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中国で体験した凄まじい気候変動の前触れ「雨前線の移動」とは 信じられないスピードで進んでいる 中東で緑が復活し北米の半分が沼地に 中国全土を潤すうれしい気候変動 中国の大気汚染、貧富の差で吸う空気が違う不平等
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投稿者 鰤 日時 2019 年 10 月 11 日 09:00:18: CYdJ4nBd/ys76 6dw
 


中国で体験した凄まじい気候変動の前触れ「雨前線の移動」とは
莫 邦富:作家・ジャーナリスト

国際・中国 莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見
2019.10.11 5:05


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中国の陝西省では、これまで経験したことのない気候の変化が起きている(写真はイメージです) Photo:PIXTA
Tシャツびしょ濡れから一転、
寒さに震えるほど気温が低下
 先月、中国の陝西省西安市を訪問したとき、安康にも行ってみた。安康に行くには、秦嶺を通過しなければならない。拙著『「中国全省を読む」事典』では、陝西省の地理環境について、次のように記述している。

「同省の標高は南部と北部が高く、中部が低い。黄河流域と長江流域の分水嶺(ぶんすいれい)で、南方と北方の境目でもある秦嶺(しんれい)、喬山が省の東西を走り、陝西省はそれによって陝北、関中、陝南の三大自然区に分かれている。面積の45%を占めているのが海抜800〜1300メートルの黄土(こうど)高原だ。特に陝北地区は乾燥した気候で、年間平均降水量が300〜600ミリと少ない。土壌の浸食が深刻で、農作物を栽培してもたいした収穫が期待できない」

 安康には1泊しか滞在できる時間的余裕がなかったが、中国の西北地域でまるで南方地域か西南地域のように緑豊かな環境を実体験できたことに、私は興奮した。降雨量も多いし、湿気も結構高い安康周辺は、野生のナツメなどの物産が豊富だ。何よりも、南方と同じくらい暑いと思うほど気温が高い。夕食後、1時間くらい散歩する習慣を持つ私は、ホテルを出てそんなに歩いていなかったにもかかわらず、すでにTシャツが汗でびしょ濡れになってしまった。

 安康で1泊した翌日、また秦嶺を貫くトンネルを経由して西安に戻ってくると、雨が降っているせいか、なんとTシャツ姿では寒く感じるほど気温が下がっていた。道を急ぐ通行人を見ると、すでにコートを着込んでいる女性がいた。分水嶺の存在感を十二分に実感できた瞬間だった。

 私たちを案内する地元の関係者が、「ここ数年、秋の雨が多い。降雨期間も長くなった」と呟いていた。その時点では、私はこの呟きを特に問題にせず、そのまま聞き流した。

 しかし、日本に戻ってしばらく経ってから、気候変動に関するある情報誌を読んだとき、私は目を点にして、その情報を数回も読み直してしまった。

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凄まじい勢いで植生が拡大
凄まじい勢いで植生が拡大
「雨前線の移動」とは何か
「中国の降雨の臨界点は全地域において北へ移動」と題するこの情報は、中国の雨前線の移動に大きな変動が起きていることを取り上げている。

 それによると、中国の気候はこれまで秦嶺山脈を境界線として、片方は湿潤温暖、もう片方は乾燥寒冷地帯であった。しかし、今年は豊富な雨が秦嶺山脈を超えて降っただけでなく、青海チベット高原にも降った。青海チベット高原の全範囲を超えただけでなく、新疆の2大盆地(タリム盆地、チャイダム盆地)にも雨が降り、すでに3年間もこのような状況が続いている、ということだ。

 その降雨量の変化により、現在の新疆の植生は1年で150キロの猛烈な速度で地盤を拡大している。内蒙古の植生は、今年は40キロというすさまじい速度で回復している。一方、東北地域の黒竜江省では、森の中には多くの広葉樹が育ち始めたという報告が出ているそうだ。

