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“日本を捨てたドボ女”を持ち上げる政府CMの価値 人生は自分次第
http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/408.html
投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 09 日 12:13:42: tW6yLih8JvEfw
 

“日本を捨てたドボ女”を持ち上げる政府CMの価値 人生は自分次第
2015年6月9日(火)  河合 薫
 今回は、「壁」についてあれこれ考えてみる。
 まずは早速、こちらの動画からご覧下さい (本コラム初:動画公開!)
https://www.youtube.com/watch?v=p-95rBHZNBc&feature=player_embedded 

 実はこれ。海外向けに制作された日本政府のCMである。
 インドといえば、高速鉄道計画を巡り日本が中国と戦いを繰り広げている熱戦の地。
 日本はナニがなんでもゲットしたいと、安倍総理自ら積極的に“新幹線営業”を積み重ねた。昨年1月にはインドを訪問し当時のシン首相やインドの要人たちと関係を深め、5月にシン首相から代わったナレンドラ・モディ首相が、8月に日本を訪問したときも両国の“熱々”ぶりを引き継ぐべく、インドの要求を受け入れた。
 安倍首相はODA(政府開発援助)を含む計3.5兆円の投融資をすることを表明し、モディ首相は「今後日本のビジネスマンを、レッドカーペットで迎える」と、その決断に敬意を示したのである。
 恐らくそういった努力が功を奏したのだろう。高速鉄道計画の第1弾となる、ムンバイ-グジャラート間の500キロは日本に託されることが濃厚と報じられた。しかしながら、残りの1750キロ分の行方は未定(7月に決まる予定)。しかも、そうそう安心してはいられない状況にあるとされている。
 なんせ、中国の最大のウリは安さで、鉄道車両の建設コストも性能の良さも新幹線を上回っているとの噂がある。「中国優勢」との報道も漏れ伝えられているのである。
 「う〜ん、あと一息だな!なんか秘策はないか?」
 「ソーリー。ここは1本CM作りましょ! インドの地下鉄(メトロ)って、日本企業が建設に参加し建設費の6割が日本のODAですよね?」
 「おお、そういえば2005年に麻生さんがインドに行ったときに、インドのメトロのトップに“日本の人たちはすごい!”って絶賛されたって喜んでたっけ」
 「そうですよ! ソーリー。日本からプレゼントされたのは、資金や技術だけじゃなくて、労働の美徳だって言われたって、麻生さん感動してましたよね。インドじゃ、メトロを作ってくれた日本人を“ベスト・アンバサダー(最高の大使)”と呼んでるんですよね」
 「……だったら……、インドのメトロを作る日本人労働者をCMに登場させたらどうだ?」
 「ソーリー。さすがです! 日本人女性をクローズアップしたらどうですかね? 実はですね、インドのメトロ作りのトップに、日本人女性が君臨してるんです!」
 「ええっ? 日本人女性……がか?」
 「ええ、そうです。ソーリーと同じ、山口県出身の女性です。名前もいいんですよ〜。Abe ですから! 阿部玲子さんという方で、インドの建設コンサルタント会社の社員で、メトロ建設にずっと関わってきました。インドのメトロ建設で働く4万人の中で、女性はただ1人です。しかも、昨年の10月に、会社のトップに就任してるんですよ〜」
 「それはいい!絶対にいい! 日本とインドの絆と、女性活用もアピールできるぞ。一石二鳥だ!」
 「ソーリー、4月にアメリカに行きますよね? CMをインドだけじゃなく、日本とアメリカの絆の強化にも役立たせましょう!」
 「議会で演説した後、カリフォルニア州のブラウン知事と会って、高速鉄道計画の営業もする予定だから、そりゃ名案だな……」
 「じゃぁ、CNNとBBCでも流れるようにします! キャッチコピーは、“Hand in Hand with the World”、ソーリー、これで決まりですね!」
………。
“阿部さん”に海外メディアの取材が殺到
 ちょっとばかり妄想が暴走してしまい、申し訳ない。が、CMを見たとき、こんなやりとりが浮かんでしまったのだから、仕方がない。ひょっとしたらこんなやりとりがあったかもしれないし、なかったかもしれない。
