いまよみがえる３０年前の日航機墜落事故の真相
http://new-party-9.net/archives/2300
2015年7月27日　天木直人のブログ　新党憲法９条

　きょう７月２７日の東京新聞が３０年前の日航機墜落事故（いわゆる御巣鷹山事故）に関して注目すべきスクープ記事を掲載していた。

　その記事はニューヨーク発共同が配信した記事の転載だが、その要旨はこうだ。

　すなわち、事故調査に携わった米運輸安全委員会（NTSB)の元幹部が７月２５日までに証言したという。

　あの事故はボーイング社による修理ミスが原因であったことを米政府が意図的に米有力紙（ニューヨーク・タイムズ紙）に漏らしていたのだと。

　この東京新聞（共同）の記事によれば、その理由は事故原因がボーイング同型機全般の構造上の問題に起因するのではなく、事故機だけの固有の問題であることを早期に明らかにすることによって、同型機の安全性をアピールする狙いがあったとされている。

　もしそうだとすれば大問題だ。

　ボーイング社が受ける打撃を最小限に抑えるために、墜落した飛行機の原因を修理ミスに押しつけてごまかしたということになる。

　しかし、私がこの記事で解せないのは、修理ミスを見つけた米調査団がそれを日本側に伝えたにもかかわらず、日本側がそれを公表しようとしなかったため、郷を煮やしてユーヨーク・タイムズ紙に漏らしたとされていることだ。

　国際的な取り決めで、航空事故の調査は発生国が主体となり、その他の国は調査に関わる情報を勝手に発表できない。だからメディアにリークして既成事実化したというわけだ。

　疑問が募るのは、なぜ日本の運輸省航空事故調査委員会が９月に入っても公表をためらっていたかだ（事故は８月１２日に起きている）。

　そして郷を煮やした米調査団がニューヨーク・タイムズ紙に情報をリークしたのは、米国政府や米国議会の指示だったとその幹部が語っているとされているところだ。

　果たして米国政府や議会は、そこまでしてボーイング社を庇い、墜落した事故機の修理ミスにすべての原因を押し付けたかったのか。

　そこで思い出されるのが、あの事故は当時日本の上空で行われていた日米合同演習の過程で起きた空自もしくは米軍機の射撃ミスによって事故機の尾翼が吹き飛ばされた為に起きた事故だったのではないかという疑惑だ。

　この疑惑が真実であれば日米同盟が吹っ飛ぶ。

　だから何があっても日米両政府は認めるわけにはいかない。

　そのような疑惑を抱く事自体が、不謹慎な陰謀論ということになる。

　しかし、世の中にはどうでもいい陰謀論と、問題の確信に迫る陰謀論がある。

　はたして御巣鷹山事件の真相が明らかになる日が来るのだろうか。

　そこまで大きな問題に発展する可能性のあるニューヨーク発共同の「修理ミスは意図的に流された」というスクープ記事である（了）

　　　　　　　　　　　　◇

日航機墜落　原因は「修理ミス」　米政府、意図的に漏えい
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015072602000125.html
2015年7月26日　東京新聞

　【ニューヨーク＝共同】一九八五年の日航ジャンボ機（ボーイング７４７）墜落事故後、ボーイング社による修理ミスが原因であることを米政府が意図的に米有力紙に漏らしていたことが分かった。事故調査に携わった米運輸安全委員会（ＮＴＳＢ）の元幹部が二十五日までに証言した。

　日本の運輸省航空事故調査委員会が情報公開をためらったことを受け、事故原因がボーイング同型機全般の構造上の問題に起因するのではなく、事故機だけの固有の問題であることを早期に明らかにし、同型機の安全性をアピールする狙いがあった。日本の事故調が早期の情報公開を避けたのは、刑事捜査していた群馬県警への配慮や、修理ミス情報に確信が持てなかったためとみられる。

　乗客乗員五百二十人が死亡した事故は八月十二日で三十年になる。客室の与圧に必要な圧力隔壁の破壊が当初から原因とみられていたが、八五年九月六日付のニューヨーク・タイムズ紙の報道で、隔壁の修理ミスとの関連が初めて公になった。ボーイングは報道の直後、修理ミスの公表に追い込まれた。

