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官邸の安保担当も務めた防衛省元幹部が証言!「集団的自衛権は安倍首相の個人的願望だ」(リテラ)
http://www.asyura2.com/15/senkyo181/msg/709.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 3 月 19 日 18:50:05: igsppGRN/E9PQ
 

地元・山口県産のふくを食す安倍首相。祖父・岸信介らから引き継いだ地盤である(安倍晋三Facebookより)


官邸の安保担当も務めた防衛省元幹部が証言!「集団的自衛権は安倍首相の個人的願望だ」
http://lite-ra.com/2015/03/post-958.html
2015.03.19. リテラ


前回記事
防衛官僚出身、安倍官邸の元参謀役が首相の無知を批判! 集団的自衛権はコスパが悪い
http://lite-ra.com/2015/03/post-949.html

 前回の記事では、第一次安倍政権で内閣官房副長官補を務めた柳澤協二氏が安倍首相の安全保障政策について、非現実的でコストパフォーマンスが悪いと批判していることを報じた。
 
 だが、柳澤氏の著作『亡国の安保政策 安倍政権と「積極的平和主義」の罠』(岩波書店)や『亡国の集団的自衛権』(集英社)を読み進めていくと、その危機感はもっと深刻であることが伝わってくる。

 柳澤氏は防衛庁(現・防衛省)の審議官、局長、官房長などを歴任し、2004年4月から約5年半つとめた内閣官房副長官補時代も安全保障担当として、自衛隊のインド洋補給活動やイラク派遣などの立案にも携わった。

 そんな政権内部にいた安全保障の専門家から見ても、安倍首相はこれまでの自民党政治家とはまったくちがうようなのだ。

 かつて政権を担った自民党政治家たちにはさまざまな価値観がありながらも、「戦争をしてはいけない」という共通の判断基準があった。そして、防衛官僚としての柳澤氏の人生もまさに、現行法制下で最大限、自衛隊のパフォーマンスを引き出し、日本と世界の平和に貢献するための策を立案することだった。憲法9条を抱えながらも十分役割を果たしてきたとの自負もある。

 ところが、安倍政権は人を殺すことや人が死ぬことに対する実感がまったくないまま「戦争もありだ」という前提で安全保障に関わる議論をする恐ろしい事態になっているのだという。自ら血を流す立場にない人間が「血を流すことが必要だ」などと軽々に主張する。安倍首相の言葉の端々からは自衛隊を出動させることの重みがまったく感じられない。柳澤氏は元防衛官僚として、こうしたリアリティのなさ、考えの浅さに対して怒りを抑えきれないのだ。

 それは、日米の関係においても同様だ。歴代自民党政権下での日米同盟は、例えばソ連が津軽海峡の両岸を取りに来たらどうするか、あるいはシーレーンを破壊しに来たときにはどうするかといった具体的なイメージをアメリカと共有しながら実務を進めてきた。朝鮮半島有事の際には米軍はどういう行動をとり、日本の基地をどう使うか、そこで自衛隊が担うべき役割とは、というふうに。

 ところが、安倍政権はこれまでの自民党政権とは異質で、現在協議中の日米ガイドラインの見直しでも、「グローバルに」「切れ目のない」などの言葉を弄しながら、アメリカに対して「なんでもやります」「どこにでも行きます」と約束してしまっている。こんな状況下で集団的自衛権行使など認めたら、それこそ、いつの間にか日本がテロや報復の対象になっているということになりかねない。

 しかも、そんな大きなリスクがあるのに、日本が国家としていったい何がやりたいのか、何のための施策なのかの説明はない。柳澤氏は集団的自衛権行使を認め、自衛隊の活動範囲や役割を際限なく拡大しながら、その政治的目的がどこにあるのか、まったく見えないことが問題だという。

 では、いったい何のための集団的自衛権なのか。柳澤氏に言わせると、驚くなかれ「安倍首相の個人的願望、もしくは夢」なのだという。だから論理的な説明がなく、政策としての説得力もない。身も蓋もない結論だが、実際、自民党内でも「総理がこだわっていることだから…」といった言説がまかり通っているというのだ。

 これについてよく言われるのが、「首相はお祖父さんの岸信介が果たせなかった夢を追い続けている」という話だ。安倍首相が2004年に出した『この国を守る決意』(扶桑社)という対談本にそのことが出ている。祖父の岸信介が改定した日米安保条約を自分の時代には「堂々たる双務性にしていく」責任があるという。要は、いまの安保条約ではアメリカは日本を助けるが日本はアメリカを助けないというアンバランスな関係なのでそれを是正しなければいけない、という考え方だ。そのためには、どうしても集団的自衛権が必要になる。

