衛星で航空機を追跡する仕組み導入へ［ＮＨＫ］
11月12日 9時26分

去年消息を絶ったあと、機体の一部が発見されるまで１年以上かかったマレーシア航空機の問題を受けて、国連の専門機関は、機体からの信号を衛星で捉えて航空機の位置を常に追跡する仕組みを導入することで、加盟国が合意したと発表しました。

去年３月、乗客乗員２３９人を乗せてマレーシアから中国に向かっていたマレーシア航空機は、南シナ海上空で消息を絶ったあと、ことし７月にインド洋にあるフランス領の島で機体の一部が発見されるまで１年以上かかり、機体の追跡方法を巡って国際機関や関係国が議論を続けてきました。

通信の周波数などを管理する国連の専門機関、ＩＴＵ＝国際電気通信連合は１１日、総会を開いているスイスのジュネーブで記者会見し、地上のレーダーに依存している現在の航空機の追跡方法に加えて、機体からの信号を衛星で捉えて追跡する仕組みを導入することで、加盟国が合意したと発表しました。

具体的には、航空機が発する位置と高度を伝える信号を衛星が受け取ることができるように、専用の周波数帯を割り当てるということで、ＩＴＵによりますと、衛星を使うことで地上のレーダーがない場所でも航空機を常に追跡できるようになるということです。

ＩＴＵは２０１７年を目標に、新しい追跡システムを導入することにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151112/k10010302891000.html

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