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翁長知事と沖縄だけが頑張っている一方で日米はますます一体化。そうか、そういうことだったのか。
http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/141.html
投稿者 一隅より 日時 2015 年 6 月 03 日 22:24:14: PnbUj1IYwR18o
 

訪米した翁長知事一行は精力的に動いているが、残念ながら予想はされたことだが、成果は難しそうだ(後掲のニュース記事など参照してください)。
本当に、孤軍奮闘という言葉が思い浮かんだ。

この間のこれらのことから、今つくづく感じられた、次のように・・・。


これまで我々は、「沖縄を含んだ日本」という1つの国がアメリカに従属させられていることが問題の根本だと考えていた。そしてその中で沖縄が、地上戦・軍事占領から引き続いて基地化された事実や、アジアにおける地理的位置から、とりわけ重い負担を負わせられていることが今とくに問題となっているのだ、とそのように考えていた。

しかしそうではなかったのではないか。

いま日米の軍事的な一体化はますます進行している。
最近でも、防衛省中央指揮所(市ヶ谷)に米軍幹部を常駐させる動きがあった。
(→ http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015041500798

そうでなくても日米の軍事行動の「シームレスな」連携が強く言われ、着々と実現しようとしている。
いま「切れ目ない」と訳されている概念だが、見逃せないのは2013年10月の「2+2共同発表」では、これが「シームレスな二国間の協力」と訳さないカタカナ書きになっていたことだ。

これは、そのとき日本側に seamless bilateral cooperation(原文。あえて原文という)なる概念がいまだ無かったことを意味する。
つまりこれはアメリカ側から持ちだされた概念で、アメリカから発案・指示・下令のかたちで日本に対し提示されたものであることが分かる。

その後、「切れ目ない」という分けのわからない日本語に訳され、新ガイドライン(日本語訳)でもそうなっているが、 seamless cooperation=継ぎ目のないほど一体となった、という感じは出ていない。
〔それに、「シームレス」はつねに「日米2国間の(軍事的)協力・共同行動」の文脈でつかわれているのに、そこのところが曖昧にされているので、先日も国会で「海保と自衛隊の切れ目ない」連携なんていう筋違いの話題が出たりしていた。〕

いずれにせよこのような日米の(軍事的)一体化の進行を一方に見て、他方に「辺野古が唯一の解決策」などという言い方や、沖縄県民や翁長知事らの反対の気持ちの強い表われを見ると、対立点は(上に述べたように)沖縄をその一部とする日本という国と、それに対するアメリカの支配との間にあるのではなく、問題は、米日の一体となった沖縄支配ないしは「アメリカが日本および沖縄を従属させ、そのもとでさらに日本が沖縄を従属させ支配している」という構造にあるのではないか、と感じられる。



このような見かたがあることは知っていたが、今あらためて、つくづくと実感されるという意味である。

沖縄はいわば、アメリカによる支配と、日本による支配との、二重の植民地的従属支配のもとにある。このような認識をいまあらためて確認・共有することが必要なのではないか。

これまで、アメリカの帝国主義的なアジア進出と、さらに日本の後進帝国主義的なアジア進出とを考え、1945年まではそれが対立衝突するかたちで考えられてきた。1945年以降はこれについての関係がそれほど考察・把握されてこなかった。(一時これを考えようという動きがあったが、それを除けばむしろ)主流は、アメリカに従属支配せしめられている日本(=沖縄を自国の一部として含む日本)、被害者としての日本、だったのではないか。

「加害者としての日本」は、アジアに対しては、フィリピンやインドシナ、東南アジアに対しては言われ考えられてきた。しかしその加害の対象の中に沖縄は(上記の一部の考え方にたつ場合を除いては)入っていなかったのではないか。
これからは、日本のアジア・東南アジアへの進出・支配を問題とするとき、沖縄もその対象だった=しかももっとも早い時期からもっとも深い関与をもってされた進出・支配の対象だったという観点が必要なのではないか。

