３日に北京・天安門広場と周辺一帯で催された中国の軍事パレードで、米本土を攻撃できる大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）や海洋進出を支える海軍主力の空母艦載機などが初めて披露された。米軍のアジア戦略に対抗する軍事力を誇示する狙いがあるとみられる。

　今回、中国軍の中でも最もベールに包まれている「第２砲兵」（戦略ミサイル部隊）の主力兵器が続々と登場した。射程１万２千キロを超え、米本土への攻撃が可能な大陸間弾道ミサイル「ＤＦ（東風）５Ｂ」が初めて公開されたほか、同じく米本土に到達する「ＤＦ３１Ａ」も披露された。

　他国軍を中国周辺に接近させない「アクセス拒否、領域拒否」能力を支えるミサイルも登場した。尖閣諸島をはじめ、沖縄から台湾、フィリピンに至る第１列島線内にある米軍基地などが攻撃可能な「ＤＦ１６」（射程１千キロ）や、「ＤＦ２６」（同４千キロ）、はるか洋上の空母も攻撃できる「ＤＦ２１Ｄ」などだ。

　このほか、海空軍の最新鋭の兵器も際だった。海軍の主力戦闘機で、旧ソ連の空母を改良した「遼寧」に搭載される「殲１５」が編隊を組んで初めてパレードで飛行。さらに総参謀部が開発を進め、空軍などに配備されている大型の無人機が初めて登場した。２０１３年９月に尖閣諸島周辺を飛行し、航空自衛隊のＦ１５戦闘機が緊急発進（スクランブル）した無人機と同型とみられる無人偵察機「ＢＺＫ００５」が初めて披露されたほか、対地ミサイルを搭載した無人機「翼竜」も披露された。

　航空機では、３月に中国空軍が初めて台湾とフィリピンの間のバシー海峡上空を抜けて西太平洋に進出し、第１列島線より外側の遠海空域で演習した戦略爆撃機「Ｈ６Ｋ」も登場。南シナ海の公海上で昨年８月、米海軍哨戒機Ｐ８Ａに異常接近した空軍の主力戦闘機「殲１１Ｂ」も登場した。これらは、習近平（シーチンピン）政権が掲げる「海洋強国の建設」に向けた国土防衛型から攻撃型、近海から遠洋進出に重点を転換させる新軍事戦略を反映しているとみられる。（北京＝倉重奈苗）

■「米国を無力化」意識　東京財団・小原凡司研究員

　中国軍は８４％が新型兵器だとしたが、いずれも実用化されたものばかり。大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）も試験を繰り返している「ＤＦ４１」は出なかった。実際の能力を示そうとしたのだろう。

　空中警戒管制機「ＫＪ２０００」「ＫＪ５００」が登場したが、監視能力が低いとされてきた中国軍が陸上のレーダーとともに同機を開示することで、南シナ海、東シナ海での米軍の動きを感知する能力を備えたことを示そうとしている。

　爆撃機「Ｈ６Ｋ」は航続距離８千キロで、作戦半径は３５００キロ。射程約２５００キロの巡航ミサイルを搭載した場合、グアム島を制圧できるといわれている。「殲１５」も空母に着艦する際のフックを下ろしたまま飛行した。空母艦載機であることを強調する狙いがある。

　対艦弾道ミサイルで「空母キラー」ともいわれる「ＤＦ２１Ｄ」や、日本をすっぽりカバーできる中距離弾道ミサイル「ＤＦ２６」も披露された。短・中射程の弾道ミサイルは米国の西太平洋での活動に対抗できるものだ。中国軍は米国の西太平洋・アジアでの活動を無力化できる軍事力を誇示する考えで、米国を意識した見せ方をしたと言える。

　２日に中国海軍の艦船５隻がアラスカ沖に展開したのも、パレードで表せない海軍力を示したのだろう。（聞き手・倉重奈苗）

http://www.asahi.com/articles/ASH934W02H93UHBI016.html

　◇安倍首相を暗に批判

　【北京・工藤哲】中国共産党と軍は３日、「抗日戦争勝利７０周年」記念日に合わせ、北京の天安門広場周辺で記念式典と軍事パレードを実施した。習近平国家主席はパレード後のレセプションで「侵略戦争」に言及、「あの年代の人であろうと、その後生まれた人であろうと、正しい歴史観を持ち、歴史の教訓を心に刻まなければならない」と述べ、謝罪を巡る問題に区切りをつける考えをにじませた安倍晋三首相の戦後７０年談話を暗に批判した。

　海外の代表や党幹部ら約８００人が出席したレセプションであいさつした習主席は「歴史の教訓を認めようと認めまいと永遠にそこにある」と指摘、「侵略の否定は歴史をもてあそぶものであり、人類の良識への侮辱だ。世界中の人の信頼を失うことになる」と述べた。「（将来の世代に）謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と強調した安倍談話を念頭に置いた発言とみられ、今後も歴史問題で日本をけん制していく姿勢を鮮明にした。

　軍事パレードは２００９年の建国６０周年以来６年ぶりで、「抗日戦争勝利」を主題にしたのは初めて。ロシアのプーチン大統領や韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領ら約３０カ国の首脳級を含む約５０カ国の政府代表団、潘基文（バン・キムン）国連事務総長ら国際機関の代表らが出席したが、安倍首相や欧米主要国首脳は参加を見送った。軍事パレードは習政権下では初めてで、過去最大規模とされる。貴賓席が設けられた天安門城楼には、江沢民元国家主席や胡錦濤前国家主席ら歴代最高指導部のメンバーも姿を見せた。

　習主席はパレード前の演説で「日本の軍国主義の侵略者を徹底的に打ち負かし、中華民族の文明の成果を守り、人類の平和を守った」と「抗日戦争勝利」の意義を強調したが、現在の日中関係には言及しなかった。演説ではまた、「軍は祖国の安全と人民の平和な生活を守り、世界平和を守る神聖な使命を忠実に執行する」として兵員３０万人の削減を宣言し、軍の近代化を加速させる姿勢も示した。

　パレードでは陸上装備約４０種５００台（基）、航空機約２０種２００機が披露された。北米を射程に収める大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）「東風５Ｂ」や「空母キラー」と呼ばれる新型対艦弾道ミサイル「東風２１Ｄ」、空母艦載機「殲（せん）１５」は初公開となった。

http://mainichi.jp/select/news/20150904k0000m030082000c.html

アジア大陸から、太平洋側をみるとそこにある島国に「星条旗」がたなびいている。あの島は、ア、ア、アメリカ化？

観光業者引き連れて北京くんだり出かけてった日本の政治家を。
習近平は人民大会堂で接待した。

よく解ってんじゃん。。

適当に言葉を並べればよいというものではない。