小沢一郎氏（Ｃ）日刊ゲンダイ

安保法案を潰す秘策を話そう/小沢一郎　＜第６回＞国会議員はもっと闘う姿勢を見せるべき
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162517
2015年8月10日　日刊ゲンダイ

　沖縄県の米軍普天間基地の辺野古移設で、政府が工事の１カ月中断を決めた。これは安倍政権が追い込まれていることの表れだと思う。あれだけ強行に進めてきたのに、中断せざるを得なくなったのは、県民だけでなく、国民全体が、安倍首相の強権的な姿勢と戦前回帰的な思想に、どんどん批判的になってきたからだ。安保法案で「潮目」が変わった。辺野古の問題がそれに重なって、安倍政権にいま、大きな逆風が吹き始めている。工事中断は１カ月と言っているが、いったん止めたら、再開は難しくなるだろう。

　とにかく安倍首相には信念や理念というものがないのだと思う。自分の頭で論理的に考え、結論を出していないから、いざ逆風が吹いてくると、どうしても気持ちが揺らいでしまう。強気も弱気も風次第。情緒的な感覚で政治をやっているように見える。辺野古移設や安保法案の是非は別として、国のため、国民のために、何としても必要だと思うのなら、自らの主張を貫き通せばいい。途中で腰折れになってしまうようでは、トップリーダーとして失格。安倍さんにトップリーダーは、荷が重すぎるのではないか。

　首相補佐官の暴言などもあり、安倍政権に対する国民の視線は、ますます冷ややかになっている。野党にとって、いまは攻勢をかけるべき時だ。ところが国会では、相変わらず、枝葉の議論ばかり。後方支援での弾薬の提供をめぐって、「手りゅう弾はいいのか」「ロケット弾はどうなのか」などと野党が質問している。これでは安倍首相の思うツボで、ごまかしの言葉遊びに引っ張り込まれてしまう。何度も言っているが、どうしてもっと本質的な議論ができないのか。

　委員会で安倍首相に「ポツダム宣言を読みましたか」と質問したらいい。安倍首相の強権的で戦前回帰的な発想の裏には、ポツダム宣言を受け入れず、極東軍事裁判をはじめとする戦後体制に懐疑的な姿勢が透けて見える。ここを突くべきなのだ。必ず答弁で立ち往生する。

　日本はポツダム宣言を受け入れ、全面降伏して、戦後体制が始まった。安倍首相は戦後体制に否定的な考え方だから、「７０年談話」でも必ずごまかそうとする。閣議決定をしないで、私的な談話にするという話が出たのもそうだ。総理大臣の談話に公的も私的もない。どうしてそういう姑息なやり方をするのか。

　国民がこれだけ批判を強めているのだから、国会議員も、もっと闘う姿勢を見せて攻めないといけない。以前、不信任案の連発で衆院の再議決を阻止できるという話をした。他にも、村山富市元首相が「与党が法案を強行に成立させるならば、野党全員が議員辞職を」と言っていたが、国民に覚悟を示すには、例えばそういう方法もある。安倍政権に対する国民の批判がこれだけ高まっているのだから、絶対に廃案にできる。いま野党の本気度が問われている。

