>わざわざ受入国が自国の国土内に相手国の入植地を作るようなもの
>難民キャンプは難民受け入れ時に受入国と、難民個人個人との取り決めにより、租借地であって領土ではなく、受入国の要請により容易に返還できる事を了承したうえで難民キャンプへの参加を認めることにすればどうでしょうか。

 確かに、理想ではそうでしょうが、現実的にはいろいろな意味で難しいような気がします。ただ、こういった感覚は逃げのようもので、沖縄に米軍基地を押し付けて平然としている本土人の感覚と同じですね。

>あと、独自通貨の通貨発行権は受入国にあり、独自通貨は難民キャンプ内及び、受入国とのトレードのみに使用できることにするのです。
>この条件の下、受入国の財政的負担を軽減するための自治は必要であると考えます。

 これも、現実には難しいと感じます。そもそも難民キャンプを一つの社会として、周囲と境界を持ったものにすること自体が結構難しいと思います。反対から言えば、それなりに準備をしてからの受け入れであれば可能かもしれませんね。


>>難民キャンプは耕作があまりできない土地であることが普通です。
>難民の食糧問題に対しては、ノウハウを持つ国に協力を仰いではいかがでしょう。
http://www.casa-de-cuba.com/relayessay/main020401.html

キューバの状況が大変そうだとは思っていたのですが、このリンクの記事でやっと理解ができました。とても夢のある記事ですね。特に、特集の最後の記事の教育に関する部分は印象的でした。

ただ、それでも、キューバの例を現状の中東や北アフリカの難民問題に応用するのはなかなか難しいだろうなと感じました。

>エネルギーも極力自然エネルギーを利用したもので良いと考えます。
>難民キャンプの生活インフラも時間と共に、彼ら自身が投資改善してゆけば良いと考えます。

そう簡単なことではないのではと思います。

>独自通貨について誤解されているようなので、発展途上国の為替水準に調整し、民間の対外投資の一部を呼び込みます。遠方の生産拠点よりも運送費などのコストも安く上がります。
>あと、自由に外貨と交換できないではないかと思われますが、これは紛争の当事者に軍資金が流れないようにする措置です。

こちらも、かなり実現は難しいのではと思いました。ここまでのことをやるには、相当にまとまった土地と初期投資が必要です。受入国にそこまでの覚悟があるかどうかが問題です。こんなことを申し上げてしまうとみもふたもないような感じですが、ここまでやることができるのであれば、そもそも内戦の様な紛争を起こさせないことが出来るのではと思います。



22. 2015年9月11日 10:47:56 : GFfvKvTo6s
taked4700様、ご指摘ありがとうございます。

シリア情勢はいつ和平が訪れるかも分からず、事態は長期化する可能性もあります。

確かに、こういった突飛な発想は色々と問題もあるでしょう。ただ、難民問題に関心のある taked4700様のような方こそ、是非、解決策を考えていただきたいと考えますが、いかがでしょう。受け入れの賛否を一旦保留した上で、どういった形であればよいのか、 taked4700様が担当者になったとすれば、どうするのか。

taked4700様が、受け入れ可能な、実現可能な方法をご教授していただければ、幸いです。


23. 手紙 2015年9月13日 04:56:23 : ycTIENrc3gkSo : 1msBq7uZOc

壱 受入国にも政治経済文化的な限界がある。したがって人数制限が必要になる。

弐 壱を解決する為に、汎アジアで受け入れ態勢を円卓議論し構築する。

参 難民には、ひとりひとりに日本国憲法の全文冊子を配布する。

四 参から演繹され得るものとして、難民であれ労働を義務とする。

五 四を十全に果たし生活を安定させた者且つ希望者に永住権の付与を審査する。

六 "人の世に熱あれ光りあれ"


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