もう捨て石にはならぬ

＜琉球新報・社説＞本島上陸７０年　軍は住民を守らない　この教訓を忘れまい
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軍隊がいると住民は犠牲になる。とりわけ、心の底では住民を同胞と思っていない軍隊が一緒にいると、住民はむしろ死を・・ pic.twitter.com/NbCKUJVuy9

— BARA (@BARANEKO) 2015, 4月 1

　物量の面で圧倒的に劣勢の日本軍は、首里や中南部の自然洞窟を利用した地下陣地などに主力部隊を配置し、水際作戦を避けた。本土決戦を想定した時間稼ぎの持久戦法を採用したためだ。激しい反撃を予想した米上陸部隊は「まるでピクニックのよう」に、大きな抵抗を受けることもなくやすやすと上陸した。

　米軍の沖縄本島上陸からきょうでちょうど７０年になる。

　沖縄戦は「捨て石」作戦だったといわれる。日本政府は戦後、サンフランシスコ講和条約に基づき、自らの主権回復と引き換えに沖縄を米軍に委ねることを、敗戦国として了承した。沖縄の人々はまたしても「捨て石」になったのである。

　そして今、政府は名護市辺野古の沿岸部を埋め立て、米軍の意向に沿って新基地を建設することによって沖縄を米国に差し出そうとしている。選挙で示された民意を無視しているという意味で、これもまた、「捨て石」の論理というほかない。

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　住民の根こそぎ動員、老幼婦女子の戦場彷徨（ほうこう）、日本兵による食糧強奪、スパイ容疑による住民殺害、壕からの住民追い出し、集団自決（強制集団死）、餓死…。沖縄戦に従軍したニューヨーク・タイムズのボールドウィン記者が表現したように「沖縄戦は戦争の醜さの極致」だった。

　戦争末期、国体護持のため早期和平を模索していた日本政府は、近衛文麿を特使に選任し、すべての海外領土や琉球諸島などを放棄する和平案を用意していた。

　やむを得ない場合には、沖縄を切り捨てるという考え方は、１８８０年、日清間で締結され、効力発生寸前までいった「分島・改約案」の論理を思い出させる。中国での通商権獲得と引き換えに宮古・八重山諸島を中国領土とする案のことである。

　戦後、日本の民主化、非軍事化を進めた連合国軍総司令部（ＧＨＱ）のマッカーサー最高司令官は、沖縄を基地化することによって憲法９条による「軍事的空白」を穴埋めすることができると考えていた。

　米国による沖縄の軍事占領継続を希望し、沖縄を基地化することによって日本の戦後の安全保障を確保する、という考え方は天皇メッセージにも貫かれている発想だ。

　１９５０年代、本土に駐留していた米海兵隊が沖縄に移駐したとき、地元沖縄が強い懸念を示していたにもかかわらず、政府の中からは、これを歓迎する声が出た。日本本土から米地上部隊を撤退させ、沖縄に配備するという考え方である。

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　都市部から人口の少ない過疎・辺地への米軍基地の再配置−これが戦後一貫して続く日米の論理である。

　米国防総省の上級担当官として返還交渉にかかわったモートン・ハルペリン氏は、基地使用の自由度が損なわれないこと、米軍基地をより恒久的なものにすることが、沖縄の施政権返還と引き換えに米国が優先的に求めたものだった、とＮＨＫのインタビューに答えている。

　この発言は極めて示唆的だ。実は辺野古への新基地建設も、普天間返還と引き換えに沖縄において使い勝手のある恒久的な基地を建設する試みなのである。

　辺野古沿岸部に揚陸艦の接岸できる新基地が建設されると、新基地とキヤンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセンは陸でつながり、北部訓練場や伊江島補助飛行場などとあわせ、国内法（例えば航空法）の適用を受けない、制約のない一大演習地域として使われることになる。

　こうして戦後史をたどっていくと、沖縄戦と新基地建設がつながってることがよく分かる。

　軍事的なニーズはあらかじめ決まっているというものではなく、「本来、どんな国であっても政治的な実情の中で決められるものです」というハルペリン氏の指摘は、「辺野古が唯一の選択肢」という言い方がいかに政治不在の脅し文句であるかを示している。