コメント
1. ジョンマン 2015年8月10日 07:48:40 : 6nagECQfUT4Mc : lwGo28xppo 安保法制＝戦争法案を廃案に追い込み、安倍自公売国・懐国政権を打倒しましょう🙆❗
2. 2015年8月10日 11:10:27 : fq2LET9Crc 本気で法案を廃案に持ち込みたい政党って共産党と社民党、小沢さんの生活ぐらいかな！ あとの政党は腰が引けてるというか、米国に逆らうようなことはできないのではないか？ 小沢さんには分かっているはずだ。
3. 2015年8月10日 12:16:58 : HSNQzEtIHA 小沢さんの言葉どおり。ァヘは右往左往しているのが見て取れる。 70年談話も村山原則を、広島長崎 のあいさつでも非核三原則を 出したり引っ込めたり。野党は追求のチャンスを みずから重箱隅突っつく質問に終始している。 山本太郎を見習って基本で攻めない事には 落とせないのは 小沢さんの言葉どおりだ。 国民はその結果を評価する。
4. 2015年8月10日 12:54:55 : GiKr17oHnE > 国民に覚悟を示すには、例えばそういう方法もある。安倍政権に対する国民の批判がこれだけ高まっているのだから、絶対に廃案にできる。いま野党の本気度が問われている。 野党議員は、小沢さんがいう野党の本気というのをどの程度理解しているのだろうか。 また総選挙の洗礼をうけて、落選して国会議員になれないかもしれないけれど反対するということができる議員だけが、本気で反対の議員ということだ。 自分の職を失う危険性を顧みないで、反対できる野党はあるのか？ 特に民主党や維新はそこまでやれるか、どうかだ。
5. 2015年8月10日 17:41:10 : MStmg4GxGg ＞安保法案を潰す秘策を話そう/小沢一郎　＜第６回＞国会議員はもっと闘う姿勢を見せるべき このシリーズも第６回となったが、多くの野党が小沢氏を信奉するならそれなりの動きが出るだろう。
6. 2015年8月10日 20:42:11 : p02p0B4vBs 小沢一郎？ この人だれ？
7. 2015年8月10日 21:16:20 : 7d45LDzqgQ 政治家というのは、そういうものだ・・・ 小沢氏は、そう考えている。政治家の力の根源は、支持者の力である。 決して、政治家自身の力ではないのだ・・・ だからこそ、支持を受けた政治家は、自身の力でなく、国民の力を得て存分に戦うことができるのだ。。。
8. 2015年8月10日 21:43:19 : QmyrjoZuIs 小沢さんの言う通り。 アベには信念も理念もない。 やはりネトウヨ政権でしかない。気のふれた人たちの集団だ。 国会でもごまかしはあまりにひどい。 とても人間の言う事ではない。 言っている事のつじつまが合わない。 それでも誤魔化そうとする。 国民を愚弄するな。
9. 2015年8月10日 21:48:03 : 10HdG9fsgw >>6　 2015年8月10日 p02p0B4vBs ＞小沢一郎？　　　この人だれ？ 　　　↑　　　　　　　　↑ この人はね・・・日本の将来の為と日本国民の生活を護る為に多くの悪人と闘っておられるとても勇気のある人なんだよ。 僕ちゃんも大きくなったら正義の為に戦う勇気のある大人になるんだよ！決して弱い国民を虐めるような人にはなってはいけないよ！
10. ももたろう 2015年8月11日 03:51:15 : Eokah35A.vrl6 : UiOd73SM7Q 野党議員全員が辞職したら補欠選挙になって そのうちの少なくとも何割かは自民候補が当選する なので今以上に自民党議員が増えてしまうよ