　ＮＴＳＢ航空事故調査部門の元幹部ロン・シュリード氏らによると、米調査団は八月下旬、群馬県の墜落現場で残骸を調べ、修理ミスの痕跡を見つけた。シュリード氏は運輸省の事故調に修理ミスを伝えたが、日本側は九月に入っても公表しなかった。

　国際的な取り決めで、航空事故の調査は発生国が主体となり、その他の国は調査に関わる情報を勝手に発信できない。このため当時のバーネットＮＴＳＢ委員長（故人）が業を煮やし、同紙にひそかに情報提供するようシュリード氏に指示した。シュリード氏は「連邦航空局（ＦＡＡ）や米議会が、同型機への問題の波及を気にしていた」と当時の事情を語った。

　米国では、故意や重大な過失がない一般的な航空事故での操縦士らの刑事責任が免責され、ＮＴＳＢの権限も強い。日本は群馬県警の捜査が並行し、事故調の独断で情報を出せない事情もあった。

◆日本側は官僚主義

＜日航機墜落事故を題材にした著書があるノンフィクション作家吉岡忍氏の話＞　当時、運輸省航空事故調査委員会の事故原因に関する情報公開が遅れたことが、遺族たちの不安を大きくした。事故調は早い段階で事故機の修理ミスを把握していたはずで、日本側の公表の遅れには中央官庁や群馬県警が互いの組織に配慮した、ある種の官僚主義を感じる。米国側については、一つの事故がボーイング全体にダメージを与えるとして米政府が一企業に配慮した背景を考えると、事故原因を早く公表することで国益と業界、企業の利益を守るという米政府の考え方がよく表れている。　（共同）