 いずれにしても、製作陣の思惑どおり、このCMは海外で話題になった。
 正確に言うと、“阿部さん”に注目が集まり、様々なメディアがこぞって彼女にインタビューを決行したのである。
 そのうちのひとつ、Bloomberg Newsでは彼女の特集が組まれ、Bloomberg.co.jpではその抜粋記事が紹介されている。
 記事のタイトルは、
 『日本国際化の顔となった女性技師、性差別超えインドで頂点に(原題:Japanese Engineer Defies Sexism to Make India Rape Capital Safer)』。で、記事は以下のように始まっている。
 「日本が働く女性の後進国および不毛の地とのイメージ克服を目指す中で、阿部さんは日本の国際化の顔となった。阿部さんが登場する日本の政府広告は、CNNやBBCで放送された。阿部さんは海外での日本の長所や国内での女性昇進の象徴として、安倍晋三首相から称賛された。日本で女性が管理職に占める割合は5%未満に過ぎない」
 ふむふむ、なんだか面白そうな記事じゃないか。というわけで、早速「原文読んでみよう〜!」っと、元記事をたどってみた。……すると、ちょっとばかりニュアンスが違うじゃありませんか!
 タイトルも日本語サイトに掲載されていた“Japanese Engineer Defies Sexism to Make India Rape Capital Safer”ではなく、
 “She Had to Leave Japan to Find Success as an Engineer ”――。
 そうなのだ。訳すとニュアンスが変わる、とはよく言われるけど、タイトルが示すとおり、そこには、彼女を“女性活用の象徴”として賞賛したニッポンを、かなりアイロニカルに扱っていたのである。
 と同時に彼女の“ナマの声”は、私自身、実に共感できるもので、これを“女性差別”という枠にとどまらせておくのはもったいないと、率直に感じた。もっともっと、日本のミドルたちに伝えたい。それが、今回取り上げようと思った理由である。
 では、早速、なぜ、「She had to leave Japan」だったのか? ということから紹介しよう。
 時代は阿部さんの幼少時代。父親と故郷山口と北九州を隔てる関門海峡を見に行ったときに遡る。
 「この下には、土木の専門家の人たちが作ったトンネルがあるんだよ」
 海をみながら、父親は阿部さんにこう話し始めた。「何年もかかり専門家の人たちがトンネルを堀ってくれたおかげで、便利になったんだぞ」と。
 子どもながらに父親の話に感銘を受けた阿部さんは、その後、トンネル掘りに興味を持つようになり、女性として初めて山口大学工学部に進学。その後、神戸大学大学院でトンネル工学を専攻し、土木エンジニアとしてとしてゼネコンへ入社した。
 ところが、そこで彼女は、女性はトンネル建設の現場で働けないことを知る。
 「女性が建設中のトンネルに入ると嫉妬深い山の女神の怒りを招き、労働者に事故が起きる」
 そんな神道の迷信が労働基準法に反映されていて、女性のトンネル建設への従事など坑内労働を全面的に禁じていたのだ(旧64条2項)。
 この規定は2005年になってやっと規制の見直しの検討が始まり、2007年に改正されているが、現在も妊娠中および産後1年未満の女性は禁止されている。
 「どんなに一生懸命勉強しても、どんなに経験を重ねても、私が“女性”である限り、日本で私の未来はない」――。
 こう確信した彼女は、現状を打破するために、独学で1年間必死で英語を勉強し、社内の海外留学制度への応募を決意。そして、見事に応募者数4000人の中から、海外留学の切符をゲットした。
 だが、そこでも目に見えない壁が立ちはだかった。「女性を留学させて、意味あるのか?」と、社内で反対の声が相次いだ。そこで彼女は、このチャンスを逃すわけにはいかないと、「絶対に損はさせません!」と必死でアピール。その熱意が認められ、1995年、ノルウェー工科大学に留学したのである。
 留学先で修士号を取得した彼女は、研修先となった欧州最北端ノースケープで、ついに“チャンスの前髪”をつかむ。やっと、本当にやっと、女性という壁を自らの努力で乗り越え、トンネルの建設現場に立つことができたのである。
 「海外なら、もっともっと私は成長できる!」――。その瞬間、彼女はこう確信したそうだ。
 Bloombergのインタビューに、彼女は次のように答えている。