 これまで、中国の降雨地域の極限は四川省の雅安だった。四川盆地の雅安地区が最も降水の多いところだった理由は、気温が高くなければ、水蒸気を含む雲は秦嶺山脈や川北高原を越えられなかったため、その水分はすべて雨となって雅安のところで降っていたからだ。

 しかし、異常な気候変動により、今は雨前線が陝西省漢中市にその勢力範囲のラインを敷いた。つまり、雨の極限が全ラインで陝西地区に進んだといえよう。

 もう1つの要素にも触れてみたい。中国政府が西北地域などで推進している「退耕還林政策」だ。

 中国では土地の過剰利用などによる土壌流失問題の深刻化、乾燥地帯の拡大による砂漠化に代表される現象に頭を痛めている。1990年代後半、自然環境が厳しく、傾斜度が25度以上などの作業条件が悪い農地などに対して、耕作をやめて植林を実施するよう、中国政府が呼びかけた。それが「退耕還林政策」である。

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信じられないスピードで進んでいる
 1998年か1999年から試みが始まり、2003年あたりから全面実施された。退耕還林に参加した農家に対しては、食糧、生活費、造林用の苗木代の補助が行われ、その生活の心配を解消するような措置が講じられている。わずか10年間で3000万ヘクタールの退耕還林や新規造林などが行われた。

 2000年に私が陝西省の北部にある延安を訪れたとき、ちょうど一部の地域では、その退耕還林運動に取り込み始めたところだった。苗木を植えた山への放牧・採草などはすべて禁止するという、「封山育林」措置も講じられていた。

 20年近く経った今は、退耕還林の対象になった山にも緑が戻り、黄土高原にもうっすら緑になった山脈が現れた。前述した雨前線の移動ラインの変動は、西北地域の生態に一層大きな変化を劇的にもたらしたのだ。

信じられない
スピードで進んでいる
 しかし、前述の気候関連の情報によれば、気候の変化はもっと私たちが信じられないほどの規模とスピードで進んでいるそうだ。中国の雨前線の臨界点も大きな範囲でゆっくり移動し続けている。予測によると、これから40年間の気候は、おそらく唐の時代(618年〜907年)ではなく、西周時代(紀元前1100年頃〜紀元前771年)のような、温暖湿潤な気候に戻るだろうということだ。

 観察資料によれば、新疆ウイグル自治区のハミ地区の植生も回復し始めている。気候の専門家グループは今年、中国全域の約半分に相当する国土で植生観察のために駆け回り、その視察を最近終えたところだ。

 タリム盆地が1つの顕著な例になっている。タリム盆地はかつて中国の高温少雨現象の最も深刻な地区で、以前は雨を降らせる雲が延々と続く砂漠地帯をまったく越えることができなかった。しかし、今では3年連続でタリム盆地全体をカバーできるくらいの降雨量がある。

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中東で緑が復活し北米の半分が沼地になる?
 この気候が続いていけば、来年から雨前線はチャイダム盆地の全域をカバーできると見られる。チャイダム盆地で雨が降れば、涸れてすでに長い古い川にも再度水が流れるだろう。早ければ10年以内に、こうした古代の河川が再びリアルの川として流れ始めるだろう。

 気候専門家グループが今年視察した地方に、若羌河流域がある。若羌河の4つの支流はいずれも水が復活して流れており、今年若羌河流域では意外にも洪水が起こった。ガリの無人居住区は樹木が生え始めた。彼らが撮った写真を見た人はみんな驚いたそうだ。というのは、ガリの樹木がすでに2000年近くも死んでいたからだ。

中東で10年以内に緑が復活し
北米の半分が沼地になる?
 気候専門家グループの意見は、雨前線の移動に見られたこの変動は長くて大きなサイクルで続き、決して短期間の断続的なトレンドではない、という。もしこのような状況が続き、世界的に広がっていくとしたら、中東は10年以内に緑が復活し、砂漠が大きく縮小していく。うまくいくと、砂漠が消失する可能性も出てくるだろう。

