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日本政治立て直すために主権者が真摯に考察する(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/15/senkyo179/msg/703.html
投稿者 笑坊 日時 2015 年 2 月 11 日 17:36:34: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/post-1484.html
2015年2月11日

政治権力者に対する批判を許さない空気が醸成されている。

これをファシズムと呼ぶ。

イスラム国による邦人人質事件に対する安倍政権の対応は失敗の連続だった。

「テロに屈しない」

「人命第一」

はそもそも二律背反であるにもかかわらず、安倍首相はその両方を掲げた。

しかし、実態は、

「人命軽視」

「軍事国家推進への口実作り」

に過ぎなかった。

昨年8月に発生した邦人人質事件に対して、安倍政権は有効に対処できず、邦人が殺害されたとの情報が流布される事態を招いた。

安倍政権の政策対応失敗の真実を明らかにして、その責任を問うのが国会の役割である。

ところが、いまの日本の国会は、その責任さえ果たさない。

邦人人質事件の検証を行う責任は国会にある。

国会は国政調査権を活用して、問題の真相を明らかにするべきであるが、その役割を果たそうとしていない。


日本政治はいま、崩壊の危機に直面している。

安倍政権は国会多数議席を確保したことを幸いに、主権者の意思を尊重しない政治運営に突き進んでいる。

国会議席の多数を確保したとしても、主権者の生命、自由、幸福を追求する権利にかかる重要事案に対しては、国政上、最大の配慮をすることが求められるが、安倍政権は「数の論理」を振りかざして、独断専行を強めつつある。

原発、憲法、TPP、消費税、基地、格差の各問題が、主権者の多数意見に反する方向に推進される危険が高まっている。

安倍政権の暴走を止めなければならない。

他方、この現状を許している責任の一端は、野党の側にある。

野党の姿勢は不明確で、維新、民主などは、結局のところ、安倍政権与党の補完勢力に成り下がってしまっている。

維新などは、大阪都構想実現で安倍政権の支援を受ける代わりに、日本を戦争推進国家にするための憲法改定に協力する方向を示唆し始めている。


民主党も原発、憲法、TPP、消費税、基地のすべての問題において、自公の与党勢力と明確に対峙する姿勢を示していない。

つまり、これらの勢力は、安倍政権の暴走をストップさせようとする主権者の受け皿にはなり得ない存在なのである。

原発、憲法、TPP、消費税、基地、格差の各問題について、安倍政権の基本方針に明確に反対する主権者は、間違いなく全体の25%を超えていると考えられる。

この25%の主権者が大同団結することが求められている。

25%の意味は、政権を奪取できるハードルという意味だ。

自公の与党勢力は国会多数議席を確保して、権力の座にふんぞり返っているが、主権者のなかで選挙で自公に投票した者の比率は25%にしか過ぎない。

ただ、この25%が、現在の選挙制度の特性を精査して、最も効率の良い選挙戦術を採用して対応しているから、国会多数議席を確保しているのである。


他方、安倍政権の基本方針に反対する政治勢力はどうか。

295ある衆議院の小選挙区に候補者を乱立させて、主権者の投票が分散される結果が誘導された。

これでは、自公与党勢力に塩を送っているようなものだ。

とりわけ、自公補完勢力というべき民主や維新を、メディアが反自公勢力と位置付けるために、反自公の考えを持つ主権者の投票が、こうした自公補完勢力に吸引されてしまう結果が誘導されている。

こうした現状を背景に、日本政治の行方を考える勉強会が、2月20日(金)午後5時から7時の日程で、衆議院第一議員会館で開催される。

日本政治の現状を憂い、日本政治の正しいあり方を考察するための、ひとつの出発点になる勉強会である。

心ある市民の積極的な参加が強く望まれる。


「日本政治の行方を考える市民と国会議員の勉強会」

日時   2015年2月20日(金)17時〜19時

場所   衆議院第一議員会館 多目的ホール

発起人  伊東  章(弁護士)
     伊藤 成彦(文学研究者) 
     植草 一秀(評論家)
     白井  聡(政治学者)
     辻   惠(弁護士)

参加希望者は住所、氏名、電話番号を明記の上、

東京銀座総合法律事務所 辻恵弁護士(元衆議院議員)
FAX03−3573−7189

宛てに、FAXにて参加申込みをしていただきたい。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 日高見連邦共和国 2015年2月11日 17:38:50 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>原発、憲法、TPP、消費税、基地、格差の各問題について、安倍政権の基本方針に明確に反対する主権者は、間違いなく全体の25%を超えていると考えられる。

それはそれは、心強い限りっ!!

