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米大統領選で躍進する「極右」トランプと「極左」サンダースが示す「挑戦者ポジション」の可能性
http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/455.html
投稿者 お天道様はお見通し 日時 2016 年 1 月 29 日 18:15:12: I6W6mAZ85McLw gqiTVpO5l2yCzYKojKmSyoK1
 




1月27日に配信した「社会主義者」を自称するサンダース候補の猛追で前代未聞の事態となった米大統領選にてお伝えしたように、「私は社会主義者だ!」が売り文句の民主党・サンダース候補の勢いが止まらない。


 ワシントンポスト紙が27日午前(現地時間)に発表した最新世論調査でも、アイオワ州党員集会出席予定者における各候補者の支持率は、バーニー・サンダース=49% ヒラリー・クリントン=45%と、サンダース陣営がリードを保っている。(Bump, Philip “New Iowa poll shows Bernie Sanders leading ― with some red flags” The Washington Post 2016年1月27日)


 この優勢を保ちアイオワでの勝利を確実にするために、サンダース陣営は若年層の掘り起こしに注力している。もともと、全米規模の支持率では依然クリント ン陣営が優位。しかし、24歳以下の民主党支持有権者ではサンダース候補の支持率が68%と、同年齢層の支持率を26%しか獲得できていないクリントン候 補を大きく突き放している。(Dann, Carrie “NBC Online Poll: Trump, Clinton Retain Double-Digit National Leads” NBC News 2016年1月12日)


 サンダース陣営が若年層の支持を集める理由は、「公立大学の学費無料化」「奨学金ローン対策」「所得格差是正」などの福祉重視路線。さらにはこうした「若年層狙い撃ち」の施策だけではなく、地球温暖化対策、シリア難民問題、そして司法改革な ど、サンダースが愚直なまでに満腔で主張する「リベラルだ!レフトだ!社会主義だ!」路線が素直に若年層を惹きつけている。(Robertson, Erin “Watch Out Hillary: Bernie Sanders Is Winning the Youth Vote” Teen VOGE 2016年1月12日)


 さらには、元来は無所属の上院議員だというサンダースの経歴も若年層を惹きつける要素の一つだろう。大きな政党の支持を受けず、ハンディキャップと成り かねない「社会主義者」という自称を掲げながら上院議員に上り詰めた「ワシントンっぽくない感じ」「挑戦者としての姿勢」が若い有権者に支持されているの だ。



あまり報じられないトランプの「リベラル」な側面



一方の共和党では,もはや日本でもおなじみとなったトランプ候補の支持率が群を抜いている。全米規模の世論調査では共和党支持者でのトランプ支持率は41%と、2位のテッド・クルーズ候補を大きく突き放している。(Agiesta, Jenifer“CNN/ORC Poll: Donald Trump dominates GOP field at 41%” CNN 2016年1月26日)


 ただし注目すべきは、「旧来の共和党支持者はトランプをそんなに支持していない」という点だろう。アイオワ州の党員 集会は共和党でも開催される。この党員集会に「これまで出席したことはないが今回は出席するつもり」という有権者に限ればトランプ陣営は優位に立つ。しか し、「以前から党員集会に出席している」という有権者=旧来の共和党支持者では、トランプではなくテッド・クルーズ陣営が支持率トップに立っている。 (Bump, Philp “The only number that matters for Donald Trump in this new Iowa poll” The Washington Post 2016年1月26日)


 実際、トランプは「メキシコ国境に壁を作る!」「イスラム教徒の入国を禁止する!」など排外主義的な言動で耳目を集める一方、経済政策では「累進課税の強化!」「強い政府・大きな政府で何が悪い!」「富裕層への懲罰的課税が必要だ!」「所得格差是正待ったなし!」「社会福祉の拡充を!」と、あたかも民主党候補者かのような主張を繰り返している。いわばトランプ陣営は「共和党内極左」。これでは旧来の共和党支持者から拒否反応を示されるのも当然だろう。


「極左」サンダースと「極右」トランプの意外な共通項


さらには、サンダース陣営と同じように、トランプ陣営も「これまで政界に属していなかった」「共和党エスタブリッシュメントとの喧嘩も辞さない」という姿 勢が支持を集める要因の一つと成っている。候補者マッチングサイトとして定評のある”CROWDPAC”でもトランプ陣営支持者のコメントには、He truly is a “Washington outsider”「彼は本当のワシントン外部者だ」と言ったコメントや、”He’s not a career politician”「彼は職業政治家じゃない」と言ったコメントが目立つ。(参照:「CROWDPAC」)


 となると、「私は社会主義者だ!」を自称する「極左・サンダース」と「不法移民出て行け!」ばかりが悪目立ちする「極右・トランプ」の立ち位置は極めて似ているということになる。


 すなわち、


・累進課税や富裕層への課税拡大を通して所得格差を是正する
・社会保障の拡充のため反緊縮路線に舵を取り積極的に財政出動することを辞さない
・ワシントンの既成勢力に媚びない


