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戦場ジャーナリストが語る「政府が“立ち入り禁止”という場所にこそ中に入るのが仕事」(週プレNEWS)
http://www.asyura2.com/15/senkyo180/msg/105.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 2 月 16 日 09:07:06: igsppGRN/E9PQ
 

                  フォトジャーナリストとして活躍する広河隆一氏


戦場ジャーナリストが語る「政府が“立ち入り禁止”という場所にこそ中に入るのが仕事」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150216-00043628-playboyz-soci
週プレNEWS 2月16日(月)6時0分配信


フォトジャーナリストとして長年にわたり中東やチェルノブイリを取材し続けてきた重鎮・広河隆一氏。

現在、イスラエルの取材から帰ってきたばかりの広川氏に「安倍首相が出した声明をイスラム社会はどのように受け止めているのか」から「ジャーナリストの在り方」まで語っていただいた。

■安倍首相はあえてイスラム国を挑発した

―イスラエルは、今回の安倍首相が出した声明をどうとらえていますか?

「安倍首相は、イスラエルの国旗と日本の国旗の前で記者会見をしました。これは自国民を人質にされている国家としてはあり得ないことです。『イスラム国』だけでなく、世界のイスラム教徒全体を失望させるか敵に回す行為です。外交というものは細心の配慮でかろうじて持ちこたえるものなのに『イスラム国』にとっては、顔を雑巾で逆なでされたに等しく、これが最悪の選択を決意させたのです。

安倍首相はともかく、側近が外交のイロハを知らないわけはありません。安倍首相はあえてイスラム国を挑発しました。挑発されれば、相手はさらに強硬な手段で対抗してこようとします。そして、その強硬な手段に対抗するために自衛隊を海外派遣し、集団的自衛権を行使できるようにする。これは織り込み済みだったのでしょう」

―では、日本は今後、この戦争に加担することになる?

「日本はこれまで戦争とは関係なかったと思っている人が多いと思いますが、アフガニスタン紛争の時、爆撃機に燃料を提供したのは日本です。イラク戦争の時に後方支援したのも日本です。日本はすでに戦争に加担しています。

そして、アメリカを中心にこれらの戦争を進める側は、自分たちに都合の悪いことをすべて隠します。例えば、殺したのはテロリストだけで、民間人は殺していないなどと嘘の発表をします。

私はアフガニスタンやイラクで爆撃された村々を回りましたが、圧倒的な犠牲者は民間人、それも女性や子供でした。加害者は必ず被害を隠します。そこでジャーナリストは、加害者が何を隠しているのか、そこで本当は何が起きていたのかを伝えるのです」―広河さんが、ジャーナリストになろうと思った理由はなんですか?

「僕はチェルノブイリ原発事故の救援運動もしていて、放射能に汚染された子供たちの保養センターをつくりました。そして、何度かこのセンターで子供たち向けにジャーナリズム教室を開きました。

そこで『キミたちは甲状腺の手術をして、その時死ぬほど怖い思いをしたでしょう。じゃあ、なぜ病気になったのか。それは原発が爆発した後の放射能のことを隠されたり、その時に飲まなければいけない薬を飲まなかったり、そうしたみんなが生きていくための情報が与えられなかったからです』と教えました。

そして、『みんなも含めて、世界中の人たちが持っている共通の大事な権利がひとつあります。それは生きる権利です。生きる権利とは幸せに生きる権利や健康に生きる権利が含まれていて、この生きる権利を行使するために自分たちの代表を選挙で選んだり、憲法を持ったりする必要がある。

でも、自分たちが選んだ人たちが権力を持った後、本当に人々の生きる権利を守ってくれるわけではなくて、いつの間にか戦争の道に進んでしまうかもしれない。そこで、生きる権利とともに必要なのが知る権利で、その知る権利をみんなから委託されているのがジャーナリストなんだよ』と伝えました。

だから、ジャーナリストは隠された真実を人々に伝えるのが仕事で、軍や政府や大企業が隠していることがないかを調べるわけです。政府の言ったことをそのまま垂れ流すのはジャーナリズムではありません。

むしろ、軍や政府が『立ち入り禁止』だと言ったら、その中で知られてはまずいことが隠されているかもしれないと考え、中に入って取材活動をする。

私は人々の生きる権利とつながることを求めてジャーナリストを続けたいと思っています」

(取材・文/村上隆保 撮影/本多治季)

●広河隆一(ひろかわ・りゅういち)
1943年生まれ。67年から中東、チェルノブイリ問題などを取材。83年にIOJ世界報道写真コンテスト大賞・金賞、2003年土門拳賞など受賞多数

