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「反省」表明、謝罪触れず=安保法制、夏の成立明言―安倍首相、米議会演説(時事通信)
http://www.asyura2.com/15/senkyo184/msg/147.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 30 日 00:46:05: igsppGRN/E9PQ
 

「反省」表明、謝罪触れず=安保法制、夏の成立明言―安倍首相、米議会演説
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150430-00000001-jij-pol
時事通信 4月30日(木)0時25分配信


 【ワシントン時事】安倍晋三首相は29日午前(日本時間30日未明)、米議会上下両院合同会議で演説し、歴史認識について「戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻んだ」と表明した。一方、集団的自衛権の行使を限定的に容認する安全保障法制に関し、今夏までに関連法案を成立させる方針を明言した。

 首相は先の大戦について「自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目を背けてはならない。思いは歴代首相と全く変わらない」と強調。米国の戦死者に対しても「日本国と、日本国民を代表し、深い一礼と、とこしえの哀悼をささげる」と述べた。

 首相は、中国や韓国をはじめ諸外国が評価する村山富市首相談話にある「心からのおわび」など謝罪の言葉には言及しなかった。首相は22日にインドネシア・ジャカルタで行った演説でも、「おわび」に触れなかった。

 安保関連法案については「戦後、初めての大改革だ。そのために必要な法案の成立を、この夏までに必ず実現する」と表明。自衛隊の海外活動が広がるのを念頭に、「国際協調主義に基づく、積極的平和主義」を日本の旗印にする考えを示した。

 日米関係では、戦後の同盟構築に触れ、「この道が、日本を成長させ、繁栄させた。そして今もこの道しかない」と述べ、同盟強化に取り組む決意を強調。日米同盟を「希望の同盟」と称し、ともに世界に貢献していくことを呼び掛けた。

 交渉中の環太平洋連携協定(TPP)について「単なる経済的利益を超えた、長期的な安全保障上の大きな意義がある」と早期妥結の必要性を訴えた。

 首相は、米国によるアジア重視のリバランス(再均衡)政策に対する支持を重ねて表明。海洋進出を活発化させる中国を念頭に、「太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければならない」と述べた。

 首相は演説を英語で行った。日本の首相の米議会演説は、1961年の池田勇人首相(当時)以来54年ぶりで、両院合同会議では初めて。 


 

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コメント
 
01. 2015年4月30日 01:01:20 : 271xn9OKeI
「この道しかない」が好きだねえ この人
ワンパターンを繰り返すというのは阿修羅に湧く誰かさんを連想させるg
まぁ同じレベルなんでしょ

それにしても日本側は「集団自衛権」をアメリカにアピールしているが
アメリカのほうは関心はTPPのほうで
集団自衛権威関しては「アメリカに協力するというのなら歓迎」と
「くれると言うのならもらってあげるよ」という冷めた感じがするのは
気のせいだろうか?


02. 2015年4月30日 01:17:12 : nse2V0mh7s
<安倍首相>「大戦、痛切に反省」 米議会演説
毎日新聞 4月30日(木)1時11分配信

 【ワシントン高山祐、西田進一郎】安倍晋三首相は29日午前(日本時間30日未明)、米議会の上下両院合同会議で演説し、「戦後の日本は先の大戦に対する痛切な反省を胸に歩みを刻んだ。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの思いは歴代首相とまったく変わらない」と表明した。また、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備について「日米同盟はより一層堅固になる」と意義を強調。関連法案の成立を「この夏までに必ず実現する」と約束した。

 米議会で首相が演説するのは吉田茂(1954年)、岸信介(57年)、池田勇人(61年)に次いで4人目で、上下両院合同会議では安倍首相が初めて。首相は「希望の同盟へ」と題して英語で演説した。

 首相は演説に先立ってワシントン市内の第二次世界大戦記念碑を訪れたことを紹介し、真珠湾などの激戦地を挙げて「歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものだ」と表明。対米開戦の過ちにも言及した。そのうえで、「熾烈(しれつ)に戦い合った敵は心の紐帯(ちゅうたい)が結ぶ友になった」と述べ、戦後70年にわたる日米関係の発展に自信を示した。

 アジアに対する過去の植民地支配への「おわび」や慰安婦問題には直接触れなかったが、「紛争下、常に傷ついたのは女性だった。わたしたちの時代にこそ、女性の人権が侵されない世の中を実現しなくてはいけない」と述べた。

 首相は米国が掲げるアジア重視の「リバランス政策」を支持し、海洋進出を強める中国を念頭に、(1)国家が何かを主張する場合は国際法に基づくこと(2)武力や威嚇を自己の主張のために用いないこと(3)紛争解決はあくまで平和的手段によること−−という3原則を呼びかけた。

