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豪新首相、バランス外交へ:前政権の「親日」修正どこまで 対中接近に注目:新首相の子息は中国共産党要人の娘と結婚
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/486.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 10 月 01 日 00:51:29: Mo7ApAlflbQ6s
 


豪新首相、バランス外交へ
前政権の「親日」修正どこまで 対中接近に注目

 オーストラリアの与党・自由党の党首が交代し、首相に就任したターンブル氏(60)の内閣が21日に発足した。アボット前首相を「この国に必要なリーダーシップを発揮できていない」と追い落としたターンブル氏は、同性婚を容認するなどリベラル寄りの穏健派とされる。前政権の親日的な外交姿勢や防衛政策を、どこまで修正するだろうか。

 「これは生まれ変わりだ」。ターンブル首相はアボット前政権との決別を強調した。内閣は閣僚の半数を入れ替え、顔ぶれを一新。女性閣僚が2人から5人に増え、世代交代も進んだ。

 最大のサプライズは、国防相に対外的には無名のマリース・ペイン上院議員を起用したこと。初の女性国防相となったペイン氏は、上院の外交や貿易、防衛委員会で活躍した政策通だ。

 国防相の有力候補と目されたクリストファー・パイン前教育訓練相は、産業イノベーション科学相に回った。同氏は造船業が集積する南オーストラリアが地元。国防相に就けば日本やドイツ、フランスが競う「将来潜水艦」の共同開発パートナー選定で中立性に疑問符がつく恐れもあった。

 ただ、パイン氏は今後も産業政策を担当し、潜水艦の国内建造を主張する可能性が高い。国内建造を露骨に進めないものの、一定の道筋を付けた手法は、ターンブル氏のしたたかなバランス感覚を物語る。

 豪政府は「性能、価格、国内雇用の3点から共同開発相手を決める」と発表。世論対策として雇用重視を打ち出したが、判断の基準はあいまいだ。もし日本を選べば日米豪の連携は深まるが、潜在的脅威とみなす中国の反発は必至だ。

 「注意深く、バランスの取れた外交が必要だ」。ターンブル氏は21日、中国との外交に関してABCテレビのインタビューでこう語った。ビショップ外相は前政権時代、中国の東シナ海の防空識別圏設定に強く抗議した。しかし、ターンブル氏の発言は温度差があり、中国に自制を求めつつ直接的な批判は避けた。

 実は、ターンブル氏は中国と浅からぬ因縁がある。実業家だった同氏は94年、河北省などと合弁で亜鉛鉱山開発を手掛けた。息子のアレックス氏は、中国共産党員で中国政府に助言する立場にいた要人の娘と結婚している。

 中国メディアはターンブル氏の首相就任を歓迎している。特に、同氏の8月6日の講演は中国側の歓心を買った。「広島と長崎に原爆が落とされて25万人が亡くなったが、第2次世界大戦では1千万人の中国人が亡くなった」と指摘。「豪州と中国が対日戦争で同盟国だったと忘れないことが大切だ」と言明した。

 豪シンクタンク、ロウイー研究所の非常勤フェロー、マルコム・クック氏は「(新政権で)日豪関係の発展ペースは鈍るだろう」と見る。「アボット氏と安倍晋三首相は親しく価値観が似ていたが、ターンブル氏はより実利的だ」と説明する。

 新政権が親中に傾斜すると決め付けるのは早計だ。クック氏は「中国の反発を買わぬよう注意深く振る舞うだろうが、米日との戦略的パートナーシップを弱めることは考えにくい」と分析する。

 豪州は中国と自由貿易協定(FTA)の年内発効を目指す。総選挙をにらみ、経済再生を優先課題とする方針だ。ただ実利から中国と接近すれば、地域の安全保障への余波は大きい。

 米国もターンブル氏の対中観を注視している。過激派組織「イスラム国」(IS)空爆など軍事活動で足並みをそろえたアボット路線の継承を期待する。

 当面の関心は、最初の外遊先にどこを選ぶかだ。アボット氏は日豪間で首脳の相互訪問を毎年実施すると約束した。今年は豪側が訪日する順番。ターンブル氏の決断が注目される。

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内政失点挽回できず、前首相

 アボット前首相は労働党から政権を奪還し、炭素税撤廃などで成果を挙げた。なかでも7年越しの交渉を経て日本と経済連携協定(EPA)をまとめたのは大きい。与党幹部は「アボット氏ほど日本に近い首相はいなかった」と言い切る。

 しかし、内政では最初の連邦予算発表からつまずき、支持率は低迷した。2期6年務めるのが慣例の首相が、1期目も満了せず退陣したのは異例だ。

 ターンブル首相は「内閣の総意で政策を決める」と強調。「キャプテンズ・ピック」と呼ばれる、独断専行型のアボット氏の手法に批判を込めた。代表例が「将来潜水艦」だ。アボット氏は日本の「そうりゅう」型に強い関心を示した。

 アボット氏の辞任で日本勢は不利になったとの見方が多いが、必ずしもそうとはいえない。豪州での建造や技術移転の意思を明快に説明すれば、正当な評価を得ることは可能だ。今後、豪州の首相が「日本」に言及する機会は減るかもしれないが、アボット氏が開いた日豪協力の窓口を広げるチャンスは残っている。

(シドニー=高橋香織)

[日経新聞9月27日朝刊P.15]

 

