振り返ると帝国主義にもいろいろな型がある，一時のヨーロッパ諸国のように，資本を輸出することよって他国を支配した「資本帝国主義」，米国のように自国のカネを持ち出す「善意の押し付け帝国主義」，旧ソ連のような「民族共産主義的帝国主義」，中国の「革命輸出帝国主義」など，多様は多彩である。安倍帝国主義は必然的に生まれたといえる。そして国民に耐乏押し付け格差拡大させ弱者切り捨てなのに熱狂的に支持してしまう。

そして資本主義国も共産主義国も，帝国主義に対して決してクリーン・ハンドではなかったことは事実である。冷戦時代に中国は日本の共産党に対して戦争をけん制のために，武器蜂起と革命の準備を要請したことがある。日本共産党は政権を取る意志がないのは平和主義といいながら戦争待望論者が多数派なのを国民は知らない。公明党も同じである。騙されているにスギナイ。

一方経済では日欧米の指導者は、中国の資本主義経済システム導入は、自然に、資本主義政治システムに移行すると期待し景気回復の牽引車になると期待してきた。

社会主義国家ソ連と中国は、二つの世界大戦によって誕生した。マルクスは、最初の社会主義国家は工業化の成熟した国から誕生すると予告していた。だが、一党独裁支配制を採用したため、社会主義国家ソ連はロシアとして中国は、革命から80 年目に必然的に自壊する。

社会主義政治制度が、資本主義的経済を採用したとしても、80 年後には、政治的自由を求めて民衆は蜂起し、2025年までに自壊を避けることはできない。石油輸出国も、40 年目に政治的自由の要求に譲歩し、政治体制を維持するが、戦後80 年目の節目には、民衆蜂起によって指導者層は分裂し、自壊することを避けるのは難しい。

日本も三百年以上の長期政権も、40 年ごとに改革され80 年ごとに革新されたが、最後は停滞し自己崩壊する。この自壊を避けるためには政治・経済の大革新が必要となる。そのために40 年ごとに改革して、資本主義制度の存続に成功してきた。だが、ライバルの社会主義国家が自壊すると改革を停滞させる。しかも2020年までは「ルールが破壊される時代」なので，政治・経済だけでなく文化・社会も徹底的に破壊されていきます。

社会の木鐸を捨てた大手マスメディアもしかり，企業の終身雇用も福利厚生も社会保障も給与体系から派遣制度も破壊されます。そのために右がでると左がでてバランスがとれるのですが，政治家は戦争待望論者が多数派になり，平和憲法を改変し核武装化に向う。しかし2020年過ぎると今度は「ルールを順守する時代」に入り修正されていきます。

そのためにマスコミはコップの中の嵐とコップそのものを破壊せよ！という叫びに引きつけられるために、茶番劇（国民には見える馬鹿げたドタバタ芝居）を、正確に報道することも予測することもできないのです。マスコミはハカのように大本営報道するしかノウがないと云える。

本当の原因が分かり、解決できない現象は、この世の中にはありません。ところが、脳と心の物理設計には、「結果を原因に倒置する経験回路（この神経回路で、動物は行動を修正し生命を維持しています）をもつため、目先だけを認識し、本当の根因が見えません。そのため、慌てて目の前に見える現象を原因だと錯覚し、間違った対処法をします。それは第二次産業革命へ大胆にシフトすることです。すべて解決します。