 しかし、これには「取引の原則」が抜けている。岸信介が改定した60年安保の段階で「日本は基地を提供する、アメリカは日本を防衛する」という取引が成立し、安倍首相がこだわる“双務性”のバランスもしっかり維持されていた。しかも、この国益のバランスシートはしだいに日本の負担を増やす方向に変わってきた。いわゆる「思いやり予算」といわれる駐留経費負担に始まり、80年代には1000海里シーレーン防衛といった日本の自助努力が求められるようになった。2000年代にアメリカが対テロ戦争を始めると、日本は自衛隊を海外に派遣し、戦後処理を行った。いずれもアメリカ側の都合である。

 もともと、アメリカの防衛力提供=日本の基地提供でバランスをとっていた契約が、現状ではむしろ、アメリカの防衛力提供<日本の基地提供+経費負担+自助努力+海外派遣と、すでにアンバランスな状態になっているのだ。

 にもかかわらず安倍首相は前掲の『この国を守る決意』で、こんなことを言っている。

「軍事同盟というのは血の同盟であって、日本人も血を流さなければアメリカと対等な関係になれない」

 こんなことは、同盟という客観的な国家間の国益の取引においてはあり得ない考えだ。そもそも同盟の目的は日本とアメリカで違っている。アメリカはグローバルな覇権国であるがゆえに日本との同盟を必要とし、日本に基地を置く必然性を持っている。しかし、自国の防衛を目的とする日本がアメリカに基地を置く必要はない。同盟のバランスは同種同量でなければならないというわけではなく、お互いの目的に合致しているかという点が重要になる。日本とアメリカでは兵力に圧倒的な「差」があるのだから、軍事面で完全に双務的というのは考えられない。こんなことは高校生でも分かるだろう。

 では、世界最大の軍事力を持つ覇権国家アメリカと、新興覇権国としてのポジションを虎視眈々と狙う中国の間に挟まれ、日本が果たすべき役割は何なのか。それは「アメリカ、中国にできないこと」だと柳澤氏は説く。戦後の日本はアジア諸国の経済成長に貢献し、武器輸出を行わない国として軍縮に先導的な役割も果たしてきた。民間企業においても現地ワーカーを育て経営のノウハウまで与える日本的手法は、単なる富の収奪に近い中国のやり方とは異なる日本の誇るべきブランドとして育ってきた。国際平和協力でも、日本は武器を使わずに現地の要望に配慮した独自の活動を展開し、成功を収めた。その経験から、日本の防衛にとって集団的自衛権はまったく必要なく、むしろ有害無益なものだと結論づけている。

 柳澤氏が実際に携わった自衛隊のイラク派遣では、他国の軍隊が砂漠と同化するベージュの服を着ていたのに、自衛隊はあえて緑色の迷彩服を選んだという。ヘルメットにも肩にも目立つように大きな日の丸をつけた。これはつまり、「自分たちは戦争をしに来たのではない」というアピールだった。結果、自衛隊はイラクで現地の人に一発も弾を撃たず、一人も殺さなかった。「自衛隊」という国際ブランドの評価は大いに高まった。これこそ日本が戦後70年かけて築いた、アメリカや中国が逆立ちしても真似のできない日本ならではの優位性だ。これをもっともっと、利用しない手はないのである。しかし、安倍首相はこれに逆行し、日本ブランドを台無しにしようとしているのだ。

 それにしても、政権の中枢にいた柳澤氏の著作を読むと、安倍首相がいかに頭が悪く、危険な人物かがリアリティを持って伝わってくる。

 物事の優先順位や費用対効果、契約と取引の基本ルール、差別化による競争力の獲得、利害の対立と妥協など、一般的職業人なら普通に備わっている素養がこの男にはことごとく欠けている。そして、自分の「個人的願望や夢」のために平気で日本人に血を流させようとする――。もしかすると、日本にとっての最大の脅威は「安倍首相の存在」なのではないだろうか。

(野尻民夫)

 

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コメント
 
01. 2015年3月19日 19:50:18 : aQq0UGoaxY
チュニジア襲撃で殺された人は安倍(死神)を許さないだろう。
中東で人質を二人殺し、今度は北アフリカでこれだ。
日本人にとって安全な海外は無くなってしまった。

