http://31634308.at.webry.info/201505/article_21.html
2015/05/21 23:39

翁長知事が、辺野古への新基地移転に強行に反対している。政府が、辺野古移転が「唯一の解決策」と述べていることに対して、「日本国民全体で日本の安全保障を守る気概もないのに、（沖縄にだけ負担を）押しつけて積極的平和主義だと言っても、他国は日本の覚悟を感じない」と指摘。「地上戦で十万人も亡くなり、あんなに本土に尽くしてきた沖縄に（新たな負担も）あんたらで考えなさいという姿勢なのか。何で沖縄だけ上から目線で言われるのか」と述べたそうである。

本当にごもっともな話である。民間人も含めて１０万人もの人が死んだ土地に、これからどれだけの長さになるかも分からない基地を固定化していいのか？と問うている。戦後、j銃を突き付けられ米軍に接収され、今度も日本の海上保安庁の手で、反対運動は排除され工事が続行している。

日本政府はもう当てにならないと米国に乗り込み、直接政府高官、上下両院議員に直談判する。

こんな話を聞いていると、役所広司主役の「東京原発」という映画を思い出した。ある日突然、役所演じる都知事が、東京に原発を作ると言い出すのが発端である。東京都民は福島や新潟の原発から電気を貰っている時は、何も原発に反対はしていなかったが、知事が東京に原発を作ると言った瞬間から、東京は大騒動になるというものだ。臭い物には蓋式の話である。

結局、政府、日本国民も、米軍基地という迷惑な（臭い）施設は、遠く日本本土から離れた島に置いていた方がいいということで、沖縄に押し付けている。翁長知事の発言は沖縄県民の怒りの声を代弁している。翁長知事も、日本政府は米国の話は聞くが、日本国民の話には耳を貸さないと述べている。それなら、米国と直接交渉した方が、はるかに可能性があると思ったのだろう。その方が実現の可能性があるとは、何とも救いがない。

翁長知事「本土で米軍受け入れを」　都内で会見、政府を批判
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015052102000142.html
2015年5月21日 朝刊

　沖縄県の翁長雄志（おながたけし）知事は二十日、東京都内の日本記者クラブと日本外国特派員協会で記者会見し、「本土で覚悟を決めて米軍を受け入れ、立派な日米同盟をつくってほしい」と述べた。米軍普天間（ふてんま）飛行場（沖縄県宜野湾（ぎのわん）市）移設問題で、同県名護市辺野古（へのこ）への新基地建設を「唯一の解決策」とする日本政府を批判した発言だ。　
　翁長氏は「日本国民全体で日本の安全保障を守る気概もないのに、（沖縄にだけ負担を）押しつけて積極的平和主義だと言っても、他国は日本の覚悟を感じない」と指摘。「地上戦で十万人も亡くなり、あんなに本土に尽くしてきた沖縄に（新たな負担も）あんたらで考えなさいという姿勢なのか。何で沖縄だけ上から目線で言われるのか」と疑問を投げかけた。
　辺野古への新基地建設を阻止するため、民間から資金を募る「辺野古基金」に触れ「二億円を超えたが、七割が本土から。本土の方も『これは変だよね』と感じている」と説明した。
　二十七日からの訪米で、米政府高官や上下両院議員らと会談することについて「日本政府を相手にしていたらどうにもならないので、米国に行く」と説明した。　（石川智規、後藤孝好）

