http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/c75a081aacb2ffc92da60ebc3b0a1d11
2015-06-30 09:36:21

　健全財政のドイツは、働きアリの国。それと対照的に、お昼寝時間を大切にするシエスタ文化のギリシャはキリギリスだそうです。

　これまでは、相対的に強い国に助けられて、なんとか食いつないできました。しかし、強いドイツもついに堪忍袋の緒が切れた。「もう、キリギリスの面倒を見るのはごめんだ」と突っぱねることにした。それが今日の事態といえます。

　他方、ロシアや中国は地中海へ拠点を築きたい。ロシアや中国がギリシャに肩入れして地中海の要衝に強大な軍事拠点を持つことは、世界に影響力を行使するうえでまたとない戦略拠点となり、西側には耐えられない重大事態です。とても許せない事態です。

　だから、あまりギリシャを追い詰めることもできない。さて7月に入ってからどんな展開を見せるか。

　ひるがえって、日本はどうか。いまは黒田日銀総裁の「異次元緩和」とやらで、バンバンお札を刷りまくっています。市場には「円」が溢れ返り、行き場のない円は株式市場へ向かうほかなく、マネーゲームの株高が起きています。

　安倍政権は、株高現象を「景気が確実に良くなっている証拠」と宣伝しています。とんでもない。「財政ファイナンス」という政府が足りないカネを、日銀がバンバン刷りまくり、政府が発行する国債を買い支えているにすぎない。

　それがいつまで続くか。間もなく行き詰り、その先は地獄です。ハイパーインフレという地獄です。まもなくギリシャがそのハイパーインフレとはどういうことか、実地に見せてくれるのではないでしょうか。

　日本は、成長、成長と追い求めるのではなく、「持続可能な経済」でやって行く道があるはずです。そして、北欧型の福祉社会の道に戻りましょう。日本も1960年代からの30年間ほどは、「1億総中流」といわれるほどの格差の少ない時代を築きました。

　しかしその後は、アメリカに市場原理主義を押し付けられ、今日の格差社会へ変貌させられました。とくに小泉政権以降、特に安倍政権はTPP（環太平洋経済連携協定）や安保法制などで、経済や防衛制作でアメリカとの一体化路線を進めています。「日米安保が基軸。日米安保の深化こそ生きる道」と、一生懸命にアメリカに媚びを売っています。

　安倍政権が続く限り、アメリカナイズが進みます。それがいやなら、倒すしかありません。安倍政権を倒し、もう少しましな政権を打ち立てなければ、私たちの子孫に申し訳ないではないですか。