 「もし、私が男性だったら、恐らく海外には行っていなかった。だって、わざわざ海外に行く必要なんてなかったのだから。女性という自分ではどうすることもできない壁に阻まれた私にとって、日本を去る以外、生き残る道がなかったんです」と。
 そんな阿部さんの仕事着は、ヘルメットに安全チョッキ。彼女はいくつものメディアのインタビューに、「私が一番大事にしてるのが安全性」と説明している。「多分それは私が女性だから。私が女性だからこそ、常に危ない目に遭わないようにしているし、同じように周りの人たちも危ない目に遭わせたくないと思っている」。
 女性のレイプ事件が絶えないインドでは、いかに女性たちが安心してメトロを利用できるかを、もっとも重要にしてるという。
 そして、Bloomberg の記事の最後は、こう結ばれている。
“I do feel like I’ve become a representative of Japan’s globalization,” Abe said.
“But I’m actually very embarrassed by the attention.”
Yet she has no doubt where her career opportunities lie.
“I don’t think I will ever return to Japan to work,” said Abe, whose goal is to see India’s first bullet train.
“I want to be the top, not just among women, but among all Japanese engineers.”
 彼女のこの言葉の真意を感じ取るのは、言葉の意味を理解する以上に難しい。ただ、確かなのは、彼女は
 I don’t think〜〜という言葉を使い、will ever return to Japanと、ストレートに宣言した。そんな彼女を、「日本の女性活用の象徴」として持ち上げるのは、ちょっとばかり失礼ではないだろうか。うん。失礼だよなぁ、と。少なくとも私には、そう思えてならなかったのである。
スカートをはいたオッサンではない
 彼女は、スカートをはいたオッサンでもなければ、“金のスカート”をはかされた女性でもない。誰もが認めるトンネル作りのプロ。性別、国籍、所属などの境界線をすべて超えた、まさしく“プロ”で、その人物がたまたま日本人で、たまたま女性だっただけ。
 つまり、彼女が今、海外の様々なメディアで取り上げられ話題を集めているのは、彼女の生き様そのものが喝采を浴びているからにほかならない。立ちはだかった壁を、自らの力で乗り越えたしなやかな生き方。その生き様に多くの人たちが感動した。日本の女性活用の象徴としての阿部玲子さんではなく、阿部玲子という一人の女性が、世界中から求められる“人”になったことで話題になっているのである。
 ついつい私たちは、何らかの壁が目の前に立ちはだかり、思い通りにならない事態に遭遇すると、都合のいい言い訳を見つけようとしてしまいがちだ。
 「女だから」「年だから」「こんな会社だから」「時代が悪いから」「政治家が悪いから」と、周りのせいだとばかりにエックスキューズをつけ、ただただ天を仰ぐ。
 実際には、目の前に立ちはだかった壁を乗り越える勇気を持てなかっただけ。自分自身が、歩き続けることをやめただけ。そうなのだ。誰が決めたわけでもない。自分が、自分の足を止めてしまっただけでしかないのである。
壁を超えるのに必要なのは「意志力」
 だが、阿部さんはエックスキューズをしなかった。そんな阿部さんの話を聞いていて、壁も悪くないなぁ、と素直に感じた。う〜ん、なんか上手く言えないのだが、壁があるからこそ、気付くことができることも多いのではないだろうか、と。率直にそう感じたのだ。
 自分のありのままを受け入れ、行く手を阻む壁を、自分への挑戦だと考ることさえできれば、チャンスへの切符を手に入れることができる。いつの時代も、どこの国であれ、男であれ、女であれ、キャリア(=人生)は自分次第。ただ海外に行くだけじゃダメだし、会社を飛び出すだけじゃダメ。ちゃんとした土台を自分自身で作る。その大切さを、阿部さんは教えてくれているのではあるまいか。
 阿部さんにとっては、それが英語であり、ノルウェーでの修士であり、研修での働きぶりだった。当然ながら、日本の大学でトンネル工学を学んだことも、日本のゼネコンでの経験も、土台になった。