 という点で、両者は極めて似ているのだ。


 そして、両者が起こした「民主・共和どちらでも経済政策的に左に寄ることは有権者の支持を得られる」という旋風は他の候補者にも影響を及ぼしつつある。 民主党ではクリントン陣営も「就学ローン問題」を話題にしつつあり、共和党の他の候補者たちも(クリス・クリスティーなど)「社会保障の拡充」「格差是 正」を前面に押し出すようになった。大統領レースはトランプ・サンダースの予想外の躍進によって全体的に「左傾化」したとも言える。


 こうした各候補者のポジショニングを「既成政党への信頼度」と「緊縮路線への態度」を軸にマトリックスにしてみると、こういうことになろう。



クリントンVSサンダースを見れば、知名度と実績が武器なクリントンはもちろん、既成政党への信頼度が高い。サンダースは元来無所属の上院議員。既成政党への信頼など元よりないので左下。


 テッド・クルーズVSトランプならば、旧来の共和党支持者から人気のあるクルーズが既成政党より。そしてクルーズは大きな政府路線など一切言わないの で、緊縮路線寄り。対するトランプは、反緊縮路線も辞さず既成政党と喧嘩も厭わないので、左下ということになる。こうしてみると、トランプもサンダースも 第三象限に位置しており、とても似ていることがわかる。躍進する二候補が揃って第三象限に集中しているので、候補者レースそのものが、このマトリックスで いう左下に引っ張られていることも容易に想像がつこう。


ここで思考実験として、いよいよ参院選まで約半年となった日本の各政党のポジショニングをこのマトリックスに当てはめてみよう。





およそこのようになるのではないか。


 日本で唯一、反緊縮路線を明確に打ち出していると言っていい(反緊縮という言葉を使っている形跡はない)日本共産党は、左側に属するが、やはり強固な党組織と「老舗」ブランドが売りの一つであるわけで、第二象限ということになろう。


 自民党も当組織と「老舗」ブランドに支えられているものの、路線は、芸のない緊縮路線だから右上の第一象限。


 情けないのは、その他の野党だ。民主党も維新系会派もことごとく、緊縮路線。さらにこうしてみると、「おおさか維新」などが主張する「既得権益破壊路 線」と「緊縮路線」の合成物がとても奇妙なものだということが際立つだろう。こんな奇妙でそして少し冷静に考えれば世の中からカネの流れを奪い社会の活力 を奪うことが明白な立ち位置を占める政治勢力など、アメリカにもその他の先進国にも存在しない。トランプやサンダースが属する第三象限が「挑戦者」象限な らば、維新系の各派が属する第四象限は「サディスト」象限ともいうべきだろうか。


 また、日本の政治空間では、この「挑戦者」象限に位置する政党がないことがよくわかる。この象限には、競合者が居ない。そして、サンダースやトランプが アメリカで人気を博している事実が示すように、さらに言えば、同じような立ち位置のスペインのポデモスや、カナダのトルドー政権のように、この象限こそ、 先進国の政治空間における「トレンド」と言ってもいい。


 時事通信社の最新世論調査によると、支持政党なしと答えたいわゆる「無党派層」は今や6割を超えている。(内閣支持45.2%に=4ポイント増、日韓合意評価−時事世論調査 時事ドットコム 2016年1月15日)


 もっとも支持率の高い自由民主党でさえ、支持率はわずか25.6%日本の有権者が今の日本の政党の立ち位置にどれも満足していないのは明らかだ。


 で、あるならば。


 各政党ともに、サンダースやトランプの人気が示すように、スペインのポデモスや、カナダのトルドー政権の人気が示すように「反緊縮・反既成政党」の第三象限へ軸足を移すべきなのではないか?


 無党派層が6割を超えたのは、有権者の無関心が原因ではない。相も変わらず芸のない緊縮路線や新自由主義路線ばかりを争点にし、若年層を置き去りにした政策議論ばかり繰り広げる、日本の既成政党の怠慢こそが、無党派層を生んでいるように思えてならない。





米大統領選で躍進する「極右」トランプと「極左」サンダースが示す「挑戦者ポジション」の可能性 ハーバービジネスオンライン




 

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コメント
 
1. 2016年1月29日 20:19:20 : L6MxacNI76 : mwFw4qY@8go[1]
日本の民主党よ、

おろかでないなら、財界の顔色ばかりを伺わないで、再分配主義に舵を切れ❗

それにしてもなさ情けないのは、日本のマスゴミ。アメリカの前代未聞の事態をほとんど日本人に知らせないとは😭


2. 2016年1月29日 21:30:45 : axdxgm3Wdc : WoR5VAJtx2c[51]
ヒラリーに 任せておけぬ 猿芝居

3. 2016年1月30日 20:37:32 : 0VAHV6RWaE : wLB98ETIdv8[4]
確かに日本の野党(共産党以外)は自民党以上に緊縮・サディスト路線だよな。
これでは安倍は倒せないよ。

4. 2016年1月31日 10:18:16 : hBUZQEg8uN : ggpGoLzBm9o[86]
両者の共通点で重要なのは
グローバル企業からの援助を(あまり)期待しない
という点ではないか?

その点、日本の自民や民主は
ヒラリーやオバマと同類。


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