 

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コメント
 
01. 2015年2月16日 09:13:14 : KzvqvqZdMU
なら 政府の支援など断るべきだな、人質になっても泣き言いわなぃやうに



[32削除理由]:削除人:アラシ

02. 2015年2月16日 09:56:14 : sVCOwDf7pE
建前論としてはそうだが・・・。

橋田さんが、戦争中にイラクから国外退去にあってシリア側にだされた時、当時はまだ大使館があったので、館員が会いに来たのね。橋田さんも帰るつもりでいたが、たまたま再入国するツテができたので、その大使館員に「これからまた行きます」と一応、仁義をきった上で再入国したのゆ。館員は、「橋田さん、マジですかぁ!」と悲鳴を上げたらしい(笑)が、とめられなかった。

今、思えば、牧歌的な時代だったのよ、当時は。現在の状況で、杉本氏のような人が入国するのは危険すぎるし、万一、人質になった場合、個人では責任をとれないからね。広川隆一も、今、イスラム国に入ろうとは思ってないだろう。PLOや、ハマスと、「イスラム国」とは、組織としての信頼度が違いすぎるのよ。

で爺


03. T.M 2015年2月16日 14:57:05 : aS0IBAAVv55ak : 4rurNusFIM
言わされている場合は別にして、人質になった人で泣き言を言っている方はほぼいない。

助けてくれなくてもいいと本人が言っていても、助ける努力をするのが政府の役割。例えそれがどんな人であろうとも。


04. 手紙 2015年2月16日 17:29:16 : ycTIENrc3gkSo : mPOS5zDgq2

戦場に入る方法はいくらでもある。

賄賂を使ってもいいし、スパイを放ってもいい。

この金で撮ってくれと…

採算が合えば、すでにやっている個人・組織もあるはずで。

毒には毒で、蛇の道。

昔のジャーナリストは見た感じケンカが強そうだった。

そういう人たちもおる。足とえんぴつとカメラの世界や。

外にしろ内にしろ、ケンカの仕方、もっと身に付けないとならんと思う。


05. 2015年2月17日 10:04:57 : 38xqq7xWok
アメリカが遠くから爆弾を落として街ごとぶっ壊す映像は「残酷」ではないから子供に見せてもいいらしいが、
あの瓦礫の下には無数の無残なムクロが血まみれで手足をもがれて丸焼けになって転がってるんだよ、と言うことを教えてくれる人たち。

06. 2015年2月17日 13:49:52 : eWK9trN7io
第181回(2月12日):照屋寛徳 議員
杉本さんへの旅券返納命令と憲法の「渡航の自由」
〖写真〗2月10日付東京新聞
http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/img/181teruya.jpg

 岸田文雄外務大臣は去る2月9日、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が一部を支配するシリアへの渡航を計画していた新潟市のフリーカメラマン杉本祐一氏(58歳)に対し、旅券法第13条第7号に基づく「一般旅券返納命令書」を発布のうえ、旅券返納を命じ、即時執行した。

 杉本氏は、マスコミ各社の取材に応じ、外務大臣の旅券返納命令は、報道の自由や渡航の自由を不当に規制するものだ、と怒りを表明し、強く批判している。

 そのうえで杉本氏は、近く行政不服審査法に基づき、外務大臣宛てに旅券返納命令への異議を申し立て、覆らなかった場合、処分取り消し請求訴訟を提起する方針のようだ。(2月9日付朝日新聞夕刊、2月10日付東京新聞)

 杉本氏は、マスコミ取材に対し、返納命令書を読み上げた外務省旅券課の職員から「(返納に)応じなければ逮捕もありうる」と告げられ、「逮捕されると母親や支援者に迷惑をかけると思い」、苦渋の決断で旅券返納命令に従った、と説明している。(菅官房長官は、その場で逮捕するとは言っていない、と否定するコメントを発表)

 マスコミ報道で知り得た杉本氏への旅券返納命令の経緯は概略以上のとおりで、事態は訴訟沙汰への発展も見込まれるなど、極めて流動的である。そのことを前提に、杉本氏への旅券返納命令が憲法に定める「渡航の自由」「表現の自由」「報道の自由」との関連で、看過できない重要な問題だと思い立ち、コラムを書き綴ってみる。

 当然、この問題については賛否両論あるものと予測する。

 日本国憲法第22条は、次のように居住・移転・職業選択・国籍離脱の自由について定めている。

 第1項「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」。第2項「何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない」。