 単なるテクニックじゃない。しっかりとした内的な力。それを持てたとき、初めて壁を越えることができるんだよ、と。そんなメッセージを彼女のストレートな言葉に感じた。
 「意志力(Grit)」――。気骨、不屈の精神、と訳される、前向きな力が、阿部さんの土台作りの原動力になったのは言うまでもない。
 意志力は、「自分がなりたいもの」や「自分がやりたい仕事」ではなく、「自分がどうありたいか?」「自分がどういう価値観の下で自身のキャリアを形成するか?」といった仕事上の、いや人生上の価値観である。
 阿部さんは、「女だから仕方がない」と言い訳するような生き方をしたくなかった。「女性」ということで境界線を引いたり、限界を設けたりすることのない生き方を、それまでもしてきたし、その先もしたくなかった。うん、したくなかったのだと思う。
 残念ながらそれを阿部さんに直接確認したわけでじゃない。でも、きっとそうなのだと確信している。だって、私自身がそうだから。ここで自分自身のことを書くのは、阿部さんに失礼なことなのかもしれない。でも、私は紛れもなく女だし(笑)、男になりたいと思ったことも一度もない。だが、キャリアでは、「女だから……」という価値観を持ったことはないし、他人に対しても、性別や国籍で境界線を設けたことは一度もない。
 周りから、「女だから」と制限をつけられてしまうこともあった(いまだにあります)が、私自身がそれを言い訳にはしたくなかった。
 だからこそ、どこから、誰から突っ込まれても、負けないような土台を必死で作ってきたつもりだし、その土台をもっともっと頑丈なものにするために、今なお前に進む努力をしているつもりだ。“つもり”なんてエックスキューズをつけてしまうところが、私の未熟さであり、阿部さんの足元にも及ばないところであるのだが……、この先どんな壁が立ちはだかろうとも、半歩でも4分の1歩でも、前に進んで行こうという覚悟だけは持ち続けたい。
 そして、恐らく誰もが、それぞれの壁に立ち向かう意志力を、実際には持っているんだと思う。
 ところが、大きな川に上手いこと流され続けていると、その意志力を忘れてしまうのだ。「もし、私が男性だったら、恐らく海外には行っていなかった」という阿部さんの言葉が、それを物語っているのではないだろうか。だからこそ、壁も悪くないなぁ、と。壁にぶつかって初めて、自分の意志力に気付いたり、それが高められることがあるのである。
 私は常々、困難とは“ストレスの雨”であり、それに対峙する“傘”をたくさん持っている人がストレスに強い人である、と言ってきた。
 ストレスに対峙する傘には2つの置き場所がある。自分の心の中にある「傘=内的資源」と、自分を取り囲む環境にある「傘=外的資源」である。
 内的資源は「内面に潜在的に存在する、知識や信念、才覚」のこと。意志力とは、まさしく内的資源だ。
 一方の外的資源は「信頼できる友人や同僚、妻や恋人・愛人」など、ソーシャルサポートに代表される他者の存在や、「能力発揮の機会」なども外的資源に含めることができる。
ハンディキャップがいつしか武器になる
 阿部さんは日本という「外的資源=能力発揮の機会」が得られない壁にぶつかり、「内的資源=意志力」の傘をさしながら、更なる「内的資源=知識」を増やす努力をした。その結果、外的資源が得られる場を見つけることができた。
 たとえ遠回りになろうとも「意志力=価値観」を全うすべく仕事に挑んでいったことで、「内的資源=現場の経験」も、「外的資源=能力発揮の機会」も、一つひとつ増やしていったのだ。決してこちらの思い通りになるわけじゃないし、がんばったからといって必ずしも認められるわけでもない。
 でもね、不思議なもので、世の中って案外捨てたもんじゃないのですよね。
 目の前のことをちゃんとやり続ければ、必ず、「認めてくれる人=外的資源」にも出会うことができる。うん、絶対に出会う。継続は力なりではないけれど、続けているうちにそんな“人”にも出会えるのである。
 彼女のインタビューや特集記事には登場していなかったけど、恐らく彼女も“認めてくれる人”との出会いがあったからこそ、今に至っているのだと思う。
 20年前には未来が見えなかったニッポンで、女性を排除した男たちが、阿部さんを「象徴」として持ち上げている……。人生って……、差別って……、壁って……、一体何なんでしょうかね?