 降水量が引き続き増えると、北米の半分の土地が沼地になり、10年以内に昔の沼地だった状態へと戻る。海水位の上昇で海水が逆流するため、ミシシッピ流域は塩性・アルカリ地へと変化していく。

 今年の6月、ロシアで気候変動問題について意見交換をする会合が行われた。ロシアでは水蒸気がすでにウラルを越え、ノボシビルスク地区の降水を増やした。そのため、東欧地区の一年生雑草がノボシビルスク地区にまで生えるようになった。このままいくと、ロシアはアメリカにとって代わって、世界最大の穀倉地帯になる可能性さえ出てくる。一方、その温暖化によってロシアの多くの地方で凍土が溶け、ロシア人の住宅が沼地に沈んでしまうことになる。

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中国全土を潤すうれしい気候変動
 中国の長江以南の地方では、10年後には冬が訪れず、温度が次第に上がり、林が生い茂るだろう。芭蕉科の植物も秦嶺山脈を超えたところに生えるようになる。
 
 陝西省、甘粛省、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区など、中国の広大な西部地区は緑豊かな山河になる。これは「10年以内に実現できる現実の風景だ」という見方も出ている。

中国全土を潤す
うれしい気候変動
 気候情報はさらに、次のような絵を描いてみせた。

「この状態が10年続けば、黄河は清らかな流れになるだろう。黄河流域はここ3年、中上流の両岸に広がる平原・高原地域での植生が回復し始めた。その植生が回復した分量は過去20年分の総量にあたる。
 
 以前は植樹に頼っていたが、樹木の下には草が生えていなかった(降水不足)。今は降水量が豊富なため、黄河中上流の両岸に広がる平原・高原地域の樹木の下には低木や下草が生え始めた。

 しかもうれしいことに、蘭の花も見かけた。蘭の花が生えるということは、土壌に含まれる水分が安定し始めたことを物語っている。そして、甘粛省の植生もそれに伴い回復し始めている。陝甘寧盆地、チベット、モンゴル、新疆の大地は緑になり、川も流れる」

 気候変動の功罪に関する評価と分析はさておき、こうした変化を想像するにつけ、今回、私は、このテーマで記事を書かないと気が済まなかったのである。

(作家・ジャーナリスト 莫 邦富)
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中国の大気汚染、貧富の差で吸う空気が違う不平等
陳言
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中国の大気汚染、貧富の差で吸う空気が違う不平等
陳言:在北京ジャーナリスト

国際・中国 陳言の選り抜き中国情報
2016.11.24 5:00


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西安の環境保護局
空気採集口に“マスク”
?最近、西安市環境保護局に属する長安区観測所のエアーサンプラー(大気試料採集機)の採気口がガーゼのようなもので塞がれていることが、あるメディアの報道で明らかになった。

?この事件が明るみになるや、「西安のエアーサンプラーにはマスクが取り付けられている」と民衆から揶揄された。実際、同観測所の自動観測データに何度も異常が見られ、「環境観測データの捏造」などの疑いで、西安市環境保護局長安分局長と長安区観測所長などが警察に逮捕され、現在留置所に拘留されており、刑事責任が問われる可能性も出てきた。

?なぜ長安区観測所は捏造したのか。実は、環境保護データの捏造は、長年にわたって環境対策における公然の秘密となっていた。

?2015年1月1日、改訂された『環境保護法』が施行され、この機会に環境保護部も広範かつ厳格な取り締り運動を展開しようとした。2015年4月、環境保護部の呉曉青副部長(副大臣)は、全国環境観測現場会で、「一部の地方政府において、評価の圧力軽減や環境の質の目標達成などの目的で、行政管理部門が観測所に捏造や観測データの改ざんを指示したという事態が頻繁に発生しており、それによって政府や環境保護部門の社会的信頼性が著しく損なわれ、観測システムにも非常に大きなダメージを与えている」と表明した。

