奥田さんの意見陳述に引用された国会答弁が行われた日だ。なぜ、国会答弁まで書き起こそうと思ったのか――。

安保法制反対デモを陰で盛り上げる「シールズの母」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151002-00010000-jisin-pol
女性自身 10月2日(金)6時1分配信

　安保法制の国会審議が大詰めを迎えた9月15日、毎週金曜日に国会前でデモを行っていた学生グループ「シールズ」の中心メンバー、奥田愛基(あき)さん(23)が、参議院「特別委員会」の中央公聴会に公述人として出席。

　安倍政権が強引にすすめる安保法制について、堂々と反対の意見陳述を行い、スピーチの終盤、こう語った。

「ある金沢の主婦の方がフェイスブックに書いた国会答弁の文字起こしは、瞬く間に1万人もの人にシェアされました。ただの国会答弁です。ふだんなら見ないようなその書き起こしを、みんなが読みたがりました。なぜなら、(安保法制に)不安だったからです」

　この言葉を聞くなり、あふれる涙を抑えきれず、何度もハンカチで目頭を押さえる女性の姿が傍聴席にあった。小原美由紀さん(50)。この女性こそが、奥田さんがスピーチで言及した“金沢の主婦”であり、メンバーから「シールズの公認お母さん」と呼ばれている人物だ。小原さんは、安保法制に反対するデモを、ここまで盛り上げた立役者の1人といっても過言ではない。

「デモで僕に話しかけてくる人のほとんどが、『小原さんの投稿を見て来たんですけど』って、言うんですよ(笑)」

　奥田さんも、冗談まじりに話すほど影響力を持っている。彼女は、学生たちが、秘密保護法に反対するデモを始めた昨年2月ごろからインターネットの動画配信サイトで彼らの国会前スピーチをチェック、その内容を書き起こし、フェイスブックに投稿することで彼らの主張を広めてきた。

　その努力が、大きく実を結んだのが今年の5月27日。奥田さんの意見陳述に引用された国会答弁が行われた日だ。なぜ、国会答弁まで書き起こそうと思ったのか――。

「安保法制の矛盾を、わかりやすく指摘する野党議員に対して、安倍総理の答えは、あまりにも意味不明だったからです。多くの人に、この答弁の内容を編集せず知らせることが、法案を止める近道かもと思って」

　この時期から、確実に世論が変わり始める。それまで、毎週金曜日の国会前デモに訪れていた人は2，000人ほどだったが、週を追うごとに4，000人、1万人、10万人と膨らみ、強行採決されてしまった現在でも、各地でデモは続いている。

　小原さんは、22歳、17歳、15歳の男のコの母親。シールズを応援し始めた動機をこう話す。

「自分の子どものような彼らが、顔も名前もさらけ出して、安保法制反対の声を上げてくれている。相当風当たりもきついと思います。だから私も、戦争できる国にしないために、自分ができることをして応援したい。そう思って彼らのアクションを紹介し始めたんです。これなら、1人でも、金沢にいても、できるから」

　小原さんのこうした地道な活動は、実は最近始まったことではない。

「金沢に30年続く『平和サークルむぎわらぼうし』という市民グループがあって、20代後半から参加しています。地元の被爆者の方の体験をお聞きしたり、原爆や戦争をテーマにした朗読劇を毎年開催したり。子どもが小さい間も、この活動だけは続けていたので社会的な関心を持ち続けることができました」

　9月15日、奥田さんが出席した公聴会終了後、メンバーと面会した小原さんから返ってきたのは、冷静な答え。「忙しそうだったから、金沢土産を渡して帰ってきました」。しかし、奥田さんらと話して、今後に対して決意も新たにしていた。

