日本も落ちたものだな。もはや完全に大本営発表は復活したか。

要はさぁ、＜中国＞の未来志向の外交戦略だけが際だってしまったってことさ。
その戦略とは『（※日米が主導する）アジア開発銀行（ADB）では賄いきれない、増大するアジアにおける“インフラ整備"のための資金ニーズに、代替・補完的に応えることを目的としている。』という設立主旨である。

そもそもこの＜ＡＩＩＢ＞構想は６〜７年前から提唱・根回しされていたことである。その背景にあるのは「途上国の“経済発展"を目的とした日米主導の＜ＡＤＢ＞融資の“大型開発プロジェクト"が、現地に環境面・社会面での負の影響を与えているという現実があり、意志決定プロセスに現地住民の参加が十分確保されているとは言えないという抗議が顕在化し、＜ＡＤＢ＞そのものが制度疲労・腐敗・機能不全を起こしていたからなのである。
だから、＜ヘドロ姦猟＆パンパース政権＞は慌てふためいて、対抗手段として“12兆円の意味不明・使途不明・大風呂敷"を取りあえず広げざるを得なかったってことさ。

＜アメリカさま＞が参加しなかったのは、あくまでメンツに拘ったのと、デフォルト寸前の火の車財政状況では、速効リターンの薄い途上国に融資されては困るからなのである。元来が＜ＵＳＡ＞ってお国柄は、“軍事・利権"だけが取り柄の国際マフィアなのであり、その範疇にない発展途上国を“援助"したことなんて一度たりとも無いのである。

我が＜ジャパーン＞の哀れさは、親分＜アメリカさま＞の尻馬に乗った、ってよりは「参加するな！」って厳命にスゴスゴ従うしかなかったってことさ。
で、この悔しさ、ってよりは“自己保身＝国民に対する言い訳"の為に、「運用の公平さ・透明さ」だなんて、＜アメリカさま＞ですら公には口にしていない事を、あたかもそうであるが如く一人で“言いふらしてる"だけの“無責任・おこちゃま体質"なのである。
そもそも「融資運用の透明さ・公平さ」に欠けるって、披援助国から批判を浴びていたのが、他ならぬ＜日米＞なんだから、笑っちゃうね。

纏め。
戦略の違いの象徴が、＜ＡＤＢ＞の経済発展を目的とした大型開発プロジェクト対
＜ＡＩＩＢ＞のアジア・シルクロードにおけるインフラ整備なのである。
投資家がどちらに“魅力"を感じるかは言うまでもない、ってことさ。