コメント
1. 2015年6月30日 11:14:11 : m70LxJVqHA 円の価値を落とさないなら ↓ 国債を外貨に開放する 円の価値を落とすことで、生産品の競争力を上げるには ↓ 国債を通貨発行処理 どちらもメリット・デメリットはある ただ、今迄の不要な国債を発行して、国内企業の不正競争による、勝者行政誘導の方針は、もう 取ることは許されない 勝者不正誘導は、思わぬ超円高という副作用を招き、国内輸出産業の内需流出を招いた 一方では、エネルギー原材料費の廉価化に成功しながら、行政はその差益を国民に還元せず、 己らの利得とする中間間引きが、インフラ提供事業者に蔓延した
2. 2015年6月30日 11:20:53 : m70LxJVqHA 持論を開陳するなら 現在の銀行・保険会社に国債発行の保有強制は違法行為であり、コレの全額上記の2選択 コレへ転換すべき、財務改革が必要となるが、世界的に債権の価値が低下＝金利の低下中で 外貨の流入は期待できない 外貨が流入してくるためには、開発資本として、産業への進出を並立させている必要があり、そのため TPPとかFTAとか、そういう規制緩和が必要となる もう政府には仕切ってもらわない方がよく、外資と丁々発止している方が正味だと、そろそろ 日本国民も気づいても良い頃だ
3. 2015年6月30日 11:53:19 : YxpFguEt7k ギリシャからの教訓は「脱・小役人国」でしょう。 なにせ小役人（とか大企業の社員たち）は新しいことを嫌がる。全然アップグレードされないゴミの回収車などを見ればよく分かります。 共産国もそうでしたが、環境の変化に対応できない国は亡ぶのです。
4. 2015年6月30日 14:30:27 : NStHuBetLA ギリシャの失敗はユーロを採用したこと。 ドラクマより割高のユーロを使うことで一時的に懐は暖かくなったが、対外的には産業競争力（観光産業も）が低下して経済は停滞して縮小した。結果は財政破綻。 逆にドイツはマルクよりも割安のユーロを使うことで、通貨切り下げと同効果を得て産業競争力が回復、財政も好転して黒字化に成功した。 日本が学ぶとすればドイツ。 要するに通貨を切り下げて産業競争力を回復して、経済成長によって財政も再建するということ。 周辺国窮乏化政策だのなんのと言われても手を緩めてはいけない。
5. 2015年6月30日 15:06:24 : sAhFsiVVv6 ギリシャ危機に関してはこういう見方もある。 http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201506290000/ IMFやその相方の世銀が何をして来たかは海外では一般人も知るほどに有名らしいが、日本じゃまだまだだ。 私は見てないが、今朝もこの件で「ギリシャ人はバカだから」みたいな報道を（たぶんモーニングバードが）やってたようだ。だからこの阿修羅でさえ、この件ではカルト板の人の言う「ダマスゴミ」が語る見解を鵜呑みにしている人もいるようだ。 http://www.trend-review.net/blog/2007/06/000299.html IMFと国際金融資本の餌食になるようなのは、これまでは途上国や第三世界の貧困国だった。 でも、そうした国々は既に破壊し尽くされて絞れなくなったか、あるいは南米諸国家のように抵抗力を付けてしまった。 http://blog.goo.ne.jp/leonlobo/e/bf51871a88be6372ad74a5e60e21eb4f 東欧でもウクライナを見ればわかるようにけしてうまくは行ってない。 だから、あとはこれまで「身内扱い」で、手加減されていた西側諸国くらいしか残ってない。 （たぶん、「ビジネスモデル」としてはもう終わりなんだろう） つまり腹ぺこのタコがついに己の足を喰い出した状態。次の「足」が日本でないとは言い切れない。
6. 2015年6月30日 15:53:47 : aT7ZI1fsYQ 銀行の前に少しの生活費を引き出さんと並んでいるギリシャの方々を見ているとたいした危機ではないのではないかと思う。２０００億円ですか当座の支払期限の来てる金は。なんでもないではないですか。日本の銀行はいつでも貯金は下ろせるけれども、銀行の口座に金が無い人間がこの国には何千万もいるだろう。 　　引き出せなくなって飛び飛びしているギリィシャジンを見ていて誠に羨ましい。今使えないかもしれないが天下のユーローがぎっしり自分の口座にあるのだから。日本のほうがずっと危機的状況にあると思いますよ。ギリィシャと比べて国家破綻も銀行破たんも先のことに見えるけれども、国民生活破綻で押し潰される日本のほうが、ずっと深刻です。
7. 2015年6月30日 20:05:44 : EwX5TbDRAx アベノミクス　ギリシャの轍を　わざと踏み
8. 2015年6月30日 20:46:03 : ofFu2PEkLM 日本の株が２％下がれば１２兆円が失われたことになる計算。昨日だけで１５兆円ほど失っているわけだが。 ギリシャの負債など軽い軽い。
9. 2015年7月01日 19:14:59 : snAc501eHi ユーロに参加する。 ＴＰＰに参加する。 は同じことですよ？ 国民の主権を手渡すことになるからです。 事態が悪化すると、対策・改善のしようがありません。 なぜなら、主権がないから、改善策が打てないのです。 ｉｓｄ条項ですよね。 お客様は神様、から　企業は神様になるのです。 ＴＰＰこれにあなたは参加したい？？ アメリカ国民も反対しているのです。 ギリシャ国民は、脱退する答えを出してくると思います。

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