(このように、先進帝国主義国たとえばアメリカの支配のもとに、後進帝国主義国すなわち日本が、前者と利害対立・衝突するのでなく、被支配従属のままでたとえばアジア進出が可能となるという体制は、1945年以降のアジアに特殊のことかも知れず、世界史上に例がないかも知れないが、日本の対米敗戦という特殊歴史的な状況のもとでとくに可能になったものと考えられます。あるいは、幕末・明治維新以降の時代についても同じ観点で考える必要もあるかも知れません。)



そして(ただそのように論評するのではなく)、本土の日本国民としてたとえば辺野古問題を考えるとき、いかなる立場にたつべきか。「沖縄を自国の一部として含む日本という国のための抑止力」などというものに意味を見出すのか、それとも、日本に支配されてきた沖縄の人々の立場にたち、沖縄を支配してきた本土の日本国民という立場でこの問題に向き合うべきなのか。

そう考えれば答えは明らかだろう。答えはもう出ている。



(参照記事)

翁長知事は「扇動的」 米知日派“反辺野古”を一蹴(テレ朝ニュース 06/02 13:40)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000051683.html

ワシントンを訪問している沖縄県の翁長雄志知事が知日派の専門家らと会談し、普天間基地の辺野古移設に反対する考えを説明しましたが、専門家は反対論を一蹴しました。

 沖縄県・翁長雄志知事:「私が(辺野古移設に)反対しているというような認識を感じておられる。私からすると、(日米両政府は)つくるということしか考えていない認識ですからね。お互いさまで、それを非難される筋合いはさらさらないので」
 翁長知事は、ブッシュ政権で国家安全保障会議のアジア上級部長を務めたマイケル・グリーン氏ら知日派の専門家と会談しました。グリーン氏は、持論である辺野古移設が唯一の選択肢だという考えを伝えた模様で、議論は平行線をたどりました。
 新米国安全保障センター、クローニン上級顧問:「米政府にとっては、翁長知事にわざわざ時間を割く動機がほとんどないだろう。翁長知事は怒りをあおる言葉を使い過ぎている」
 また、オバマ政権に近い専門家のクローニン氏は、翁長知事が希望した政府高官との会談が実現しないことについて、翁長知事が扇動的な表現で辺野古移設反対を訴えているためだと指摘しました。しかし、基地を抱える地域の知事がアメリカ側に意見を伝える権利はあるとして、意見交換には応じる考えを示しました。

 

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コメント
 
1. 2015年6月03日 23:28:48 : Ej4sT6KkXs
「一蹴」って産経用語だな
圧力がかかったと見ていい 官製記事

2. 2015年6月04日 01:20:46 : F6wJ83DJQw
「アメリカ人お断り」なんて人種差別を放置している県知事の言うことに
アメリカ政府が耳を傾けるわけはないでしょう

3. 米犬 2015年6月04日 05:23:00 : PUHl6PtDGaXFs : 4Q80R8Zler
>翁長知事と沖縄だけが頑張っている

どうして韓国の連中は認識能力がないのだろう
「日本はアジアから孤立している」という中韓の説とまるで同じ

ところで知事って暇なんだね。こんなに長時間遊んでいても問題ないんだ


4. 2015年6月04日 05:52:35 : hgb4rWgHJI
軍事委の「辺野古唯一」は法的拘束せず 米議会関係者、訪米団に説明

にいさんの しらしんけん☆ さんより引用

>米下院軍事委が「辺野古は唯一の解決策」なる文言を入れた事に対して、米議会関係者は「この文言は概念的なものであって、法的拘束力はない」と語ったそうです。

翁長知事をはじめとする沖縄からのアメリカ訪米団は、地道に実のある対話を重ねているようです。翁長知事もこの日初めて米政府高官と会談を行いました。

これらの訪米の内容が県外の人たちにどれだけ伝わっているのでしょうか。

こうした記事に登場する議員さんや経済界の人たちだけでなく、自分の友人・知人を含む多くの市民の人たちも実は今一緒に訪米し、現地の人たちと対話を行なっています。そんな「仲間」の活躍にも心底励まされる思いです。

頑張って!