コメント
01. 2015年4月01日 18:33:06 : 28fr8Kd4Mo 軍が住民・国民を守らないだけならまだいいよ、 軍は国民を、住民を、殺すんだ。 ベトナムや中東で何十万市民の血を吸った犯罪軍人が闊歩する沖縄の今、 侵略や日米安保詐欺同盟で汚れ切った軍人が歩き回る街には繁栄も未来もない。 侵略犯罪に手を染めた自衛隊、米軍のすべての施設と人員を沖縄から一掃しないと経済はヘコむだけだ。 町の死、経済の死は、住民の死だよ。 宣伝リンク認定26900150.html 第一次上海事変を引き起こすために仕組まれた「日蓮宗徒襲撃事件」は、 戦争を起こし軍部と財閥の利益を拡大するために、日本軍が日本国民を殺した事件である。 その謀略資金10万円（現在の数千万から億円に匹敵）を出したのは三井財閥（中国鐘紡）であった。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-15/2012091514_01_1.html 軍は国民を、住民を、殺すんだ。 税収40兆円の内、年間6兆円も奪う自衛隊・軍事財閥の防衛費がどれだけ多くの、老人や生活弱者や病人を殺しているか分っているのか！ 日本の防衛費は現在毎月５０００億円の税金強奪構造、これを更に拡大するために利権屋集団の安倍極右内閣がでっち上げられた。 ２０１２年2月24日の閣議決定答弁書で、「西部航空方面隊司令官」「呉地方総監」「陸上幕僚長」「航空集団司令官」「第一師団長」などそうそうたる自衛隊幹部が三菱（軍事・原発）財閥の「顧問」として高給天下りしていることが分かった。 これほどあからさまな国民の税金収奪構造は他では有り得ない。 マスコミは瑣末な生活保護者を叩いても、この巨大腐敗構造を叩くことがもう出来ない構造が確立している。
02. 2015年4月01日 20:47:53 : l27XIzWv6w 　満州でも関東軍は、ソ連が参戦すると、日本国民を見捨てて置き去りにして自分たち軍人だけが列車や飛行機でいち早く戦わずに逃げ、残された日本人の女子供たちは犯され殺されたことを見ても、軍が国民を守るなど歴史的な幻想だ。百年兵を養うのは国民を守るためだろう、しかし実態は軍は国民よりも自分たち軍人や権力を守ることを歴史が証明している。
03. 2015年4月01日 22:11:07 : ibC756X4c6 ひとつ知りたいんだが 今度の連休も、何事もなかったように内地から沖縄の海へ 遊びに行く兄ちゃん姉ちゃんで溢れるのか？ 現地の観光のためにはじゃんじゃん行って金を落とすのがいいが、できれば 福島の子供を率先して放射線疎開させられるように税金を使ったりはしないのか？
04. 2015年4月02日 02:09:22 : aDRsFk27AQ >>01 ウチ。大陸の引揚げなのよ。 まぁたまたま爺さんの仕事の絡みで情報が早かった方だから こっちで俺が生まれててここでカタカタ鍵盤打ってたりするんだけど、 大概はさっさとケツ捲った卑怯陸軍のとばっちり喰らった格好だよね。 …次第によっちゃぁ俺も残留孤児やってたのかもなぁ。 でもね 沖縄ってさ。　思うんだけど、 放置どころかレイプなんだよね。 満州がぬるいとは言わないけど、帝国軍の自国民に対する非道さに絞って考えれば それはもう鬼畜の極みだと思うんよな。 …して、返還後も内地は沖縄に対する植民地感覚をずっと維持し続けてる。 此れ程の拷問はありますまいと思うですよ。 謹んで独立の獲得を応援します。 [３２削除理由]：削除人：アラシ
05. 2015年4月02日 11:22:28 : fpt8itpB5Q 自衛隊の暇人ども 在日ダニ米軍と戦争しなさい なぜ自衛隊は自衛しないのか役立たずのボケナス 朝鮮人が住み着いてる首相官邸も日本人の手にとりもろせ
06. 2015年4月02日 12:53:45 : t1eIpIm3vk 沖縄の真実を本土国民の多くは余り知らない、アメリカでは禁止されている住宅密集地でも平気で低空飛行をし、軍用機の騒音に悩まされ常に危険と隣り合わせ、高江村は基地に囲まれもっとひどい、その上辺野古に新しい基地を造ろうとしている。それは沖縄北部を陸海空の巨大基地を造ろうとしている。アメリカは奴隷のごとく日本、沖縄県民を見ている。本当に真底腹が立つ思い。沖縄県民でなくても黙って居られない。正しく安倍鬼畜自民党。同じ国民とは思えない。
07. 2015年4月02日 14:14:03 : rrhrFN6JLd 福島、沖縄見てれば良く解かる。軍＝シロアリ官僚。要は公務員は自分だけ良ければいい連中。税金でとびっきりの生活保護してもらってる輩。
08. 2015年4月02日 18:41:42 : B0uKYt9bc2 >>01 ＞軍が住民・国民を守らないだけならまだいいよ、 ＞軍は国民を、住民を、殺すんだ。 正にその通り。 その軍の幹部連中が靖国神社に祀られている。 それが何と「国のために犠牲になった英霊」なのだそうだ。 国のためにではない「自国民をも殺し、日本滅亡の危機に直面させた悪魔であり鬼」ではないか。 何故このことを常日頃から国民は言い続けないのだろう？？？
09. 2015年4月02日 18:48:34 : B0uKYt9bc2 追記する。 安倍政権もまた自国民を守らぬ当時の軍と同じ思想であることは明白だ。 軍備で戦争で国民を国を守ることは出来ないのだ。
10. 2015年4月02日 19:06:08 : FuJgA6pYCj 管を見ていれば分かる。 安倍も同じ。 ウマイ事いったて信用できない。