?環境問題専門家の王社坤氏の説明によると、環境保護データの捏造は大きく2種類に分かれる。1つは改ざんで、もう1つは偽造だ。

?偽造はありもしない物を作り出すことなので、比較的簡単に見破ることができる。政府部門であれ、企業であれ、偽造の方法や手段は大体同じで、「西安の観測所の職員が用いた捏造方法のレベルは非常に低いものだった」という。

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所得層によって大気汚染の防護対策に格差
?一方、改ざんは比較的複雑になっており、観測方式などもかかわってくる。例えば、データのサンプリングにおいて小細工をしたり、サンプル採取口を本物のサンプルのところに置かなかったり、またコンピュータウイルスを通じて管理システムを掌握するなどが挙げられる。

?欧米などの先進国や日本、台湾などでは、環境保護データの捏造は非常に深刻な違法行為とみなされているが、「中国における罰則は明らかに軽く、主に罰金や行政拘留処分が科されるに過ぎない」ということも王氏は語っている。

?西安市環境保護局長安分局長と長安区観測所長などが警察に逮捕されたような結果は中国ではどちらかと言えば非常に稀なことであり、マスコミが暴露しなければ、西安(長安)は捏造データを基に、著しく大気の浄化を進めた事例として上級機関から表彰されていたかもしれない。

所得層によって
大気汚染の防護対策に格差
?これまで、「大気汚染の前では、金があろうと権力があろうと何の役にも立たず、人々は平等だ」と言われてきた。

?だが、同じ空気を吸ってはいるが、運命を共にすることは難しい。中国社会の貧富の格差は弱者グループの健康におけるリスクをさらに拡大させていく可能性がある。そこで、政府が大気汚染対策に力を入れてようやく、人々の健康を大気汚染から守り、貧富の格差のマイナス影響を低下することができるのである。

?大気汚染による人々の健康への被害は、普通は体に長期的に潜み、しかも目に見えないところで発生している。近年、人々の健康への意識が高まってきている。政府が有力な対策で環境を改善し、国民の生活と健康に好ましい保障を提供できなければ、国民はより多くの対応策をとり、はなはだしきに至っては、引っ越しや国外脱出も考え得るだろう。

?大気汚染が深刻になればなるほど、人々の自己安全防護意識も強くなってきている。2013年末の大気質指数(AQI)が最悪の1週間を例にすると、マスクの売り上げは前週比で52.3%、空気清浄機は同じく74.1%も増えた。

?しかし、所得層によって、市民の大気汚染の防護対策にも格差が生じている。同じ都市に住んでいるとしても、富裕層は大気汚染の比較的軽い高級住宅地に住むことができ、屋外ではなく室内での仕事を選ぶ余裕がある。車があれば、外出時に車内で大気汚染による健康被害を減らすことができる。

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重い腰を上げた環境保護部門の改変
?その上、富裕層には高価かつ性能の良い防護設備を購入する財力がある。清華大学の研究によると、マスクの防塵効果はわずか33.0 %であるのに対し、空気清浄機は92.0%に達している。しかし、空気清浄機の1日当たりのコストはマスクに比べれば高く、10倍以上にもなる。

?ここで興味深い研究を紹介しよう。中米研究者の孫聡、マシュー・カーン及び鄭思斉の3氏はネットショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」の消費データ(中国の34主要都市の1日当たりの平均ネット通販指数や、高・中・低所得層の月当たりの平均ネット通販指数など)を調査した結果、都市大気汚染の数値が高くなるにつれて、消費者はより多くの防護用品を購入するが、所得層によって防護用品の選択は異なっていることがわかった。

?中・高所得層は、高価かつ性能の良い空気清浄機などを購入するのに対し、低所得層は安価かつ効果の低いマスクなどを購入するという。また、大気汚染の濃度が警戒線を超える場合、低所得層はさらに多くのマスクは購入するが、さらに多くの空気清浄機を買うことはない。それに対し、高所得層はマスクと空気清浄機の両方をより多く購入し、二重の保障を受けられるようにしている。

