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ハチの柔軟な学習能力、ボール転がし実験で解明 研究:ファーブル先生もびっくり
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/504.html
投稿者 手紙 日時 2017 年 2 月 24 日 17:14:50: ycTIENrc3gkSo juiOhg
 

件名:ハチの柔軟な学習能力、ボール転がし実験で解明 研究
日時:20170224
媒体:AFPBB News
出所:http://www.afpbb.com/articles/-/3119048
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ハチの柔軟な学習能力、ボール転がし実験で解明 研究

2017年02月24日 11:16 発信地:マイアミ/米国


【2月24日 AFP】マルハナバチは、甘いご褒美を与えて促すことで、ボールを転がしてゴールに入れるよう訓練できるとの研究結果が23日、発表された。昆虫が予想外に複雑な学習能力を持つことを示す結果だという。

 米科学誌サイエンス(Science)に発表された研究結果は、ハナバチが、通常行っている花粉の採集作業とは直接関係のない技能を習得可能であることを示す初の証拠を提供している。

 研究によると、他のハチの行動を観察することで、マルハナバチの学習効率は最も高まるようにみられ、また時には、他のハチが先に実施した行動を改良するケースもあったという。

 目標を達成することによって複雑な問題の解決方法を学習する能力については、これまで、人間、霊長類、海洋哺乳類、鳥類などが持ち得る能力として知られていた。だが、昆虫は必ずしもこのエリート集団に属するとみなされているわけではかった。

 論文の共同執筆者で、英ロンドン大学クイーンメアリー校化学・生物科学科(School of Biological and Chemical Sciences at Queen Mary University of London)のLars Chittka教授は、「昆虫は脳が小さいことで制約を受け、行動に関しての限られた柔軟性と単純な学習能力しか持ち得ないとする考え方は、今回の研究によって終止符が打たれる」と述べた。

 過去の研究では、ご褒美の餌を得るために糸を引き寄せるなど、ハチが簡単な技を学習できることが示されていた。ただ、これらの研究については、関連する学習プロセスが、自然界でハチが遭遇する作業課題において、実際に使用されることも想定できるため、その対象範囲は限定されていると論文は指摘する。

page 02: http://www.afpbb.com/articles/-/3119048?page=2

■環境圧と関連か

 今回の研究では、ハチが日常生活で見たこともないような物体(今回のケースでは小さな、黄色のボール)を自在に動かすことを学習できるかどうかを調査した。

 ハチは1匹ずつ、自らとほぼ同等の大きさのボールを転がすよう訓練されたボールは特定のゴールに向けて押し転がす必要があり、ボールがそのゴールに入ると、ご褒美の砂糖水がハチに与えられた。

 第1グループのハチは、この技をすでに学習済みのハチを観察させることで訓練した。第2グループでは、ハチから見えないよう実験台の下から磁石でボールをゴールまで動かし、その様子を観察させた。第3グループのハチは、何も見せずに行わせた。

 実験の結果、ハチは他のハチを観察することを通じて、最も高い学習効果を得ることが分かった。

 また時には、ゴールから遠く離れたボールを選んで運んでいた「コーチ役」のハチの行動とは違い、すでにゴール近くにあるボールを選ぶなど、ご褒美を得るためのより良い方法を自ら見つけ出すこともあった。

 論文の主執筆者の一人、オリ・ロウコラ(Olli Loukola)氏は「観察者のハチは、コーチ役による手本とは違ったやり方で課題を解決した。これは、見たことを単に再現したのではなく、それを改良したことを示唆している」と説明し、驚くべき認識の柔軟性を示していると指摘した。

「マルハナバチや他の多くの動物には、このような複雑な課題を解決するための認識能力が備わっているものの、そうした行動を余儀なくされる環境圧がかからなければ、それが発揮されないのかもしれない」と、ルコラ氏は話した。(c)AFP/Kerry SHERIDAN

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//memo

地域によって色や形の微差が、同じ種類の昆虫に存する事はよく知られている。今回この研究の結果、行動パターンにも地域差があるのではという可能性が開いたと、思う。

これはすこぶるオモロイことであって、彼らを取り巻く時・場所・状況によって、環境圧の違いは数え切れぬほどあるはずだ。だから例えば、関東のハチさんと関西のハチさんには、ちょっとした方言の差異のようなものが、存するのではあらしまへんか。

また、アンリ・ファーブル先生は異論を挟むでしょうが、本投稿記事に少し触れられているとおり、エリート級高等動物たちがするように、彼ら昆虫たちに学習した内容を、伝承するという能力が備わっていた場合、いまだ我々の知る由のない「同種・異種」間の複雑な関係が、研究すればするほど開けてびっくり宝箱なのかもしれない。

それ故に、環境破壊によって彼らの生存領域が脅かされ、何十何百年かかって築き上げられたかもしれぬ、独自のネットワークが切れてしまうというのは、とても惜しい。


んー、当てもんみたいに、予想ばっかりになってしまった。

とりあえず、ちょっと虫でも見にいこか…


 

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コメント
 
1. 2017年2月24日 22:54:04 : rkJU4oOov6 : NsyCTgkVO_g[4]
昆虫の頭脳には驚かされる、生きる全てをこなし尚且つ飛行する事も出来る、
それらの制御プログラムも防御プログラムも生活プログラムも兼ね備えた脳は
一体何ミリグラムの重さ何グラムなんだか、そのに中にそれらが生まれながらに
プログラムされ制御されている。
脅威としか思えない。

2. 2017年2月25日 19:59:54 : tgB3pTnIXY : TFFrMssdVpA[62]

>>01

しかも、その脳は、けっこう柔軟なんだという…


3. 2017年2月25日 20:27:42 : C0o1c3TlX2 : HJkJ2mZBXcw[14]

>>01

脳とプログラムで思い出しました。米国にジョン・フォン・ノイマンという、コンピュータの基本を作ったオッサンがいたのですが、このオッサンが脳とコンピュータを比較してオモロイことを書いています。

それは、人間の脳は化学的な過程を経て様々な情報を信号として送受信し、それを並列的に処理しているらしいのだが、それはデジタルの2進数の処理とはまた違う、多分われわれの全く知らない、未知の計算方法を駆使しているのだろう。脳を研究すれば、数学の新しい分野ができるぐらいの発見がありますよと。

昔の本ですが、確か、そんなことを書いてました。


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