11. 2015年4月02日 19:16:10 : v4dHaRkKr6 沖縄の人たち１０万人以上が戦争に巻き込まれて犠牲になつた。２度と軍事基地化して犠牲を強いてはダメだ。沖縄の人たちが再びの「軍事基地化はＮＯ」だというのは当たり前だ。国民が右傾化して〈戦争容認」の政策の自民党や翼賛野党を選んだのだから本土へ軍事基地を誘致すればいいのだ。沖縄の人たちが軍事基地化は、御免だというのだから政府は断念し、辺野古ではなく沖縄以外へ移転する方法を考えるべきではなかろうか？アメリカ政府も軍も沖縄県人の悲しい歴史を考えて欲しい。
12. 2015年4月03日 06:08:13 : fpgwxHOKWI 統帥者は誰でしたか。 軍に命令を出せる人間は。 死刑を含む軍法会議で処罰の対象になりますから、 軍は勝手な真似はできません。 命令系統は歴然としています。 軍の警察＝憲兵は、 内務省から出ています。 まだ気づかない日本人！ 倭国が滅び、日本が出来上がったときからこの国は、 歴然としたカースト国家なのですよ！
13. 2015年4月03日 06:22:42 : fpgwxHOKWI 作戦は、 天皇直属の大本営参謀本部が決める。 そして西日本を防衛する素人だらけの第二総軍は、 広島に集められ原爆実験の道具とされ 社会主義革命を怖れる支配層によって 処分された。 「第二総軍」については ウィキペディアにも 項目があります。 第二総軍を始末して、 戦後の歴史を 書き換えている者がいる・・・ 鬼塚英昭 「日本のいちばん醜い日」 「昭和天皇は知っていた　原爆の秘密　国内編」 「伝説の秘密諜報員　（天皇のスパイ）ベラスコ」 他
14. 2015年4月03日 06:54:37 : fpgwxHOKWI 軍は怖い怖い、国民の味方の軍に革命を起こされたら 朕の命も財産も地位も危なくなるということで 第二総軍は広島に集められて壊滅させられたのですよ・・・ 軍に全責任を押し付けて逃げる人らは、 いつまでも当時の軍に全責任がなけねばならないのです。 それで身が安泰な人達がいるのです。 自分達に火の粉がかかっては大変ですから。 軍にまつわる噂を意図的に流す必要があるのです。 その人らは。
15. 2015年4月03日 09:22:50 : 2FGP9Co9gE 日本人（沖縄人を除く）は沖縄を去れ、米軍は沖縄を去れ、 沖縄は沖縄人が 沖縄人の為に 沖縄人に依る 沖縄人の沖縄国を建設する。 それを邪魔するアベ政権は総辞職すべし。 日本人（山トン中）の一人より。
16. 2015年4月03日 10:27:43 : vIuo80JiYk そいや、アメリカ大統領で沖縄に来た人はいねーな。 日本の首相もあまり来ないし、その日米安保の最大のタブーが沖縄で、外務省とアメリカの傀儡自民は、そこから目を背け続けている。 ツケをどう払えるのか？馬鹿なカネでコロッと騙されるお人好しの本土国民と、不条理に耐え続けている沖縄県民の違いがそこに出ている。
17. 2015年4月03日 12:53:09 : uMcHfTnA4o もう捨て石にはならぬ! か 涙が出るねェ！ 沖縄を守らねば！ 安倍なんぞに好き勝手させてなるものか

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