河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは、上司の立場、部下の立場をふまえて、真のリーダーとは何かについて考えてみたい。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20150605/283982/?

日本国際化の顔となった女性技師、性差別超えインドで頂点に
原題:Japanese Engineer Defies Sexism to Make India Rape Capital Safer
(日本のエンジニアが、インドの強姦首都を安全にするために性差別に挑む)
2015/05/29 13:01 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/data?pid=avimage&iid=iN2XKxBplcX4

  (ブルームバーグ):阿部玲子さんは土木技師になったものの、就職先が見つからなかった。女性が建設中のトンネルに入ると嫉妬深い山の女神の怒りを招き、労働者に事故が起きるという神道の古い迷信があり、そうした考え方が労働基準法にも一部反映されていたからだ。
それから20年後、日本が働く女性の後進国および不毛の地とのイメージ克服を目指す中で、阿部さんは日本の国際化の顔となった。阿部さんが登場する日本の政府広告は、CNNやBBCで放送された。阿部さんは海外での日本の長所や国内での女性昇進の象徴として、安倍晋三首相から称賛された。日本で女性が管理職に占める割合は5%未満に過ぎない。
皮肉なことに阿部さん(51)の仕事場は日本ではない。インドの地下鉄建設プロジェクトの安全性を7年間監督した後、ACKグループ傘下のオリエンタルコンサルタンツ・インディアの社長に昇進した。
ヘルメットに安全チョッキ、安全靴姿の阿部さんは、ここ1カ月で数回にわたったインタビューで、「私が一番大事にしてるのが安全性」と説明。「多分それは私が女性だったから。ともかく危ない目に遭わないように、そして同じように危ない目に遭わせたくない。そういうのは自分にもあるので、それを大事にするというのは他のエンジニアとは少し意識が違ってると思う」と語った。
阿部さんは過酷な移動日程を組んでいる。ホテル住まいでわざわざ家を借りることもない。現場で女性は阿部さん1人である時が多く、多い時は4万人の男性労働者に囲まれて働く。「まず体が丈夫で、タフというか柔軟な人が求められる。常に日本では想像もできないことが起こる」と語る。
前途がない
阿部さんは山口大学工学部を卒業後、神道の考え方や女性保護をめぐる家父長的な通念のため、自分には前途がないことがわかった。地下の建設現場や鉱山などの坑内で女性が働くことを禁止する労働基準法は、2006年まで改正されなかった。
「どんなに勉強をしてもどんなに経験を積んでも変えられない。それはすごく悔しかった」と話す。そのデメリットを克服する方法を見つけなければならず、「それが英語であり発展途上国の経験であり、特に難しいと言われてる南アジアの仕事だった。それを積み重ねていくうちに、いつの間にかそのすべてが私の武器になった」
1年足らずで英語を独習し、ノルウェー科学技術大学の修士課程に合格。その後に研修ポジションを得てやっとトンネルで働くことができた。ノルウェー本土とマーゲロイ島を結ぶノールカップ海底トンネルプロジェクトだ。
男性だったら「私は恐らく海外には行っていなかった。国内で普通に仕事ができたのに、わざわざ海外に行く必要はない。ただ私は海外しか生き残っていく道がなかった。だがら女性であってよかったと今は思う」と話す。
阿部さんは自身が「日本の国際化の代表みたいになっている」と認めながらも、「本当はすごく恥ずかしい」と打ち明けた。
インド初の新幹線を見るのが目標だという阿部さんは、日本に働きに戻ることはないと話し、「女性だけではなく日本の全てのエンジニアの中でトップになりたい」と意気込みを語った。
原題:Japanese Engineer Defies Sexism to Make India Rape Capital Safer(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューデリー Natalie Obiko Pearson npearson7@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Daniel Ten Kate dtenkate@bloomberg.net Sheridan Prasso
更新日時: 2015/05/29 13:01 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NP3A006S972J01.html
 