何が集団的自衛権だ。
ふざけるな。


02. 2015年3月19日 22:07:14 : lJ6muSbUzw
専門家ではないが集団的自衛権とは「運動会」で紅組、白組に分けることだと思う。
白組の生徒が赤い帽子をかぶっていたり、帽子をかぶらずにいれば先生に注意される。
アメリカが白組であれば、日本は白組。ロシア、中国が白組ではないことは理解できる というよりも「教育」されている。
しかし、白組のリーダーと紅組のリーダー達はお互いに戦わない。戦ったことがない。

同時に「イスラム国」を含めテロ集団は帽子をかぶっていない。
彼らは戦争をすれば白組に勝てないことを知っている。だからテロを行う。
紅組より白組によって家族を殺されているから恨みは白組の帽子に向かう。
イスラエルと日本国は同盟国ではないのに一緒に武器生産の協力を行うメッセージを世界に発信した。安倍によって・・・・
安倍好きも安倍嫌いも彼らからすれば白い帽子をかぶった敵としか思わないだろう。
中東は遠い、しかしインドネシアは近い。


03. 2015年3月20日 01:01:07 : YxpFguEt7k
緊急鼎談 樋口陽一、小林 節、小沢一郎 憲法を語る
https://docs.google.com/forms/d/1XlJa89w2ZhEwmtRvoTb7n13zZfnAddIitbDgO-jJxto/viewform

ビッグ・スリーの鼎談! これは豪華だ。


04. 2015年3月20日 04:39:00 : jEIbqQHh0o
いや、アメリカの人的、経済的負担を日本に肩代わりさせようという意思がまず存在する
安倍の願望など取るに足らない。それが本当にあるのかさえ怪しい

目的ためには手段を選ばないのがアメリカだ
日本があらゆる面において劣化しようと、それにより将来に暗雲が立ち込めようと
それは日本の問題
奴らの懐は痛まないから平気

使える馬鹿は誰かと見回して、安倍が適任だったということ

大手メディアは、それをよく理解している。朝日も含めてね
安倍に金玉握られてるんじゃない、いつもアメリカにだよ
安倍など怖くないよ。現に一期目のときはまったく違った

これもよく言うが、政権交代以前の自民党は
小泉に無茶苦茶にされたものの修正を試みてはいた
安倍政権であれ麻生政権であれ、自民党の総意としてそうだった

しかし最早それはアメリカにとって邪魔なものでしかなかった
そういう時はメディアは容赦しない
で、ボロボロにされて、学んだんだよ、小泉でいいんだと
後は売国一直線

ここのところを
マイケル・グリーンなどの名を出して、はっきりとノーを突きつけないと
もう止められない

こんなコラム程度じゃ駄目


05. 2015年3月20日 16:24:36 : t1eIpIm3vk
アメリカは日本に100か所以上も基地を持ち、その負担もさせ、沖縄は正に基地の為にある、県民は無視され騒音に悩まされ低空飛行は平気でされ航空権は勿論ない、本国アメリカでは出来ない事を当たり前の様に日本でしている。日本はアメリカの基地とその費用を日本国民に負担させる為に同盟を結んでいるようなもの。アメリカの基地がある以上それを狙われれば反撃するかもしれないが、日本人の為だけにアメリカが軍を使う事はあり得ない、それを何かあれば助けてくれると勘違いしている。アメリカは日本の土地とお金を思う様にしている。

06. 2015年3月21日 09:29:34 : fUqI89CCHg
日本はアメリカにとってはただのドル箱ですよ

手を突っ込めばいつもそこに”日本国民の血税”と言う、アメリカが自由に使える大金が入っている、アメリカにとっての日本はただそういうアメリカのドル箱国です。
決してアメリカが日本を守りたくて日本に100以上の基地を置いているわけではないです。

戦後アメリカは、日本を絶対豊かな国にはさせないと言っていた。
その主張をアメリカが大転換して日本を経済大国にしたのは、ただアメリカが日本をアメリカのドル箱としての価値を必要としたからだ。

アメリカが中国ロシアを見張るのにも牽制するのにも、日本はその間に合って一番近くてしかも島国で誠に要塞として都合が良いからです。
しかし中国やロシアに対抗するにも大金は必要です。
すぐそこに手を突っ込めばいつでも大金が入っているドル箱が有ったらアメリカにとって正に鬼に金棒でしょう。
だから、アメリカは政策を大へ転換して日本を経済大国として発展する事を望んだのです。
自分たちがその金を懐に入れて中国やロシアに対抗する為に。



07. 2015年3月21日 11:23:53 : fUqI89CCHg
>>06 fUqI89CCHg です

最後の「戦」の字は意味は有りません。
単なる消し損じです。


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