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「集団的自衛権は想定外」 政権が依拠する「72年政府見解」作成の元法制局長官が激白〈週刊朝日〉
http://www.asyura2.com/15/senkyo190/msg/884.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 19 日 08:00:05: igsppGRN/E9PQ
 

              安保関連法案の致命的なほころびが、また一つ明らかになった(※イメージ)


「集団的自衛権は想定外」 政権が依拠する「72年政府見解」作成の元法制局長官が激白〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150819-00000000-sasahi-pol
週刊朝日 2015年8月28日号


 安保関連法案の致命的なほころびが、また一つ明らかになった。

 安倍政権が集団的自衛権行使容認のよりどころとする、内閣法制局作成の「1972年政府見解」(以下、「見解」)。作成に携わった幹部でただ一人存命の角田(つのだ)礼次郎・元内閣法制局長官が、本誌の直撃に長い沈黙を破った。

 当時、田中角栄政権で憲法解釈を担当する法制局第一部長として「見解」の作成に関わり、その後は最高裁判事などを歴任した角田氏。「見解」について、こう明言した。

「集団的自衛権をいささかでも認めるなどという考え方は、当時は全然なかった。与党、野党、内閣法制局を含めてね」

 8月13日、都内の自宅で取材に応じた角田氏。転んで痛めたという左腕のギプスが痛々しかったが、口調は明快だった。「40年以上前のことだから」とこれまで取材を断ってきたというが、自身の印鑑も押された手書きの「見解」の写しを見せると、ポツポツと胸の内を語り始めた。

「重大な案件なら、法制局内でも、総理や官房長官との間でも議論になるし、さすがに覚えているはずだが、記憶にない。当時はあまり問題にならなかったんでしょう。集団的自衛権が何らかの形で認められるなんてどう考えてもなかったし、そういう主張をした人もいなかった」

 記憶にないのも無理はない。「見解」は、集団的自衛権の行使はできないという従来の憲法解釈を述べたものにすぎず、目新しいものではなかったからだ。

 ところが昨年、42年ぶりに「見解」を??発掘??した安倍政権は、ここに集団的自衛権の行使を限定容認する考え方が含まれているという、真逆の主張をし始めた。元総務官僚で、国会でこの問題を追及してきた民主党の小西洋之参院議員が解説する。

「『見解』には『外国の武力攻撃によって国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底からくつがえされる』場合に自衛のための措置が容認されると書かれている。『外国の武力攻撃』が日本へのものと明言されていないことに目をつけた安倍政権は、同盟国などへの攻撃も日本の自衛の措置の対象に含まれる場合があると主張しているのです」

 こうした安倍政権の理屈を説明すると、角田氏は苦笑してこう切り捨てた。

「横畠(裕介・現法制局長官)君がそう言っているの!? そういう分析をした記憶はないし、そういう理解はなかったと思いますね。ここに書かれている『外国の武力攻撃』は、日本そのものへの攻撃のことです。日本が侵略されていないときにどうなる、なんて議論は当時なかった。これを根拠に解釈改憲なんて夢にも思っていなかった。いやあ、よく掘り出したものだね」

 角田氏の話を裏付ける別の証拠もある。

 そもそも72年10月7日に「見解」が作成されたのは、同年9月14日の参院決算委での社会党議員の集団的自衛権についての質問がきっかけ。そこでは、角田氏の上司で「見解」作成の最高責任者だった吉国一郎法制局長官(2011年に死去)が、こう答弁しているのだ。

<他国が──日本とは別なほかの国が侵略されているということは、まだわが国民が、わが国民のその幸福追求の権利なり生命なり自由なりが侵されている状態ではないということで、まだ日本が自衛の措置をとる段階ではない。日本が侵略をされて、侵略行為が発生して、そこで初めてその自衛の措置が発動するのだ>(議事録から)

 他国ではなく日本そのものが攻撃されない限り自衛の措置をとれないと、ハッキリ言っている。吉国長官は、こんな強い言葉も使っていた。

<わが国は憲法第九条の戦争放棄の規定によって、他国の防衛までをやるということは、どうしても憲法九条をいかに読んでも読み切れない>(同)

 これらの答弁をまとめたものこそが、「見解」なのだ。

 前出の小西議員は8月3日の参院特別委で吉国氏の答弁について横畠法制局長官を問い詰めたが、横畠氏は「72年当時の事実認識が、近時の安全保障環境の変化によって変わった」などと繰り返すばかりだった。小西議員がこう憤る。

「横畠氏は集団的自衛権の行使を認める論理は『見解』を作った担当者の頭の中にあったと答弁していましたが、吉国長官の答弁に加えて、角田氏本人の証言で、まったくのインチキが露呈してしまった。まさに法的安定性の否定そのものです。官僚たちとこの議論をすると、みんな青ざめて口ごもる。法案が違憲だとわかっているんです。安保法制は、安倍政権による事実上のクーデターにほかならない」

 日本はいつから、こんなに“危ない”国になってしまったのか。


 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国 2015年8月19日 08:07:10 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

安倍政権の『72年政府見解』の“恣意的な誤読”を、『72年政府曲解』呼ぼう!

