安保法制案についての「おしゃべり」は百害あって一利なしだ
http://new-party-9.net/archives/1384
2015年5月16日　天木直人のブログ

　ちょうど去年の今ごろだった。

　集団的自衛権行使容認を行うと宣言し、その理解を国民に求める記者会見を安倍首相が行ったのが昨年の５月だった。

　そのあとのメディアは専門家もお笑い芸人も一緒にして、明けても暮れても集団的自衛権行使容認の是非をめぐって「おしゃべり」を繰り返した。

　その時私は書いた。

　おしゃべりは止めろ、無意味だ、と。

　それどころか、集団的自衛権行使容認を既成事実化させるだけだ、と。

　それから丸一年。

　いままさに同じ事が繰り返されている。

　これから始まる国会審議を前にして、メディアは安保法制案の是非を取り上げ、おなじみ顔ぶれが賛否にわかれて、おしゃべりをはじめた。

　百害あって一利なしだ。

　国民の理解を得るために大いに議論したいと繰り返す安倍首相の思う壷だ。

　議論するにはあまりにもお粗末な内容だ。

　おまけに、議論しても結論は変わらない。

　なぜなら米国にコミットしているからだ。

　それを破るなら安倍首相は退陣を余儀なくされる。

　そんなことを安倍首相ができるはずがない。

　結論が変わらないことを皆が知っていながら議論している。

　これほど茶番はない。

　おしゃべりを止め、ボイコットするのだ。

　安保法制案を審議拒否して安倍退陣を迫る。

　それこそが、野党のとるべき安倍暴政に対する最強の対抗策である（了）

コメント
01. 2015年5月17日 00:13:26 : FfzzRIbxkp ５月病は日本人に限らないのでしょうか。 毎年毎年、この時期になると、そう状態の、やけにハイテンションで落ち着きがなく、強引に何かをしようとする人が増えます。 病的です。
02. 2015年5月17日 00:58:47 : mJ6BqRMha2 安保法制案と呼ぶからわかりにくいのです。 戦争（人殺し）支援法制案　と　実態の名前で素直に呼べば、百害あって一利なし　は　当然となります。
03. 2015年5月17日 05:20:15 : GnTqPbRd2o 土俵に上がったら 憲法違反の法律案を審議 する事になるは当然だ 野党は土俵に上がらず 国民にァヘ打倒の理由 道筋を説明する事
04. 2015年5月17日 17:58:28 : IJjjrLkBu1 　 お笑い芸人やメディアがおしゃべりを止めれば安倍首相がガッカリして一連の戦争指向案件を撤回するのかな、そんな事は無いだろう。事がそういう動機では無く、例えば政官の利権や軍需産業の利益に繋がり、関係者の私腹を肥やすものであれば、誰が沈黙していても法案は成立する。 　　今、安倍政権の思い通りに事が進んでいるとすれば、それは結果で有って、その原因がお笑い芸人やメディアのおしゃべりによるものだ、等と結論するのは浅はかである。 　　ボイコットとは、無視、ということだろうが、多分それでも動機が巨悪利権の獲得であれば無視でも結果は同じだ。そうなれば、国民が無視したからこうなった、という投稿が為されるのだろう。 　　しかも、野党が国会で無視し、審議拒否するのと、芸人やメディアが政治を無視するのとは全く違う。 　　野党が審議拒否するのは戦略として有りだが、それに対してメディアが一斉批判するか否か、そこはポイントとなるだろう。
05. 新鮮組 2015年5月18日 15:58:43 : hYT1ZzdBhtgo2 : Kk48zdIiAI 国民は細かい法律なんか理解する必要が無い。積極的平和主義の論理矛盾さえ理解すれば安倍がどんな言葉を尽くそうとも我々国民の心に響かない。またアメリカ軍の補完のためつまり自衛隊の傭兵を目指しているだけなのであることを見抜ければ自ずと答えは出てくる。積極的平和主義の例。教室で先生が竹刀を持ちながら授業をすれば教室の平和は保たれるというようなもの。警察に拳銃の使用基準を緩めれば犯罪は少なくなるはずというような考え。とにかく面倒な外交をしたくないだけのこと。

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