それでも、ソレ、“控えめな数字”、なんじゃない?(笑)


02. 2015年2月11日 18:22:59 : oLedMC3kHo
なぜ小沢さんは自民の補完勢力となっている民主党を二大政党制にすると何度も言っているのでしょうか?

小沢さん太郎さんは自民の批判はしても、民主党の補完勢力となったら支持は得られないと思います。

昨年の衆議院選挙、太郎さんは民主・維新への投票を促しました。選挙後反省するどころか、小沢さんは地方統一選も民主・太郎さんを連携させると言っています。

信じられません!!!全くの政策・民意無視たと思います。
   

[12削除理由]:管理人:あらし

03. 日高見連邦共和国 2015年2月11日 18:56:45 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>02

そやって同じことばっか言ってて飽きない?(笑)

ってか、ふつーは、“似たようなコメント云々”ってロックされる筈なんだが・・・

キミは、ココ(阿修羅掲示板)の管理者側の者かい?(笑)


04. 2015年2月11日 19:04:37 : YxpFguEt7k
はたともこ氏
「維新の党が安全保障基本法案提出を検討と産経報道。集団的自衛権行使容認の恒久法の方向。既に集団的自衛権行使容認の安全保障基本法案骨子を発表した民主党の細野・前原Gの賛同を促して、野党再編を仕掛けるという。市民派・リベラル派も集団的自衛権の行使を認めない安全保障基本法を提案すべきだ。」
https://twitter.com/hatatomoko/status/565164124447838208

野党再編となれば、民主党は割れるのですかね。注目しましょう。
一郎・太郎は、割れたリベラル側につけばいいでしょう。

植草氏、がんばってください。応援しております。


05. 2015年2月11日 19:13:58 : YxpFguEt7k
米アップル:太陽光発電に1000億円の出資
http://mainichi.jp/feature/news/20150212k0000m020004000c.html

原発、要らないねぇ…


06. 2015年2月11日 19:39:22 : oLedMC3kHo
たとえ民主党が割れても太郎さんが国連集団安全保障・改憲・カジノ容認になったら、太郎さんの仲間たちの野良犬達は太郎さんを応援しないと思います。
 
太郎さんがしつこく募金集めをすると思いますが、一主婦さん・JohnMungさん・日高見さんを増長させるだけです。

小沢さんはカジノ議連最高顧問です。お金は沢山あるでしょう。小沢さんが付いていて国民から集めないですよね! みなさん、よ〜く見ていましょうね!!!
   
     

[12削除理由]:管理人:あらし

07. 日高見連邦共和国 2015年2月11日 19:48:41 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>06

>みなさん、よ〜く見ていましょうね!!!

おっ?どした?ちょっと気に障ったか?(笑)

カジノか?それが何?
どーせ壮大な“実験”なんだから、“特区”でやってみればイイーさ!

それが今般、日本の未来にとって何の“論点”なんだ?(笑)

あ、アレか、自民党は“カジノ”や“農協改革”が岩盤規制打破の“象徴”なんだっけか?

だったら、もし?
アンタの批判はより自民党に向けるべきではないかと思うんだが、そうならないのはなんでだろう、何故だろう?(笑)
⇒それはキミが実は自民党を応援する“岩盤規制(寄生)”そのものだからサ!!

正体バレちゃったね、キミ。(笑)


08. 2015年2月11日 19:59:59 : oLedMC3kHo
みなさん、日高見さん一主婦さんに飼いならされた太郎さん支持しますか?・・・笑

[12削除理由]:管理人:あらし
09. 日高見連邦共和国 2015年2月11日 20:01:44 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>08

ほいほい、どした?

なんだか元気ないゾ?

