コメントを読んでも、どういう人が作ったのか分からないが、まさか、どっかにあった商品を持ってきたわけではあるまい。そこまでは良くできていない。台詞をいれずに、音楽だけで押し切るという考え方はあったが、おそらく、楽曲の構成上、台詞入りの部分を入れないと、体裁が整わなかったんじゃないかと推測する。

これ、本編も全部、見れますよ。一応、日本映画の傑作ということになっているが、ざっと見た限りでは、容疑者が捜査線上に浮上する場面がないのよな。捜査の過程を見せる映画なんだから、それはないだろう、と思うのだが・・・・。それとも、他のことをしながら見てたので、オレが見落としたのか？

テレビ版の砂の器も、オレ、リアルタイムで見てる。仲代達也の演技としては、これが一番すきですな、私は。これはおそらく、真野響子が出ているから、相手役の仲代が印象に残ったのだろう。いや、素晴らしいの一言だな。

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ラスト２０分、これは圧巻、映画の中で、これだけ長い曲を初めから終わりまで聞かせるのは、他には無いのじゃないですかね。映画に逮捕のシーンはなく、犯人が曲を引き終わったところで、終わるのですな。「圧倒的余韻」が見終わった後に残る映画ですな。

今回、久しぶりで、ネットで探して見たんですが、日本海をバックに延々と続く、親子の巡礼旅、一連の風景は「大スクリーンで見たい」と思った、ホント。

らい病の怖さみたいなのは、この映画で初めて知ったかも。あと、洋画のベンハー、らい病患者がイエス様の起こした軌跡で快癒するシーン。完治可能な病気になったとはいえ、タイみたいな国だと、乞食をの中に、それらしき人が時々いるのですな。これはやっぱり、見ると生理的に怖い、私なぞは・・・。

去年、外国のらい病患の団体が日本に来て、天皇陛下に謁見した時、インドから来た人が、「肉親でさえ触ろうとしない私の手を、陛下は握りしめてくれて、ねぎらいの言葉をかけてくださった。私の人生にばっつ灯がともったような気がした」と述べているのですな。このニュースなぞも、思い出した。涙がでたね。それから、ちょっと誇らしい気にもなった。

しかし、真野響子、やっぱり最高。

ではでは