2. 2015年8月19日 13:01:35 : YylixLkL5Y
72年当時よりも今日本の周辺の環境はずっと良くなっている。冷戦は終わり正面の敵などいない。中国との経済関係は強まり今や一番の貿易相手国。

敵らしきものはテロを行う集団だけ、これとてアメリカが無理やりに軍事攻撃して生み出したもの。


3. 2015年8月19日 14:14:20 : hieQlSpdHc
安倍と中谷が国会質疑で壊れたレコードのごとく繰り返す「新3要件」だが、角田礼次郎元法制局長官が喝破しているように、新3要件の密接な他国云々は集団的自衛権を容認発動できる構えになっていない。

他国が攻撃されても、自国が攻撃され存立危機事態に及ばなければ発動できないとある以上、角田も述べているが新3要件は従来の個別的自衛権、専守防衛で対応できる。
違憲を宣告した憲法学者も主訴は同じで、安保法制における新3要件はそれまでの自衛権発動を容認してきた従来の3要件と主旨は変わらないと指摘した上で、新3要件を基に他国が攻撃されたことを以って、日本の自衛権発動が可能になるという政府の見解はまったく論拠にならないと批判し、もしそういうロジックで自衛隊を出したいのであれば憲法を改正するしか手はないと諫言さえしたが、安倍と自民党は改正は考えていないと否定した。

否定した理由も非常にわかりやすく、安倍たちに改正する上で国民を納得させるだけのロジックがないということだろう。
だから数の力で強引に押し通そうとしたのだが、穴だらけのポンコツ法案ゆえにたちまちクレームがついて、それを誤魔化そうとすればするほど自分たちで墓穴を掘っている状況が現在というわけだ。


4. 2015年8月20日 00:29:52 : iNg5GPZw02
集団的自衛権に反対している奴ら=個別的自衛権では対処できないことを知っている奴ら

根拠

米軍と世界の兵力(人数)と軍事力(装備)比較 [部隊・組織]
世界の兵員と主要装備は以下の通りである。
_________________________
アメリカ軍 兵力150万人
戦車 : 8000両
戦闘機/攻撃機 : 4500機
爆撃機 : 180機
空母 : 11隻
原子力潜水艦 : 71隻
_________________________
中国軍 兵力230万人
戦車 : 8800両
戦闘機/攻撃機 : 1570機
爆撃機 : 80機
空母 : 1隻
原子力潜水艦 : 9隻
_________________________
北朝鮮軍 兵力118万人
戦車 : 3900両
戦闘機/攻撃機 : 840機
_________________________
ロシア軍 兵力110万人
戦車 : 22500両
戦闘機 : 1020機
攻撃機 :800機
爆撃機 : 154機
空母 : 1隻
原子力潜水艦 : 45隻
_________________________
韓国軍 兵力67万人
戦車 : 2750両
戦闘機 : 490機
_________________________
フランス軍 兵力43万人
戦車 : 800両
戦闘機/攻撃機 : 330機
空母 : 1隻
原子力潜水艦 : 10隻
_________________________
スイス軍 兵力38万人
戦車 : 700両
戦闘機 : 130機
_________________________
台湾軍 兵力36万人
戦車 : 1100両
戦闘機 : 420機
_________________________
イタリア軍 兵力21万人
戦車 : 320両
戦闘機/攻撃機 : 270機
_________________________
イギリス軍 兵力19万人
戦車 : 386両
戦闘機/攻撃機 : 230機
ヘリ空母 : 1隻
原子力潜水艦 : 12隻
_________________________
カナダ軍 兵力6万数千人
戦車 : 70両
戦闘機 : 103機
_________________________
日本自衛隊 兵力21万人
戦車 : 400両
戦闘機 : 260機
ヘリ空母 : 3隻
_________________________

兵力や装備をそのまま 強弱に当てはめることは出来ない。

極論を言えば
・初期のミグ戦闘機と現代の戦闘機が 1:1の撃墜率となることはあり得ない
・ライフル銃一丁の兵と 先進装備と訓練を受けた兵が 1:1の狙撃率となることはあり得ない
そういった関係からである。

島国日本が 経済力で先進装備を誇り 軍事強国であった事を鑑みるに 兵力、軍事費共に豊富な 米国・中国は 敵国になった場合 脅威に他ならないのである。
在日米軍が 例え極東の拠点を守るためだとは言え 日本に駐留していることは心強いことなのかもしれない。

http://us-military.blog.so-net.ne.jp/2011-06-27


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