「私はこれからも、先輩方から受け取った平和への思いを未来の世代へと引き継いでいきたい。そのために、自分らしいやりかたで、その役割を果たしていきます」

コメント
1. 北の吟遊詩人 2015年10月02日 16:40:32 : 3lfvZQ5gr4BHg : Kpq7df7vXg このような応援の仕方もあるのだということが よくわかりました。 主婦業の傍らに何十年にもわたり平和活動も続けられてこられた方だからこその 素早い行動だと思います。 まさにローマは一日にしてならず。 日本にもこのような形で民主主義が育っていることを知り 人は置かれた場所で何かができるのだと希望が持てました。 小原さんのまねはとてもできませんが、これから私も自ら学ぶことと行動とを結び付けていきたい。記事のシエアをありがとうございます。
2. 2015年10月02日 22:05:20 : FfzzRIbxkp 金沢というのが、興味深く思います。 ３１１の後、金沢にイスラエルの人が大勢やってきているというのを聞きました。 なぜ金沢に、イスラエル？ まだつながりません。 キリスト教系のスピリチュアルヒーラーが、３１１後に日本に戻ってきてセッションを行ったのも金沢で、神社に関する場所を使っていました。 私の頭の中では、まだそれが点。　線としてつながりません。 [３２削除理由]：削除人：カルト
3. 明智 小五郎 2015年10月02日 23:25:37 : liQPcDl.8N2NA : 8IvO73dWbk タイトル：（反対・賛成）の前に真実を知ろう ●日本の全ての人に見ていただきたい動画があります。 国会質疑では、（憲法違反かどうか）ということばかりに焦点が行っていて、現実問題としての尖閣・沖縄・日本の安全、そして中国の驚異について国民は知らされていません。 （反対・賛成）を言う前に、私達には知っておくべきことがあります。 　 平成27年8月13日木曜日に放送された『沖縄の声』。　8月6日に名護市民会館にて、誰よりも中国を知る評論家・中国四川省出身の石平先生（2007年に日本国籍を取得）による「沖縄に迫る中国の脅」をテーマとした講­演会が行なわれ、会場には約500人の参加者が集まりました。　その講演会の模様をご覧ください。 　　動画 　　　↓ チャンネル桜沖縄支局「沖縄の声」 https://www.youtube.com/watch?v=SccJBeR0iJk [ https://www.youtube.com/watch?v=SccJBeR0iJk ]
4. 2015年10月03日 05:01:27 : PL9DqTwGuE もう忘れていますよ。NHKのドキュメント７２Hに出ていたじいさんが凄かったな。あんな軍国主義の安倍信者初めて見たよ。よく顔を出せたな。
5. 2015年10月03日 10:31:34 : 0xVl8B3J8B 「反安倍」に発展した、「反安保法」デモ、健在です!喜ばしい。 ただ、ちっと心配なのは「反原発」がテーマに加わっていること。 原発全廃は、当然の目標ですが、風体が？の煽り隊が、デモの中枢に姿を現してくる? 国民の確固たる「不支持」を手にした安倍傀儡総理に代わる次の傀儡には、安倍と違うことを言う新鮮な池面が適任?　自民党批判したりする横須賀の元チーマーを持ち上げる手段に使われたりして。 ま、当面は性善説で行きましょう、水を差さないように。 どちらにしろ、裏社会がデモを利用しようと企んでも、国民の総意は崩せない。真実にはそれそのものが持つ力がある。
6. 信陵君 2015年10月03日 11:37:38 : ni8b7lPstfka. : g6I9J3DDFM ３、明智小五郎さん、沖縄のことは沖縄県民に任せましょう。中国が脅威だから米軍基地は沖縄に必要と言いたいのでしょうが、日米地位協定を廃棄して、思いやり予算も止め、辺野古移設もしないのであれば、沖縄県民も基地を容認するかもしれません。酷い騒音公害と観光業へのマイナス面に加えて年間２千件の米軍兵士の犯罪があり続ける現状ではとても容認されないでしょうね。それに、中国が脅威と言っても、歴史上中国が日本に侵攻したことは一度もありません。日本に資源がほとんどなく、メリットが全くないうえに、占領に成功してもすぐに撤退しなければならないからです。軍事上のこととは別の観点からは今戦争をしたら世界中から叩かれ禁輸され自滅することは必定。米軍と戦争することになります。お互い核を持っているので大変なことになりますね。少し考えればそういうことがすぐに理解できるはず。ですから、中国が尖閣諸島に侵攻することはあり得ません。もう、米軍基地は撤退しても全く問題ないということですね。小沢さんが言ったように、米軍は第七艦隊だけで充分ということです。そして、何故石平さんが中国脅威論を煽るのか。それは日本政府の軍事利権のために、防衛予算をもっと増やして武器を買ったり、自衛隊員の給料を増やしたりして政治家や官僚の金儲けと天下りのためなんですね。中国が恐ろしいと過剰に国民に宣伝しておけば、右翼政治家や防衛官僚も大いに金儲けができるということですね。政治家や官僚は国民の税金で軍事産業から武器を買い、キックバックで政治献金をもらったり天下り先にする。国民の税金を無駄使いして自分達は大儲けできるということです。皆さん、決して右翼の中国脅威論に騙されてはいけません。チベット自治区やウィグルと日本は別と考えないといけないと思われます。もう、日米安保条約を改定して米軍基地を縮小すべき時期がきているように思います。
7. 2015年10月03日 20:58:13 : MvF3vAMIAI 日本の女性に反戦平和派が多いならなぜ昨冬の総選挙で「戦争法案」推進勢力の自民党や公明党へ投票し大勝させたのでしょうか？。実は日本の女性は軍国主義時代も今も変わらず「好戦的」だと見ています。例えば、日本会議の桜井よしこ。や自民党の稲田朋美政調会長の言動を長く観察していて確信に変わりました。男性の「ネオナチやフアシストや過激民族主義者〉以上の過激な戦闘的発言をしています。日本は戦争の「傍観者」ではなく「平和と安全のためには必要な」戦争の当事者として「積極的に日本が中核になつて欲しいという気持ちが二人の著書や言動から伝わります。

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