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外交官の情報収集力のなさを見事に示した木村太郎の体験談  天木直人
http://www.asyura2.com/15/senkyo179/msg/717.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 2 月 11 日 22:20:05: igsppGRN/E9PQ
 

外交官の情報収集力のなさを見事に示した木村太郎の体験談
http://www.amakiblog.com/archives/2015/02/11/#003134
2015年02月11日 天木直人のブログ


 外務官僚の情報収集能力のなさ、無能さについては、今度のイスラム国人質事件をきっかけに、ひろく国民の知るところになった。

 そんな中で追い打ちをかけるように、ジャーナリストの木村太郎氏が2月8日の東京新聞「太郎の国際通信」で、自らの体験にもとづく要旨次のようなエピソードを紹介していた。

 すなわち今から40年ほど前の事だという。中東の某国で内戦が激化した時、日本大使館は在留邦人にいつまでたっても退避勧告を出さず、日本人は企業ごとに独自に情報収集し、判断をして、一社また一社と引き揚げていったという。

 木村太郎氏ら日本人記者たちは忙しく取材に努めたが、ある日反政府側が丘の上にある大統領官邸を砲撃するという情報を得た。

 その大統領官邸の隣に日本大使の公邸があったが、日本大使が避難した様子はない。

 そこで木村氏が、近く大統領官邸が砲撃されるという情報があるが避難しなくて大丈夫かと電話で伝えたら、その大使は、「えっ、本当か」と絶句して、急いで公邸を脱出し、そして二度と公邸には戻らず、ホテル暮らしを続けたという。

 この古いエピソードを紹介しながら木村氏は言う。

 二年前のアルジェリア邦人人質事件といい、今回の邦人二人の人質事件といい、政府は必ず事件後に、「在外邦人の安全確保に全力をあげる」、「現地での情報収集能力の向上に努める」と言うが、本当かと。

 多少なりとも海外で生活してきた経験から言わせてもらうと、日本の外交官たちは必ずしも「邦人保護」を本来の仕事とは考えていないのではないか、と。

 この木村太郎氏の観察は正しいが、外務省に気兼ねしてまだ批判は甘い。

 断言してよい。

 日本の外交官は邦人保護など自分たちが行う本来の仕事とは思っていないのだ。

 そして木村太郎氏は、外務省に配慮して、このエピソードはどこの国の事か明示していない。

 だから代って私が教えよう。

 これはレバノンの話だ。

 大統領官邸のある丘に、官邸と隣り合わせにあったのが在レバノン日本大使公邸であった。

 内戦とは、1975年に始まり、1989年まで続いたレバノン戦争の事である。その規模の大きさから第5次中東戦争とも呼ばれている。

 そして、木村太郎氏も知らない、私しか書けないエピソードを披露したい。

 大統領官邸や日本大使公邸のあった丘は激戦地となり多くの兵士がそこで犠牲になった。死体が山積みされた。

 それから十数年ほどたって平和がもどり、日本政府がレバノンの日本大使館機能を再開しようとした時、その土地を売り払って他の場所に大使公邸を新築しようかという話も出たが、結局その土地にそのまま新しい日本大使公邸を建設することになった。

 ところがこの新築されたレバノン大使公邸に住んだ日本大使が公邸に幽霊が出ると言い出したのだ。

 激戦地の後に建てたから、兵士の亡霊が出るというわけだ。

 ある日その大使は、夜な夜な出る亡霊に耐えられず、職場放棄して、誰も知らない間に突然帰国してしまった。

 その後に任命されたのが私だった。

 もちろん私には亡霊など出て来なかった。

 まともな仕事をしていたら亡霊などに出くわす暇などないのだ。

 木村太郎氏の記事を読みながら、私はこのエピソードを読んで、日本の外交官の不甲斐なさを思い出したのだった(了)

 

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コメント
 
01. 2015年2月11日 22:51:21 : lOr0zcg9f2
▼大使館は邦人保護なんてやりません
生前の鴨ちゃんが言ってた。ミャンマーで後ろから銃撃されて日本大使館に逃げ込もうとしたら日本人だと確認した上でドアを閉められた。命からがら師匠の橋田さんに報告したら
「バカヤロー常識を知らんのか!迷わずアメリカ大使館に逃げるんだよ!あそこはとりあえず助ける!」
http://my.shadowcity.jp/2015/02/post-6480.html
▼これが日本政府、本当だよ@asanonami: 大手新聞社で記者をしていた知人は、かれこれ20年以上前から海外で何らかのトラブルに見舞われたとき、日本大使館が動いてくれたことは唯の一度もなかったと言っていた。いつだって、見るに見かねた他国の大使館が手を差し伸べてくれたそうだ。
https://twitter.com/kuroda06sayuri/status/562555570352173056

02. 2015年2月11日 23:03:28 : a2b14iUH1Y
天木のおっさんへ。
自分も元外交官だったことを、夢忘れるんじゃないぞ。

03. 2015年2月11日 23:15:32 : K0WMcCGIgQ
海外で危険に遭遇したら、何がなんでもアメリカ大使館に逃げ込め。
まちがっても日本大使館など期待してはだめだぞ。

04. 2015年2月12日 07:11:30 : YxpFguEt7k
常岡浩介氏
「いろいろ誤解されていますが、日本政府が失敗したのは1月20日以降にハサン先生やぼくの協力を仰がなかったからではありません。その時点では既に手遅れでした。
10月6〜7日にぼくとハサン先生の、湯川さん救出の仕事をわざわざ妨害して、ほぼ唯一の希望を潰したことです。公安の無能のせいです」
https://twitter.com/shamilsh/status/565177887351791616