どんどん“行数”も少なくなって来てるように見えるのは“気のせい”か?(笑)


10. 日高見連邦共和国 2015年2月11日 20:07:18 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

ID=oLedMC3kHoくん のコメント行数(の減り具合)。

>>02 4行
>>06 3行
>>08 1行

どーも、指数関数的に“減じ”てるみたいっス。(笑)


11. 2015年2月11日 20:49:41 : QmyrjoZuIs
>日高見連邦共和国 さん

25%の投票率で68&の議席はそうなんですが有権者で数えると17%に過ぎません。

別のところにコメントしたらすぐの消されました。


12. 日高見連邦共和国 2015年2月11日 21:04:46 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>11

最近の管理人さん、オカシーですから〜。

(管理人さんがオカシイのは前からだったって思った貴方、なんて失礼な!(笑))


13. 2015年2月11日 22:03:48 : ScyYWvfQkM
池上さんの番組、政治記者100人に聞いた『総理になってほしくない人』ランキング。

滅茶苦茶 思い当たる人がいるw

https://twitter.com/noel_hasui/status/544138300080914432


14. 2015年2月12日 06:25:25 : YxpFguEt7k
内藤朝雄氏
「日本の極右政権の闇を報道する際、アーミテージ、ナイ、マイケル・グリーンらが日本でやってきたことを、アメリカ国内のメディアで報道してもらうように働きかけること。これが安倍政権から私たちの命と安全を守るために最も有効なたたかい方ではないか。
英語が得意な人には、これをしてほしい。いくらネット上で批判しても変わらないが、このポイントを撃つと事態が大きく変わるかもしれない。」
https://twitter.com/naitoasao/status/565436489895800833
https://twitter.com/naitoasao/status/565437281411293184

あと、官僚を個人名をあげて批判しましょう。


15. 2015年2月12日 08:00:42 : FFiqArzMuJ
>>11

>25%の投票率で68&の議席はそうなんですが有権者で数えると17%に過ぎ
ません。

全体の投票率が約50%で、そのうちの自公への投票率が約50%で、よって全有権者
のうちの投票率約25%なので(記事を読むと植草さんはこういう文脈で書いていま
す)上記11さんからの引用は( )で追加すると下記になります。
>(全有権者中)25%の(得票率)率で68&の議席はそうなんですが(主権を
行使した=投票数からは)50%になります。


16. 2015年2月12日 08:09:44 : FFiqArzMuJ
>>15
確認しました。これです。
*
その図式とは、投票率が5割で、選挙に行った者のうち、5割が自公に入れると、議席の7割を自公が占有する、というものだ。

 今回の選挙の投票率は52.66%。比例代表での得票率は、自民が33.1%で、公明が13.7%。自公合わせて46.8%だった。その自公の議席占有率は325/475で、68.4%だった。しかし、全有権者のなかで自公に投票した者の比率は、

0.5266*0.468=0.246

 25%なのだ。25%の民意が日本政治を支配する。この状況が続く。
 主権者の意思と国会議席配分が「ねじれ」ている。この「ねじれ」こそ、日本の議会制民主主義の最大の問題点である。この「ねじれ」を是正するには、「自公」と真正面から対決する政治勢力が出現する必要がある。

「主権者の党」を創設して、これが共産党と連携する。「自公」に対して「主共」が対決する。こうなると、常に政権交代が生じる状況が生まれる。これを実現するべきだ。
*
「2014年12月18日植草一秀:25%の民意が日本政治を支配する」http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/12/26033/18_uk_01/

17. 日高見連邦共和国 2015年2月12日 10:32:26 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

ID=oLedMC3kHoくん のコメント密度(時間)とコメント行数(の減り具合)。

>>02 2015年2月11日 18:22:59 4行
>>06 2015年2月11日 19:39:22 3行
>>08 2015年2月11日 19:59:59 1行

以降、沈黙・・・。(笑)

心からの“ご冥福”をお祈り致します。(爆笑)


18. 2015年2月12日 10:36:20 : oLedMC3kHo

とにかく現状打破するためには、植草さん・山本太郎さんが政策・民意を第一に「主権者の党」を掲げるしかないと思います。

民意を集結させるには、政党数・議員数は関係ないと思います。政策無視の連携では民意は集まりません。マスコミも変えられません。
    
   
    

[12削除理由]:管理人:あらし

19. 日高見連邦共和国 2015年2月12日 19:30:21 : ZtjAE5Qu8buIw : lt7TdFOYcQ

>>18

せっかく、丁寧な埋葬してあげたと思ったら、またコメント再開?(笑)

失礼、失礼!“マトモなこと”を言ってる限り、キミに茶々は入れないヨ!!