 安保法制整備について「実現すれば、日本は危機の程度に応じ、切れ目のない対応がはるかによくできるようになる」と自衛隊の対米協力に意欲を示し、「地域の平和のために確かな抑止力をもたらす」と訴えた。国連平和維持活動(PKO)などの実績も紹介し、「日本は世界の平和と安定にこれまで以上に責任を果たしていく」と述べた。

 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉に関しては「日本と米国がリードし、いかなる国の恣意(しい)的な思惑にも左右されないフェアでダイナミックで持続可能な市場をつくりあげなければならない」と述べ、早期妥結を呼びかけた。

 首相は「日本が世界の自由主義国と提携するのは民主主義の原則と理想を確信しているからだ」という岸演説を引用し、「日本を成長、繁栄させるには今もこの道しかない」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150430-00000007-mai-pol


03. 2015年4月30日 01:20:55 : Mvscs23DlI
この道しかない、

なら戦後ずっと憲法9条のもと、自衛隊の海外派兵を行わず戦死者を出さなかったという道はどうなるのか。

アメリカが好き放題に軍事力を行使することに無条件に協力するということだそうだがアメリカが軍事力を行使した国が今どうなっているのか。アフガンは、イラクは、パキスタンは。実際はそれらの国をめちゃめちゃにしただけじゃないのか。

それこそアメリカの軍事力をはねのけたベトナムは現在発展を続けている。他国のいいなりにはならない。


04. 2015年4月30日 01:21:39 : OFIXzTIQh2
演説の中に不要とも思えるような美辞麗句の羅列や理解しにくい抽象的な表現が多用されているのが気になった。この手法は以前に田中康夫元長野県知事・参議院議員がどこかで行った演説内容にも似ている(政策的にも近いかもしれない)。これは予測される様々な批判をかわすために周到に事前に練った戦術なのかもしれないが果たして他国の評価はどうなるのか。

05. 2015年4月30日 01:28:50 : MeAIw0tW7I
時事公論のNHK醜いいな。
井戸端会議レベル。
こんなのがNHKの時事公論だって。笑わせるな。
いったいどこの国の放送局なの?
潰れてしまえ。

06. 2015年4月30日 02:05:31 : OFIXzTIQh2
安倍首相の完勝に終わりそうな安倍訪米

Home / 天木直人のブログ / 安倍首相の完勝に終わりそうな安倍訪米

 オバマ大統領との首脳会談と、その後に行われた共同記者会見や日米共同声明を見る限り、安倍首相の思惑通りに進んでいる。

 おそらく米国上下院合同会議での安倍演説も喝采の下に終わるだろう。

 米国側と周到に打ち合わせを重ねて事を運んだ安倍政権側の作戦勝ちである。

 私を含め、安倍政権の暴政を批判してきた者にとっては、いまいましいことだ。

 しかし、第一幕は安倍首相の完勝であることを素直に認めなくてはいけない。

 なぜ安倍首相の訪米は成功したのか。

 その理由は安倍首相が全面的に米国に譲歩したからだ。

 そして、その譲歩と引き換えに、安倍首相が対中政策や歴史認識問題で、米国の了解と協力を取りつけたからだ。

 たとえば首脳会談前に行われた日米防衛協力の新ガイドラインで辺野古が唯一の選択だと明記された。

 首脳会談で沖縄の声をオバマ大統領に伝えた形はとったが、その前に沖縄の声を無視した結論を出していたのだ。

 たとえば訪米のタイミングを見計らって発表された、ロシアの対独戦勝記念式典への安倍首相の欠席だ。

 直前まで出席を検討していたにもかかわらず、米国に配慮してベストのタイミングで欠席を発表した(4月29日朝日)。

 ここまで米国に譲歩するのだから、オバマ大統領が歓迎してもおかしくはない。

 しかも安倍首相がこだわる対中包囲網について、安倍首相が米国に協力を求めても、米国はこれを断る理由はない。

 米国にとって中国の増長は目に余るものがあり、日本が率先してけん制してくれるのなら、渡りに船であるからだ。

 これを要するに、今回の安倍首相の訪米の成功は、米国の威を借りて中国を牽制したい安倍首相と、日本を利用するだけ利用する米国の思惑が、見事 に一致して、もたらされたものだ。