コメント
1. 2015年7月27日 10:32:19 : x6mjGqQvSo 天木は本当に駄目な男です。 プラザ合意の事も触れてない、不二家の社長の事もTRONの技術者の事も書いていない。 それこそ、どうでもいい陰謀論にミスリードしている。
2. 日高見連邦共和国 2015年7月27日 10:55:46 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk うん。個人的には“面白い”って思うケド、これで“日米同盟がふっとぶ” って言うからには、この“疑惑”に関して“裏”は取れてないの？小天さん？
3. 2015年7月27日 10:59:24 : YtI3WxerLo ”シァオアマ”とはおキツイ（笑） まあ、最近の天木さんはどーかしているが・・
4. 佐助 2015年7月27日 13:53:11 : YZ1JBFFO77mpI : KTZjxPAPgA 隔壁破裂でしょう，アメリカの製品で完成品にお目にかかったことは，一度もありません。 確かに創造性のあるユニークな製品は多くあるが，品質テストやるとトンデモない欠点，不具合が出てくる。 飛びついて手にして吃驚の玉手箱 呆れることに彼らはこの不具合や欠点を知り尽くしています。で対策に困り，日本の技術者にゲタを預けるのですが，知らない営業マンは飛びつく人が多い。高い特許料を買って失敗する方が多くいる。テストを繰り返すと，欠陥がボロボロでてくるのです。指摘すると具体的な設計的欠点を明かします。知っているからです。 リチウム電池の発熱・発火しかり，オスプレイのバランス不良しかり，原発の容器材料不具合，原発設備はイオン化すると強い共鳴振動を増幅させる。そのために、パイプや容器に穴を開けたり、亀裂を発生させたり、腐食させたり、発火させたりさせる。当然致死量の放射能はばら撒かれます。バレたら薄められるから安全だと逃げる。馬鹿な弐本のみ政府・企業は何も知らずに使いこなす。事故が起きたら当たり前に助ける振りをする。 日本は受け入れ検査で確認テストをしないと後でとんでもない現象に出会います。これを知らんぷりしているのが政府・官僚たちで，とんでもない，指導者がいるととんでもない奴隷社会に変貌する。
5. 2015年7月27日 14:03:50 : qFBZAvwg0G 　天木さんは　米軍機が　日航機を　誤爆したのだ　といっているのですよ〜〜ん 　其れを　隔壁の修理ミスとして　発表させた 　そして　そう信じ込まされた　お目出度い日本人がいると言う事だよね〜〜ん
6. 2015年7月27日 15:43:20 : l27XIzWv6w 　分かりきっている話だ。公表すれば、大修理を行ったあとの耐空証明を出した運輸省の検査がずさんだったことを認めることになる。この事故は、運輸省の形式的な耐空性審査がでたらめだったことを認めることになる。事故責任はＪＡＬでもＢｏｅｉｎｇでもなく責任はＪＣＡＢにあったことは明白な事実だ。 　水平安定板のスキンがバルクヘッドの破裂で左右どちらかが剝れれば、ベルヌーイの定理でバーティカルスタビライザーがへし折れるのはあたりまえ。米軍のミサイルではなく、航空局の怠慢が最大の事故要因。耐空証明を出しながら、耐空性に問題があって墜落すれば、当然ＣＡＢは責任を取らなければならない。
7. 2015年7月27日 17:42:09 : qpd25J8Ajs ＞０５ そうなんです。本も出ていておかしいとは誰でも知っている。でも決定版がない。 そこで誤爆が決定と言っているのだ、大変だあー。悪いのは中曽根か。 これに味をしめてアメリカは日本は官僚や政府を手名付けておけば白でも黒が通ると確信したに違いない。その証拠にレーガン時代よろよろだったアメリカが一挙になぜか吹き返した。そしてクリントンになりあからさまに色々要求するようになった。そして小泉、安倍もう無茶苦茶だ。
8. 2015年7月27日 20:38:43 : eyY5TlCgk6 日航機は米軍に撃墜された。 過去に色々書かれてるでしょ、探せばわかる。
9. 天橋立の愚痴人間 2015年7月28日 15:09:58 : l4kCIkFZHQm9g : MFT76iHPrc 天木の言っていることは、ほとんどウィキペディアに載っていること。 ここで強調したいのは、日航機ね墜落原因を米軍と自衛隊の訓練のトバッチリを受けた事にしたいのであろう。 東京周辺には、5つの空域が設定されており、羽田空港を利用する航空機は羽田空域を飛行する。 羽田空域と隣の横田空域は羽田空域よりも広大な空域であり米軍が管理している。 その中に富士山も含まれていて、空軍の練習は横田空域でするはず。 但し、事故発生現場は、羽田空域であるが横田空域にも近い場所。 流れ玉のようなものが飛んできた可能性は考えられる。 また日航機が墜落後、米軍の救出活動がいち早く開始された（後、何故か救出活動の中止命令が出されている）のも、墜落現場は横田空域に入っており米軍の監視下にあったからであろう。 このようなことを、穿った見方をすれば、色々なストーリーが出来る。 天木は色々と喋って飯代を稼がねばならない。 そのネタの一つとして、この問題を取り上げているに過ぎない。
10. 2015年7月28日 15:48:17 : l27XIzWv6w 　6だが、事故は横田進入管制区ではなく東京航空交通管制区内で発生しており、不明機が管制区に入れば国籍不明機として瞬時にわかるので米軍が日航機を襲うなどミサイルで攻撃するなど荒唐無稽すぎる。ミサイル説など２ｃｈのアホさらしなら分かるが阿修羅で語ることではない。あくまでも事故原因はバルクヘッドの破裂と事故調査委員会は結論付けている。米軍が民間旅客機を撃墜する理由も動機もない。天木の投稿内容は米企業のダメージを回避するためとしているが、不適切な修理に耐空証明を与えた許認可官庁である運輸省を庇うためである。ボーイングの修理瑕疵を訴えれば、当然ボーイングはＯＫを出した航空局の責任だというであろうし、航空局が耐空性改善命令を発出しなければならない、すなわち修理の指導に責任を持たされる。だからうやむやにされたのである。航空会社にとって会社の死命を制する路線権発着枠技量審査等航空局は絶対的な存在なのだ。

11. 2015年8月30日 15:29:17 : CkEmrbYVbs 皆さん、目を覚まそう！ 航空機内圧は1気圧(弱)である。 百歩譲って、圧力隔壁に亀裂が入ったと仮定しよう。 次のセル(閉鎖空間)には、どんなに高くても1気圧しか伝わらない。 もし閉鎖空間の連鎖が次々に起こったとしても(起こる筈がないが)、 垂直尾翼に伝わる圧力は、最大1気圧である。 機外は0.25気圧である。 圧力格差は0.75気圧である。 たかが0.75気圧で頑強な航空機の垂直尾翼が木端微塵に吹き飛ぶだろうか？ 荒荒唐無稽、バカげた理論である。 日航機は「紙ふうせん」ではないのだ！ 垂直尾翼の損壊は、機外からの破壊力以外あり得ない。 演習用巡航ミサイルの誤射です。

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