11. 2015年8月11日 13:36:45 : IJjjrLkBu1 　　 戦後の高度経済成長は、欧米に追い付け追い越せと、惨めな敗戦から早急に立ち上がるためには有効だったと思う。 　　だがそのために、面倒な民主主義、いわゆる主権者、納税者の声を聞き、最底辺の層への福祉政策に予算を注ぎ込んでいては成長は鈍化する、との意向が、戦後生き残った統治エリート集団の中に有ったろう。 　　結局、憲法が謳う、三権分立、国民代表議会制民主主義は、米国主導で「アジアを暴れまわった不良国家が先進国の仲間入りができるほどに成長しました」、ということの対外的な看板でしかなかったと言える。 　　実態は三権ではなく、行政一権で立法から司法まで全てを担い、行政に財布を全面的に預けてしまった議会人は、行政が采配する政党助成金や高額な歳費を前に、あたかも小遣いをもらう子供や、人事、総務に頭が上がらないヒラ社員のごとく、行政立法の可決要員としてのみ、役割を果たして来たのである。 　　その結果、「空気を読んで大勢に付く」「寄らば大樹の陰」といった風土が国全体に蔓延し、政党助成金を最高額得る与党に票を入れておけば安泰である、といった選択肢を国民は選び続けている、と言えるだろう。 　　実際に、財布を握った行政の一権集中で、憲法理念や基本法原理原則を一切精査することない司法による裁定は、行政指導や通達の疑似法律化を許しており、通達一本で補助金を手当てしたり、規制をかけたりの、飴と鞭を役人が自在に振るう事が可能となっている。 　　国民総体が「空気を読んで大勢に付き」「長いものには巻かれろ」の処世術でかろうじて生かされている以上、そうした国民が選択する議会も同様であろう。 　　また、最後の砦たる、憲法理念、基本法原則を精査し、行政実務の齟齬、濫用、瑕疵を断罪しなければならない裁判所には、法務省主催の司法研修所で選別を味わった判事、検事、弁護士の三者が、阿吽の呼吸でやはり「空気を読んで大勢に付く」裁判劇を繰り広げているのである。 　　こうした司法の現状は、行政訴訟や国賠訴訟を納税者が起こしても、公判中でも事態はどんどん進行し、例えば大型公共事業など、万が一にも住民勝訴が有ったとしても、既に建造物は完成していて訴訟は無意味、という有様である。 　　　これが今の辺野古の実態であり、知事が止めても工事が止まらない所以であるが、今回工事を止めるというから驚きであるが、既に知事が中止命令を出してからかなり進行しているのだから、今更ではある。 　　　このように、手間暇のかかる民主主義を全部端折って、憲法理念を無視し、行政一権で、後の政財学司法にマスコミは全てその応援要員、広報担当を担って来た格好である。現行憲法をうとましく思う者が多いのも当然の実態である。 　　　だが、これでは、納税者が常に置いてきぼりになる。 　　　行政一権は、非常に予算の流れがスムーズである反面、癌細胞よろしく、あらゆる血流が一か所に集中し、内外巨悪の餌食となる可能性があるのは、外部監査、取締役のいない同族企業の如しである。 　　　こういう状態では、議会も張りぼてである。政党助成金を餌にすれば、多数議員を抱えた政党が政権を取るから必然的に行政立案は通る。早い話、国会論戦などせずに法案の名前と各党議員数、各党の賛否、さえ入力すれば、採決可能なのである。 　　　だからこそ、国会において与党はひたすら野党の追及に耐えれば良いのである。それを野党も承知しているから、山本氏らごく一部を除いて、茶番劇をこなせば歳費と助成金を得ることが出来る、という思いであろう、低調なのである。 　　　裁判所も、検事、判事、弁護士のある意味茶番、議会も同様となれば、立法と司法の存在しない行政一権主義は安泰である。 　　　もし、与党議員が、行政立案の可決要員、広報担当に過ぎないことの問題点に気づけば、真の国民の声の代弁者として、支持者の声を聞きに地元に帰るだろう。そして、国会審議、論戦の経過を見つつ、党議拘束にとらわれずに自身の判断で賛否を決することであろう。 　　　小沢氏を初めとして、政治家とは国民主権者、納税者の代表であるとの自覚が出れば、国会は一人一党の心意気が満る、活気有るものとなるだろう。
12. 2015年8月11日 13:46:57 : MStmg4GxGg ＞他にも、村山富市元首相が「与党が法案を強行に成立させるならば、野党全員が議員辞職を」と言っていたが、国民に覚悟を示すには、例えばそういう方法もある。 記事末尾近くにある上記談話の「例えばそういう方法」を生活の党と…が率先して実践するのも良いかもね。
13. 2015年8月11日 14:46:35 : 10HdG9fsgw >>07,>>11に同意 国が何とかしてくれると考えてる国民は今の国を何とかしようと思わなければならない程に国は荒んでいることを知らなければなりません。その事は民主主義が空虚な理想になってしまっていることでも解かります。 日本が荒んでいることは、安倍が戦争法案を衆院で可決したことからも明らかです。日本は何のために戦争をしたがるのか?それは米国がしたいからでしょう。 自由主義と云う御旗の裏には特定の資本家のエゴ（欲）が有る事に気付いて下さい。そんな輩のエゴの為に貴重な日本人の命を奉げるのが安倍政治でしょう。 そんな単純な答えも解らない程に日本国民は馬鹿になってしまっているのですか？ 70年前に原爆を落とされて多くの民が死に、福島の原発事故で多くの民が被災し、それでも川内原発を再稼働させて原子力に依存する日本を異常だとは思わないのですか？ 日本人・・・この人種は世界でも稀な馬鹿な人種として世界遺産に登録されるべきであります。それは貴方が登録されることなのですよ！戦いましょう、日本人としての誇りをもって戦いましょう・・・・日本人の振りをしたエセ日本人と！ アベ政権を打倒しなければ明日の日本は地球には存在出来ないでしょう。
14. 2015年8月11日 18:53:06 : usFBquzu6I 小沢帰化郎は、遠慮なく半島人にもどりたまえ
15. 蛾亜出ぃ庵 2015年8月12日 04:21:54 : QnpranCBi/P.k : WAjN0lk22S 小澤さん、確かに現在では正鵠を得た事を言ってるけど、痔眠盗の不当な多数偽席取得の元凶である小賎巨苦制推進を「反省及び謝罪」願います。
16. 2015年8月12日 09:07:07 : vqJnkWgHYs 陸山会の時は、エッ！・・・やっぱり、結果が解って、国の堕落を見ました。 佐藤栄佐久知事の場合も同じでした。結果が出ても報道なし、謝罪なし。 マスコミの腐れ加減、本元は誰かのポチになった官僚、正すは庶民の心意気。

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