20. 2015年2月23日 03:19:23 : aNDEfeXQps
阿修羅では滅多にない種類の植草批判文も読んでみましょう。

気まぐれな日々
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-category-61.html

ブロガーを惑わす植草一秀氏は「ハーメルンの笛吹き男」だ


世間一般では、専門家よりも素人の方が決まりごとにとらわれず、自由なものの考え方ができると素朴に思っている人が多いと思う。

しかし、事実はそんな俗説とは真逆である。その道の第一人者こそが、約束ごとにとらわれない自由な発想ができる。だからこそ第一人者なのであり、型にはまった考え方しかできないのは素人の方なのである。

どんな政党でも、党のそれまでの方針に固執するのは、執行部ではなく支持者である。そして、どんな社会でも、古い差別意識がもっとも遅くまで残っているのが一般市民というか、庶民のレベルなのである。だから、庶民が読み、書き、考えると称するブログには、旧弊の色が濃い。

民主党支持のブロガーが、同じ民主党を支持する他のブロガーと意見が合わなかった時に、相手を「共産党支持」と決めつけたことは、親の世代の保守的あるいは反動的な考え方の影響が、無意識のうちに表れたものと思われるが、かつてテレビのコメンテーターを長く務めた植草一秀氏は、間違いなくそれが正当な考え方ではないことを了解していながら、謬論を煽動する挙に出た。私はそこに大衆を蔑視する植草氏の差別意識を感じ、強い反発を覚え、これを許せない。

民主党というのは周知のように寄り合い世帯で、自民党より右から、旧社会党でももっとも左に位置する人たちまでを抱えている。しかし、民主党右派の政治家だって、党内で意見の合わない人に対して「共産党」呼ばわりなどしない。一方、民主党支持のブロガーは、上記のように「共産党」呼ばわりをするほか、植草一秀氏が菅直人や岡田克也らに対して好意的でない文章を書くと、それに右に倣えしてきた。しかし、政権交代がなったあとに植草氏が書く文章は、氏がかつて誹謗した岡田外相の発言とほとんど変わらない内容である。そんな植草氏が、自らが影響を及ぼし得るブロガーに「共産党攻撃」をけしかけるのは、唾棄すべき醜い行ないである。見たくもない。

延々と植草一秀氏を批判し続けていても仕方がないから、今回のエントリでは、現在発売中の『世界』12月号に掲載されている、渡辺治・一橋大教授の論考「新自由主義転換期の日本と東京 変革の対抗的構造を探る」を紹介したい。この論考で、渡辺教授は先の総選挙における「民主党一人勝ち」を分析しており、民主党の勝利には、小泉構造改革によって疲弊した地方の「構造改革批判」が強まったことと、小沢一郎が民主党代表を退いて鳩山由紀夫が代表になったことに伴って、かつて自民党より過激な構造改革路線を掲げていた民主党を支持していながら、小沢の旧来自民党的な「利益誘導型政治」のイメージを嫌って民主党から離れていた都市部の人たちが民主党支持に戻ってきたという、相反する2つの要因があったとしている。論文には、2001年参院選から今年の衆院選までの6度の国政選挙におおける、宮崎県と東京都の自民党・民主党の得票率の推移を示すグラフが掲載されているが、宮崎県ではなんと2005年の「郵政総選挙」でも自民党は前年の参院選より得票率を減らしている。一方、東京都では2004年の参院選で得票率が26.50%と、民主党の38.87%に大きく水を開けられていた自民党が、「郵政選挙」では40.34%の得票率で民主党(29.62%)を逆転した。しかし、2007年の参院選と今年の衆院選では再び民主党が自民党を大きくリードした。

一言で言えば、福祉国家志向の地方と、いまだに新自由主義志向の強い都市部の有権者がともに民主党を支持した結果が、衆院選の民主党圧勝だったという分析であり、妥当な分析だと思える。この分析だけなら、ブログで取り上げたりしようと思わなかっただろうが、面白かったのは、渡辺教授が民主党には3つの構成部分があり、3つの国家構想があると指摘している部分だ。

