しかしそれでもなお、点滴岩を穿つように削っていくしかないのだ。

何年いや何世紀かかろうともそれをやり遂げない限り日本は独立できない。

南米諸国がそれをやったように日本にはできる。

『下山事件　暗殺者たちの夏』柴田哲孝著　祥伝社
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■計画犯の孫が小説で事件を再現

　戦後最大の未解決事件を問われて、下山事件を挙げる人は少なくないだろう。国鉄の初代総裁である下山定則氏が、就任間もない昭和24年7月6日未明、都内の常磐線の線路上で轢死体となって発見された事件である。

　失踪直前の下山総裁の不審な言動、遺体の不自然な状況。事実関係が明るみに出るほどに不可解さが増す事件であり、戦後推理小説界の重鎮である松本清張がGHQの謀略説を唱えたのも知られるところだ。下山事件については何人ものジャーナリストが取り上げてきたが、その中にあって本書は類書と一線を画している。下山事件の計画犯とされる人物の孫が著したものだからだ。

　下山総裁の死因については、捜査を担当した警視庁捜査一課、二課が自殺説と他殺説で見解が分かれ、法医学者間でも死後轢断と生体轢断という真っ向からの対立が見られた。そして、突然捜査は打ち切られる。あたかも、何者かの圧力がかかったように……。この幕引きによって、下山事件の謎は一段と深まることになった。

　下山事件が発生した昭和24年当時、GHQの対日占領政策は大きな転換期に差し掛かっていた。この年、中華人民共和国の誕生、ソ連の原爆実験成功を受け、反共の拠点として日本の重要度がにわかに高まった。日本の弱体化から経済力強化へと180度転換。初代総裁に就任した下山総裁の最大の任務は9万5000人規模の解雇の実施であり、「クビ切り」のための暫定政権との見方も有力だったが、あるプロジェクトへの反対姿勢を崩さなかったことで利害関係者にとって排除すべき対象となった。

■「アメリカの植民地になっちまう」

　著者は10年前、大叔母のふとした一言から始まった取材を通して得た情報を基に、ルポルタージュとして『下山事件　最後の証言』を出版した経緯がある。同書は膨大な調査資料をまとめた労作であり、その発表後、新たに事件関係者からの証言を得る機会が相次いだという。しかし、ノンフィクションは宿命的な制約を受け、取材で得た情報である点と点をシームレスでつなぎ合わせることはできない。この限界を超えるために著者が選択したのが、小説という表現手法だった。

　著者のこの試みは、一定の成果を収めたといえよう。戦後の混乱期から数年間の東京都心部の復興ぶりが描かれ、事件の被害者である下山総裁の葛藤、恐怖心、痛みが伝わり、何よりも占領下の日本のGHQ関係者を含む人々の感情の動きが描き出されている。

　伝聞ながら、下山事件を「げざん」事件と読み、山岳冒険小説と勘違いする若者もいるという。しかし、「戦後は遠くなりにけり」で終わらせるわけにはいかない。

　著者は自分の祖父に、本書中で意味深長な次の台詞を語らせている。「白須さんは、いまの日本に必要なのは“金”だといっていた。しかし、このままだといずれ日本はすべてを買われ、本当のアメリカの植民地になっちまう……」

　下山事件の真相はベールに包まれており、本書は著者が組み立てた推論をストーリー化したものに他ならない。しかし、いま現在の米国と日本の関係を読み解くための基礎資料としても、その価値が十分にあると思われる。

　私自身悔やまれるのは、下山総裁が行方不明になった三越本店からほど近い、実行犯たちのアジトだったとされるビルを目に焼き付けなかったこと。その前を何度も歩いたはずだが、事件の舞台の一つとなった可能性が高い建築物は11年前に取り壊されてしまったのである。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150725-00015725-president-nb

ここでは松本清張は推理小説作家ではなく党派性のある陰謀小説作家でしょう。
（その伝統が後に革マル派とかに引き継がれて神戸陰謀説とかになったのでしょうが）

欧米では陰謀論者とか右翼とされる人が多いのに、
日本では左翼の方が陰謀論好きなのはなぜなんでしょうね

米国民3人に1人が911貿易センタービル崩壊がアメリカ政府の陰謀説を支持している[1]。
それに比べれば「すべては下山事件から始まっている」は大げさすぎる。
天木直人氏は国際政治に無知なのだろう。

[1] 9.11から10年、いまだ根強い「米政府陰謀説」
2011年09月02日 18:36　発信地：ニューヨーク/米国
http://www.afpbb.com/articles/-/2823753
【9月2日 AFP】まもなく発生から10年を迎える9.11米同時多発テロで、一部の米国人にとって最も身の毛のよだつことは、3000人近い命が奪われたという事実ではない。首謀者は米政府だったのではないかとの疑惑だ。

　政府・民間を問わない数えきれないほど多数の調査報告やメディア報道にもかかわらず、世界貿易センタービル（World Trade Center、WTC）を倒壊させ、国防総省を破壊したのは国際テロ組織アルカイダ（Al-Qaeda）のウサマ・ビンラディン（Osama Bin Laden）容疑者が送り込んだ19人のハイジャック犯だ、という説明をいまだに信じられずにいる人は、少なくない。

　本当は、当時のジョージ・W・ブッシュ（George W. Bush）政権内の誰かかイスラエルのスパイが、あらかじめ仕掛けておいた爆発物とミサイルで攻撃したのではないか、そう疑っているのだ。米政府は直接攻撃こそしなかったが、攻撃計画を事前に把握しながら阻止する手立てを打たなかったと信じている人もいる。

