戦争バカの“国際平和支援”!?
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15年04月18日　永田町徒然草

現在政府が進めている安保法制の改変の中で、私がいちばん注目しているのは、他国間の戦争行為に対する支援法である。一口に他国間の戦争に関する後方支援というが、「後方支援は、戦争に対する支援とは別物」という考えは、まったくの素人の認識である。このことについては永田町徒然草No.1739「幼稚で危険な『戦争バカ』」で詳しく述べた通りである。

最近わが国の“戦争バカ”どもは、「国際平和支援法」という名称でこのことを恒久法として認めようとしている。戦争には、良い戦争も悪い戦争もない。戦争はどう表現しようが、所詮人の殺し合いに過ぎない。だが戦争は、いろいろな原因と理由で起こってきた。そしてこれからも起こるであろう。いつも戦争の当事国は、それぞれが正義の戦争という。正義という名目と大義を付けなければ、命のやり取りはできないからだある。

A国(A群)とB国(B群)の間で行われている戦争は、当事国がどのような名目を掲げようが、所詮戦争に過ぎない。人と人との殺し合いである。戦争をすることなくA国とB国の争いを解決することが平和的手段による紛争解決である。紛争を平和的に解決することが重要なのである。それが国際政治の最大の眼目である。可能であれば、わが国はその先頭に立つことが望ましい。

国際平和支援法を模索しているわが国の戦争バカたちは、現に起こっている戦争の一方の当事国に加担することにより“国際平和”を支援・実現しようとしているのである。繰り返すが、戦争には良い戦争も悪い戦争もない。しかし、戦争によってしか紛争が解決されない事態もある。そしてどんなに良い戦争であっても多くの犠牲が伴うことは避け得ない。それが戦争の現実であり宿命である。

いくら後方支援であっても、戦争の一方の当事国の後方支援行うことは“戦争に加担すること”である。ところがわが国の戦争バカたちは、これを“国際平和支援”と呼び、あたかも国際平和に貢献することだと錯覚させようとしているのだ。こういうことを“白を黒と言い包(くる)める”という。端的にいえば詐欺ということだ。安倍首相とその仲間は、政治的詐欺を気で行う。それがこの2年間の彼らの政治的手法だ。

オレオレ詐欺をはじめ詐欺事件が多く起こっている。こういう時によく言われることだが、「詐欺師はもちろん悪いに決まっているが、詐欺の被害者の方にも問題があるのではないか」ということである。安倍政治は、私のような専門家に言わせれば“詐欺の政治”そのものである。しかし、その安倍内閣の支持率が高いのは、国民の側にも多分に問題があるということではないか。日本国民はもっと賢明にならなければならない。