コメント
01. 2015年5月22日 00:18:55 : G9pRncd5P6 ＞翁長知事が、日本政府より、米国高官、議員の方を当てしているようでは救いがない。 救いがない？いや、今まで誰もそうしなかった方がおかしいのかもしれない。 だって、実権握ってる人と話しつけないと意味ないから。
02. 2015年5月22日 01:20:36 : dZ9T2cG01A タイトルがおかしいんだと思う 本文の結論はこう 「米国と直接交渉した方が、はるかに可能性があると思ったのだろう。その方が実現の可能性があるとは、何とも救いがない。」
03. 2015年5月22日 07:14:41 : OGCCgWlEHA 米国の民主主義の建前は 多数決の原理と少数派の権利の擁護を基盤とすると明記されている 安倍ちゃんの頭には 小学校のホームルームで習った 多数決が民主主義しか入っとらんのとちゃうか。 米国が建前通りに動くかどうか。
04. 2015年5月22日 08:13:25 : qpd25J8Ajs たとえ無理筋だとしても翁長さんのやり方は正しい。日本政府や安倍に沖縄を思いやる気持ちや日本国民を思いやる気持ちは一片もない。腐れ政権だ。話は変わるが昨日もアジアインフラのために１３兆円出すと発表していたがその原資は何か聞かなければいけない。借金だらけの身で何処から出すのか不明ならこれほど国民をバカにした行為は無い。しかもAIIBに対抗する対策なのだろうがアジアと仲良くできなくて何が積極的世界平和だ。これはアメリカ単独平和に日本が全てを差し出す行為に他ならない。もういいかげんにしてくれ。国民もここまで安倍にバカにされてハイハイそうですかとは最早言えまい。
05. 2015年5月22日 09:13:14 : KBRZINSFBU 翁長さんがやろうとしているのは、日本の民意を問う、世界の民意を問うということ。 だから米国。次は、、。 そうしつつ、政治的対決を強めて勝利の確率を高める。 選挙以外で国を動かすのは民意以外ないのでは。 傍観者では国の側の立場と同じ。 勝利の前提は、あなたたちが味方になって行動してくれることです。 今の日本の政治をみていて、これに勝利できるかどうかは、沖縄だけでなく日本全体の将来に関わることが日々、明らかになっていると思いませんか。
06. 2015年5月22日 13:23:26 : IJjjrLkBu1 　　 押し並べて、日本社会は公的な対話の欠如、権威者の、下部に対しての異常なまでの不寛容、それに慣れた国民の諦観、という悪循環に満ちている。 　　どうせ言っても駄目だから言わない、自分の考えが認められる訳が無い、最初から結論が出ているのだから何を言っても無駄だ、このような状況が日本中の組織体で見られると思う。 　　これに慣れてしまった我々は、他国も皆同様だと考えるが、今や途上国から新興国まで、かなりの範囲で個人の裁量を通用させていると思う。小さな店から大きな企業体まで、個人が生き生きと働けるのは、逐一直属上司に伺うがその上司も権限行使を躊躇するため又その上の上司に、という具合に、些細な事がらも実行されるまでにたらい回しにならない故であろう。 　　結局折角の個々の発想が有っても「どうせ言っても無駄だ」と明るみに出すことなく規定路線を行くことになる。こうした萎縮、自粛が「空気を読んで大勢に付くべし」「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」が日本人の処世術となり、風土として定着している。この間、他国では「とにかく言ってみよう、やってみよう」で、個々の裁量が生かされているために、総体的にイノベーションの可能性が高いのである。 　　旭山動物園の元園長であった小菅氏は、動物園の再生に関して「基本路線は提示するものの、行動は個々の飼育係に一任した結果が成功の秘訣」という。 　　基本路線が「米海兵隊の移転」でありながら、辺野古のみに固執する日本政府との思考の違いが顕著である。 　　翁長氏は、非寛容な日本政府といつまでも不毛の対話を繰り返すより、その時間を米国のトップとの対話に費やした方がマシだ、と考えているのだろう。 　　翁長氏の試みは、権威と規制の秩序の維持を至上命題とする守旧の日本政府の怒りを買うだろうが、最早大量生産、大量輸出という従来路線の踏襲が意味を持たなくなった日本社会において、権威に対して萎縮、自粛する風土から日本人が脱し、イノベーションの力を獲得する意味でも大変貴重だろう。
07. 2015年5月22日 20:20:03 : Ps2QyVszno 米国が望む以上に自ら進んで米国に媚びる国会議員だらけだから仕方ないだろう
08. 2015年5月22日 22:04:09 : FfzzRIbxkp 日本政府に虐げられてきたのですから。沖縄密約には驚きましたよ。 都会で辺野古ブルー着て過ごしていますよ。私は。 今日のお昼はソーキーそばでした。 ジブリキャラを連れて歩くのもいいかも。 街路樹の反応がすごいのよ。トトロも来てますとも。

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