まず、渡辺教授は民主党指導部を「無自覚の新自由主義派」だとしている。彼らは、民主党政権が構造改革の怒りに対する国民の怒りに支えられて成立したことを理解していて、できるだけマニフェストに掲げた福祉の政治を実現しようと思っているにもかかわらず、実際にとっている路線は、明らかに構造改革路線だと渡辺教授は指摘する。民主党は福祉国家構想に基づく財政支出の位置づけや大企業負担を柱とする財源構想を持たないため、社会保障費は小泉政権時にも例を見ないほど大きく削られることになった。地方が疲弊・衰退したのは、「官僚丸投げの政治」のせいなどではなく、小泉政権が活用した「経済財政諮問会議」が官僚を押さえつけて政治主導で決めた毎年2200億円の削減の結果だったのに、鳩山由紀夫は「脱官僚の政治」などと称して、結局小泉と同じことをやっているというわけである。

これは納得できる考察であり、それにもかかわらず、植草一秀氏が積極財政を主張しながら鳩山首相や藤井裕久財務相を批判しないことは、摩訶不思議としかいいようがない。

一方、民主党には新自由主義志向の指導部とは明らかに異なる国家構想を持った有力な勢力があり、それが小沢一郎に代表される「修正利益誘導型政治派」だと渡辺教授は分析する。そして、官僚主導の政治の打破ではなく、民主党による開発と官僚の「独占」が小沢の狙いだとしている。

しかし、民主党には鳩山由紀夫らの指導部と小沢派のほかに、福祉国家志向の第3の勢力があり、それを渡辺教授は「個別的福祉政治派」と名づけている。このグループは、衆参両院にまたがる中堅議員集団からなっている「手足」であり、民主党の新しい政治の実働部隊はこのグループであると渡辺教授は指摘している。以下、『世界』の論文から引用する。

この勢力は、構造改革の矛盾が顕在化するにつれ、社会保障・反貧困・教育・環境などの運動団体、社民党、共産党などとも連携をとりながら構造改革政治の矛盾を突き、またそれに代わる制度の追求も行なってきた。このグループは、〇七年に民主党の反構造改革への方向転換が始まると勢いを増し、自公政権の開発型政治、構造改革政治の矛盾を国会で追及し、民主党の看板的な政策を担いマニフェストの拡充を行なってきた。

(『世界』 2009年12月号掲載 渡辺治 「新自由主義転換期の日本と東京 変革の対抗的構造を探る」より)

渡辺教授は、この勢力は独自の政治体制や国家構想を持っていないために新自由主義的な国家構想を持つ党執行部の裁量に任されてしまうと指摘し、彼らは財源などについて福祉国家型の国家構想を持つべきだ、と書いている。この分析は私にはよく納得できるもので、民主党にはこういう勢力があるからこそ、新自由主義的な鳩山執行部や、旧来自民党的な小沢一郎の存在にもかかわらず、民主党に対して大きな期待を持っている。

ところが、積極財政を唱えながら新自由主義色の強い鳩山由紀夫を熱心に支持してきた植草一秀氏は、「反権力」をウリにしてきた市民ブロガーに共産党攻撃をけしかけ、ブロガーたちもそれに呼応しているのが現状なのであり、これは、民主党中堅の「個別的福祉政治派」が「共産党とも連携をとりながら」構造改革に代わる制度を追求してきた現実から大きく乖離している。空想的反権力市民ブロガーたちを導く植草一秀氏は、私には「ハーメルンの笛吹き男」にしか見えない。

今も権力の実態は、「裏の権力」であるところの、CIA→電通→マスゴミ→東京地検→司法・警察の「悪徳ペンタゴン」だ、などという幼稚な戯言は、もういい加減やめてもらいたいし、彼らの主張がおかしいと思う人たちは、どんどんそう主張すべきだ。もういつまでも「自エンド」じゃないのだから、市民ブログも次の段階を目指さなければならないと思う。

(転載ここまで)以下にもタイトルの違う容赦ない批判文があります。



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