菅官房長官と沖縄二紙幹部の密談の背景にあった安倍昭恵発言−（天木直人氏）
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24th Jun 2015　市村 悦延 · @hellotomhanks

沖縄の二大地元紙の幹部が、東京都内の超一流ホテルのバーで菅義偉（すがよしひで）官房長官と密会していたのは６月８日夜だったという。

　その事を６月発売の週刊フライデーがスクープ報道し、それを私が同じ日のメルマガ第４９２号で書いた。

　その後、この会談に関する報道を探してみたが一切見当たらない。

　まるでタブーのごとくだ。

　そんな中でただひとつ書いたのが週刊現代だ。

　すなわち、発売中の週刊現代６月２７日号は、「慌てて『マスコミ工作』、菅官房長官は昭恵夫人が怖いらしい」という見出しの不思議な記事を掲載した。

　週刊現代のその記事は、この密会を最初に取り上げたのは週刊フライデーではなく自分たちだ、と言わんばかりに、官邸関係者の次のような言葉を冒頭に掲げて始まる。

　「週刊現代に載った安倍昭恵さんの発言内容とその反響に、かなり焦ったのでしょう。菅官房長官の動きはやけにはやかった」と。

　週刊現代に掲載された記事とは、「本心を言うと、辺野古の飛行場も海の上には作らないでほしい」という昭恵夫人のインタビューの中の発言であるという。

　それを沖縄の二紙がクローズアップして取り上げたところ大反響を呼んだと言う。

　慌てた菅官房長官が火消しに動いたということだ。

　ここまではわかる。

　しかし、その後に続く記事が不可解だ。

　すなわち週刊現代の記事は、昭恵夫人の発言で沖縄が間違って期待を抱いたとすれば大変だ、辺野古移設がとん挫すれば自分の首が飛ぶ、上司の妻に仕事をかく乱させられた中間管理職の悲哀を味わった菅官房長官・・・と書いている。

　そんな個人的な理由で菅官房長官が沖縄二紙の幹部と会うはずがない。

　安倍政権の命運を握るほどの影響力を持つ菅官房長官が中間管理職の悲哀を味わうようなヤワであるはずがない。

　自分の発言が沖縄に誤解を与えた事を危惧した昭恵夫人が菅官房長官に頼み込んで、余計な事を書いてくれるなと、沖縄二紙に苦言を伝えたのではないのか。

　さもなければ辺野古移設に反対する昭恵夫人と、辺野古移設が唯一の解決策であると強硬姿勢を崩さない安倍政権との間で意見が対立していることになる。

　今後は昭恵夫人の言葉など無視してくれと沖縄二紙に伝えるための会談であったことになる。

　果たしてどちらが真実か。

　もちろん、私は前者だと思う。

　すなわちが家庭内野党の振りをしてガス抜き発言をしたつもりの昭恵夫人が、思わぬところで沖縄を期待させてしまったので、あわてて菅官房長官にお願いして、もう自分の発言の事を書かないでほしいと沖縄二紙に苦言を呈したのではないか。

　昭恵夫人は正体を明らかにすべきだ。

　沖縄二紙は、本当のところを明らかにすべきである。

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コメント
1. 2015年6月25日 20:50:36 : G9pRncd5P6 離婚か、せめて別居でもしない限りは夫人に期待しても意味がないと思うよ。 「家庭内野党」って言ったってさ、大抵のうちはそんなもんなんだから。
2. 2015年6月25日 21:05:14 : Q1AShcAlNU こんななことに時間を割くよりも朗報がある。 米上院員議員で軍事委員会委員長のジョン･マケイン氏が、扇長知事の主張に理解を表していると今朝のラジオが伝えていた。これが真実なら辺野古基地建設は取りやめになる勝算が高い。 扇長い知事と沖縄県民が、米政界のタカ派中のタカ派＝マケイン氏を味方につけたことは鬼に金棒であり、米国が沖縄住民の反辺野古基地建設に対する強い意志を重視している証拠である。住民の意思を尊重し優先する、これこそが米国をして民主主義の庇護者といわれる所以である。 戦後70年たっても、日本国内の米軍基地が減らないのは、われわれ日本本土住民の「ことなかれ主義」が、それを許しているからに他ならない。沖縄県民と扇長知事に心からエールを送ります。
3. 2015年6月25日 22:20:53 : bwEaAxJTT6 仮面夫婦という名のめおと善哉茶番劇は見飽きました。
4. 2015年6月26日 13:55:27 : mYpF5zEf5s そもそも安倍昭恵は電通あがりだろ。 薄汚い既得権益のための世論操作自体が仕事だったんだから「家庭内野党」などと 囃し立てて美化するマスゴミ連中はどんだけおめでたいんだよ。 チーム世耕と別個に進んで、目標は同じってことにいいかげん気付こうよ。
5. 2015年6月26日 17:14:16 : IJjjrLkBu1 　　 ４さんの言う通りかもしれない。本当に夫婦で意見が対立しているのであれば、影響力のある一国のトップともあろうものが、一緒にはいられない筈であるが、外遊にも常に共に行くところを見ればパフォーマンスと捉えるのが正解かも知れない。 　　反対意見の夫人を大事にする首相は、本音のところでは夫人と同じ考えかも知れない、などと、例に寄って本音と建前の使い分け、裏と表の使い分けに違和感を持たない日本の風土であれば、国民は首相の発言に寛容となり、結果的にむしろガス抜きの役目となるのかもしれない。 　　昔の職場で、おかしいことはおかしいと、上司にもしっかり反論していた同僚が、盆暮れの付け届けをその上司にしていたのを誰かが見た、という話が有ったが、日本人が裏表の使い分けを処世術として寛容に捉えることにより、むしろ首相の右寄りの方針は夫人の動向で国民が溜飲を下げている内に、一層進展して行くかも知れない。 　　ましてや、夫人の意向が一向に安倍政権の政策に反映していないらしいどころか、益々意固地になっているのであるから、真に怪しいものである。
6. 2015年6月27日 11:50:55 : t1eIpIm3vk 03.04.さんの言う通りだと思う。

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