イスラムを除く普通の宗教的平和主義は，絶対非戦論を唱え，一切の軍備を否定し，平和を主張している。たとえ，外国から侵略されても，無抵抗でいることを誓う。だが，一般の人々が受け入れているのは，その根底となっている信仰でなく，結果としてあらわれた平和論である。信仰を受け入れる者は少なく，平和を唱える者の多いこの宗教的平和主義には，問題が多い。

さらに個人の信念として主張しうるものを，社会の規範として，いまただちに採用することが妥当かどうか，宗教的平和主義者がいまなすべきことは，偽りの平和と混在しがちな平和を説くことではなく，その基底をなす信仰をひろめることが先決であろう。

今の創価は，政治に介入し，さらに政権の中枢に信者を送り込む宗教集団の公明党は信者を利用し，巧みに既得権益・利権を謳歌する，平和宗教を踏みにじった集団である。

しかも平和を唱える宗教を圧力で人の弱みを巧みに突き，もっともらしくまくしたて，民主主義のルールを破壊させ，戦争しながら平和をつくる法令に賛同し，結果としてあらわれた平和論が，安保法制・集団的自衛権行使容認である。

これは平和憲法を巧みに反故，そして非核三原則を踏みにじり，核武装化して世界の憲兵に入ろうとしている。このどこが平和論なのだろうか，この平和論は，平和のための暴力を説くものである。しかも平和のために軍備を主張しているのである。可笑しなことである。

そして創価学会は，平和ねがい，平和な生活を欲しているのは事実であろう，だが今ある公明党の行動は，これら全く相反する考えのようである。平和ということば一つである。平和を達成する方法は大きく異なっている。すべての平和運動は一つにつながると単純に考えるものもいようが，それは明らかに，平和運動の実態を知らない空言である。