バンベルク市当局が公開した押収物。ここには武器とみられるものやナチスの「かぎ十字」が描かれたものが含まれている PHOTO: NICOLAS ARMER/ASSOCIATED PRESS
By ANDREA THOMAS
2015 年 10 月 23 日 13:32 JST

　【ベルリン】ドイツ当局は22日、強力な爆発物で難民保護施設を襲撃し、難民受け入れ政策の支持者を攻撃する計画を立てていた極右勢力を摘発したと明らかにした。

　それによると、バイエルン州バンベルク警察は21日、東欧から違法に持ち込んだとされる爆発物原料を押収したほか、13人の身柄を拘束した。拘束された中には極右政治勢力メンバーのほか、ニュルンベルクで難民排斥運動を組織した人物が含まれる。バンベルク市内12カ所を強制捜査して拘束に踏み切ったという。

　ドイツでは1 7日にも、ケルンで難民受け入れを支持する新市長が襲われた ばかり。ドイツは一日当たり数千人のペースで流入する難民への対応に苦慮しており、難民排斥を訴える暴力事件への不安が高まっている。

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　警察によると、ケルン市長を襲った男は難民受け入れ政策に反発していたが、今週の強制捜査の対象となったグループがこの男と何らかの関係を持っていたかは定かでないという。

　バンベルク市の検察当局者によると、拘束されたメンバーは、市内2カ所の保護施設を花火製造に使われる爆発物で攻撃する計画を立てていた。警察によると、この爆発物が施設外部に仕掛けられれば窓が吹き飛び、内部に投げ入れられれば死者が出た可能性があるという。

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