　いずれの説も、ブッシュ政権の動機については「イラクとアフガニスタンへの進攻を正当化したかった」「米市民の自由な言論を弾圧したかった」などと考えられている。

■米国民3人に1人が陰謀説を支持

　荒唐無稽に聞こえる政府陰謀説だが、支持者は決して少数派ではない。2006年に米スクリップス・ハワード財団（Scripps Howard Scripps Howard）が実施した世論調査では、何らかの陰謀があったと思うとの回答は36％に上った。その他の世論調査でも、陰謀説はアラブ世界ばかりかフランスでも広く支持を集めている。

　米国内では10年後の今も、「Scholars for 9/11 Truth and Justice（9.11の真実と正義のための学者集団）」や「Architects and Engineers for 9/11 Truth（9.11の真実のための建築家・エンジニア集団）」といった複数の団体が、「米史上最大の政府の陰謀」を暴こうと活発に活動している。

『9・11事件は謀略か―「21世紀の真珠湾攻撃」とブッシュ政権（The New Pearl Harbor）』などの著作で陰謀説を唱えるデービッド・レイ・グリフィン（David Ray Griffin）氏は、「本当のアホは政府の説明を鵜呑みにするやつ」だと、カリフォルニア（California）州のラジオ局KPFAの番組でグリフィン節を炸裂させた。「奇跡を科学原理、特に物理や化学の原理で説明できない事象と定義するなら、政府の説明には10個以上の奇跡があることになる」

あーぁ、元エリートはこれだから…

天木氏って、アメリカ経済がヤバイとか、あんまり知らないんじゃないかと思う時がある
イロイロ読んだり調べたりしてない様な感じがするんだが
テレビと新聞のチェックには日々いそしんでるみたいだが

「９・１１とアメリカ政府は関係ない」という９１１公式説は破綻をきたしており、それが聖典のようにタブー化され浸透しているのはこの日本くらいのものでしょう。

　ある点では、この指摘は正しい。現在中東の戦争は、911の謀略が起点であるし、現在日本の政治混迷も、20121216のムサシ不正選挙ちゅう謀略が起点だ。謀略が起点ちゅう点で、この著者の指摘は正しい。該「暗殺者たちの夏」は未読で、コメントしようないが、当日の朝の事なんか、どう書かれているか、興味あるね。共産党の極秘資料を餌に、三越に呼び出したわけだが、小野寺さん・有馬さん両名の果たした役割りは、推測しかないが、ポイントだ。板玄は、殺人は、当人と最も親しいもんに殺らせるちゅうが一番確実ちゅうアドバイス受けて、小野寺・有馬の活用考えたわけだが、どうも小野寺・有馬は時間・場所とも、下山とは別々のアポじゃたあねえかい。花月の小野寺さんは、三越のあの時間はいいとして、有馬さんはもう少し後の別の場所が予定じゃったかも。小野寺さんは、スパイとして日共に潜り込んだ伊藤律の、国労ゼネストに対する共産党指令を、当日朝手渡されると同時に消される。代わりに、林武、柴田らの亜細亜産業グループが、素知らぬ顔で三越へ駆けつける。下山さんは、本来ならここで小野寺から資料受け取り、また大西ヴュイックで有馬さんの待ってる別の場所へ駆けつける、そういう予定じゃった。ところが、小野寺は来ない、消されてるんじゃあ当然だ。亜細亜産業側は、玉とっちゃえば、有馬さんなんぞには用ない。適当に時間潰して、昼過ぎには西新井に現れたちゅう塩梅だ。この推理で、有馬さんの役割りは何じゃったか。三越劇が失敗の時、第二ラウンドで有馬アポ地での作戦考えてたかも。そんときやあ、有馬さんの命もヤバかったね。有馬さんは、翌朝の下山発見で、直ちに謀略を覚り、ヤバいと，以後一切沈黙したが。校長風ちゅう風貌から、すぐ身元割れた亜細亜産業の林武は、数日後に口封じで消された。
　　以上は推測じゃが、謀略側は、局面を決して単純にしない、複雑に複雑に、仕掛ける。こいが、諜報・防諜のイロハだかんな。自殺のダミーも、当日の午後には、現場を歩き回らせ、かっての仲間経営の連れ込みでワザと休憩させる。下山ケースじゃあ、他にも犠牲者いるだろう。NASA事件、JFK事件でも犠牲者は、911もじゃが、相当でてるが、20121216のムサシ不正選挙も、内部告発めぐり、脅し・口封じが相当でそうだ。以上から、現在の状況は、下山事件が始まるとの指摘は、正しい部分もある。

そうだね。日本はアメリカのもの。

TPPも、しゃぶりつくされる日本。

インドはイギリスの植民地から脱するのに、１００年かかった、

あと３０年で日本は独立するのか？

「竹下総理の逆さづり」は、事実でしょうか。

　ええ線いっちょるよ、小生、小野寺・有馬の別アポまでは気付かなかったな、小野寺が消されたんは読めたが、有馬の役割は分かんなかった、別アポ説は有力かも。”複雑に複雑に”つうんは説得力あるよ、12氏もこの延長上で1985812も検討勧めるね。自衛隊が、アーミイナイフで、自衛隊機が2機追尾、等々ＮＤＡオンパレイドじゃが、これ見よがしに制服着たり、日の丸標識つけるかね。池田昌昭氏とか安倍譲二とか、みんなプロットは精緻じゃが、最後の結論がＮＤＡへ収斂じゃかんな。池田氏や阿部氏とか、最近の青山つうもんもだが、一応みんな安泰で、佐宗邦皇だけがテエヘンじゃった、こいはなぜか。12氏も1985812を検証勧めるね。あんましおっかねえんで、こい以上は書けねえが、長岡大学 研究論叢 第10 号　2012 年7 月、広田秀樹論文を一読勧めるね、国会図書館へ行きゃああるよ。