 しかし、第二幕はこれから始まる。

 それは米国と中国のせめぎ合いだ。

 アジアの隣国との関係改善を放置して日米同盟関係に傾斜する安倍首相が正しいはずがない。

 国民の利益を犠牲にして保身のために対米従属に走る安倍首相が正しいはずがない。

 米国とも、中国とも、正しく対応するには、憲法9条を掲げた自主、自立外交しかない。

 新党憲法9条の必要性がますます高まって行くことになる(了)

http://new-party-9.net/archives/1107

米国の対アジア政策の本音を語った米政治家の無神経さ

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 きょう4月29日の読売新聞が安倍首相の議会演説に期待するランディ・フォーブスという共和党下院議員の言葉を掲載していた。

 その中でフォーブス氏は次のような驚くべき本音を何の臆面もなく語っている。

 「・・・一つ明確なことは、中国は、日韓米の3か国が強力な同盟でないことを喜ぶということだ。我々はその逆が最も好ましい。彼らを成功させて はいけない・・・」

 まさしく日本と中国を離反させておくことが米国の利益だと言っているのである。

 安倍首相は見事にそんな米国の思惑に乗せられたということだ。

 いや、違う。

 そんな米国の日中離反政策を知りながら、自らの保身に利用するため進んで迎合したということだ。

 これではまともな対中外交はできない。

 それにしても、ここまで本音を語るとは、日本も見くびられたものだ。

 それをそのまま流す読売新聞もまた日本国民を馬鹿にしているということだ(了)

http://new-party-9.net/archives/1113


07. 2015年4月30日 03:11:12 : YcMSSV6UrV
結局売国の約束をしに行って、買国側が拍手をしたという事だろ。
どちらが儲けたかは言うまでもない。成功か失敗かといえば、日本にとっては大失敗。米国にとっては大成功、だから米国が拍手したんだろう。
それを成功と言ってしまう天木氏の甘さにも、まだまだ駆け出しの甘さを感じる。

08. 2015年4月30日 05:18:23 : EOS7LI7JOY
行かないほうが良かった
アメリカにとっては、かもネギではなく疫病神

逆にアメリカを孤立に追い込んだ安部


09. 2015年4月30日 06:16:04 : nse2V0mh7s
安倍首相米議会演説 全文
4月30日 2時16分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150430/k10010065271000.html

安倍総理大臣は日本時間の30日未明、アメリカ議会上下両院の合同会議で、日本の総理大臣として初めて演説しました。演説の全文です。
議長、副大統領、上院議員、下院議員の皆様、ゲストと、すべての皆様、1957年6月、日本の総理大臣としてこの演台に立った私の祖父、岸信介は、次のように述べて演説を始めました。「日本が、世界の自由主義国と提携しているのも、民主主義の原則と理想を確信しているからであります」。以来58年、このたびは上下両院合同会議に日本国総理として初めてお話する機会を与えられましたことを、光栄に存じます。お招きに、感謝申し上げます。申し上げたいことはたくさんあります。でも、「フィリバスター」をする意図、能力ともに、ありません。皆様を前にして胸中を去来しますのは、日本が大使としてお迎えした偉大な議会人のお名前です。マイク・マンスフィールド、ウォルター・モンデール、トム・フォーリー、そしてハワード・ベイカー。民主主義の輝くチャンピオンを大使として送ってくださいましたことを、日本国民を代表して、感謝申し上げます。キャロライン・ケネディ大使も、米国民主主義の伝統を体現する方です。大使の活躍に、感謝申し上げます。私ども、残念に思いますのは、ダニエル・イノウエ上院議員がこの場においでにならないことです。日系アメリカ人の栄誉とその達成を、一身に象徴された方でした。

私個人とアメリカとの出会いは、カリフォルニアで過ごした学生時代にさかのぼります。家に住まわせてくれたのは、キャサリン・デル・フランシア夫人、寡婦でした。亡くした夫のことを、いつもこう言いました、「ゲイリー・クーパーより男前だったのよ」と。心から信じていたようです。ギャラリーに、私の妻、昭恵がいます。彼女が日頃、私のことをどう言っているのかはあえて聞かないことにします。デル・フランシア夫人のイタリア料理は、世界一。彼女の明るさと親切は、たくさんの人をひきつけました。その人たちがなんと多様なこと。「アメリカは、すごい国だ」。驚いたものです。のち、鉄鋼メーカーに就職した私は、ニューヨーク勤務の機会を与えられました。上下関係にとらわれない実力主義。地位や長幼の差に関わりなく意見を戦わせ、正しい見方なら躊躇なく採用する。――この文化に毒されたのか、やがて政治家になったら、先輩大物議員たちに、アベは生意気だとずいぶん言われました。