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コメント
 
1. 2015年6月09日 14:11:51 : G9pRncd5P6
読みにくい。原文には無くても改行くらいテキトーに入れてくれ。

2. 2015年6月09日 15:42:38 : 2DNR4Amrxs
日本の新幹線をインドに売り込んだことを、今度はロシアに対して、日本のリニアモーターカーを売り飛ばすことで、この見返りとして、放射性廃棄物や使用済み核燃料の最終処分について、幾らでもロールモデルとして受け容れ、同時に北方領土問題については、歯舞諸島と色丹島の返還と、千島列島については、日露両属状態ということで、沖縄県の尖閣諸島を見倣って棚上げ合意ということで、北太平洋上の安全保障の担保を取ることを目的とした北太平洋安全保障条約を、カナダ、メキシコ、アメリカと共に締結するのと同時に、ロシアとの平和条約の締結を最終目標に置くことで、日米安全保障条約を、この北太平洋安全保障条約に、そっくりそのまま移行してしまうことで、日米地位協定と原子力協定を撤廃するという逆転の罠に利用して行けば良いのではないでしょうか。

ロシアにしてみれば、これをシベリア鉄道の高速化に繋げて行くならば、それこそ中国の高速鉄道建設の教訓を活かして、今度はカナダやドイツ、フランス、イギリスと共同で取り組んで行くことにすれば良いのだし、韓国ならびに北朝鮮に対しては、ドイツやフランス、カナダに高速鉄道の建設をお願いして頂くならば、どうぞご自由に、ということで構わないのだし、これにより、朝鮮半島から直接シベリア鉄道を経由して、欧州までの高速鉄道が実現すれば、中国にしてみれば、21世紀版シルクロードの実現というものに繋がって行くのならば、お互いにとっての利益につながることで、共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らすことが出来て、東アジアの平和と安定のみならず、全人類が共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らすことが出来て、国際社会全体の恒久的な平和と安定に繋がって行くことになるのならば、此れ程素晴らしいことはないし、此れ程喜ばしいこともないし、この中に、日本経済は、もう幾らでもひっそりと沈没させてしまうことになろうとも惜しくはないし、これ以上に失うものは何も無いのだし、二度と変な戦争に巻き込まれることもなく、変なとばっちりを受けるようなこともなく、同時にアメリカの言いなりになることもなく、核の傘から離れて行くことで、、韓国や北朝鮮には、もう幾らでも敗北して行くことで、勝たせてあげることで、グローバル競争には、そっと静かに背いて行くことで、そっと静かに勝負するのを諦め、ひっそりといないふりをしながら、日本の運命を大きく変えて行く道を選択して行けば良いのではないでしょうか。


3. 日高見連邦共和国 2015年6月09日 16:23:36 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>人生は自分次第

“為政者”がそれを言ったら“おしまい”だ。


4. 2016年2月17日 16:19:04 : F33dlvt5GE : PZAaMnejq4c[4]

河合薫
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%90%88%E8%96%AB

河合 薫(かわい かおる、女性、1965年(昭和40年)10月23日 -)は、日本のタレント、気象予報士、健康社会学者である。長岡技術科学大学非常勤講師、東京大学非常勤講師、早稲田大学エクステンションセンター講師。

(略)

発言

問題発言で辞任した松本龍元復興担当相について、「私も父も九州の人間で、私は発言自体は問題あるし、品がない発言だと残念だが、ことば尻を過剰に捉えて、菅総理の任命責任ばかりに意見が集約され復興が遅れるのは…松本元復興相が被災地をよく歩いているのは事実のようですし…」と擁護論を展開した[2]。

(以下略)

【左翼コメンテーター】河合薫(女)【気象予報士】
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/geino/1312252839/l50


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