ええとこ取りしてるのはベトナムやフィリピンのほうが多いのに、中国だけが諸悪の根源みたいに言われてるのはホントにおかしいね。

日本では南沙諸島問題で正面からマトモなことを言ってるのは矢吹晋氏くらいで、あとは政府や右派マスコミの刷り込みに準じている朝日や東京などもおなじ意味で偏向してしまっている。

南沙諸島問題で米国のダブルスタンダードに良いように引きづり回される日本は、中国と米国が一触即発の危機だなんてマスコミが無知な国民を煽って安保法案の既成事実化に手を貸そうとしているが、安保理事国である中国が今や共同で合同演習する米国とぶつかるわけがないことも想像できないのだから、この国は本当に世界情勢というものの深遠を知らない。

中国が埋め立てをしても自然形成された島でなければ、いくら埋め立てて広げても領土の拡大にはならない。
国際法でちゃんと決められている。
また南沙諸島は基本的に浅瀬であり軍艦クラスは接岸できない。

それだけではなくすでに埋め立てて飛行場の滑走路を作っている国がある、それはフィリピンであり、ベトナムも埋め立てと軍事基地を設営しているのである。
基本的に領有問題は各国の思惑と立場が交錯するので、一国だけが絶対的に正しいことも悪いこともない。

米国は安保法制をゴリ押しした日本の立場を慮って、中国が埋め立てている人工島のはるか沖合いに米軍艦船を航行させて中国を牽制するというので、日本では中国脅威論が喧しいが、日本がいくら米国についていけば大丈夫と思っていても当の米国は露ほどもそんなことは思っていないのが何故わからんのか、あいも変わらずこの国の外交レベルは風が吹けば桶屋が儲かるからひとつも進歩が無い。

絶望的なまでにセンスがない。
右派は言うに及ばず、リベラルまでもが狼が来たぞにやられてしまっている。
こんなに絶望的に外交能力の低い国から外に自衛隊を出させるなんて、国民を政府とマスコミが誤誘導する中では狂気の沙汰でしかない。