少数意見はひとまず多数意見に従い、多数意見は少数意見に耳を傾けるルールが誕生したのだ。故に、多数意見は常に正義で絶対服従沈黙せよとの考えが安倍政権の主張は軍国時代と同じで、少数意見尊重こそ民主主義だ」従って安倍政権は，安倍軍国後継政権なのである。

民主主義とは多数決原理であり、独裁主義に対立する理念と信じられている。

レーニンによれば，成熟した資本主義＝帝国主義としている。ところが多くの資本主義の保守的政治家は，その方程式を逆に，帝国主義＝成熟した資本主義と誤読した。ジョン・ストレイチーが述べた「ある民族が，またはある国民が，多民族，または他国民を制服し，制圧し，しかるのち永久的に支配する過程である」と規定することが妥当のようである。

君主制度の時代で元老院貴族院が採用された時代でも、君主の絶対権限は縮小されたり拡大されながら、都市独立国家や封建制度に移行し、再び、統合され
た中央集権国家へと統合されながら、帝国主義とよばれる植民地獲得競争時代に、内閣首相選挙制度へと移行してきた。

ドイツとイタリアの国家社会主義党と日本の大政翼賛会は、一党独裁に反対する人が立候補できぬ選挙制度ルールで、独裁権力を国民の総意だと思わせた。病人を投票所に運び高投票率を競争させ、その独裁的権力が国民総意と思わせた。どんな政治制度史でも、独裁選択の時期を記録している。日本でも首相を国民が直接公選するルールを採用していない。

そのために政治から流行現象まで、文化社会現象は「ルールを守ることが正義・善」と考える人が多数派となる時代と「ルールを否定する少数派の行動と思考が正義・善」と考える人が多数派になる時代が、20 年ごとに反転し40 年周期で繰り返してきた。2020年まではルールを破壊させる時代なので，民主主義や安保法制は安全だと政府は騒ぎ，多数決の驕りと民主主義の否定が平然と行われている。