そして、ありがとう。


以下、琉球新報電子版より。

軍事委の「辺野古唯一」は法的拘束せず 米議会関係者、訪米団に説明 2015年6月3日 20:54

 【ワシントン=島袋良太】翁長雄志知事の訪米に同行する国会議員や県議団、経済人らで構成する訪米団は2日も米議会関係者らを相次いで訪ねた。米議会調査局や沖縄の基地問題に詳しいマイク・モチヅキ米ジョージ・ワシントン大教授とも意見交換した。米軍普天間飛行場の返還・移設問題で、下院軍事委員会が2016会計年度の国防権限法案に辺野古移設が「唯一の解決策」との文言を盛り込んだことについて、米議員や専門家からはこの文言は概念的なもので、日米の政策判断を「拘束はしない」との見解があった。
 ハル・ロジャース下院歳出委員長(共和)の補佐官と面談した山内末子県議らによると、補佐官は国防権限法は国防予算の方向を示すものであり、個別具体的な予算を最終決定する権限は歳出委にあると説明した。その上で「日本は米国の同盟国だ。沖縄県民の反発を受けることはしたくない」と述べた。【琉球新報電子版】

http://haruniy.ti-da.net/e7636166.html


5. 2015年6月04日 07:12:15 : 0meWccKZww
4さん然り 応援しているよ〜。

6. 2015年6月04日 13:47:30 : fn1jWOIv0w
頑張れ!翁長知事、沖縄国民の気丈さを垣間見た。クタバレ!恥を知れ!ダマスゴミ、売国奴ども。”虎穴に入らずんば孤児を得ず”

7. 2015年6月04日 17:22:45 : IJjjrLkBu1
  日米の一体化とは軍産複合体としての一体化であろう。ブッシュの仕掛けた悪の枢軸国掃討作戦が思わぬ展開となり、今や内戦に内戦が継ぐという抜き差しならない状況だ。日本では報道されないが、シリアにしてもイラクにしてもリビアにしても、荒廃の限りを尽くし、難民の数は膨大で欧州に溢れている状況のようだ。
  非武装住民が家族を空爆で殺された怒りで武器を手に取り武装市民となれば、敗戦や停戦、ましてや終戦という概念は無く、破滅全滅まで行くだけであろう。
  こうした状況に各国議会は嫌気がさして来ているのだろう。無人偵察機と無人攻撃機で空爆したは良いが、決着が付かないので地上軍派遣の要請も出ているようだが、議会がウンと言わない様子である。
  要は、ペンタゴンを中心とする軍産複合体と国民議会では思考回路が全く違うのである。有権者は二度と中東に子息を兵隊として送りたいとは思わないだろう。
  そこでペンタゴンは世界の好戦国にも目を付け、軍備と人員とを投入して生き残りを図っているのである。
  それゆえに、米国からすれば折角の好戦国を見つけたのに何だ、ということもあろうが、議論が好きなのは日本人の比では無いようだから、見たいものだけ見る、見たくないものは見ない、という事無かれの風土は無いだろう。
  寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ、などの体質が日本よりは薄いことは確かである。理路整然と説明を繰り返すことにより理解者は増えるだろう。
  要は、問題点をフォーカスすれば単に普天間のネイビーの移転先であるとしか沖縄県民は聞いていないのだから、それが絶対的に辺野古で有る必要とは、関係者が土地を買い占めるなど利権の問題が大きいことを知らせ、米国がこうした環境を無視した土地利権に加担してしまう可能性を、良識派に示唆すれば良いのではないか。

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