私の名字ですが、「エイブ」ではありません。アメリカの方に時たまそう呼ばれると、悪い気はしません。民主主義の基礎を、日本人は、近代化を始めてこのかた、ゲティスバーグ演説の有名な一節に求めてきたからです。農民大工の息子が大統領になれる――、そういう国があることは、19世紀後半の日本を、民主主義に開眼させました。日本にとって、アメリカとの出会いとは、すなわち民主主義との遭遇でした。出会いは150年以上前にさかのぼり、年季を経ています。

先刻私は、第二次大戦メモリアルを訪れました。神殿を思わせる、静謐な場所でした。耳朶を打つのは、噴水の、水の砕ける音ばかり。一角にフリーダム・ウォールというものがあって、壁面には金色の、4000個を超す星が埋め込まれている。その星の一つ、ひとつが、倒れた兵士100人分の命を表すと聞いたときに、私を戦慄が襲いました。金色(こんじき)の星は、自由を守った代償として、誇りのシンボルに違いありません。しかしそこには、さもなければ幸福な人生を送っただろうアメリカの若者の、痛み、悲しみが宿っている。家族への愛も。真珠湾、バターン・コレヒドール、珊瑚海…、メモリアルに刻まれた戦場の名が心をよぎり、私はアメリカの若者の、失われた夢、未来を思いました。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。私は深い悔悟を胸に、しばしその場に立って、黙祷を捧げました。親愛なる、友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼を捧げます。とこしえの、哀悼を捧げます。

みなさま、いまギャラリーに、ローレンス・スノーデン海兵隊中将がお座りです。70年前の2月、23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、硫黄島に上陸した方です。近年、中将は、硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。こう、仰っています。「硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、行っているのでもない。その厳かなる目的は、双方の戦死者を追悼し、栄誉を称えることだ」。もうおひとかた、中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議員。かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、この方のお祖父さんこそ、勇猛がいまに伝わる栗林忠道大将・硫黄島守備隊司令官でした。これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。熾烈に戦い合った敵は、心の紐帯が結ぶ友になりました。スノーデン中将、和解の努力を尊く思います。本当に、ありがとうございました。

戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。みずからの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません。アジアの発展にどこまでも寄与し、地域の平和と、繁栄のため、力を惜しんではならない。みずからに言い聞かせ、歩んできました。この歩みを、私は、誇りに思います。焦土と化した日本に、子どもたちの飲むミルク、身につけるセーターが、毎月毎月、米国の市民から届きました。山羊も、2036頭、やってきました。米国がみずからの市場を開け放ち、世界経済に自由を求めて育てた戦後経済システムによって、最も早くから、最大の便益を得たのは、日本です。下って1980年代以降、韓国が、台湾が、ASEAN諸国が、やがて中国が勃興します。今度は日本も、資本と、技術を献身的に注ぎ、彼らの成長を支えました。一方米国で、日本は外国勢として2位、英国に次ぐ数の雇用を作り出しました。

こうして米国が、次いで日本が育てたものは、繁栄です。そして繁栄こそは、平和の苗床です。日本と米国がリードし、生い立ちの異なるアジア太平洋諸国に、いかなる国の恣意的な思惑にも左右されない、フェアで、ダイナミックで、持続可能な市場をつくりあげなければなりません。太平洋の市場では、知的財産がフリーライドされてはなりません。過酷な労働や、環境への負荷も見逃すわけにはいかない。許さずしてこそ、自由、民主主義、法の支配、私たちが奉じる共通の価値を、世界に広め、根づかせていくことができます。その営為こそが、TPPにほかなりません。しかもTPPには、単なる経済的利益を超えた、長期的な、安全保障上の大きな意義があることを、忘れてはなりません。経済規模で、世界の4割、貿易額で、世界の3分の1を占める一円に、私たちの子や、孫のために、永続的な「平和と繁栄の地域」をつくりあげていかなければなりません。日米間の交渉は、出口がすぐそこに見えています。米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう。

実は、いまだから言えることがあります。20年以上前、GATT農業分野交渉の頃です。血気盛んな若手議員だった私は、農業の開放に反対の立場をとり、農家の代表と一緒に、国会前で抗議活動をしました。ところがこの20年、日本の農業は衰えました。農民の平均年齢は10歳上がり、いまや66歳を超えました。日本の農業は、岐路にある。生き残るには、いま、変わらなければなりません。私たちは、長年続いた農業政策の大改革に立ち向かっています。60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的に改めます。世界標準に則って、コーポレート・ガバナンスを強めました。医療・エネルギーなどの分野で、岩盤のように固い規制を、私自身が槍の穂先となりこじあけてきました。人口減少を反転させるには、何でもやるつもりです。女性に力をつけ、もっと活躍してもらうため、古くからの慣習を改めようとしています。日本はいま、「クォンタム・リープ(量子的飛躍)」のさなかにあります。親愛なる、上院、下院議員の皆様、どうぞ、日本へ来て、改革の精神と速度を取り戻した新しい日本を見てください。日本は、どんな改革からも逃げません。ただ前だけを見て構造改革を進める。この道のほか、道なし。確信しています。