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コメント
 
1. 2015年10月02日 19:24:36 : OO6Zlan35k
アングル:中国人観光客の「誘致合戦」、豪・NZに大きな課題
 
Business | 2015年 10月 2日 17:12 JST

[シドニー/ウェリントン 30日 ロイター] - オーストラリアとニュージーランド(NZ)では観光業が将来的な「稼ぎ頭」になると期待されているが、サービスとインフラ改善に向けた大規模投資を実施しない限り、世界各国による中国人観光客の「誘致合戦」で敗者となり、商品安が残した経済の穴を観光業が埋めるという希望が打ち砕かれる可能性がある。

オーストラリアとNZを訪問する中国人観光客の数はいずれも過去最高水準に達しているが、業界幹部らは両国が中国語での表示やサービスの改善、高級ホテルの拡充、輸送インフラの強化に踏み切る必要があると指摘する。

豪カジノ運営エコー・エンターテインメント(EGP.AX)のマット・ベキアー最高経営責任者(CEO)は、9月に豪シドニーで開催された米商工会議所の昼食会で、「われわれは彼ら(中国人観光客)が訪問したい場所としてはナンバーワンだが、実際に足を運ぶ場所としてはナンバー15だ」と述べた。

世界で現在観光インフラに投じられている資金は13億ドル規模。ベキアー氏は観光市場のシェア獲得争いを「軍拡競争」に例えた。「他国は、観光客が1度だけでなく何度も訪問できるように努力を重ねている」と指摘。「われわれの競争相手はこのような国だ。ただじっとして『われわれのビーチの方が優れている』と楽観していることはできない」と述べた。

オーストラリアにいる中国出身の学生Enni Guanさん(23)の経験は、ベキアー氏の発言が間違っていないことを示している。Enniさんは中国から訪れた両親と祖母を連れて、シドニー・ハーバー沿いを歩いて観光名所オペラハウスを訪問した。Enniさんは、自身が付き添わなければ親族が広州からシドニーに観光目的で訪問することはなかったと話す。「両親が外出するのはわたしが同行できる時だけ」とし、シドニーは中国語の表示が不足していると語った。「わたしがいなければ家族が再びオーストラリアに来ることはない」と述べた。

<観光客誘致の不十分な対応>

輸出における最大の稼ぎ頭はオーストラリアが鉄鉱石、ニュージーランドが粉ミルクだが、いずれも価格が大幅に下落している。豪経済は鉱山投資ブームが衰退したことを受けて苦境に陥っており、第2・四半期の成長率は予想を下回り、ゼロ水準に近かった。

こうしたなか、中国人訪問者の急増は両国で歓迎されている。中国人観光客の増加を背景に、オーストラリアの昨年の観光収入は1020億豪ドル(710億米ドル)と、外貨を稼ぐ輸出産業としては2番目に大きな収入規模となった。一方ニュージーランドでは、観光業は乳業を追い抜いてトップの収入源となる見通し。

エコーのベキアー氏は「(観光業は)次の鉱業ブームになる」と予想。同社は競合するクラウン・リゾーツ(CWN.AX)とともに、中国人利用者の取り込みを目指し、シドニーとブリスベーンで数十億ドル規模の新規投資を行っている。

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は3回連続となる利下げを9月に発表した際、観光業が同国経済の数少ない支援要因の一つだと指摘した。

旅行代理店「ガイタフ・ツーリズム」のゼネラルマネジャー、スティーブン・レスター氏は「ここ1年半の間で、旅行先としてニュージーランドの人気が高まっている」と述べた。同社の収入に中国人観光客が占める割合は全体の4分の1を占め、2%未満だった4年前の水準から大幅に増加している。

オーストラリア政府観光局は、中国人観光客の支出額が2020年までに130億豪ドルに上り、昨年の57億豪ドルから増加するとの見通しを示している。

ただ、観光客誘致に向けた準備対応が不足していることから、こうした推計が非常に楽観的だとの指摘もある。IHG/オックスフォード・エコノミクスは、向こう10年の間に中国人訪問者の増加が予想される市場で、オーストラリアが上位10位内にランクインすることはないとの見方を示している。

<リゾート施設は老朽化>

オーストラリアの観光地の中で最も人気が高いスポットの一つは、北東部クイーンズランド州にある世界遺産グレートバリアリーフだ。しかし同地のリゾート施設の多くは、日本の投資が続いた1980年代以降はアップグレードされていない。この状況を強く懸念する州政府は、豪ドル安を利用して観光関連資産を購入するよう外国人投資家に呼びかけたほか、老朽化したリゾート施設の所有者に対し改装に着手しなければリースを解約すると警告している。

同州のカーティス・ピット財務担当相は9月にブリスベーンで開催されたビジネス会合で、「施設の見直し、刷新、ブランド再構築を期待している」と述べた。観光業に従事する人たちは引き続き世界でもトップクラスのサービスを提供している一方、施設は時代遅れになりつつある、との考えを示した。

(Swati Pandey記者、Charlotte Greenfield記者 翻訳:本田ももこ 編集:加藤京子)


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http://jp.reuters.com/article/2015/10/02/australia-china-tourism-idJPKCN0RW0LO20151002


[32削除理由]:削除人:無関係の長文多数

2. 2015年10月03日 14:39:04 : gjSWR86AiA
日経新聞は、こう言う記事しか書けないのかな。ターンブル新首相が、早くも新政策を打ち出した。国民の不満が爆発していた、アボット前首相の大学学費値上げ問題だが、これを凍結して、改めて連邦議会で審議すると言う事だ。高い学費に苦しめられていた国民にとっては、朗報である。


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