外務省小役人も、とことん無能だが…
輪をかけて無能なのが、警視庁公安部外事第三課。税金ドロボーです。警官なのにドロボーなのです。


05. 2015年2月12日 14:53:16 : P9bWXFKhCE
木村太郎氏に言われなくても、現地状況の把握力は外務省筋より商社の物産、商事の方が早く正確な情報を握っているというのが昭和40年代の終わり頃にはすでに常識になっていました。現地出先機関の情報収集能力の差です。というか仕事しているか仕事をしている振りをしているかの違いです。

06. 2015年2月12日 17:24:59 : Y39wSRqLeI
 <4<5、公安などネトウヨの関心は人事委員会人事院と逮捕起訴の条件だけですよ。
 歪んだエリート完了候補の自惚れ維持、ワイドショーレベルメディアのナルシズム維持の目的で、”競合者”へ蝿みたいな狡猾さを示す。     常岡さんも悔しい思いはあると思うけども、犯罪行為でも災難でも、やつらが元で起きているのならあのやつらは納得するんですよ。    その後、、そういうやつらに配慮した、処罰法、暴力行為の定義、条例、暴力反対のキャンペーンが出来上がるんですよ。 

07. 2015年2月12日 19:01:37 : C3lq0gpU9A

  外交や情報収集はしなくても、パーティは得意ですよ。

  連日連夜パーティで疲れます、フラフラです、飲んだり食ったり踊ったりしゃべったり…大変ですよ。

  時々日本から政治家やエラいさんが遊びに来ますが、この人たちの世話が一番大事です、実はパーティよりも大事です。

  宿泊、観光、買い物、飲食、みやげ物…はてはオ○ナの世話まで、本当に大変です。

  それやこれやで、外交だの情報収集だのできるわけが有りません、やる気も有りません。


08. 2015年2月12日 21:31:41 : 99RuMirqCI

先進国ではない国に旅行中、グループの一人が亡くなり、遺体の搬送で大使館の手続きが必要だった。
遅ればせながら、かけつけた大使館員は、いやそうに、今、お客さんが来ていて
以前から楽しみにしていた現地の食事をもてなすところだったのに、と嘆いていた。
亡くなった日本人など、どうでもいいて感じだった。
彼らは外務省に入って大使館に派遣されたとたん、美食三昧、高給の取り放題、
極楽な生活が一生約束されたと笑いが止まらないようだ。

09. スポンのポン 2015年2月13日 12:09:21 : 2n7xEMe6gopkI : c21io5ga5E
 
 
 
■自民党の忠実な番犬木村太郎が笑わせてくれる。
 
 
 

10. 2015年2月13日 13:40:43 : DR3GN5ic4s
能力無き外交官はもう必要ないだろう。たかが外国語がしゃべるだけならばごまんといるのだから、ブドウもせずに空威張りの張子の虎たちはもはやこの国に必要のない存在である。税金の無駄。北方領土も風化させ、有能な政治家をねつ造で存在を消してきた事実。官僚組織のもっとも汚れた真実の姿をもっともっと知らしめるべきだ。

11. 2015年2月13日 15:12:24 : IwqOABJh42
崩れた国だね  日本   故郷 は遠くなりにけり

12. おじゃま一郎 2015年2月13日 19:52:02 : Oo1MUxFRAsqXk : jB0FQIlM22
>外交官の情報収集力のなさを見事に示した

安倍首相は民主党議員の質問に答えて、中東に行く前は
十分に状況を検討したといった。どのように検討したかは
民主党は質問しなかったが、これから推測するに、外務省の
情報収集力のなさではなく、収集した情報の評価力の問題であろう。



13. beobachter 2015年2月14日 01:23:24 : ljsB2yiZ5RqJU : QR5XoXlAlc
おじゃま一郎さん。評価分析能力はもちろんだが、そもそも収集に対する責任感と能力あってのことですよ。明治の頃から外交官のヤル気と能力・成果とにはユルミがあり、帰国後のポストや叙勲ばかりを気にする雰囲気があったことを永井荷風はフランス物語(戦前発禁)に書いています。小説の世界ですが。まあ、現地では衆知の情報を極秘扱いにして送る話など、物産や商事にはとてもかなわない仕事ぶりは以前から有名な話です。
天木先生の退官後の出版で小和田・斎藤両大使が若手をどう教育したかを読ませていただき、減点対象となる失敗さえなければよしとする日本の官僚の特異な世界を
はっきり知ることができました。感謝。
蛇足。対米断交の電文翻訳に「手間取り」、真珠湾攻撃をトレチャラスアタックにしてしまった二人の書記官がそろって戦後次官など外務省トップになったのはなぜでしょうか。本来なら「切腹」もののはずですが。どなたかご存じでしょうか?

14. beobachter 2015年2月14日 22:59:16 : ljsB2yiZ5RqJU : 6ji9W4d2e2
減点主義の官僚世界であれほどのポカをやらかし、原爆投下の口実にされた二人が
外務官僚の頂点にまで上り詰めた理由はなんだったのでしょうか?考えられる唯一の理由は二人に失敗はなかったのです。二人は「上の命令」により、ワザと遅らせ、「悪者」にならされたのです。「夢千代日記」の早坂暁氏は野村大将(大使)が後輩の山本のハワイ奇襲作戦を成功させるためにワザと遅らせた可能性があると
言っています(彼は小沢昭一、松本善明氏と海兵同期で途中敗戦)。それならつじつまが合いますね。所詮戦争は「勝てば官軍」で、ヒトラーも卑劣でも「世界はただ勝利者の言うことのみを信じるのだ」と開戦時に語っていました。ただ野村の見通しは甘かった。

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