平和主義運動の内容は多種多様であるが，しかしそれを概観すると，宗教的平和主義・利己主義的平和主義・党略的平和主義の三種類に大別できるようである。

現代の日本で平和を願わないものは誰一人としていないだろうし，ことに第二次大戦の原爆体験が深く身にしみこんでいるだけに，戦争はごめんだという声は切実である。

平和のために暴力を説くものも，平和のために軍備を主張するものも，平和のために社会との没交渉を願うものも，平和を願い，平和な生活を欲しているのは事実であろう。しかしこれら全く相反する考えの人々の間にあって，平和という言葉こそ一つであるが，平和の内容も，平和を達成する方法も大きく異なっている。

平和ちいうことをめざしさえすれば，平和という登山口はいくつもあっても頂上は一つであると同じように，すべての平和運動は一つに繋がると単純に考えるものもいようが，それは明らかに平和運動の知らない空言である。

安倍靖国参拝軍国政権と自公政権が民主主義のルールを破壊させて安保法制という戦争の出来る国にする法案を主張するのは，マルクス主義の暴力を肯定する平和論と同じである。それが平和を実現するための最後の暴力だとする発想からである。もう一つは隷米化・対米従属主義からくる，後方支援による，やられる前にやるしかないと言う後方支援による暴力先行防御論である。

平和を実現するために，最後の暴力を用いる。この平和論は，他のどのような平和論とも異なることは言うまでもない。安倍民主主義ルール破壊政権は，平和のために暴力を，平和のために階級闘争を，平和のために平和憲法改変・反故を，平和のために核武装化を，平和のために非核三原則を反故，平和のために世界の憲兵の仲間に入ろう，平和のための戦争を，平和のために激しい運動を展開するのである。

平和を守るために盗聴されても，北朝鮮・中国。インドの核実験には反対だが米国の核実験には賛成だ，しかも広島・長崎に落とされた原爆投下はやむえなかつた。という奇妙な論理が展開される。その大臣は辞職した。だから集団的自衛権のような後方支援による攻撃や武器・弾薬の輸送は賛成とという奇妙なことになる。

平和を求めるものは，偽りの平和と行動を共にせず，自分たちの周辺から，一歩一歩，平和を作り出すために，自信と使命感をもつて民主的運動をすすめることが大切だと感じます。暴力のない平和的解決論を民主的運動から見つけることである。

１発の原爆が軍を誇りとする市井人の意識を一転平和主義者に変えた可能性はある。
広島ほどではないが、長崎も佐世保を控え似たような地政学にある。
それらを考慮に含めない論は粗雑にノーテンキかと。
もちろん核廃絶訴えそのものに異論はない。

ペンネーム入れ忘れており申し訳ありませんでした。
いや、本当ですよ。以下の記事に書き込まれた「ネトサヨ」のみなさんのご意見です。あなたのいうようにあまりみかけたことのない意見ですね。

日本は「被害者」強調＝原爆原因「反省せず」−中国紙　指摘は問題の核心を突いている　 時事通信
http://www.asyura2.com/15/senkyo190/msg/249.html

わたしはペンネーム入れてませんが、このように書き込んでおきました。「年に一度、亡くなった市民を偲び、核廃絶を訴えることのどこが被害者意識剥き出しなのか、意味不明」とね。

ああ、北さんやあ、それはかなり無理なコジツケにみえますよ。笑
陸海軍のエリートを生む学校があれば、そこに住む市民は民間人じゃない？
それは理屈にもなっていない。感情だけのこじつけです。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というただの憎悪丸出しの理屈にもならないこじつけです。

それに広島の原爆の直接的破壊範囲は爆心から１キロ、延焼範囲が約３キロ。
軍港や海軍廠や、航空隊、潜水艦基地に落とせばいいものをわざわざ市民のいる中心地に落としている。これは殺戮、虐殺、ホロコーストそのものです。

どんなことがあれ原爆を落としていいような理由や条件なんかどこにもありません。
あるというのならあなたも米国の独尊的な懲罰主義を支持する、つまりネトウヨと同じです。

そういうことはわたしの発言に即して批判してください。
「たぶん」とか「きっと」とかそういう憶測や妄想で、まぼろしの姿をでっち上げて批判するのはネトウヨ、ネトサヨ共通にみられる心の愚かさと精神の貧弱さなんです。
わたしはすでに「嫌ネトウヨ、ネトサヨ」というネームで数多く書き込んでいます。文句があるなら正々堂々、正面から発言の内容を批判すればよろしいでしょう。姑息に「たぶん」「きっと」「いつか」というわけのわからない妄想像をつくってそれに唾をかけても、それはあなたの顔に返っていくだけです。