親愛なる、同僚の皆様、戦後世界の平和と安全は、アメリカのリーダーシップなくして、ありえませんでした。省みて私が心からよかったと思うのは、かつての日本が、明確な道を選んだことです。その道こそは、冒頭、祖父のことばにあったとおり、米国と組み、西側世界の一員となる選択にほかなりませんでした。日本は、米国、そして志を共にする民主主義諸国とともに、最後には冷戦に勝利しました。この道が、日本を成長させ、繁栄させました。そして今も、この道しかありません。

私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。日本はオーストラリア、インドと、戦略的な関係を深めました。ASEANの国々や韓国と、多面にわたる協力を深めていきます。日米同盟を基軸とし、これらの仲間が加わると、私たちの地域は各段に安定します。日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待されるグアム基地整備事業に、28億ドルまで資金協力を実施します。アジアの海について、私がいう3つの原則をここで強調させてください。第一に、国家が何か主張をするときは、国際法にもとづいてなすこと。第二に、武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。そして第三に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。そのためにこそ、日米同盟を強くしなくてはなりません。私たちには、その責任があります。日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。ここで皆様にご報告したいことがあります。一昨日、ケリー国務長官、カーター国防長官は、私たちの岸田外務大臣、中谷防衛大臣と会って、協議をしました。いま申し上げた法整備を前提として、日米がそのもてる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。それこそが、日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。きのう、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に合意をしたのです。

1990年代初め、日本の自衛隊は、ペルシャ湾で機雷の掃海に当たりました。後、インド洋では、テロリストや武器の流れを断つ洋上作戦を、10年にわたって支援しました。その間、5万人にのぼる自衛隊員が、人道支援や平和維持活動に従事しました。カンボジア、ゴラン高原、イラク、ハイチや南スーダンといった国や、地域においてです。これら実績をもとに、日本は、世界の平和と安定のため、これまで以上に責任を果たしていく。そう決意しています。そのために必要な法案の成立を、この夏までに、必ず実現します。国家安全保障に加え、人間の安全保障を確かにしなくてはならないというのが、日本の不動の信念です。人間一人一人に、教育の機会を保障し、医療を提供し、自立する機会を与えなければなりません。紛争下、常に傷ついたのは、女性でした。私たちの時代にこそ、女性の人権が侵されない世の中を実現しなくてはいけません。自衛隊員が積み重ねてきた実績と、援助関係者たちがたゆまず続けた努力と、その両方の蓄積は、いまや私たちに、新しい自己像を与えてくれました。いまや私たちが掲げるバナーは、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」という旗です。繰り返しましょう、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」こそは、日本の将来を導く旗印となります。テロリズム、感染症、自然災害や、気候変動――。日米同盟は、これら新たな問題に対し、ともに立ち向かう時代を迎えました。日米同盟は、米国史全体の、4分の1以上に及ぶ期間続いた堅牢さを備え、深い信頼と友情に結ばれた同盟です。自由世界第一、第二の民主主義大国を結ぶ同盟に、この先とも、新たな理由付けは全く無用です。それは常に、法の支配、人権、そして自由を尊ぶ、価値観を共にする結びつきです。

まだ高校生だったとき、ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、私は心を揺さぶられました。「落ち込んだ時、困った時、目を閉じて、私を思って。私は行く。あなたのもとに。たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い、そんな夜でも、明るくするために」。2011年3月11日、日本に、いちばん暗い夜がきました。日本の東北地方を、地震と津波、原発の事故が襲ったのです。そして、そのときでした。米軍は、未曾有の規模で救難作戦を展開してくれました。本当にたくさんの米国人の皆さんが、東北の子どもたちに、支援の手を差し伸べてくれました。私たちには、トモダチがいました。被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。そしてなにものにもかえられない、大切なものを与えてくれました。――希望、です。米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかによい場所にしていこうではありませんか。希望の同盟――。一緒でなら、きっとできます。ありがとうございました。


10. 2015年4月30日 06:24:18 : E4bT3Bpr2w

↑ ありゃ、指示が抜けてるな。(水を飲む)とか(間を取る)とか(拍手)とかないの?

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