まず一首

黒く焼けたボロ布を子の形見とて撫でさすりたる父母（ちちはは）を見し

これは３０年ほど前、ＮＨＫのドキュメンタリーで見た。

で

ウェストモーランドは自軍とベトナム兵の戦死者数を統計的に比較して、
圧倒的に勝っていると思ってたみたいね。戦争中は殺した数が多ければ、
多いほど、「よいこと」なわけだ。

これが、戦争犯罪を非難するプロパガンダとなると、殺した数が多いほうが、
負けなわけね（笑）「お前らはもっと殺しただろう」とやられるわけだ。

で

武田百合子が「富士日記」でそういうこと書いてた。
オレのことではない。でもわかるような気もしないこともない（笑）

幾十万の「生きてきた」人たち　閃光の後　どこへ行ったの？
広島の阿鼻叫喚の地獄絵を見し　「死霊のはらわたの方が怖いな」と思う

で

DJ Krush のBlack Rain を聞いて、

黒い雨　戦後70年経てば　環境音楽　心地よく聞く
黒い雨　Ｂｌａｃｋ　Ｒａｉｎ　と横にする　ブランド価値がぐっと上がると

Krush氏に対して他意はない（笑）

夏くれば　風化させじと空念仏（からねんぶつ）　いつもの原爆エンターティメント
黒く焼けたボロ布を子の形見とて撫でさすりたる父母（ちちはは）を見し

下の光景は、ＮＨＫのドキュメンタリーで随分前に見て感動した。
だから、必ずしも原爆エンタメが無意味とも思わんが・・・。

黒い雨　ビルマの竪琴　蛍の墓　わが戦争はフィクションにのみあり
「お前らは何人殺した」と　不毛なるボディカウントで正義を競う
行きずりの者に戦争は見えじ　国境を越えればホッと祝杯挙げる

スーちゃんへ

スーちゃんの演じし矢須子　可憐なる2人の女（ひと）が重なりて見ゆ

田中好子のお別れメッセージには泣けた。
旦那が告別式で号泣しておったのも無理はない。
スーちゃんのお別れメッセージはここで見れる。

https://www.youtube.com/watch?v=jdEg_xvoGPE

武田百合子「富士日記」より

夏来れば「黒い雨」読む　泣いたあと清々と笑うわけは知らねど

幾十万の「生きてきた」人たち　閃光の後　どこへ行ったの？
広島の阿鼻叫喚の地獄絵を見し　「死霊のはらわたの方が怖いな」と思う

合掌

田中良子→田中好子

失礼

投稿者

戦争を知らぬは半分子供だと　野火の作家は放言したり

で

これで打ち止めかな

ではでは

オレはやっぱり、この世代の人、前に書いた、ボロキレみたいなものを形見と思って、戦後を生きてきたあの夫婦みたいな人には、感謝したい気持ちがあるね。戦後の日本が、イラクみたいに反米で凝り固まって内戦してたら、ま、現在の我々はないね。

そこで一首

原爆を落とした米を憎むべしとアラブの人言う　答える術なし
かっこ悪く正義の理屈もなかったが懸命に生きた人を尊う

それでは

ではでは

ま、あの人が戦後生きていなければ、日本はもっと大変なことになっていただろうことは認めるが・・・・、

その名にて兵士を死地に赴かせ　「リヨウサレタ」と印象操作
自決して責任を取る気概もなく　のほほーんとマッカーサーを待つ
殿様はおバカなものと継之助　その上なれば推してしるべし

ではでは

自分は米の原爆投下許すまじ派なんで、いつか日米の力関係逆転して国連の場で原爆による戦争犯罪を公に認めさせ謝罪と賠償を求める日がきたらなーなどと思いますよ。
どうも戦後の米のマスコミコントロールによって、戦争したから原爆投下された→戦争したのが悪かった→二度と戦争はいたしませぬ、と思い込まされてるような気がするんですよね。
こういう考えだと米や日本の側に戦争を仕掛ける悪い国家には核で懲らしめても良い、という方向に容易に転んでしまいそうですよ。

ただ徹底的に親米を植えつけて服従の道を取ったからこそ、いまの一時かもしれないとはいえ平和と物質的豊かさを享受している自分がいるのも確かなんですよね。
理屈もなにもなく懸命に戦後を生きた人々に感謝、これは自分も同じ気持ちです。

原爆は戦争犯罪許すまじ米の庇護下ではそれも言えず

石松

大変、明確な理屈で、これほどハッキリした戦争犯罪はないが、力関係が逆転して国連の場でアメリカが追求されることは１００パーセントないでしょうな。釈迦に説法でしょうが、国連は戦後体制を維持するための道具で、核兵器は五大国支配を支える柱ですから。

それから、現在進行中の戦争があって、その兵器を使えば自国兵の被害を格段に減らすことができるという場合、その兵器の使用を自制できる国がどれほどありますかね。日本など、自国の兵士が一人でも死ぬのはイヤなわけですから、世論は、その兵器の使用に傾くんじゃないすかね。いや、真面目な話。

しかし、こういう日に酒を飲んでると、日本の皇室、特に、前の陛下の無責任さに腹がたってきますな。戦前の軍の行動を支持するわけではないが、靖国参拝に関する富田メモにしても、不敬を承知で言えば、「あなたがそれを言うか！」と言いたいですな。広島、長崎も、最終的に「日本側の」責任は陛下にあると思いますよ。太平洋戦争は、陛下の御聖断に始まり、御聖断でおわったわけだから。

発言がやばくなってきたので、そろそろ寝ます（笑）

ではでは

ではでは

史実を元にしたフィクションです。
これで終わりにします。

law

しかし、短歌の良いところは、矛盾したことでも平気で歌えることだな。
その時の気持ちなんだから矛盾してても仕方ない（笑）

発作的に短歌詠み　「オレこんなこと考えてたのか!」と思う

ではでは

ある人は娘の病を気に病みし　8月6日午前8時15分まで

灼熱の地獄を愛でるボールテール「そこ」に居りせば何をか言わむ

で

で

では

「あやまちはくりかえしません」とは　天皇陛下のお言葉なりや

ドローンに監視されたるテロリスト　血迷って銃口を少女に向ける

ではでは

パキスタンのマララさんのこと。
ドローンは自国兵の命を危険にさらさないという意味では人道的かも。
片務的人道性というか（笑）

戦後７０年　大量破壊は脇にどけ　主役は人道的精密？殺人

ではでは

最後に口直し、

足柄の御坂に立して袖振らば家なる妹はさやに見もかも
色深く背なが衣は染めましをみ坂給らばまさやかに見む

ではでは

かっこ悪く正義の理屈もなかったが　賢明に生きた人のこと思う
　　→懸命に生きた・・・・

賢明だと、上の句と矛盾しちゃう（笑）

再び口直しに・・・・

防人に 行くは誰が背と 問ふ人を 見るが羨しさ 物思ひもせず
我が妻も絵に描き取らむ暇（いつま）もか旅ゆく吾（あれ）は見つつ偲はむ

それでは