?ここには、考えるに値する問題が潜んでいる。もし中産階層もお金を払うことできれいな環境を手に入れることができるというのであれば、政府に大気汚染防止や、大気質の改善を促す民衆の圧力も弱まるのではないか。大気汚染に対し、人々がみな「雪かきをするのは自分の門前だけで,他人のことには関わらない」という自己責任の態度をとれば、貧富の格差はさらに悪化する一方である。政府が大気汚染対策に大いに投資し、力を入れて取り組んではじめて、人々は健康被害から守られることが可能となる。

重い腰を上げた
環境保護部門の改変
?おそらく、これまで環境保護部門が機能して来なかったのは、他ならぬ役人たちが、一般市民と比べて悪い空気を吸わない階級に属しているからだろう。

?とはいえ、最近になってやっと、政府は重い腰を上げて行政の改革に取り組み始めた。

?さる9月22日、新華社の中央弁公庁、国務院弁公庁が印刷・発行した『省以下の環境保護機構のモニタリング・監察・執法垂直管理制度の改革テスト地点業務に関する指導意見』で、正式に市・県の環境保護機関の管理体制に対する調整が提起された。

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環境保護局がどこまで本気になれるかは未知数
?市クラスの環境保護局には省クラスの環境保護庁(局)を主とする二重管理が実行される。市クラスの環境保護局はこれまで通りの市クラス政府部門のままであるが、省クラスの環境保護庁(局)の党組織が市クラスの環境保護局局長、副局長の候補者を指名し、同市クラス党委員会組織部門と共に審査を行う。これにより、「市クラスの環境保護局の局長は市政府が任命する」という構造が変わることとなる。

?この「意見」の実施は、ずっと「牙なきトラ」といわれてきた環境保護部門を強い部門とするものであるといえる。

?環境保護部門は、一級地方政府の構成部門であり、機構の設立にあたっては、地方政府の指令を執行し、従来の体制では、その主だったポジションは地方政府により任免されるものであった。地方は発展を必要とし、環境は保護されなければならないというこの大きな背景のもとで、環境保護部門は苦しい立場に置かれてきたが、自ら違法企業の管理・監督・処罰をしたいと望んだところで、地方政府の管轄と制約を受けている。もし地方政府が一方でGDPを引き上げることを重視していれば、環境保護部門が環境法にのっとって厳しく処罰し、一部の汚染の深刻な企業を営業停止、ひいては閉鎖にまで追い込むことは、現地の経済指標に影響を与えることになる。

?ただし、環境保護局の局長がどこまで本気になれるかは未知数である。というのも、彼がもし本当に違法企業を厳しく処罰したら、地方のGDPの数字に影響を与え、現地の市の党委員会書記や市長らの幹部の怒りを買ってしまい、局長の座も危ういものとなるだろうからだ。そのため、現実では、地方の環境部門はほとんどのとき、「片目を開き、片目を閉じる(見て見ぬふりをする)」選択的な状態にあって、本当に事故が起きたときに初めて、その火を消しに行くのである。

?さらに問題なのは、環境部門は法による規制を行うための武器を持たないため、汚染企業に対するにらみが効かないことである。環境保護部門は、「自分は牙のないトラであり、自分に牙がないことを知られないかを心配している」と自嘲する。

?今度の改革では、かなりの程度、環境保護部門の「誰に対し責任を負うのか」という問題を解決している。改革後、環境保護部門は胸を張って政府システムの中の強い部門になることができる。人が強いのではなく、部門の背後にある上級部門が後ろ盾となるからである。

?2003年に筆者は日本での仕事を辞めて北京に帰り、数年ほど黄砂に悩まされた。年中満天の黄砂で10メートル先は何も見えない場合もあった。しかし、数年の植林などによって今日北京では黄砂についてはほとんど問題にならなくなった。空気などの汚染問題が本当に数年かけて黄砂問題のように解決されていくのか、今のところ本当に自信を持っている中国人はまだそう多くはない。
https://diamond.jp/articles/-/108991?page=4  

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