今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。

コメント
01. 2015年4月19日 07:55:08 : MCEIbO8ru6 支持率も詐欺
02. 2015年4月19日 08:51:37 : FW37DEd3J6 輜重兵（しちょうへい）とは、兵站を主に担当する日本陸軍の後方支援兵科の一種。大東亜戦争で、その船団の大部分が、潜水艦に沈められ、弾もとどかず、餓死した。永田町徒然草は正論。安倍内閣の支持率が高いのは、国民の側にも多分に問題があるということではないか。＞確かに
03. 2015年4月19日 09:33:36 : IPwTpPRx5g 美しい国→嘘つき国
04. 2015年4月19日 12:11:48 : l27XIzWv6w 　ほんとに投稿者の言うとおりだ。日本人は「戦闘Battle」と「戦争WAR」の区別ができない世界でも希なバカ民族だ、だから戦争にも負けた。戦争とは、外交、生産、戦闘、索敵、訓練、諜報、輜重、兵站、烹炊、通信、宣撫などすべてのリソースを手段をえらばず総動員する戦いで、砲火をまみえる戦闘など戦争の極一面に過ぎない。戦闘に参加しなければ戦争に参加していないと国民を騙せるとでも思っているのでなく、日本のバカ官僚そのものが戦争と戦闘の区別が付かないのだろう。後方支援が戦争に加担したことにならないというのは馬鹿か詐欺師のいずれかだ。 　日本の非常識ぶりを象徴する軍隊の戯れ歌がある、「輜重、輸卒が兵隊ならば蝶蝶、トンボも兵のうち」。これでは戦争に負けるはずである。この愚をまた繰り返そうとしている日本の程度の低いバカ官僚は救いようがない。
05. 2015年4月20日 01:50:50 : IJjjrLkBu1 　　 「積極的平和主義」「国際平和支援法」等々、日本人が聞いても意味不明であり、これが軍事力による紛争解決の一環である、と受け取れない日本人は多いだろう。新聞のヘッドラインしか読まない納税者向けのスローガンである。 　　　とにかく、平和と名を付けさえすれば、未だ大戦のトラウマ状態にいる日本人の気分が少し楽になり、軍拡に抵抗が無いだろうという心理作戦か。 　　　しかしながら、あまりにマネージのひどい大本営、あまりにひどい報道の在り方、そし極め付けは原爆被害となれば、忘れようにも忘れないのが太平洋戦争であり、トラウマ状態もムリのない話なのである。 　　　従って、財閥や戦犯（英霊）の系譜に繋がっている者だけはリベンジを誓う気分であろうが、誰のものだか分からぬ骨を入れて遺骨とされたり、シベリア送りになり命からがら帰って来た者や、銃後の守りでむざむざ空襲に合ったような一般庶民の末裔にとってはリベンジどころでは無く、二度と体験したくない代物が戦争である。 　　　しかしながら、トラウマの無い統治機構の政治家や軍産複合体関係のエリートが「平和」の文字でなだめつつ法案を可決させても、所詮幕を開ければその本性は視えるのだから、帰って後味の悪いのは彼らだろう。毒をビタミン剤と称して売りつけても、飲んでみれば分かるのだから、時間の問題だ。 　　　いずれにしても、商業捕鯨を調査捕鯨と称したり、低賃金外国人労働者を技能訓練性と呼んだり、「お主も悪よのう」の、時代劇の悪徳商人さながらであるが、それに今度は軍事力による紛争解決関連任務を国際平和支援とは、良くも次々に思いつくものである。こうした欺瞞を欺瞞と思うどころか、素晴らしいネーミングだ、と自画自賛する政府というのも、最早付ける薬が無いという印象である。 　　　彼らには彼らの腹積もりが有るのだろうが、それは一時的に予算が積まれるだけで、近代戦争は民間人を守るどころか必ず巻き込む。そして非武装住民が武装市民になるのが特徴であり、部族が全滅でもしなければ終結を見ないのであるから、軍事予算に際限が無い事が判明し、平和のため、が詭弁であると政府が認めることになるだろう。「原子力で明るい未来」の看板の先が暗い廃墟となっているように、国際平和支援の結果は、一向に平和の来ない国際社会、なのである。
06. 2015年4月20日 11:07:28 : HPoUHo4sa6 これからは事実上の「徴兵」が始まる。 私の在住する地方都市では、この数年、毎年、自衛隊入隊者は３名である。 入隊に当たり、市長が激励する記事が地元新聞に掲載される。英雄のような扱いだが、それだけ志願者が少ないともいえよう。 やがて海外で自衛隊員が戦死すると、この志願者数では不足する。パソナが兵士を募集するようになる。それは事実上の徴兵への一歩だ。 ところで、子供の頃、祖父から脅かされた。「やがてお前も戦争にとられることになるのだ」と。さらに徴兵検査の光景について「検査の際は全裸にされる。ある男は、徴兵のがれのため、全身に糞尿をつけて検査官の前に出たところ、人間扱いされず、追い出された」と。徴兵逃れの一手であった。
07. 2015年4月23日 09:54:32 : MCEIbO8ru6 支持率も詐欺

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