 また、世界人権宣言第13条は「(1)すべて人は、各国の境界内において自由に移転及び居住する権利を有する」。「(2)すべて人は、自国その他いずれの国をも立ち去り、及び自国に帰る権利を有する」と定めている。

 日本国憲法第22条が定める自由の内容については、学説上諸説ある。日本国憲法第22条第1項が職業選択の自由と並べて、居住・移転の自由を保障していることに照らし、居住・移転の自由を経済的自由に分類する考え方が伝統的だ。

 一方、近時では、単に経済的自由としてだけではなく、人身の自由、表現の自由、人格形成の自由といった多面的・複合的性格を有する権利として理解されるようになっているようだ。(野中俊彦ら共著『憲法T第5版』有斐閣)

 私自身は、(1)人身の自由は、ただ単に消極的に拘束されないというだけでなく、より積極的に自らその好むところへ移動する自由を含むこと。(2)集会・結社・集団行進などの抑圧が、居住・移転の制限という形をとって行われうること。(3)居住・移転の自由は、人格の陶冶(とうや)に寄与するという意味で、人間存在の本質的意義を有する―等の説明理由に納得し、後者の考えに従いたい。

 さてさて、本題の海外渡航の自由について論じてみよう。海外渡航とは、広くは憲法第22条第2項の外国移住の自由として保障され、狭義には一時的な外国旅行を意味する、と解されている。

 海外渡航(外国旅行)の自由が憲法上保障されていることについては、今日争いがない。ただ、その根拠規定についての学説・判例は、「憲法第22条第2項説」「憲法第22条第1項説」「憲法第13条説」の3つに分かれる。

 私は憲法学者でもないので、どの説が正しいのかを論じる資格はない。そのうえで現在の私は、日本国憲法第22条第1項は、広く人の移動の自由を含む国内における居住・移転の自由を保障し、同条第2項は、外国旅行及び外国に移住する自由を保障している―と解する学説・判例に賛成する立場だ。

 「渡航の自由」(海外旅行)の憲法論的考察が続いたが、具体的に杉本氏への旅券返納命令の持つ問題点に論及する。

 まず、前提として「旅券とは、渡航許可証の性質を有するものではなく、渡航者と旅券保持者の同一性を公に証明し、滞在国に保護を依頼するために政府が発行する身分証明書」との理解を共通に立論する。

 旅券法第19条は「外務大臣又は領事官は、次に掲げる場合において、旅券を返納させる必要があると認めるときは、旅券の名義人に対して、期限を付けて、旅券の返納を命ずることができる」と定め、第1号から第5号まで該当理由を明記する。

 杉本氏の場合、第4号の「旅券の名義人の生命、身体又は財産の保護のために渡航を中止させる必要があると認められる場合」に該当するとして、外務大臣から旅券返納を命ぜられたのだ。一般旅券返納命令書には「期限内に返納されなかった場合、(旅券は)その効力を失うとともに、旅券法第23条第1項第6号により罰せられる(5年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金)」とも付記されている。

 菅官房長官は、2月9日の記者会見で「返納命令は杉本氏の生命、身体を保護するためだ」「憲法が保障する報道の自由、移動の自由は当然、最大限尊重されるものだ」「その一方で、海外の邦人の安全確保は極めて重要な政府の責務。そうしたことを前提に、ぎりぎりの慎重な検討を行って判断した」などと説明している。

 私は、「イスラム国」による極悪非道な湯川遥菜さん、後藤健二さん虐殺を決して許さない。衆議院における「イスラム国」非難決議の提出者にも名前を連ねた。海外における邦人の生命・身体の安全を守ろうとする政府の姿勢にも一定の理解を寄せる。(ただし、「イスラム国」の人質事件を契機に、安易な自衛隊の救出作戦参加の議論には反対する)

 一方で、危険を省みずに戦争や紛争を報道してきたジャーナリズムの果たす役割と使命も高く評価する。

 ましてや、今回の杉本氏に対する旅券返納命令は、憲法が保障する渡航(海外旅行)の自由、人身の自由、表現・報道の自由、人格形成の自由との関連で、真剣に熟慮する必要があると思う。旅券法第19条第4号の抽象的規定で、憲法第22条第2項の渡航(海外旅行)の自由が損なわれてはならない。

 少なくとも、政府の意向(旅券返納命令)によって、本来自由闊達で国民の知る権利に資するジャーナリズムの精神が毀損され、フリージャーナリストの取材・報道活動が委縮し、制限されるような事態は、この国の民主主義の死を意味する―と警鐘を乱打するものである。

(2015年2月12日 社民党衆議院議員 照屋寛徳)

http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/181teruya.htm



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